河井寛次郎展@京都高島屋、行ってきました。

夕方4時ころ京都に着いて、とりあえず万市さんに寄ってタダ券をゲット!
向こうも心得てはるので、顔を見るなり「何枚要りますか?」が挨拶です(笑)
若主人と見所について話し込んでいると約束の時間に遅れそうになります。
仕事のほうはソッコウ済ませて高島屋へ急行、じっくりと見てきました。

この展覧会、何年も前から「やるぞ、やるぞ」と評判があったんですが、肝心の生誕120年は去年に終わっています。
ようやく年末に巡回が始まって、やっと京都に来たという感じです。
お客の入りは、前評判ほどではありません。
地元の人なんで「お金を払ってまで・・・」っていう事もあるかもしれません。


今回の目玉は「愛染鳥子(あいぜんちょうし)」像ですが、この像について大正10年の個展の図録と今回の出品作を詳細に比較して「モノが違う」と断定した人がいるらしいです。
ということになれば、愛染鳥子は複数作られたことになります。
こういう人は学者さんに有りがちですが、まぁ笑っておきましょう。

今回は、寛次郎初期(大正作)の作品が多く出品されています。
確かに駄作も多く市場ではほとんど評価されませんが、精緻な意欲作も見うけられます。
民藝などに染まらずにそのままの真摯な創造を続けていれば、どんなに素晴らしい作品が生まれたかと思うと残念でなりません。

特に、天狗になってからの戦後の作品は見るに耐えないです。
精神医学的には多少のスキゾ傾向が窺えます。
最後まで柳を支持したたった2人の陶芸家(寛次郎は「陶工」と自称した)の内のひとりが、結局は民藝とは真逆の方向へ進んだというのは興味深いです。