巷には「ネイティブはこういわない」、逆に「ネイティブはこういう」という言葉が、「英語の世界」で踊っています。
皆さんは、この言葉、どう受け止めますか?

私も「英語の世界」で生きているので、こういった言葉に遭遇することはよくあるのです。(ただし、アカデミックな世界ではほとんどありません)

1. 「ネイティブが言っているんだから」
「ネイティブはこういわない」「ネイティブはこういう」。
この言葉、信じる英語学習者は多いでしょう。

「ああ、そうか、こんな表現は使わないんだ!勉強になる!」
「ネイティブがそう言っているんだから、納得!気を付けよう」

などと思ってしまうことも多いのでは?加えて

「日本の英語教育ってやっぱりだめだよね~」

となるのです。

しかし、この言葉は、とても危険です。

2. 「ネイティブは使わない」は本当か?
こんなことをある「英語母語話者」言われました。

「その英語表現、ネイティブは使いませんよ!」
「〇〇人はそんな風に、絶対に言いません」
「そんな表現、見たことも、聞いたこともない!」


多くの学習者は、ここで、「そうか、言わないんだな」と納得してしまうでしょう。

でも、私は、こういう言葉には、疑問を持つタイプ。

「「絶対」とは何を根拠に行っているのだろう?」
「ネイティブって何?、本当に言わないの?」
「辞書にも載っているのになぜ「絶対」?

などなど。

そもそも英和辞典にも、英英辞典にも、専門書にも載っているし、同僚が使っているのを聞いたことがあるし・・・。

そこで、同僚(大学教授、言語学の専門家)数名(必ず複数、最低5名、たとえば、アメリカ出身者なら、別々の州、年代も分ける)に確認すると、

「その英語表現、ネイティブは使いませんよ!」→「いや、その表現使うよ。私は使う」
「〇〇人はそんな風に、絶対に言いません」→「いや、そういう風にも言うね。私はそういう」
「そんな表現、見たことも、聞いたこともない!」→「むしろ頻繁に使う。私は使う」

という答えが返ってくるのです。

当たり前ですが、私は同僚の回答には全く驚かず、むしろ彼らに納得するだけなのです。
だって、信頼できる辞書などにも掲載があるのですから。

3. あくまで「個人レベルの感想」?
このやり取りを聞くと、合点がいくでしょう。

つまり、「ネイティブはこういわない」というのは、じつは「自分はそういわない」(あるいは「そういう表現を知らない」)というだけの「個人レベル」のことを言っていることが多いのです。

さらに言うと、「ネイティブはこういわない」などと、よほどの専門家以外がいうことは、「おこがましい」とすら思えます。実際には「よほどの専門家」は、そのようなことは言わないのですが・・・。

このようなことから、英語学習者は「個人レベルの感想」に振り回されるのではなく、信頼のおける「辞書や辞典」を参考にして、学習するべきと考えます。

そして、日本が本当に質の良い「英語教育」を目指すなら、そんなことを言う「彼ら」を持ち上げるべきではないのです。

皆さんはどうお考えですか?

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