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ローズマリーとカルノシン酸、ロスマノールについての最新情報はこちらです。

2007.10.23 カルノシン酸とローズマリーの関係(カルノシン酸)
2007.01.17 キャベツとイソチオシアネート(ロスマノール)

朝から小雨模様、一時雨はあがったもののどんよりと鉛色の空。午後からはまた雨。空のせいもありますが、三時近くでも辺りは本当に暗くなりました。先日届いた「Diet&Beauty」で、「デトックスブーム本格化」というタイトルの記事があり、リンパマッサージの事を投稿しました
2005.10.21 デトックスとリンパマッサージ

20051030つるし柿 20051030オリーブの実 干し柿の準備、オリーブに色がついたよ

会津では「見不知柿(みしらずがき)」が有名。会津ではゴマの入った甘柿もありますが、秋田では甘柿は寒さの関係でないようです。そのため、このように皮をむいて軒先へつるしておきます。甘い甘い干し柿ができますよ。
オリーブ、ついに色がつきました。これ収穫すればいいのかな。黙っていれば小鳥が持って行きそう。

その時、リンパマッサージよりも、「ローズマリー」の方に興味を持ったのですが、調べてみると、とても難しそうだったので、いつかは、と思っていました。このローズマリーのハーブや精油、そして、リンパマッサージを施すと、キーワードのデトックス(体内の浄化と活性酸素の除去)が実現できそうですね。理論的な考え方とテクニックがかみ合えば、その有効性も確認できるというもの。

なぜ、ローズマリーがデトックスに有効なのかというと、「ジテルペノイド」という成分にあるようで、「細胞自身」が持つデトックス作用を活性化するからなんだそうです。

そこで、難しいなぁ、となったんですね。それは、「ジテルペノイド」という成分のこと。ケモタイプ・アロマテラピーを勉強された方、精油の化学の中で「テルペン系」ということば、聞かれたことがあるかと思います。

精油成分、化学の分類における混乱(みなみの香草屋)
精油成分、有機化学の分類法とアロマの分類法の比較(みなみの香草屋)

有機化学のことは素人ですから、あまり立ち入りませんが、おもしろいは、ローズマリーに含まれている「ジテルペノイド」という成分は、揮発性の成分ではないということです。揮発性ではない、非揮発性のフェノール系ジテルペノイド化合物といわれています。

もうわからなくなりますよね。これを構造式で見てみるとわかりやすいと思います。

20051030カルノソール 20070117ロスマノール

フェノール系ジテルペン化合物のカルノソール

ローズマリーに含まれているフェノール系ジテルペン化合物には、ロスマノール、カルノソール、カルノシン酸などが上げられています。なお、このカルノソールは、セージ Salvia officinalis にも含まれています。

基本骨格は、ベンゼン環(六角形で互い違いに二重結合)を含んでおり、直接水酸基(-OH)がついていますから、精油の化学では、芳香族で、フェノール類という分類になります。ところが、イソプレン分子が四つのユニットで構成されているのが、ジテルペン(炭素数が20個)でした。構造式で見るとわかりやすかと思いましたが、話がとても複雑になってきて、ほんとわからなくなりました。だれか、この化学的な解釈をおわかりの方、コメントいただければ幸いです。

化学的な構造はこのくらいにして、作用の概要は、

● Nrf2 という転写因子
・DNAからRNAを合成する場合に、酵素が働きます。
・その酵素以外に必要とされるのが転写因子といわれるもの
・情報の伝達の担い手(サイトカイン)として酵素の合成に関与
・その一つが Nrf2 と呼ばれる転写因子

● 解毒化酵素や抗酸化酵素の発現誘導に関与
・Nrf2 という転写因子は、SOD、カタラーゼ、グルタチオン合成酵素などの酵素の産生を活性化
・体内の浄化と活性酸素の除去
・皮膚表皮細胞の再生にも関与

ということで、ローズマリーに含まれているジテルペノイドが、この「Nrf2」の活性を促進させるというのが、この成分の正体のようです。とても複雑な機序が働いていますね。

2005.09.17 老化抑制とクロトー
2005.08.30 酸化・酵素反応と過酸化脂質
2005.08.28 シトクロームP-450
2005.08.25 現在の肌を内面から考える2

この成分が、食品では、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物などと表示されているそうです。


蛇足ですが、ローズマリーのハーブには、樟脳(カンフル)や精油成分のカンファー(ケトン類)なども含まれています。これらは、刺激、活性作用を示します。体質形態学で、「中胚葉」に分類される体質の方は「てんかん気質、粘着気質」という気質特性を示します。

また、中胚葉型の体質の方は、頑張りやで、限界ギリギリまで頭脳や身体を酷使する傾向にありますから、交感神経系の興奮が常に優位になっている可能性があります。そのため、身体や頭部の循環器系に歪みを起こしやすくなり、また活性酸素も発生しやすい条件を持ってます。

そういう体質にこそ、ローズマリーのデトックス作用である「体内の浄化と活性酸素の除去」を期待したいのですが、反射刺激を起こしやすく心身のバランスを崩しやすくするデメリットも持ち合わせています。

したがって、そういう条件の場合には、他の植物素材を利用した方がいい場合もありますから、植物って本当に難しいですね。すべては、条件により適切な素材を選択し、適用するということを忘れてはならないと思います。

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