【未病】 ほんとうの予防医学って、なんだろう・・・

代替医療とは現代医学における身体観に替わる、より統合的な身体観に基づく幅広い医療を模索する動き。

2010年03月

肥満と麻薬中毒に同じ脳変化=ラット実験で裏付け−米研究所4

高カロリーの食べ物を際限なく食べ続けてしまう肥満の人の脳では
、コカインやヘロインの麻薬中毒患者と共通した変化が起きている
可能性が高い
ことが、ラットの実験で裏付けられた。米スクリプス
研究所の研究チームが29日、米科学誌ネイチャー・ニューロサイエ
ンス電子版に発表した。この脳の変化とは、運動や意思決定などの
機能を担う「線条体」の神経細胞
で、神経伝達物質のドーパミンを
受け取るたんぱく質「D2受容体」の働きの低下。満足感が足りなく
なる
と考えられ、これまで長期的な肥満傾向がある人と麻薬中毒患
者でそれぞれ指摘されてきた。肥満の治療は食事の制限と運動が基
本だが、ドーパミンD2受容体の働きを回復させる効果的な治療法や
新薬の開発が期待される。ソース
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※肥満の治療は食事の制限(ダイエット)と運動(ブートキャンプ)が基本だが「ドーパミンD2受容体の働きを回復させる効果的な治療法」というと・・・?





キュウリに恵みの酵素 強い脂質分解力 福島大准教授のグループ発見 4

福島大共生システム理工学類の杉森大助准教授(42)らの研究グループは、キュウリに脂質分解酵素の「ホスホリパーゼ」が含まれていることを世界で初めて発見し、抽出に成功した。抽出した酵素は従来型より分解力が強い新型であることも判明した。植物が原料のため人体への害がなく、洗剤から食品まで、さまざまな製品への活用が見込まれる。国内の大手食品メーカーと手を組み、来月から実用化に向けた共同研究に入る。規格外などで廃棄するしかなかったキュウリの有効活用にもつながりそうだ。ホスホリパーゼは、細胞膜を構成するリン脂質を分解する酵素。食品の保存状態や品質を向上させるのに用いられている。今回発見した新型は3種類で、分解力が強いだけでなく、複数種類のリン脂質に作用するため活用範囲が広いという。杉森准教授はこれらの酵素の特許を出願している。ホスホリパーゼは破傷風菌などの病原性微生物や豚の内臓から抽出され、食品用に使えるものが限られていた。キュウリに含まれる新型の酵素は、植物由来のため安全性が高いのが最大のメリットだ。応用が期待される製品は、マーガリンなど油脂を乳化させて作る加工食品分野が特に有望視されている。杉森准教授は酵素学が専門で、地域に貢献できる研究を目指し、全国有数の生産地である本県のキュウリに着目。県学術教育振興財団の助成を得て昨年4月から酵素の抽出を試みた結果、新型を発見した。農林水産省のデータによると、平成19年度の本県のキュウリ収穫量は5万3,600トンだが、出荷量は4万7,600トンで、11.2%に当たる6,000トンが規格外などで処分されている。だが、この廃棄されていたキュウリを全部使うと、1トン当たり1.7キロの酵素を抽出できる。杉森准教授によると、酵素の市販価格は1ミリグラム当たり1,000〜3,000円で、廃棄されていたキュウリからは、総額212億円相当の酵素剤が製造可能という。今後、新型酵素の特性をさらに調べるほか、酵素剤として商品化できるメーカーなども探す考えで、杉森准教授は「これまで廃棄していた農作物が有効活用できれば、農家にとっては新たな収入源となり、農業の活性化にもつながるのでは」と話している。ソース
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※「廃棄されていたキュウリ」を原料にして「有価物」に。


薬効かない結核、58カ国で確認=WHO4

世界保健機関(WHO)は18日、従来の薬による治療が極めて困難な「超多剤耐性」(XDR)結核の感染が今年3月時点で、世界58 カ国で確認されたと発表した。XDR結核の感染者は推定で、年間2万5000人に上るとした。また、XDRを含めた、薬による治療が難しい「多剤性」(MDR)結核の感染者は08年で年間44万人、死者は15万人に上ったと推計した。ソース
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※「新型インフルエンザ・パンデミック危機」のつぎはコレか!


つらい記憶を書き換える、PTSDの新たな治療法4

記憶を永遠に書き換えることは可能だろうか。それが可能だと考える科学者たちによって現在、記憶を置き換えるための新たな手法が研究されている。その手法が実用化されれば、恐怖感や外傷後ストレス障害(PTSD)、その他の不安症状を治療することができるかもしれない。帰還兵や自動車事故の生存者、レイプ被害者などを対象に、一般的な血圧降下剤を使用して、悪い記憶を良い記憶に置き換える研究や、例えば幼少期に犬にかまれた記憶など、不安増殖因子となって人に恐怖感を抱かせるような記憶を、行動セラピーによって修正する研究などが現在行われている。いずれの研究も、その目的は記憶を完全に消し去ることではない。記憶の消去は倫理的な問題や疑問が残る。代わりに、「記憶に伴う恐怖感を軽減または除去することができれば理想的だ」と、この分野で幅広い研究を行う米ハーバード大学医学部精神科教授、ロジャー・ピットマン博士は言う。最新の研究では、記憶が脳に格納される仕組みについて抜本的な見直しが行われている。かつて記憶はスナップ写真のように、一度記録されると細部は固定されたままになると考えられていた。だが現在では専門家の多くが、記憶は棚に収納されている個別のファイルのように、取り出して閲覧したら、しまうときには別のファイルに置き換えることができるという考え方に賛同している。つまり、記憶を棚から取り出している間に修正すれば、古い記憶を、新たに更新された記憶と置き換えて格納し直すことができるということだ。外傷を伴う出来事を経験すると、たとえ間接的であっても、その出来事を思い出すたびに毎回恐怖感に襲われるようになることがある。例えば、帰還兵が、車の爆発事故を目撃したときに、頭の中で爆音が戦争時の体験と結び付けられ、感情的な反応が引き起こされる場合がある。そこで研究者たちが現在取り組んでいるのが、そうした恐怖感を長期的または永久に弱める新たな手法の開発だ。すなわち、最初の記憶を格納庫から取り出した後に治療を施し、元の記憶が別の新しい記憶に置き換えられて蓄積されるようにする方法だ。その1つが、まず被験者に原因となった出来事を詳しく記述させ、それを治療のたびに読ませるやり方だ。最近行われた研究で、ハーバード大学のピットマン教授と米マギル大学精神科のアラン・ブルネット教授は、銀行強盗に銃で頭を殴られ、生命の危機を感じる体験をした後、PTSD症状に悩まされるようになったカナダ・モントリオール在住の男性を対象に、上記の治療を行った。男性は長年の趣味であった野鳥の観察もやめてしまい、恋人とも別れてしまった。さらに、不安感に襲われて外出もままならなくなり、やがて家に引きこもるようになってしまった、とブルネット教授は言う。ブルネット教授によると、男性が受けた治療は全部で6回。男性は毎回、高血圧症の治療薬を投与された後、記憶を思い起こす作業を行った。高血圧症の薬は、心拍数の増加や過剰な発汗など、恐怖感に襲われたときの一般的な症状を緩和する効果がある。ブルネット教授によると、男性は5回目の治療までは、自分が書いた文章を読むたびに孤独感を感じると語っていたという。だが治療開始から2年経った今、男性は以前の生活をすっかり取り戻したという。男性は、今でも銀行での出来事を思い出すことはあるが、もう恐怖感は感じなくなったと話している、とブラント教授は述べる。ブルネット教授は今度は、複数の外傷性の記憶を持った患者を対象にした新たな研究に取り組む予定だという。その研究では、患者に無作為に高血圧症治療薬または偽薬(本物の薬のように見えるが効能はない薬)を投与して、その効果を調査するという。ブルネット教授は以前、ピットマン教授と組んで、2つの小規模な研究を実施している。その結果によると、過去の外傷性の出来事の記憶を呼び起こした後に高血圧症治療薬を投与された患者は、PTSDの症状が緩和されていることが分かったという。このほか、薬の代わりに行動セラピーを使用した外傷性の記憶の書き換えについても現在研究が進んでいる。ソース
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※過去の忌まわしい記憶を思い出すと、それに伴って「恐怖」を誘導する物質が分泌され心拍が上がる・・・それを高血圧の治療薬を投与することで、記憶を再生しても、心拍が上がらない、という状況を記憶に再設定することで記憶に伴う感情情報の書き換えを行う、ということのようだ。行動療法ではどのような方法が研究されているのだろうか?EMDRやTFTなど、不思議な方法が効果をあげていると聞く。





糖尿病でアルツハイマー早期発症=悪循環で進行4

糖尿病がアルツハイマー病の発症を早め、アルツハイマー病が糖尿病を悪化させる−。大阪大の森下竜一教授らの研究チームは15日までに、二つの病気が互いに影響し、悪循環を生む仕組みを解明した。米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。糖尿病や高血圧などの生活習慣病が、アルツハイマー病の危険性を高めることは以前から指摘されていた。糖尿病患者の場合、アルツハイマー病の発症率は 2〜4倍以上との報告もある。研究チームは、アルツハイマー病と糖尿病を合併したマウスを用意し、プールで泳がせ実験。アルツハイマー病のみのマウスは次第に避難場所を覚えたが、糖尿病を合併しているマウスは記憶力が悪かった。アルツハイマー病マウスは生後3〜6カ月で記憶障害を発症するが、糖尿病を合併したマウスは約2カ月で障害が出ていた。血糖値を下げるインスリンは、記憶力などの認知機能に重要な役割を果たしているとされるが、合併マウスでは脳内のインスリン量が減少していた。糖尿病のみのマウスに比べ、合併マウスでは糖尿病が重症化することも分かった。ソース
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※糖尿病とアルツハイマー。アルツハイマーの予防のためには糖尿病を治療すること・・・




青魚に多い脂肪酸、うつの改善などに効果4

魚を食べると心が落ち着く? 食物に含まれる脂肪の種類が精神面の健康に影響するという研究報告が国内外で積み重ねられてきた。とくに注目されているのはサバなど青魚に多い「ω(オメガ)3系脂肪酸」。うつの改善や攻撃性の低減などに効果があるという報告が相次いでいる。効果がなかったとする報告もあり、科学的な検証はまだ途上だが、うつ病患者が国内で100万人を超える中、食事の見直しが心の健康対策に役立つかも知れない。代表的なω3系脂肪酸はサンマ、イワシ、ブリなど魚に多く含まれるEPA、DHAと、シソ油などに多いα(アルファ)リノレン酸。中性脂肪を減らし、動脈硬化を防ぐ効果がわかっている。精神面への影響の研究は1990年代後半から始まった。魚をよく食べる人は自殺企図が少ない(日本、フィンランド、米国)といった疫学調査のほか、被験者にω3系の油と偽薬(植物油など)を無作為に割り当て、どちらかわからない形で服用してもらって効果の有無を見る実験的な研究も各国で行われてきた。その結果、攻撃性や衝動性が減る(日本)、うつが改善する(米国、英国、台湾)といった報告がなされ、産後うつや認知症の予防効果を示唆する研究もある。一般の植物油に多いリノール酸など「ω6系脂肪酸」との相対的な量に着目し、うつの高齢者は血液中のω3系の比率が低いとした調査(オランダ)もある。ただ、関連や効果が見られなかったとの報告も複数ある。各種の研究を分析した米国の昨年の論文は「うつ病の治療手段になる可能性があるが、大規模な試験が求められる」としている。ソース
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※魚油(EPA+DHA)が脳機能の改善に効果があるという。すでに魚油入りソーセージなどが開発されていて摂取しやすい工夫がなされているが「食品」として工夫されている点がよい。



かゆみ感じる脳部位特定4

「かゆみ」を感じる脳の部位を、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授らが特定し、24日までに米学会誌に発表した。頭頂葉内側部の楔前部(けつぜんぶ)と呼ばれる部位で、類似点が指摘される「痛み」とは別の、かゆみ独自のメカニズムの存在を明らかにしたのは初めてという。柿木教授は「アトピーなどのかゆみを抑制する薬の開発につながるかもしれない」としている。柿木教授らは、手首に取り付けた電極を通じ、かゆみを電気的に引き起こす装置を開発。機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)と脳磁図で被験者の脳内を調べたところ、感覚の情報を処理する楔前部が反応していることを突き止めた。ソース
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※「痛み」と「かゆみ」は脳の別々の領域で検知されているらしい。



パパイアに著しい抗がん特性、日米共同研究4

米フロリダ大(University of Florida)は9日、パパイアの葉のエキスと葉茶に著しい抗がん特性を認めたとする研究結果を発表した。頸部(けいぶ)がん、乳がん、肝臓がん、肺がん、すい臓がんで抗がん効果が確認されたという。同大のナム・ダン(Nam Dang)研究員と日本の研究チームは、乾燥したパパイア葉から抽出したエキスを10種類のがん細胞に垂らし、24時間後に効果を調べた。その結果、10種類すべてで腫瘍(しゅよう)の進行が遅くなっていたことがわかった。また、エキスの濃度が高いほど効果が高いことも明らかになった。研究者らは、パパイア葉エキスがTh1型サイトカインと呼ばれるシグナリング分子の生産を促すことで、免疫系の調節を助けているためではないかと見ている。このエキスは正常な細胞には危害を加えず、現行のがん治療における一般的な副作用を防げることも明らかになったため、免疫系に働きかけてがんを退治する新たな治療法への応用が期待されるという。パパイアは、世界各地、特にアジアにおいて、さまざまな病気への民間療法のなかで使用されてきた。詳しい研究内容は医学誌「Journal of Ethnopharmacology(民族薬理学)」2月号に掲載されている。ソース
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※日本の医療では現在「統合医療」の導入が検討されはじめている。「ハパイア」は注目されることだろう。



認知症予防・・・DHAを含む魚肉ソーセージで5

「DHAで認知症予防」実証 島根大医学部のグループ 

▽川本で108人の臨床研究

青魚などに含まれる油脂のドコサヘキサエン酸(DHA)に物忘れや認知症の予防に効果がみられることを、島根大医学部の橋本道男准教授のグループが国内初の100人規模の臨床研究で実証した。島根県川本町の認知症でない高齢者108人が協力。2班に分け、A班にイワシ1匹相当のDHAを含む魚肉ソーセージ、B班に多く含まれていないソーセージを毎日2本食べてもらう実験を、2008年11月から1年間続けた。図形を記憶して模写するテストや、指をルールで決めた回数たたくテストで、A班は実験開始から半年、1年の検査で点数が右肩上がりに改善。B班は、いずれも実験前の点数を下回った。開始1年後の血液検査でも、A班は赤血球膜中のDHA濃度(単位・モル%)が9・0から10・1に上昇。B班は逆に8・9から8・7に減った。橋本准教授はDHAが脳の神経細胞を再生させることを動物実験で確認済みで、今回の実験で「人体でも、短期記憶をつかさどる海馬が加齢により機能低下するのをDHAが抑えた」と考察する。欧米では、DHAのサプリメント(補助栄養剤)を摂取し続ける数百人規模の臨床試験で軽度認知症の改善に効果がなかった、との報告もある。橋本准教授は「食品とサプリメントで、腸管での吸収に違いがある可能性もある。食事を通じた摂取が効果的と考えられる」と話している。ソース
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※DHAのサプリメントを摂取したのでは効果がないとする欧米の報告に対して、DHA入りの魚肉ソーセージ(DHA+EPA)が効果を発揮したという。認知症予防のために一日一本のDHA+EPA魚肉ソーセージの摂取は、高齢者にも無理なく栄養を取ることもでき、たいへん便利だと感じる。DHA+EPAのサプリメントは魚油がゼラチン製のソフトカプセルに封入されたものを摂取したことがあるが、接種後にゲップがでるのだが、これが魚油の強いニオイを含むために気分が悪くなり継続摂取ができなかった。DHA+EPA入りの魚肉ソーセージには、魚油のニオイはなく、食してもゲップがでることもなく良好だった。




Wiiが脳卒中のリハビリに効果−「Wii療法は素早く効果が現れる」4

Wiiが脳卒中のリハビリに役立つ、とする調査結果です。カナダのトロントにある聖ミカエル病院のGustavo Saposnik博士はWiiが脳卒中のリハビリに役立つのではないかと考え、20名の脳卒中患者を対象に調査を行いました。20名はランダムに二つのグループに分けられました。片方はカードゲームとジェンガ(ブロックを積み上げるテーブルゲーム)による伝統的な治療を行い、もう片方はWiiのテニスゲームと『クッキングママ』を使いました。2ヶ月後に腕の運動機能を測定したところ、Wiiで遊んだグループは伝統的な治療法を受けたグループよりも30%も高い成績を修めたとのことです。Saposnik博士は「伝統的なリハビリは手間がかかるし患者の同意を得にくい。また、費用や保険の問題からいつでも利用できない場合もあるが、Wii 療法は広く利用でき、素早く効果が現れ、高度な集中力を保てる」と賞賛しています。博士によればこの研究は初期段階のものであるとのこと。実効を検証するためのより大規模な実験が既にスタートしているとされています。ボストン小児病院でスポーツによる脳震盪を研究するWilliam Meehan博士は「患者がバランス感覚を回復するのに有益であり、患者が自宅で行えることから通常の治療法より便利です」とWii療法を有望視しています。ゲームの楽しさがリハビリの辛さを緩和するという調査結果は既にいくつか発表されていますが、既存のゲーム機やソフトが治療に転用できるのであれば費用面でも優秀なものになりそうです。ソース
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※リハビリに付き合う相手はキカイ(=コンピュータ)ですから、単調な「繰り返し」作業にもヘコタレません。ゲーム性は脳の報酬系を大いに刺激してリハビリ行動を有効なものとして価値付けるのでしょう。



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