2008年11月05日

オバマ候補 大統領受諾演説の全訳

 *この記事は2008年11月の受諾演説の翻訳です。2009年1月の就任演説はこちらへ。

 ライブ中継を見てちょっと感動した勢いで。

 元テキストはこちら


 11/6 23:25追記
 とりあえず、ご指摘頂いた間違いを修正しました。

 あと、読みに来てくださった皆様に感謝します。
 テキストの原本はアメリカのヤフーニュースです(閲覧者が多いので明示することにしました)。
 スピーチの感想とか、そのほか色々なグダグダは別記事にまとめます

 あと、タイトルも大統領の受諾演説とすべきなようです。就任演説は来年の1月だそうですよ(もう、色々なところで引用されているので変えはしませんが)。


 11/7 23:55追記
 とりあえず、ご指摘頂いた間違いを修正しました。

 2009/1/21
 就任演説でググるとこのページに来てしまうので、タイトルを変更しました。もともとこの書き込みには「就任演説」という間違った訳がタイトルにつけられていました。引用してくださった方々には申し訳ありません。


 まだどこかに、アメリカという国ではどんなことでも起こりうるということが信じられない人がいるのであれば、アメリカ建国の理念が今日も生きていることにまだ確信が持てずにいる人がいるのであれば、アメリカの民主主義の力に疑問を呈する人がいるのであれば、今晩がその答えだ。

 その答えはかつてないほどの数の学校や教会を取り囲んだ長蛇の列に並んで、3時間も4時間も待っていた人々によって(そんなのは人生で初めての経験だろう)もたらされた。なぜなら、彼らは今回こそは違うと信じていたからだ。そして、彼らの声こそがその違いになったのだ。


 その答えは語られた。若者によって、老人によって、金持ちによって、貧乏人によって、民主党支持者に、共和党支持者に、黒人、白人、ラティーノ、アジアン、ネイティヴ・アメリカン、ゲイ、ストレート、障害者、健常者によって。世界にメッセージを発信する全てのアメリカ人によって語られた。我々は単なる赤い州(共和党支持の州)と青い州(民主党支持の州)の集合ではないのだと(訳注:スピーチの中では雑多な個人の集合体ではない、という一節がここに入っていましたがテープ起こしに失敗してるんですかね)。我々は今も、これからもずっとアメリカ合衆国なのだ、と。

 その答えは、我々が成し遂げようとしていたことに対してシニカルになれと、あるいは恐れよと、あるいは懐疑的になれと余りにも多くの人々から余りにも長い間言われ続けてきた人々が歴史の琴線に触れ,今一度それをより良き日々への希望に向けるよすがとなるものだ。

 答えが出るまでには時間がかかった。が、今晩、我々が今日行った行為(投票)によって、この選挙で、まさにこの瞬間に、アメリカに変革が訪れたのだ。

 ついさっき、マケイン上院議員からとても丁寧な電話を頂いた。彼は長い間ハードにこの選挙を戦ったが、彼は愛する国のためにもっと長い間、もっとハードに戦ってきたのだ。彼は我々の多くが想像し始めることさえも不可能な祖国への犠牲に耐え、この果敢にして無私のリーダーの下で我々の生活は改善してきた。私は彼とペイリン副大統領候補のこれまでの業績を称え、数ヵ月後にこの国の行く末を刷新するためにともに働く日々を楽しみにしている。

 この旅路のパートナーに感謝したい。心から選挙に協力し、スクラントンのストリートで共に育ちデラウェア行きのあの電車で一緒に家に帰った仲間達のために話した男。合衆国副大統領、ジョー・バイデンだ。

 この人の不屈のサポートがなければ私はここに立っていることすらできなかっただろう。この16年間の最良の友であり、我が家の要であり、我が愛であり、合衆国ファースト・レディであるミシェル・オバマ。サーシャとマリア、二人とも愛しているよ。約束どおり、ホワイトハウスに連れて行く子犬を選ぶといいよ。
 そして、祖母はここにはいないけれど、彼女は家族と共に見守ってくれている。私を今の私にしてくれた家族と。今晩、ここにいないのが残念だ。彼らには、どれほど世話になったことだろう。

 キャンペーン・マネージャーのデイビッド・プラウフ、主席ストラテジストのデイビッド・アクセルロッド、そして政治史上最高の選挙チーム、君達がこれを成し遂げた。そのために払ってくれた犠牲に対し、私は一生感謝を忘れない。

 しかし、何よりも。私はこの勝利が本当は誰のものであるかを決して忘れない。貴方だ。この勝利は貴方のものだ。(訳注:スピーチではit belongs to youが二回でした)

 私が勝てそうな候補者であったことはなかった。資金もなければ支持もなかった。我々の選挙戦はワシントンのホールではなく、デモインの裏庭やコンコードの居間やチャールストンの玄関から始まったのだ。

 それは、なけなしの貯金をまさぐらないと5ドル、10ドル、20ドルも出てこないような労働者達から始まった。次に、若者達が力をくれた。その年代は情熱を燃やすことがないという神話を否定し、安い賃金と少ない睡眠時間で働くために家を、親元を離れて協力してくれた。それほど若くない人々も極寒酷暑の中、全く見知らぬ人々の家をノックして回ってくれた。何百万人ものアメリカ人が、ボランティアとして組織をつくり、2世紀以上を経てもなお「人民の、人民による、人民のための政府」が地上から消滅していないことを証明した。これは、貴方たちの勝利だ。

 貴方たちは、選挙に勝つだけのためにこれをやったのではないし、ましてや私のためにやったのでもない。貴方たちがここまでやったのは、ひとえにこの先に待ち構えている仕事が莫大であることを知っているからだ。こうして祝福している今日でさえ、明日やってくるであろう挑戦は人生で最も厳しいものになるだろうと知っている。二つの戦争、環境危機、今世紀最大の経済危機。我々が今晩ここに集っている間にも、イラクの砂漠やアフガニスタンの山で勇敢なアメリカ人が我々のために命をかけている。子供が寝た後で、どうやって住宅ローンを返済するか、医療費を支払うか、大学までの教育資金を捻出するか、悩んでいる両親がいる。制御しなければならない新たなエネルギーがあり、創出しなければならない新たな雇用があり、建設しなければならない新たな学校があり、敵が待ち構えていて、修復しなければならない同盟がある。

 この先の道は長く、勾配は険しい。一年では辿り着けないかもしれないし、一期でも難しいかもしれない。だが、アメリカよ、私は今晩ほど希望を抱いたことはかつてない。私は貴方たちに約束する。我々は必ず成し遂げる。
 後退することもあるだろう。道を間違うこともあるだろう。私が大統領として下す判断や政策に同意しない人は沢山いるだろうし、政府が全ての問題を解決できるわけでもない。だが、少なくとも我々が直面する課題に関して私は常に正直でいようと思う。私は貴方の言うことを聞く。同意が得られない場合には特に良く聞く。何よりも、私は貴方に参加して欲しいのだ。過去221年の間、この国がしてきたようにこの国を作り直す仕事に。1ブロックずつ。レンガ一個(1ブリック)ずつ。豆だらけの手で。

 21ヶ月前の冬のさ中に始まったことが、この秋の晩に終わるわけではないのだ。この勝利それ自体は我々が望んだ変革ではない。変革を起こすチャンスを与えてくれただけだ。ここで後戻りしたら何も起こらない。貴方の協力がなければ何も起こらない。

 だから、新たに愛国の精神を、奉仕と責任の精神を呼び覚まそう。我々が問題に一生懸命に取り組み、自分だけではなく互いに助け合えるよう決意するために。この経済危機がもたらした教訓を思い出そう。それは、メイン・ストリートの具合が悪いときにウォール・ストリートだけが繁栄することはできないという教訓だった。少なくともこの国では。我々は一つの国、一つの民として運命を共にするのだ。

 党派心、近視眼、未熟さといった、これまでに余りにも長い間政治が陥ってきた同じ過ちに陥らないようにしよう。共和党の旗を最初にホワイトハウスに持って行ったのはこの州出身の男だったことを思い出そう。共和党は信頼と個人の自由と国家の団結に価値を置く政党だが、その価値観は我々全てが共有するものだ。今晩、民主党が偉大な勝利を手にしたが、我々は謙虚に、そして我々の進行を妨げる断絶を修復する決意を持って、この価値観を共有しよう。リンカーンは現在よりも遥かに分断された国民に向かって説いた。「我々は敵ではなく友である。情熱は友愛の絆をすり減らしたかもしれないが、絆を完全に壊してはいけない」だから、今後、私が助力を必要とするであろうアメリカ人達に伝えたい。私は貴方を選挙で勝たせることはできないかもしれない。だが、貴方の言うことに耳を傾けよう。貴方の助力が必要なのだ。そして、私も大統領の責務を果たそう。
 そして、海の向こうから今晩の様子を見ている人達に伝えたい。議事堂や王宮からうち捨てられた街角のラジオに集う人々まで。我々の物語は別々かもしれないが、我々の運命は共有されている。新しいアメリカのリーダーシップの時代がやってくる。世界を引き裂こうとしている者は、我々が打ち滅ぼそう。平和と安全を希求する者は、我々がサポートしよう。そして、今でもアメリカはそれほど輝いているのかと疑問に思う者よ。我々の強さの源は軍事力でも経済力でもなく、尽きることない理念、すなわち、民主主義、自由、機会、絶えない希望なのだということを、今晩我々は今一度証明したのだ。

 アメリカの真の資質はアメリカは変わることができるという点なのだ。我々の団結は完璧になりうる。これまでに成し遂げてきたことが、明日から成し遂げなければならない事への希望となる。

 この選挙では多くの史上初と多くの物語が生まれ、語り継がれていくだろう。だが、今晩私の頭にあるのはアトランタで投票した女性の物語だ。彼女は、選挙を通じて声を届かせようと列に並ぶ何百万人もの人々となんら変わる所はない。唯一つ、アン・ニクソン・クーパーが106歳だということを除いては。

 彼女は奴隷制直後の世代に生まれ、当時の道路には車がなく飛行機もなかった。更に、二つの理由で選挙に参加することもできなかった。彼女が女性であり、皮膚の色が違ったからだ。

 そして今宵、私は彼女がアメリカで過ごした1世紀を思う。悲嘆と希望。闘争と前進。我々にはできない、と言われ続け、そのアメリカ人の信条を押し付けられた日々。 Yes we can(いや、できるさ)

 女性の声は押し殺され、女性の望みはかき消された時代。彼女は見た。女性が立ち上がり、声を上げるのを。そして今晩、投票所にやってきた。 Yes we can(そう、できるんだ)

 (1930年代)砂嵐の被害に苦しむ中南部には絶望が、そして国中に憂鬱が蔓延した時代。彼女は見た。ニューディール政策、新しい職と新しい公共心によって国が自力で恐怖を克服する様を。 Yes we can

 爆弾が我々の湾に降り注ぎ、世界が独裁者の脅威に晒されたとき。彼女は見た。その世代の人々が偉大にも立ち上がり民主主義が救われるのを。 Yes we can

 彼女は見た。モントゴメリのバスを、バーミングハムの放水を、セルマの橋を。そして、彼女は聞いた。アトランタから来た宣教師が人々に「我々は勝利する」と語るのを。 Yes we can

 人類が月に到達し、ベルリンの壁は崩され、我々の科学と創造力によって世界中が結ばれた。今年、この選挙で彼女は指でスクリーンに触れるだけで投票した。106年もの間アメリカで生活し、最良のときも最悪のときも経験してきた彼女は、アメリカがいかに変われるかを知っている。 Yes we can

 アメリカよ、我々はここまでやってきた。実に多くを見てきたが、実に多くが手付かずだ。だから今宵、我々は自問しよう。我々の子供達が来世紀を見るならば、私の娘達が幸運にもアン・ニクソン・クーパーほど長生きできたなら、どんな変化を目撃するのだろう?どんな進歩を成し遂げているのだろう?

 これは、その問いに答えるべく、我々に与えられたチャンスだ。我々の時、我々の時代なのだ。人々を仕事に戻し子供達に機会のドアを開く、繁栄を取り戻し平和を推進する、アメリカンドリームを再生し根本的な真実を再確認する、つまり、多くの場面で我々は一体である。共に生き、共に望む。シニカルであったり懐疑的であったり、我々にそれは無理だと言い続けるような人々に出会った場合には、我々は人々の精神の総和である朽ちることない信念をもって応える。

 Yes we can(いや、できるさ)

 ありがとう。貴方に神の祝福を。アメリカに神の祝福を。

Posted by bijoux_iris at 18:28│Comments(35)TrackBack(12)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 日々のネタ 

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びじうのログ:オバマ候補 大統領就任演説の全訳
びじうのログ:オバマ候補 大統領就任演説の全訳【】at 2012年01月17日 09:25
この記事へのコメント
この Yes we can は流行りそうだな。
さっそくこんなのが出てきてた。
http://raurublock.tumblr.com/post/58101776/2w3uwqg-jpg
Posted by raurublock at 2008年11月05日 19:33
ぶは、すげえ>全訳

ただ、個人的には、性分なんですみません、最高のスタッフで最悪の結果(ベトナム戦争)をもたらした、ケネディ政権を思い出します。

ベスト・アンド・ブライテスト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88

アメリカ、どう変わるんでしょうかね。
Posted by 石頭 at 2008年11月05日 19:40
 ま、夜だったから、仕事もなかったし睡眠時間を削るだけで良かったという地の利を活かして速報性を重視しようとしてみた。結果、Goo Newsより2時間半早く、DanKogaiより早かったみたいだから良しとしよう(訳は他所の方がずっとスマートですが)。

 >raurublock

 いやぁ、どう料理するかだよなぁ>Yes we can

 >石頭

 否定的で、懐疑的で、シニカルな石頭さんへ、今晩が答えです(笑)。そういう人が世間に満ち溢れていることを前提としたスピーチなので、まぁ、正しい受け手ということなんじゃないでしょうか。
Posted by びじう at 2008年11月06日 00:15
はじめまして。早速の訳をありがとうございます。少し気になったのですが
lines that stretched around schools and churches
の下りは
「(投票するために)学校や教会の周囲に列を作り、3時間も4時間も人々が待っていた」
というニュアンスではないでしょうか。
Posted by mine-D at 2008年11月06日 00:30
あ、ごめんなさい。大統領選て一般投票じゃないんですよね。投票で列を作る事はないかw。失礼しました。
Posted by mine-D at 2008年11月06日 00:35
>mine-D

あ、はじめまして。わざわざコメントありがとうございます。

 いや、その通りだと思います。DanKogaiもそう訳しているし。

 自分は聞いているときに3時間も4時間も待っていた人って、その公園にいる聴衆のことかと思ってしまったのです。実は、オバマが登場するまでに、いろんな人がお祈りしたり挨拶したりして、けっこー引っ張る演出があったので(いや、言い訳です)。

 訳を書くときもそういう視点で、投票所で並んでいた人のことが抜け落ちてしまいました。

Posted by びじう at 2008年11月06日 01:23
はじめまして。全訳お疲れさまです。
アン・ニクソン・クーパーさんのくだりで、ひとつ。
△バーミンガムの家で
○バーミングハムの放水で

hoseは公民権運動のデモに対し放水が行なわれたことを言います。Birminghamは、イングランドの都市は「バーミンガム」、アラバマ州の都市は「バーミングハム」と表記するのが一般的です。
http://eow.alc.co.jp/birmingham/UTF-8/?ref=sa

投票前の行列、BBCに映像があります。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/us_elections_2008/7707581.stm
# これは特にびじうさんへのメッセージというわけではなく、このページをご覧になる方のご参考までに。
Posted by nofrills at 2008年11月06日 01:48
 > nofrills

 はじめまして。ご指摘&情報提供ありがとうございます。

 実は、そのくだりはわからずに訳していたんですよね(笑)。何か歴史的な事件があって「We Shall Overcome」が何かのスローガンだったんだろうなぁ、って想像だけで。モントゴメリのバスや、セルマの橋も??でした。

 時間があったら、今度は「ゆっくり良い訳を作る」のに挑戦したいと思いますし、エラッタはできるだけ反映させていきたいと思っています。
Posted by びじう at 2008年11月06日 01:57
びじう様

私のブログにコメントしていただき本当にありがとうございました。

びじう様が言うように感動を共有できるってすばらしいことですね。

これからもよろしくお願いします。
Posted by あるまとめサイト管理人 at 2008年11月06日 08:41
うわあ、仕事早いね。感動した。

マケイン陣営が勝てなかった理由はいろいろあると思うけど、やっぱ失策と、それに現在の状況が逆風として働いたってことなんだろうなぁ。

アメリカ発の黒人大統領か。…さて、「24」をも一度見ようかな(笑)
Posted by thalion at 2008年11月06日 10:14
 >あるまとめサイト管理人

 いえいえ。こちらこそよろしくお願いします。

 >さり

 ありがとう・・・でも、それ、君とか朱っ鷺ーに言われると、「こんなもん訳してる暇があるなら色々あるだろ、溜まってるのが」と脳内翻訳してしまうダメな俺です(笑)。
 マケインは、相当好戦的な人らしいけど、結果的には厳しい試練を与える父親役だった、みたいな感じで収まりそうだよね。
 暗殺だけには気をつけて欲しいわ。ほんと。
Posted by びじう at 2008年11月06日 23:21
確かに、次期副大統領のデラウエアへ通っていた話や、キャンペーンマネージャーDavidの話、モンゴメリーの話とかの内容を知ってると、もっと感動する。

あの演説中の防弾ガラスはすごかった・・・南部を知っているだけに、そして、副大統領が何はともあれ白人だし、今後が心配な私。

今回残念だったのは、AlienLandLawがこの州で撤廃しなかったこと。これもかなり興味深いアメリカの歴史だよ。特に、JapaneseAmericanにとって。
Posted by る at 2008年11月07日 01:28
 >る

 もし良かったら、詳しく教えてもらえると凄く助かるんですが。

 コメント欄では狭すぎる?

Posted by びじう at 2008年11月07日 02:12
素晴らしい翻訳だと思いますが、「爆弾が真珠湾意降り注ぎ」の部分で、彼は「真珠湾」とは一切言っていませんよね。「我々の港」としか言っていませんね。その意味するところはその通りかも知れませんが、出てきていない言葉を載せるのは如何なものかと思います。真珠湾ではなく、我々の湾と言ったところに他国への理解や人を許容する彼の人格や能力がうかがえるのでは無いかと思いますよ。
Posted by mako at 2008年11月07日 19:46
 >mako

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 確かにそうですね。脊髄から先で訳していたためか、全然気付いてませんでした(笑)。一意に定まりつつも明示的ではない大人の文章だったんですねぇ。
 個人的には湾って言葉が単独で普通名詞として使われる頻度は非常に少ないと思ってて(「今日、湾に行こうぜ!」みたいな)、我々の湾、って訳語は日本語としてはどうだろうかと思わないでもないんですが、この場合にはそっちのが良い訳になるんですね。
Posted by びじう at 2008年11月07日 23:52
初めまして、こちらの記事を読ませてもらいました。
力強さを感じるとても印象的なスピーチだったと僕も思います。
さて、記事タイトルについてですが、今回のスピーチは就任演説じゃなくて、勝利演説ですよね。
就任演説は来年の1月に行われるとの事です。
Posted by konu at 2008年11月08日 10:32
長すぎますよ・・・

Wikiの英語版で、結構わかるよ。日本語版は簡単にまとめすぎだけどある程度はわかるかも。

マスコミ的には、勝利演説。正式用語では、受諾演説ってかんじなのかな。訳すのは、ホント、難しいね。日本の新聞に間違いしょっちゅう見かけるし。

makoさんなるほどね。翻訳的には、日本人にもわかるようにと、真珠湾と意訳してあげたいところだけど、アメリカ人的には日系人に反感をかわないためにも、「湾」とする。

こういう演説には、「注」をたくさんつけて、説明をすると、もっと良さがつたわるね。

ちなみに、翌日のブッシュのSpeechが、もう、棒読みで・・・見てられませんでした・・・
Posted by る at 2008年11月08日 22:24
5
すばらしいですね。
参考になります。。
Posted by sin at 2008年11月09日 17:03
 >konu

 はじめまして。そうなんですよね、自分もタイトルどうしようか悩んでいます。色々なところで引用していただいているようなので、自分の所だけ直すのもどうかなぁ、と思って、一応、本文というか前書きの方に断ってはあるんですが・・・逆にタイトルは直して前書きに「直しました」と書くほうが合理的でしょうかね。

 >る

 なるほど。時間があったらそちらを紹介しましょう。

 >sin

 はじめまして。もともと自分のための仕事だったのですが、少しでも他の人にとって何かの参考になればとても嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。

Posted by びじう at 2008年11月10日 12:10
すばやい、そして素晴らしい訳をありがとうございます。事後承諾、しかもこんなにも遅いご連絡で本当に申し訳ないのですが、私のブログにびじうさんのブログへのリンクをさせていただき、一部翻訳文を引用させていただきました(アサヒコムにも訳文ありましたが、びじうさんの訳のほうがよかったので使わせていただきました。でも翻訳は本当に難しいですね。私も編集者として翻訳本の編集にかかわっていますので、いつも途方にくれたり、頭を抱えたりしています)。
おかげさまで、コメント欄以外でも、感動のコメントいただいています。オバマさんの勝利演説の素晴らしさを多くの人と共有する良い機会をいただき、本当にありがとうございました!
Posted by らる〜 at 2008年11月11日 16:33
 >らる〜

 はじめまして。わざわざコメントありがとうございます。しかも、いただいて最も嬉しい種類のコメントというか・・・素晴らしいスピーチを共有する一助になれたなら幸いです。
 っつーか、翻訳本の編集の人に見られたかと思うと、ドキドキしますね。
Posted by びじう at 2008年11月11日 23:58
>直面する課題に関して私は常に正直でいよう
これが一番大事だと思うよ。

結果、間違っていたとしてもね。

正直でいられるなら、
軌道修正や何かは出来るはずだから。
Posted by あちょ at 2008年11月15日 12:49
5
勉強になりました。
yes we can
Posted by オンラインブログ検定 at 2008年11月15日 17:21
 > あちょ

 そうだねぇ。あと、同意が得られない場合にこそ良く話を聞こう、とかね。
Posted by びじう at 2008年11月18日 07:04
5
素晴らしい訳をありがとうございます。


NHKでもオバマ氏の演説のダイジェストを見ましたが、本当はとても長く、とても深い内容だったんですね。
希望と元気が出てきた気がします
Posted by デブタ at 2008年12月27日 20:10
 >デブタ

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 いやぁ、コメントを頂いたので改めて読み返してみたんですが、熱くて素晴らしいスピーチですよね。ほんと、元気が出ます。

 ブログやってて良かったなぁ、と改めて感じてみたり。
Posted by びじう at 2008年12月28日 13:14
日本語に訳すと、勝利演説と就任演説が同じになるんですネ。
Posted by Shozo Asada at 2009年01月21日 08:36
 >Shozo Asada

 いや、こちらの方は受諾演説(とか勝利演説)と訳すのが正しいようです。

 本文とかコメント欄でも言及してはいるんですが・・・やっぱり、タイトルが悪いですよねぇ。。。

 あ、はじめまして。コメントありがとうございました。
Posted by びじう at 2009年01月21日 08:40
 というわけで、遅ればせながらタイトルを修正しました。

 2009年1月の就任演説は

http://blog.livedoor.jp/bijoux_iris/archives/51168423.html

 からどうぞ。
Posted by びじう at 2009年01月21日 14:19
5
はじめまして!

全訳探し続けてこのブログに辿りついたのですが…
すごいですね!
とても分かりやすかったです。  

ありがとうございます!!
Posted by し at 2009年01月24日 14:16
5
遅ればせながら読みました。
鳥肌が立ちますよね。
アメリカ全土に響き渡ってこの演説は
きっとアメリカ人たちに大きな希望を持とうという
強力なエネルギーを放ったのだと思います。
これからアメリカは再び盛り上がりそうですね。
Posted by 加藤 at 2009年01月25日 16:31
 >し

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 割と単語一個一個訳したような訳なので、英語と訳の対応とかそういう意味ではわかりやすいかも(日本語としてはどうかと思いますが)。

 >加藤

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 就任演説よりも受諾演説の方が鳥肌が立つような気がしますよね。期待の大きさとか、歴史的瞬間とか、色々と要素はあるんでしょうが。
 自分も、こちらの方が好きです。
Posted by びじう at 2009年01月27日 01:10
「オバマ大統領に与えられた時間は、最大限で一年である。彼がこの短いあいだに困難な問題を解決できると思っているのは、オバマ魔術に目をくらまされているアメリカ国民だけではないか。」(日高義樹)
Posted by 「不幸を選択したアメリカ」(書名) at 2009年01月30日 12:56
私もこの演説には感激し、動画や全訳も含め、
まとめたページを作って残しています。
(^_^;)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/Zeitgeist/ObamaSpeech.htm
Posted by 服部 順治 at 2009年02月02日 01:59
 >「不幸を選択したアメリカ」(書名)

 オバマさんの経済政策って古典的な公共事業ばら撒きでしかないし、本当に必要なことはそれをやりながら各企業について一個一個その資産(負債)を評価して対策を立てるっていう地道で目立たない作業なので。結局、誰がやっても目立った成果は上がらないし短期間では解決できないと思うんだけど・・・とか、マジレスしてみるびじうも大人気ないですかね。

 > 服部 順治

 どうも、はじめまして。サイトも拝見しました。力作ですね。これからもよろしくお願いします。
Posted by びじう at 2009年02月03日 01:30

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