今日、「ひのき」の香りありませんか、という年配の男性がお店にこられました。店には「ひのき」の香りがなかったので、何にお使いですかと尋ねると、虫さされにとても「効く」からとのこと。

たまたま、その「ひのき」の香りをお持ちだったので、拝見すると、某社の 5ml、600円の精油でした。私の頭では、「ひのき」の代替えに「シダー Juniperus virginiana」がいいのかなと思いましたが、お借りしてその香りを嗅いでみると、「サイプレス Cupressus sempervirens」の香りにとても近い気がしました。

ただ、値段と、お客様の「虫さされにとても効く」というお話、「ひのき」にとてもこだわっておられる様子、そして、お客様自身が「中胚葉」が発達していたこともあり、ジュニパーはおすすめしませんでした。ラベンダー アングスティフォリア Lavandula angustifolia あたりがとても汎用性はあるのですが。(当然、精油は薬ではありませんから、虫さされに効くなんていってはいけませんよ)

考え方としては、排毒、鎮痛、鎮静、抗炎症がキーワードになるでしょうか。

「ひのき」の精油、気になったので、メーカーのHPで確認すると、「ひのき」は、ジャパニーズ サイプレスとなっていました(ヒノキ Chamaecyparis obtusa )。どうりでサイプレスの香りと似ていると思ったわけです。サイプレスとひのきの生化学的な成分は、下記の通りです。

20050906サイプレスとひのき

よく、樹木系の香りは、森林浴、「フィトンチッド」などといわれていますが、「フィトンチッド」なる成分があるのかと思いきや、ロシア語の造語のようで、「植物」と「殺す」などの意味だそうです。結局、「樹木から放散されて周囲の微生物などを殺すはたらきをもつ物質」をさし、いろいろな芳香分子の事をいうようです。ペパーミント Mentha piperita に含まれている「メントール(モノテルペンアルコール類)」もその中に含まれているみたいです。

森林浴5つの効果:フィトンチッド