2007年10月23日

ここ数年で最も腹立たしいニュース

 理由は、高すぎて買う人がいないので、儲からないから。
(吸入インスリンは吸収率が悪く、注射のインスリンの6倍近い量を必要とするため)

 安全で、効果的であることが証明されている。でも、売らない。儲からないから。
 多くの人が痛い思いをしてインスリンを自己注射しなければいけないという状況にある。そこからの開放はどれほどの福音だろう。でも、売らない。儲からないから。

 贅沢しすぎて糖尿病が悪化した大人はしょうがないとしても、せめてI型糖尿病の子供たちにはインスリン吸入させてやろうよ・・・。

 これほど端的に医療が企業に主導された場合の弊害を表す事象もないというか・・・・製薬会社とか医療従事者には苦しんでいる人を助けるという道義上の責務があって、それを果たす結果が利益につながるのだと思います。決して逆ではない、つまり、利益のために人を助けてはいけないんだと。なぜなら、利益のために人を助けようとすると、このように利益にならないから苦しんでいる人を見捨ててよいということになってしまうわけです。やっぱり、医療は産業じゃなくてインフラにしとかないと。

 一刻も早く安価なインスリンの産生方法を開発して販売を再開していただきたい・・・っつーか、せめて、日本では売ってくれよ。日本の消費者は高くても保険でまかなうから。


Posted by bijoux_iris at 20:23│Comments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 健康相談 

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この記事へのコメント
http://bellgen.blog.ocn.ne.jp/httpbellgenblogocnnejp/2007/06/post_3c53.html

遠まわしにこのような事態も関係しているのだと思います。

難しい問題です。医は仁道である。そのような旨で医療行為をしている赤ひげ氏に向けて「そのように自己満足で自分の中で閉じこもらず、もっと広い立場から医療を施せばもっと広い人々に医を施せるのではないかね?」と諭す幕府の人間が出てくる、「赤ひげ」の脚本を読んだことがあります。ちょっと関係ないですが。

ファイザーも業績悪化のため、売上確保を目指し売れない商品の販売を止める。企業活動としては妥当ですが、確かに弱者の切り捨て、というのは間違いない。

難しい問題かと思います。このような企業努力により安価な薬品が手に入りやすくなるという側面もある(だっけ?)、あ、そうではないか「売れる薬品が手に入りやすくなる」んだった。うーむ。

Posted by 石頭 at 2007年10月23日 21:17
ちょっと話は変わりますが、全世界規模で商行為をしているウォルマートもまた、弱者としての販売員を犠牲に成り立っている、という面があります。

ううむ、企業による営業活動の限界なんでしょうか。

http://ted777888.exblog.jp/1604594/

メガコーポか、。
Posted by 石頭 at 2007年10月23日 21:18
>企業による営業活動

ではなくて「企業による利益追求活動」でした。

エイズ薬品も、売れる場合において開発される。確か世界中の貧困層に対しての薬品は「売れない」あるいは売れても「売上としては低い」ため、富める者への「成人病、高血圧生涯対策、ガン対策」などが「売れるし売上が高い」ため、開発が集中する。

いずれ「不老不死」薬、あるいは「延齢」薬が出てたとして、やはり一部の超裕福層向けになるんだろうなぁ・・・。
Posted by 石頭 at 2007年10月23日 21:24
まあ明るいニュースもある。
http://www.in-pharmatechnologist.com/news/ng.asp?n=80817-pfizer-eli-lilly-exubera-air-insulin-inhaler-device
まとめると
・Pfizer の Exubera は操作が複雑すぎた
・さらに肺機能に謎の影響が出る疑惑もあった
・おまけに Pfizer は「黙ってても売れる」と思い込んでて、マーケティングが駄目すぎた
・Eli Lilly は「うちの開発中の製品は操作法が遥かに簡単だし、肺への影響も無いので、もっと売れる」と自信たっぷり
・Novo Nordisk も2011年までのリリースを目指して開発中
・まあでも Pfizer が当初期待したほどの市場規模にはならんぢゃろな

関係ないけど、エグゼブラってエグゼビア教授に似てるな(エグゼビアの綴りはXavierだけど)。
Posted by raurublock at 2007年10月24日 16:09
 >石頭 raurublock

 しかし、糖尿病を専門にしている人に言わせると、最近では糖尿病の合併症をコントロールする研究はスポンサーが付き易くて盛んなのだけれど、糖尿病を治す研究にはお金が出ないらしいよ。

 やっぱり病人がいなくなると困るからね、製薬会社は。
Posted by びじう at 2007年10月24日 22:59
それは、製品が壊れないと次が売れないからソニータイマーを仕込む、という資本主義全般に見られる話と同じとは思うが、
しかし医薬品の場合は患者の命を人質にしてるという問題があるわなあ。

実は、第三世界の人たちが貧しくなる原因の一つに、医療費という話がある。
昔だったら病気にかかれば死ぬしかなかったから諦めてたけど、医療技術の進歩によって金さえ出せば薬が買えるようになったから、無理して借金して薬を買って… という話。
「医療だけには手が届くが金には手が届かない」という状況が「医療さえも手が届かない」状況よりも果たして幸せなのかどうか、何とも難しい。

それはそれとして、医療と資本主義の問題を如実に体現する AdSense がこのページに出現したので、キャプっといた。
http://f.hatena.ne.jp/raurublock/20071026005237
Posted by raurublock at 2007年10月26日 01:10

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