朝から蒸し暑く、夕方には突然の雨、本当に変な天気が続いています。お店の前のシンボルである「ローズマリー」は、店の年齢よりも2歳年をとっていますから、え〜もう20年になりますね。こんな天候でも「花」をつけだしました。

お昼には、バッパがナスとトマトの挽肉炒めを作っていたようで、セミナー中に「食欲をそそる香り」が漂ってきました。

20050902ローズマリー20年もの 20050902ナストマト肉炒め ローズマリー、ナス・トマトの挽肉炒め

ガラスの風除室内からつきだした枝は、春先ちょっと枯れたような赤茶色の葉。今は花が咲き出しました。料理は、最初にごま油ベースでニンニク、ショウガを炒めるそうです。挽肉、ナス、トマトを入れたら、「こつじゃん」と塩、コショウを入れ、とろみをつけてできあがり。

今日の新聞記事に、「アロエの健康食品」というのが目にとまりました。アロエは植物療法でも使われていますが、いろいろなタイプのアロエがあります。日本ではキダチアロエが有名で、このアロエを利用した健康食品、化粧品が数多く見受けられます。

化粧品などには、特にアロエベラから得られる粘液質のゲルは、皮膚に出来た傷を回復させ、抗炎症、抱水能、緩和作用に優れているということでよく使われています。

そのようにいろいろな商品に使われているアロエですが、内用するタイプの健康食品で「お腹の調子が悪くなった」などと訴える相談が国民生活センターに寄せられているそうです。これに対し、同センターでは「利用の際は少量から」と呼びかけているとのこと。

アロエの中に含まれている成分を調べてみると、「バルバロイン」という排便促進作用を示す物質が含まれています。この成分がどうも飲用された方によっては、下痢などの症状となったようです。

新聞では、国民生活センターが、国内で販売されている「キダチアロエ」を使用した錠剤や飲料、17銘柄の商品をテストした結果、商品によって「バルバロイン」の量の差が大きいことを示していました。

さらに、「アロエ」は、その種や使用部位によっては、医薬品、医薬部外品に区別されているそうです(第14改正日本薬局方)。具体的には、ケープアロエやキュラソーアロエなどの葉汁の乾燥したものは医薬品に区分されています。それらの根や葉肉、キダチアロエの葉は、日本では非医薬品とされているため、健康食品や化粧品などに利用されています。

ここで、精油のケモタイプという概念が頭をよぎりました。

アロマテラピーの世界では、この「化学種」という概念が一般的になってきました。ケモタイプというのは、フランス語の「ケモティップ(ChemoType)」をいい、日本語で「化学種の植物」と訳されます。これを単に「化学種」とか「ケモタイプ」と表現しています。

この概念は、次のような考え方で説明されています。

同じ種類(科、属、種)の植物であっても、そこから抽出される精油を構成する成分とそのバランスは、その植物が育った環境によって変動します。一方、精油の持っている特性や作用を「ある目的」のために使う場合、含有成分の種類とその割合が基準とされなければなりません。

例えば、Aという精油は、それまでの経験で、○●の作用をするということで利用されていた場合、おなじ種類のAという精油が、違った環境のもとで生育されたことで、含有成分の種類とその割合が変動し、そのため、○●の作用を示さないという結果を引き起こしてしまう可能性があります。

これを防ぐために、
1. 用途に必要な成分を、十分に含んでいるのかどうか
2. 用途によっては有害とされる成分を、どの程度含んでいるのか

という、精油の選択の基本となる「二大要件」を満たす精油が求められ、それが「化学的に同定(含有成分の種類とその割合が一定の範囲内にあるのかどうか)」されたもの、という意味で「ケモタイプ」という概念が登場しました。このことで、○●の作用を目的とした場合には、Aというケモタイプの精油、すなわち、精油を構成する成分とその含有バランスの違いで区別された A というケモタイプの精油が、○●の作用を目的とした場合に利用可能となるわけです。

アロエを内服することによって起こる症状は、国民生活センターの「体調を見ながら摂取は少量から」という提案よりも、精油の選択の基本となる「二大要件」の 「2. 用途によっては有害とされる成分を、どの程度含んでいるのか」が事前に示されていれば防げる問題なのではないのかなと思いました。

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精油の化学関連の目次
2006.12.08 プロメリア(フランジュパニ)の精油
2006.12.01 ケモタイプとフェノタイプの使い分け
2006.08.25 カモミールの主要成分の違い
2006.08.24 精油のフェノタイプとケモタイプ
2006.07.16 エマルジョン精油
2006.05.28 精油の成分解析
2006.04.27 香気成分の抽出方法
2005.09.20 精油の抽出方法と使う人の目的