2014/11/18
再度検証中・・・本ブログは、参考まで!
改造チューナーと無改造チューナーでの検証のため2つのチューナーの基本性能が違うためゲインが合っていない可能性があります。


TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)通称DVB-T+DAB+FM(その他も同じ)のRTL2832Uには、1.2Vのスイッチング電源があります。このスイッチング電源は、1MHzで制御されているためノイズ元になっています。HFをこよなく愛する自分としては、ノイズ(高調波など)を極限まで減らしたいと常々思っていました。(これで動作すればVHF,UHF受信も改善が期待できると思います)4R7のLをシールドタイプにすると効果がありそうなのですが、現時点では搭載可能なシールドタイプのLがないため実験できません・・・手配中ですが、いつ入手できるやら・・・です。この点については、TT@北海道さんTOSHIさんが指摘されています。(RTL2832U PIN No.24がスイッチング電源出力/PIN No.23が1.2Vの検出回路/TOSHIさんより)
さて、そこで、 かなりチャレンジ的な改造をしてみます。RTL2832Uのスイッチング電源を切り離し別系統で1.2Vを供給してみようと思います。勿論、故障覚悟です!
1.2Vを供給するためには、レギュレーターを使用するのが一番確実ですが、搭載するのが面倒です。うーん・・・簡単な方法はないものかと思っていたところ、昔DC12Vを簡単に降圧するために10D1を使ったことを思い出しました。10D1は整流ダイオードで順方向電圧降下が0.7Vなので、3個直列に繋いで3.3Vを通すと3.3V-(0.7×3)=1.2Vとなります。3.3Vが1.2Vに降圧される訳です。

・改造箇所
①4R7コイルを撤去します。
②10D1を3個直列に接続して降圧回路を作ります。
③Xtal付近のコンデンサーに3.3Vが来ているのでここにダイオードのアノードを半田します。
④4R7撤去のランド、コンデンサー側にカソードを半田します。
⑤RTL2832UのPIN No.24のパターンを根元でカット(気休めですが・・・)
⑥チューナーをUSB接続してカソード部分が1.2Vであることを確認します。
チューナー基板改造
・2014/01/21
RTL2832U 1.2V スイッチング電源を停止する方法です。
現状の方法では、1.2Vスイッチング電源が機能しているため発振しています。完全停止によってより良い受信回路になると思われます。次のリンクへどうぞ!
TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)/DVB-T+DAB+FM/RTL2832U-DC1.2Vスイッチング電源停止 

・実際に受信してみます。
無事1.2Vが供給されましたので、早速使ってみます。
おなじみのHDSDRを起動しいつもの通りSTARTします。オリジナルのチューナーは、速攻で受信可能ですが、1.2V別系統電源供給のチューナーの場合受信状態が安定するまで約30秒ほど掛かります。
受信は、しますね!特に問題はありません、正常です。

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これ以降は、参考程度とお考えください!チューナーのロットでゲインに差があります。正確なデーターとして使用できません・・・ごめんなさい・・・ただ、困ったことにゲインの低い1.2V別系統電源のチューナーの方が確実に受信状態が良いのです。不思議です。まだまだ解析しないと何ともいえません・・・

受信環境
同軸ケーブル5DFB、ループ長2mループ径0.7mマグネチックループアンテナ
/自宅ベランダ1F
HF UP CONVERTER(ttrftech.tumblr.com)アイソレーショントランス

注意:チューナーの個体差もありますので、あくまで個人的な意見です。ご了承願います。

7MHzのアマチュア無線を受信してみます。
・1.2V別系統電源供給のチューナー
ゲインMaxで受信してみました。自宅があまりよい環境ではないこととマグネチックループアンテナのためゲインは低めですが、しっかり受信が出来ています。特に邪魔なスペクトルも出ていないようです。
2014/11/18
チューナーの個体差によるものも考慮しなければならないと考えます。
このチューナーは、若干ゲインが低いのかもしれません・・・
中波のゲインは、ほぼ同じなんですけどねぇ・・・
141116-7-2
・オリジナルチューナー(1.2V無改造)
電源改造と同様ゲインMaxです。バンド幅全体にノイズのスペクトルが乱立しています。アマチュア無線の信号は受信できるもののどこに信号が出ているのかさっぱりわかりません?
141116-7-1
 ゲインを42dB程度に絞ると信号が見えてきます。そのため信号のSも下がります。
141116-7-1-1
 中波の受信で検証してみます。
・1.2V別系統電源供給のチューナー
ゲインMaxでも普通に信号が見えます。
2014/11/18
改造チューナーと無改造チューナーでSの振れはほぼ同じです。チューナーにも当たり外れがあるのかもしれませんねぇ・・・自分の感覚では、OEMデバイスよりも初期ロットのオリジナルデバイスの方が感度が良いように思えます。これもオカルト的な内容です・・・すみません・・・

中波2
・オリジナルチューナー(1.2V無改造)
ゲインMax、無駄なスペクトルが沢山ありますね!綺麗な波形で見るためにはゲインを絞る必要があります。
中波1
・まとめ
昨日から連続24H以上の時間受信していますが、特にトラブルはありません!各バンドで受信する場合最大ゲインで受信できるためHFDLなどの受信でもデコード率が上がるようです。電源改造のチューナーは、ノイズフロアが下がるのでS/Nも良くなります。スイッチング電源の切り離しは効果があると思います。高調波の影響が減少することによってHFに限らずVHFやUHFの受信改善も期待できます。ただし受信環境(使用するアンテナや設置場所、使用PC)によって効果に違いがあるかも知れません!興味のある方はお試しください!ただし故障等のリスクはありますので自己責任でお願いします。
また、改造に着手された場合、是非とも受信状態などのコメントなどいただけたら幸いです。HFの受信改善には有効だと思います。
2014/11/18
・まとめその②

できるだけ同じゲインのチューナーを準備し、片方を改造、片方はそのままで中波を受信してみました。
1.2V別系統電源改造チューナーで受信、ゲインは少し絞っています。(無改造も同じゲイン)
改造チューナー
DIありMW
無改造チューナーでの受信・・・改造品よりゲインが低い感じ?改造チューナーの方がゲインが高い感じですよね・・・しかし・・・差があまり出ていないような?ウオーターフォールを見ると改造チューナーの方が感度が高いようです。無駄な信号は共にあまり見当たらないようです。あたりまえですゲイン絞ってますので・・・チューナーの個体差でしょうか?
無改造チューナー
DIなしMW
1.2Vのスイッチングレギュレーターから、ノイズが発生しているのは明らかです。対策することで、基本性能が上がると思います。お試しあれ!