RTL-SDR.COMのアナウンスによりますとRTL-SDRのR820T(R820T2)チューナーの帯域幅を制御する新しいdllがリリースされています。ExtIO_RTL_TCP.dllです。通常のサンプリングレート設定ではR820T(R820T2)チューナーの帯域幅が自動制御でした。新しいExtIOはR820T(R820T2)の帯域幅を制御することができます。制御できる周波数帯域幅は、350kHzから8000kHzです。しばらく使用してみましたが、やはりHF(短波)に有効です。アナウンスと同時に使用開始しておりましたが、なかなかUPする時間がなく今になってしまいました・・・
ただしHDSDR v2.76専用です。他のソフトでは動作しません!SDR#、SDRUNo、SDRConsole (V2)の対応を期待しています。

次に受信画像ですが、中波で検証です。共に48dBにゲインを合わせています。(AGC OFF)
受信設備
チューナー:R820T2+冷却ファンユニット(量産体制進行中!)
HF UP コンバーター:SC-HFCONV-100
アイソレーション・トランス:超小型ガルバニック・アイソレーター(50Ω)

アンテナ:マグネチックループアンテナ(自作)

ExtIO_RTL2832(夜間)

今まで使用してきましたので特に気になるところはありません・・・が、波形が荒れているので通常はゲインを37dB程度に絞っています。この画像はゲインを48dBに設定していますので、無駄なスペクトルがあちこちに立っています。37dBに絞れば無駄なスペクトルは消えますがゲインも下がります・・・
RTL2832-dll
ExtIO_RTL_TCP(夜間)
見ての通り!ウォーターフォールを見て一目瞭然!全体にゲインが高くなっています。スペクトルとSメーターを見てもゲインが高くなっているのがわかります。それに大きな違いとして波形が綺麗です。ノイズフロアの余計なスペクトルも消えています。ゲイン48dBで受信できるのはうれしい限りです。
RTL2832-tcp-dll

・導入方法です。

今回のdllは、TCP接続になりますので、起動方法が若干違います。
次のリンクから2つのファイルをダウンロードしてください!
https://github.com/librtlsdr/librtlsdr/releases/tag/win32_with_biasTee
https://github.com/hayguen/extio_rtl_tcp/releases/
zipファイルでダウンロードされます。
dll
ダインロードしたら解凍します。
①ExtIO_RTL_TCP_2016-3フォルダ内のExtIO_RTL_TCP.dllをHDSDRのフォルダーに格納します。
HDSDRのフォルダーはC:\Program Files (x86)\HDSDRにあります。
②librtlsdr-win32_2016-08-31フォルダ内のrtl_tcp.exeをデスクトップにコピーします。
③rtl_tcp.exeをダブルクリックで起動します。
tcp
④HDSDR v2.76を起動します。
dll選択ウインドウが開きます。
ExtIO_RTL_TCP.dllを選択し開くで起動します。
HDSDR起動
⑤HDSDR v2.75
サンプリングレートを2.4Msps、R820T-Tuner Bandwidthを350KHzにすると受信幅が狭くなっていることを確認することができます。RTL-SDR.COMの記事には、できるだけLOで受信するようにとのこと!見てわかるとおりサイド部分の感度が落ちています。R820T-Tuner Bandwidthを350KHzにしたことでサイド部分が減衰しています。自分は、サンプリングレートを1Msps、R820T-Tuner Bandwidthを900KHzで使用しています。
LOで受信する場合はDC spike(センターピーク)を消しましょう。次のリンクへどうぞ!
HDSDR Version 2.75正式版リリース!新機能DC spike(センターピーク)を消しましょう!
Extio tcp

今朝の受信状況(中波)

ExtIO_RTL2832 ゲイン48dB
2832dll
ExtIO_RTL2832 ゲイン37dB
2832dll-2
ExtIO_RTL_TCP ゲイン48dB
tcpdll
3つの受信状況を比較してみます。
いかがでしょうか?ゲインと無用なスペクトルが変化しています。使う価値は十分あります。VHF、UHFでも効果が期待できます。(自分の環境では128.2MHzへのACARSの被りが改善されました)
比較
チューナーの周波数帯域を狭くできますので簡易的なフィルターとして機能すると思いますが、LPF,BPF,HPF等とは違いますので過度の期待は厳禁です。
導入をお勧めします。