2017年10月10日

Gross Animal Happiness~動物たちの幸せ~

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

私はこのブログにブータンの動物のこと、野生動物から街で見かける家畜や犬猫の話を書くことがあります。それはブータンの人は基本的に動物にも優しく、ペットとして特定の犬猫を可愛がるだけでなく、日常的に動物に関わる機会が多いな、と感じるからです。

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(飼っているの?と聞いたら、「知らない犬」と答えてびっくり!)

動物と言っても、野生動物や絶滅が危惧される希少動物、それからペットもいるし、農作物被害を広げてしまう動物被害の問題もあり、一言では言い表せないほど複数の事情が絡んでいるのはブータンも日本もその他の国々も同じです。

ブータンで思うことは、道路の真ん中でどで~んと寝っころがることができるわんこ達は、野良犬でも幸せそうだなと感じることです。そんなわんこや動物たちの幸せのために、親身になって努力を続ける女性がパロ谷にいます。彼女たちが守っている、保護された動物たちの施設にお邪魔をしてきました。

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動物たちを保護しているのは、THE MAYA FOUNDATION。このマヤファウンデーションは、パロ谷のサンチェン・チョコル仏教大学に行く途中、田園と丘陵の真ん中にあります。約2.5エーカー、3000坪を超える敷地に動物たちの中庭が広がっています。

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ゲートを開けてもらうと、すぐ側にいたお馬さん。数日中にオーナーである飼い主のもとに帰ることができるそうですが、この子は熊か他の野生動物によって襲われ傷口に牙の跡があったそうですが、無事に治ってよかった。ブータンにも動物病院があり家畜も運ばれてきますが、術後の回復のために過ごす場所は無く、ここは怪我をした動物が回復するまで、傷を癒すためにも必要な場所です。
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他にもいろいろな動物たちが迎えてくれました。屋根の上に上がって一声、の山羊さん。豚さんも続いてふごふごとお出迎え。
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関節から下の足を一本、失ってしまったポニー。ブータンでは家畜も放し飼いにしていることが多く、夜間は特に車と事故に遭ってしまうケースがあります。
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こちらは、義足を作ってもらった小牛さん。少しでも歩きやすくなって良かったね。ここには300匹を超える動物たちが保護されていますが、その中でも圧倒的な数をしめるのは野良犬たちです。
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80パーセントは犬じゃないかな、と思うくらい数は多かったですね。
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産まれて間もない子犬たちも保護されていました。
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耳の先がカットされて、さくら耳になったのはワクチンや去勢・避妊手術を受けた証。とても人懐っこい子。

しかし、実際にこれだけの数の動物たちの面倒をみるのはとても重労働で、敷地内には動物たちのベッドとなる毛布やその代わりになる布がたくさん干されていました。
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それらを一つ一つ、手で洗い汚れを落とし、洗い流す彼女達の労力は大変なものです。もちろん、汚れも匂いも動物ならではのものがあるでしょうから、本当に頭が下がるお勤めです。

動物保護や愛護には人それぞれの考え方があり、一括りにはできない問題です。でも当然ながら、狂犬病だってその他の害のある病気は防ぎたい。それは人間にも動物にとっても大切なこと。しかし、そのために必要以上の動物の命を人の手によって奪ってしまうことは、ブータンの人は選択肢にはありません。

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ブータン政府では2020年までに狂犬病を無くすための努力が、8年前からより力を入れて勧められており、2015年間の時点で約2万4匹の犬にワクチン接種を完了しました。ティンプー市内では全体の犬の9割が野良犬であり、残りの1割がペットと言われています。野良犬を保護して捕まえ、ワクチンを接種させることは簡単なことではありません。野良犬を保護する車両に気づき、吠えだす犬の集団を見たことがありますが、犬も学習するので捕獲し保護をするのは大変な作業です。

しかし、犬たちのため、私たち人間のためにも、数を増やし過ぎず野良犬の数をコントロールすることは大切なことです。十数年かかっても、時間をかけてすすめなくてはいけない状況にブータンはあります。

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それでもやり遂げようと行動するブータン政府も、こうやって保護をしている団体も、素晴らしいと思います。

THE MAYA FOUNDATIONでは、外国人女性とブータン人スタッフにより運営されています。彼女達の情熱と、24時間365日休みがなくても絶え間ない愛情を、私はとても尊敬します。

もし、何かできるかな・・と考えている方について、THE MAYA FOUNDATIONから聞いたことをご紹介します。

○寄付をする

○ブータンの旅行中に、病気や怪我など緊急性がある動物を見た場合は、昼夜問わずいつでも17641224まで電話をしてください。

○獣医の器具、医療用品や機器が必要。

○犬のケージ、首輪や散歩紐、マズル(口輪)なども必要。

○その他の雑貨として、大小両方の動物用「おしっこパッド」(人間用でも可能)、ノミおよびダニ用の薬、包帯や添え木、車椅子などの移動装置

○使用済みであっても、十分に活用できます。
○ Facebookで情報をシェアしてください。

今一番欲しいのは、動物を保護し輸送するためのトラック!だと言っていました。そうですよね。馬や牛など大型の家畜も輸送することがあり、それらの多くは未舗装の場所にいることが多いのでトラックが必要なのは納得です。

ブータンの国民総幸福量GNHのコンセプトには、人と自然の共存も不可欠だと捉えられています。Gross Animal Happiness、動物たちも人間と一緒。お互いに共存することが、心を豊かにし、私たちを幸せに導くことを実現する社会にブータンはすすんでいくようです。

いつまでも、どて~んと道路の真ん中で、安心しきって昼寝をするわんこたちの寝顔が見られるといいな。

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THE MAYA FOUNDATIONには優しい光が注いでいました。


:僕も応援するよ


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bhutan_diary at 23:13│Comments(0)■ブータンでの生活 

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