前日は座学でしたが、狩野自然農園で調合剤の実習です。
<午前中は、調合剤の材料がそろった後の詰め方>
●調合剤500番(牛の角に牛糞を詰める)
牛の角は、通常、中身が詰まっており、簡単に取り出せない。

堆肥の中に入れておけば、微生物によって分解され、簡単に取り出せるようになる。
角の中に雌牛の牛糞(できるだけフレッシュな)を入れる。

空洞が出来ないように、長い角の場合は、棒を工夫する方がよい。
こんな感じで出来上がり。

●調合剤506番(腸間膜にタンポポを詰める)
牛の腸間膜を切り取り、腸間膜がやぶれないように脂肪を剥ぎ取る。

タンポポを出来るだけ圧縮して包み紐で縛る。

●調合剤503番(カミツレの腸詰め)
腸をそれなりの大きさに切り取り、腸内を洗う。(上の写真)
カミツレをジョウゴで腸内に圧縮して詰め込む。

この場合、下を結ばない方が入れやすい!(今まで結んでた!)
上下を結んで出来上がり。

●調合剤505番(ミズナラの樹皮を頭蓋骨へ詰める)
牛の頭蓋骨内の脳みそを出すため穴を開ける。

最初に穴を開けずにしていたが出せなかったので、仕方なく開けた。本当は開けなくてもよい。
水で頭蓋骨内を洗い脳みそをだす。

細かくする前のミズナラ。

コーヒーミルでミズナラの一番外側の樹皮を細かくし、ミルのモータが焼けたそうです。

ミキサーでならばできるとのこと。その細かくしたものを頭蓋骨へいれ木で栓をする。

調合剤502番は、夏の太陽の光に当てないといけないので、すでに準備されたもの。
<午後からは埋める作業>
まずは、掘る。

505番だけは特別な位置に埋める。

屋根の雨があたるところを掘る。(きれいな浅い川に埋めたりしてもよい)
505番だけはあまり深く掘らない。

ちょっと土がのる位の深さ。
埋める土も隠れる程度で、水が流れるようにする。

崩れそうな調合剤は陶器の中にいれ土を入れる。

それを穴にいれ、陶器の面まで埋める。

そして、その上に板をのせて、掘り返すときに板が目印になるようにする。

500番は、角の開いたところを下にして置く。

504番は、本来沢山必要。
時期が外れていて、沢山ないので、やり方だけの説明。

四角に切った穴を2段にして2段目の小さな穴にイラクサをギュウギュウに入れる。1段目の高さまでいれたらぴったりな板をはめる。その上に10cmぐらいの厚みでピートモスを入れる。何年も同じ穴を使うのであれば再度この上にも穴にぴったりな板を載せ埋める。

すべて、埋めて完了。

来年の雪解け後5月位に一つ掘り返して、状態を確認して、よければ、504番を除く全てを掘り返して完成。504番は埋めてから1年必要なので、同じ時期に掘り返す。(本来は、イラクサの花が咲く頃に埋める)