2017年09月21日

ブータンで髪を切るのに良い日はいつ

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

ブータンで日常的に生活をしていると、定期的に通う場所として床屋さんや美容室があります。これまでも美容院で眉毛を整えてもらったり、床屋さんでの散髪の風景をご紹介しました。


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(ブータン美女になるためのメイクアップ術)

ブータンの人々はお祭りのときには着道楽である国民の姿を最大に発揮し、美しい色とりどりの民族衣装を纏いお洒落な方々が多いのですが、現代のお洒落には服装だけでなくて髪型やメイクアップも必須となりました。このブログでも身だしなみを整えブータン美女になるためのメイクアップの努力や、パロ谷で開催されたミスコンテストの様子も以前に書いたことがありますね


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(ミスコンテストでは、礼儀作法もチェックされます!)


髪型について言えば、一昔前は女性はショートカットの方が多かったですが、現代では長めに伸ばす方が多くなりました。男性は一般的には、短髪の方の方が多いですね。

先日、私と一緒に働いている同僚(男性)はたまに「どうしたの」と思うほど、寝癖がついています(笑) もともと天然パーマでくせ毛なのもあるのでしょうが、他人から見るとだらしなくみえるので、『うーん、今日は床屋に行った方がいいよ』と話したのですが、そのお返事は「今日は髪は切れない」と言うのです。

床屋さんの定休日なのかな?
理由を聞いてみると、床屋さんが休みなのではなく「カレンダー的に切れない」というのです。

え~!!!カレンダーの問題なの??

う~ん、でも他国のタイなどには曜日によって髪や爪を切らない日があると聞いたことがあるので、同じような感じなのかな。より詳しく聞いてみると、曜日ではなくカレンダーの日にちで決まっているようです。

髪を切るのに良い日
・毎月4日  魅力的になる
・毎月10日 幸運に恵まれる
・毎月26日 知識を高める


髪を切るのに悪い日
・毎月7日  魅力が減る
・毎月10日 財産が減る
・毎月28日 口論や喧嘩などを頻繁に招く可能性大
・毎月2日と21日 病気をはこんでくる


なのだそうです!

ブータンでは日本で使っている新暦(グレゴリウス暦)も使いますが、こういった行事や慣習ごとなどはブータン暦にならっており、新暦より約1ヶ月ほどブータン暦のほうが遅くなります。

そういえば、確かにこのヘアーカットの日付について、過去に新聞で読んだことがありました。記事を探すと、

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ありました!面白いな~。

ブータンには占いの種類である、ZAKARとDATHOと呼ばれるものがあります。
日本の習慣にあてはめると、ZAKARは、おそらく六曜の暦注、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口のようなもので、人それぞれの個別の運勢ではなく、大衆全般に関わることです(詳しくはこちら)。ZAKAR(ザカール)はブータンの人々の生活に密接しており、引っ越しやお払いや法要、旅行の日や大きな買い物などもザカールを必ずチェックします。現代の若者は、スマートフォンのアプリをダウンロードしています

この髪を切るのに良い日、悪い日はザカールにも似た一面があると思います。それに加え、ブータン暦での毎月8日は観音菩薩の日、10日はグル・リンポチェの日、20日はお釈迦様の日、30日は仏教の日とされ、これらの日は寺院の拝者が増え、人々は農作業をしません。土を耕したり、草を刈る作業で殺生をしてしまう可能性があり、またお肉を食べない人もいます。髪を切るにもこれらの日を避ける人もいます。

なお、床屋さん・美容院は特に曜日を決めて休んでいるわけではなく、店主のスケジュールで決めているだけなのだそう。それなら「髪を切るのに悪い日」を定休日にしたらどうかな。

そして、先ほどの新聞をよ~く見てみると、もう一つ記述がありました。

髪を洗うと良い日
・12月3日
・1月6日 
・7月8日
・9月9日
・5月14日


 髪を洗うとよい日、とは。なんか斬新な言葉の響きです。しかも、髪を切るのに良い日・悪い日は毎月○○日だったのに、洗う日に限っては月と日が指定されている!!!

面白いな~ チベット本土に暮らすチベットの民は、一生に数回しか水浴びをしません。それは厳しい気候の中で紫外線から体を守ったり、生き抜くうえの知恵であり、木材などが少なくお湯を手に入れるのが難しいからだそうですが、それと関係しているのかな?西ブータンには石焼風呂のドツォの習慣がありますが、チベット文化圏でもこのドツォが行えるということが水源や森林、気候等の自然の豊かさを象徴するものです。

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(朝、軒先でお母さんに髪を洗ってもらう少女。ぐっと耐えている姿がかわいらしい)


それとも、洗髪に厄落としのような意味があるのかな。興味深いですね。

明後日、9月23日はブータンの祝日「Blessed rainy day」で、ブータンではこの日を境に雨の季節が終わり、そしてお米の収穫を始める、日本の「安雨居」のような習慣の日で、みんな水浴びをします。

その日にみんなで髪も洗うかな。楽しみです。
あ、都市部に暮らす現代のブータンの人々は、毎日または数日毎に洗髪して清潔感がありますから疑わないでくださいね


:僕もその日は水浴びしますよ~
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bhutan_diary at 22:18|PermalinkComments(0)■ブータンの習慣 

2017年09月20日

ブータンの子供に人気のおかず ~ゴンド・ダツィ~

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

みなさんがブータンをご旅行される時には、ブータン料理を食べることがあるかと思いますが、私は以前からブータンの子供たちも同じようなおかずを食べているのかな?と疑問に思っていました。ブータン料理はほとんどの料理に唐辛子を使い、子供たちは比較的小さなころ(小学校へ入学する前くらい)から、唐辛子の入ったおかずを食べ始めるようなのですが、さすがに大人と同じ辛さの唐辛子料理は子供は嫌だと思うんですよね。


ブータンの子供たちに人気のおかずを聞いてみました。最近の日本の子供たちに人気のおかずは、カレーライス、お寿司、鶏のから揚げ、ハンバーグなどのようですが、ブータンの子供たちは何が好きなのかな。

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(女の子が好きなおかずは男の子と違う?)

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(きょうだいは同じおかずのこのみ?)

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(おかずの好き嫌い、ありそう?)

子供たち、および親たちにもアンケートをとって聞いてみました。

1位:ケワ・ダツィ  (じゃがいものチーズ煮)
2位:ゴンド・ダツィ (卵とチーズのスクランブルエッグ)
3位:サグ・ダツィ  (葉物野菜〔ホウレン草など〕のチーズ煮)

です。全部にチーズが使われていますね。

栄えある一位となった料理は、ケワはじゃがいも、ダツィはチーズのこと。この3品すべてに唐辛子も入れますが、たくさんは入れないため唐辛子を食べなければ全体の味はマイルドなものになりました。特にケワ・ダツィは、日本人の私が表現すると「クリームシチューみたい」です。小麦粉はいれませんが、じゃがいもの自然なとろみがついて、食べやすくなります。子供たちはケワ・ダツィの味を飽きることなく食べているそうです。

え~、ならば、ケワ・ダツィのことを書いてくれればいいのに・・・と思われる方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、ケワ・ダツィのつくり方はほぼエマダツィの作り方と一緒で、そこにじゃがいもを加えただけなので、今回は第二位だったゴンド・ダツィにスポットライトを当ててみたいと思います。

まず、材料をすごく大雑把にまとめると、

ゴンド・ダツィの材料 
・バター:たくさん
・チーズ:たくさん
・鶏卵:3つ
・塩と乾燥唐辛子のフレークを少々

これをフライパンで調理をします。ゴンド・ダツィはその名のごとく、ゴンド(卵)とダツィ(チーズ)です。下ごしらえはほとんどないのですが、まずはカッテージチーズを手で細かくしておきます。

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ブータンのチーズについては、
エマダツィの作り方・チーズの種類
ブータンのカッテージチーズの作り方
にも書いていますのでご覧になってみてください。日本ではプロセスチーズでも同じように作れます。

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(今回はリンチェンさんの直伝レシピです)

次に、フライパンにバターを入れます。材料紹介の欄にたくさんって大雑把すぎるけど・・・と思っている方に、たくさんがどれくらいなのかを写真で見てみると、

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ほら、こんなに・・・・・ 絶対100g以上使っていますよ!日本ではバターが高いのでこんなに贅沢に使うのは、お菓子作りとかにしか主に使っていないよ!(心の声 

豪快にバターを入れたら中火で熱して、焦げ付かないように溶かします。完全に溶けて、バターがブクブクと泡立って来たら、

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そこに卵を三個落として、その上に
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下ごしらえをしておいた細かくしたチーズをのせて、少しチーズが溶けるのを待って、

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塩と乾燥唐辛子のフレークまたはパウダーを入れたら、ここで初めて混ぜます。エマダツィもそうですが、私が思うブータン料理の奥義は「最後まで混ぜない」です。焦げちゃうのでは?と思うのですが、そういったケースでも鍋肌を揺らすくらいでヘラで混ぜるのは最後。ここが我慢のしどころです。

ちなみに、同タイミングでニンジンを入れたエマダツィも作っていたのですが、
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全部の材料を入れて、最後にチーズをのせている段階の写真↑ こちらはカッテージチーズとプロセスチーズを1対1くらいでいれていました。ゴンド・ダツィに使っているチーズの量の方が多いかな。

ちなみに、他のご家庭・カルマさん宅でも作る手順を見せてもらったのですが、

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こちらはポット式のお鍋を使ってバターを溶かしている様子。そう、これくらいブクブクするまで最初にバターを熱するんですよね。
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チーズと卵を入れて待っている状態のお鍋の中。作業を見ながら、混ぜたい願望を抑える私です(笑) そうやってできたお食事は、
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赤い矢印(2か所)がゴンド・ダツィ、水色の→が人参のエマダツィ。

こちらはカルマさんのお家のゴンド・ダツィ
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やはり、卵料理のスクランブルエッグですね。しかし、お味はかなりバターの味がきいたインパクトのあるおかずになります。

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(カルマお母さんのゴンド・ダツィをみんなでいただく)

今回、上位にランクインをした3品のうち、このゴンド・ダツィだけが汁気のないチーズ料理で、他の二つはご飯にかけても食べやすい特徴があり、どの品も辛さがマイルドなので初めてブータン料理を食べる方にも挑戦しやすいのではないかな、と思います。

最近ではフライドチキンなど、ブータンにはなかったものが子供たちに大人気になりつつあるそうですが、今回ご紹介したおかずは、今まで長く愛されてきた、ブータン全土で食べられているおかず。きっとこれからも上位をキープしていくのかな。各家庭によって作り方も違うので、食べ比べも楽しそうです。



:卵もチーズもすきすきすき~
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bhutan_diary at 19:54|PermalinkComments(0)家庭料理 

2017年09月19日

秋の交通安全@ブータン 5

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

過去にも同タイトルで記事を書いてきましたが、ブータンでは毎年9月中旬に「ビシュカルマ・プジャ」が行われ、今年は9月17日でした。

インドでは創造神ブラフマーの息子・ビシュカルマがもの作り才能に長けていることから、建設業者や車の修理工場などでは、ビシュカルマを祝う日に「機械が壊れないように」という願いを込めてお祝いをしますが、その影響はブータンにもあり、。私はこのインドとブータンのミックスカルチャーのこのプジャ(法要)が興味深く、毎回楽しみにしています。

このブログでは今まで、主に自動車整備工場などの様子をご紹介してきました。

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(耕うん機にも、バルーンや花輪で飾ってお祝いします)

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(ティンプーの町中で期間限定で出店が出展中。子供たちもお使いに来ていました。バルーンが人気?)

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(パロにてお坊さんも飾りを購入中。ヒンドゥーの御祝いに主に使われる飾りを持つとなんだか新鮮)

今回は、インド人の友人がホテルでこのビシュカルマ・プジャをするというので参加しました。車だけでなく、様々な機械にもお祈りをするのです。

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(プジャに必要なお供え物)

せっかくお呼ばれしたのでみんなで食べられるようにとフルーツバスケットをお土産に選んだのですが、ちょうど儀式にも必要だと聞いてちょうどよかった!お供えには、フルーツのほか、インドでよく好まれているお菓子(乳でお米を炊いたキール、お砂糖と水あめで出来た金平糖のようなヌクダナ、甘いお団子ラッドゥーなど)も勢ぞろい。友人の気合の入り具合を感じます

床にじゅうたんをしき、お線香を焚きインドのマントラの曲が流れ、お供え物を準備したらスタート。

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儀式は機械があるすべての場所を歩いてまわるのだそうですが、一番最初はエンジニアリングの要となる機械室から。

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聖水をまくのは、ブータンの仏教行事でも同じです。インドでの催事事にはよく登場する、

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ココナッツも割ってみんなでいただきます。このココナッツを割る時に、私はいつも鏡開きの日本酒みたいだなって思ってしまうんです。かなり力がいることと、必ずこぼれるところがなんとも同じで(笑)
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その後は、赤い糸の束プジャ・モーリーを女性は左手首に、男性は右手首に巻きます。ブータンのスンキにも似ていますが、ブータンでは首に巻きますね。そして、目と目の間、眉間の少し上に赤い印ティカを付けます。この時、子猫が歩いてきたのですが、

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子猫の額にも付けてあげていました、ブータンの心優しい男子。きっと君が担当する機械は一年無事に壊れず調子よく動くに違いない!

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お約束の車のデコレーションも、ティカのマークもハンドル上に付けて無事終了。

この儀式を見ると他にも思い出すのが、航空機などにも事故が無いように行うブータン式のプジャ。

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こちらはブータン・エアラインズの就航時に行われたプジャの様子。お坊さんもたくさん来ました。詳細は
ブータン・エアラインズが来た!前編 後編

ヘリコプターの時もありましたね。
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機械が壊れないように・・・というのが、またいいですよね。ハイテクと古代からの信仰のミックスというか。私としては、何かと物を大事に使うことを忘れてしまいがちな人が多いので、この日に「大切に使おう」と思い返してもらうことが重要だよな~と捉えています。

また一年、機械が壊れませんように


:僕もポン太さんにティカを付けてもらいました~
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bhutan_diary at 22:27|PermalinkComments(0)■ブータンでの生活