2005年05月30日(月)秋田さきがけにおいて、「血液型人間学のウソ」と題した記事が掲載されていました。

内容は、血液型と人間の性格を関連づける「血液型人間学」が、またというか、まだ、はやっていますね、というところから始まり、信じるベースになっている知識が間違っているから、血液型は輸血の時しか役に立たない、だまされる人が悪い、とまで。

そして、血液が人間の性格に関係するという考え方は、実は四、五千年前のインド、バビロニアの医学にさかのぼるということで、「体液説」を取り上げ、人の心理を予測する力がなかったので、十九世紀までにつぶされて、大昔の科学的仮説の一つにすぎない、とまとめてありました。

おそらく、これらのことは、紀元二世紀に活躍した医師のガレノスによって体系化された「ガレノス理論」の事だと思います。しかし、今でもガレノス理論が受け継がれているところもあります。

1998年05月17日、福島県三春町で行われたナード・アロマテラピー協会主催のセミナーで、1998年03月に南仏グラース市主催の「第一回国際芳香療法学会」で発表された研究発表が紹介されました。

ここでは、医師の臨床例のデータをもとに、精油の芳香成分類(芳香分子のグループ)の電子的特性と極性との関係を表した電気座標系と、ガレノス理論を利用して、その効果の研究結果が紹介されました。

植物療法では、体質学を中心に、気質特性、対応方法、肌傾向、体調傾向をつかみます。ここでの体質学は、体型と気質との相関関係や、発生学における三胚葉をもとにして、外胚葉型、中胚葉型、内胚葉型に分類します。

これらの考え方は、ドイツの精神科医クレッチマーの「類型論」、アメリカの心理学者シェルドンの研究に基づいています。クレッチマーは、神経系の疾患と体型との間の相関関係を調べ、細身型と分裂気質、闘士型と粘着気質、肥満型と躁鬱気質という類型論を発表しました。

また、シェルドンは、体型と気質の関係を統計学的に研究し,体型と気質の関係に相関関係があることを示しました。

今日、脳の研究がさかんに行われて、心と脳の関係や、感情が脳の機能にどのような影響を与えるのか、また、それらの関係と身体的な体型とがどのように、相互に関係しているのかが、しだいに解明されてきました。感情の変化は、身体の変化を引き起こすことも理論的にも、臨床的にも解明されています。

体型による気質特性の分析、気質特性が身体の変化を引き起こすメカニズムなどが、さらなる科学的な裏付けを得て、ひとつの理論的体系として確立されるのは、それほど遠い将来ではないと思いますが、どうでしょうか。

ちなみに、秋田さきがけに紹介された方の体質は、「準中胚葉性中間型」のように見受けられるのですが。