昨夜東京から帰り、寝不足気味。午前中は、アロマのセミナーでした。午後から栗拾いと栗の木の下草刈りにでかけました。

20050929栗拾い 20050929晩ご飯 栗拾いと夕ご飯

結構中栗の「筑波」という栗が落ち始めました。この栗が落ち始めて通常は「農林四号」という栗が盛りとなります。だいたい10月10日の昔でいう体育の日です。そのころアケビも盛り。季節は少し早めに巡っているようです。夕食おいしかった〜。これから「チャングム」見よっと。

まだ途中になっている記事がありました。それはアロマテラピーでよく利用する「キャリアオイル」に関するものです。この「キャリアオイル」と呼ばれている植物油が、皮膚における経皮吸収や、「皮膚の状態を外面から考える」という側面と多いに関係があるからです。

そして、この二つのキーワードは、まだこのブログでは未完成であったり、投稿されておりません。

キャリアオイルに関連する情報
2005.09.13 植物油の消化吸収
2005.08.30 酸化・酵素反応と過酸化脂質
2005.08.06 キャリアオイルの化学

そこで今日は、日頃疑問だったことを簡単にまとめてみました。何が疑問だったか、それはタイトルの
「ロウエステル」です。それも、このロウエステルの中でアロマテラピーではおなじみの「常温で液体」である「ホホバオイル」についてです。

なぜ疑問だったかというと、

1. ある書物では、ホホバワックスと称して、

「飽和脂肪酸類」が全体の 93%、次いで「一価不飽和脂肪酸類」が 6%、多価不飽和脂肪酸が 0.5%、そして、脂肪族アルコール(炭素数 18、20、22、24 まで)と説明されています。

要するに、一価の高級アルコール(炭素の数が多いアルコールで水酸基が一個結合した状態「脂肪族=炭素が鎖状に結びついている炭化水素」、「アルコール=水酸基が結合」)に、ほとんどと、「飽和脂肪酸(93%)」ということ。この
「飽和脂肪酸」という文言が大切(以上は2005.08.06 キャリアオイルの化学を参照下さい)。

2. ある書物では、液体ワックスと称して、

グリセリンと脂肪酸とのエステルではなく、「脂肪族アルコール」と「不飽和脂肪酸」とのエステルからなっている、とあります。ここでは、
「不飽和脂肪酸」という文言です。

3. ケモタイプ精油事典では、

正確には「油脂」ではなく、「不飽和の高級アルコールが主成分の不飽和ロウエステル」で炭素数が 42 エステル 49%、 40 エステル 30%、 44 エステル 8%、 38 エステル 6% と表現しています。これをわかりやすくいいあらわせば、「高級アルコール」と「高級不飽和脂肪酸」ということになるでしょうか。

さあ、皆さんは、これで
「ホホバオイル」を化学的におわかりいただけたでしょうか???

一番大切なのは、
「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」でしょうか。

だらだら説明するのも、さらなる混乱を招く恐れがあるので、結論からお話しましょうね。

まず、「ホホバオイル」は、油脂の分類ではなく「ロウ」だということ。ここで、「油脂」とは、グリセリン一つに、三つの脂肪酸がエステル結合しているモノでしたよね。じゃあ、「ロウ」は?

「ロウ」は、高級アルコールと高級脂肪酸のエステル結合しているモノだということです。ポイントは、二つです。

1. グリセリンではなく、アルコールであるということ。ところが、グリセリンはグリセロールというアルコールですから、また疑問がわきますね。それで、次の二つ目がでてきます。

2. 高級という意味。これは、アルコールと脂肪酸の両方にいえます。
高級というのは、
「炭素の数が多いこと」をいいます。そこで、1. の疑問ですが、グリセリンは三価のアルコール、すなわち、炭素三つと、水酸基を三つもっている化合物でした。その三つの水酸基が、「エステル結合」という結合の仕方によって、三つの脂肪酸と置きかわったモノが、「油脂(トリグリセリド)」でした(その過程で水もできましたよね)。

だから、ここでの、「グリセリン」はアルコールでも、炭素数が少ないですから高級アルコールとは呼ばれないんです。大切なのは、「高級アルコール」でした。

また、グリセリンにエステル結合する脂肪酸についても、炭素数の少ない脂肪酸もあれば、多い脂肪酸との組み合わせもありました(もちろん、飽和・不飽和の脂肪酸もありました)。

「ロウ」は、
「高級アルコール」「高級脂肪酸」のエステル結合で、しかも1価のエステル結合からなります。ですから、高級アルコール一つと、高級脂肪酸一つがエステル結合したモノ、となるかと思います。

そして、次のポイントです。それは、その高級脂肪酸が、
「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」かで、固体のロウエステルになるのか、液体のロウエステルになるのか、違ってきます。

もうおわかりでしょう。ホホバは、化学的には「高級アルコールと、高級不飽和脂肪酸からなる、常温で液体のロウエステルだ」ということが。

ちょうど、
「現在の肌の状態を内面から考える」という部分については、ある程度整理されましたので、「関連情報」として、合わせて参照いただければ幸いです。

「現在の肌の状態を内面から考える」に関連する情報
● 現在の肌を内面から考えるについて
2005.08.26 現在の肌を内面から考える3
2005.08.25 現在の肌を内面から考える2
2005.08.22 現在の肌を内面から考える1
2005.08.19 肌傾向と実際の肌質との関係
● 活性酸素について
2005.08.28 シトクロームP-450
2005.08.25 現在の肌を内面から考える2
● プロスタグランディンについて
2005.08.06 キャリアオイルの化学
2005.07.27 薬とハーブの作用の違い
2005.07.13 総合病院で導入しているのは珍しい
● トータルな考え方について
2005.08.19 肌傾向と実際の肌質との関係
2005.08.17 肌や身体と季節の関係
2005.07.11 まず第一に体質の把握
2005.07.10 植物療法の概要