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今朝の秋田は、街全体が白い雪に覆われました。日中は日も照りほとんどが解けてしまいましたが、駆け足で冬がやってきました。

今日の夕刊に「がん予防研究 - 最前線 - 2」、活性酸素、体にとっては有害。というタイトルの記事が載っていました。

この記事で特に目を引いたのは、「活性酸素の増加で発ガンの危険が高まることが証明された」ということ。

・高齢になるとガンが増えてくる。
・遺伝子の傷が蓄積するため。
・その発ガンのメカニズムに、活性酸素が関わっている。
・活性酸素は細胞を構成するあらゆるものをさび付かせる。
・老化や細胞の機能低下の原因ともなっている。

ということから、それでは、どのように活性酸素とガンが関係があるのかを、マウスの実験で明らかにしたとのことです。

・通常より多く活性酸素を作るよう遺伝子操作してマウスの細胞を作る。
・この細胞を三ヶ月間培養。
・その細胞を、マウスの皮膚に移植して観察。

結果、皮膚の細胞が腫瘍化したため、「活性酸素とガンの関係」が証明されたことになります。

そのため、

・活性酸素を除去する抗酸化物質を摂取。
・それが老化や発ガンを抑制する。
・長寿につながる可能性がある。

というのがその内容でした。

これを、福田安保理論で説明すると、とても単純明快です。そのことは何回もこのブログに取り上げました。ポイントになるのは、活性酸素とガンとの関係が証明されたということですね。

活性酸素は、当然生きている限り避けることはできません。それは、呼吸によって、酸素を使ってエネルギーを作りだしているからです。また、免疫細胞の一つ、顆粒球が「活性酸素」を武器にして、異物をやっつけるのに使っています。そのために生体は、体内で発生した活性酸素を除去する機能を自らの内側に備えています。

2005.08.30 酸化・酵素反応と過酸化脂質
2005.08.28 シトクロームP-450
2005.08.25 現在の肌を内面から考える 2

また、人間は歳をとってくると、外にでて活発に活動する機会が若いときよりも少なくなります。
以下続きです

長い進化の過程で、その仕組みは免疫細胞との連動でとても合目的なシステムが作り上げられています。最初に掲げた「遺伝子の傷が蓄積する」という点で、細胞は活性酸素の問題以前に、老化して「ガン化」しやすくなります。そのために、免疫系全体のシステムを「外来の抗原に対抗」するシステムから、「自己応答性」を示すシステムへ切り替えられます。

2005.09.17 老化抑制とクロトー

それによって、「ガン化」する細胞をターゲットとする「胸腺外T細胞」や「NK細胞」、「B1細胞」が活性化して、生体の内部に発生した自分自身の異常に対応するために免疫系全体が「古い免疫システム」へ切り替えられます。

2005.08.01 新・古の免疫システム

ですから、年相応の「適応力」の範囲内で活動することが、このシステムに矛盾することなく、生体が「ガン化」するのを防いでくれる、ということになります。この適応力を越えて活動すると、活性酸素が増加するわけですから、その場合に、どうそれに対抗すればいいのかを考えればいいわけです。

2005.09.26 病気は病気になる前に予防
2005.08.29 免疫論 その1

ただし、その適応力を越えた条件が続くと、生体の防御能を越え、活性酸素除去物質をたくさん摂取しても「細胞のガン化」が進むことになりますから、やはり限界を超えない事が大切となります。

実は、若い時代でも、同じように「古い免疫システム」が作動する、ということもすでにこのブログでご紹介しています。それは、「ストレス」の条件下にさらされたときです。もっと一般的にいうと、自律神経が「交感神経型」に傾き過ぎたとき、同じように生体防御システムは、先ほどの「古い免疫システム」へ移行して、生体内に発生する可能性のある、あるいは発生したガン細胞に対抗するよう働きます。

2005.08.01 新・古の免疫システム

ストレス状態が軽減すると、そのシステムは本来の「外来抗原」に対する免疫システムへ戻ります。活性酸素がガン発生の可能性を高めるということが今回証明されたわけですから、

・いかに活性酸素を増やす条件、すなわち、自律神経の交感神経優位の状態を、どのように改善したらいいのか。
・活性酸素を除去する物質をどのように選択するのか。

ということが最大のポイントで、繰り返しこのブログで述べていますが、そこにアロマテラピー、植物療法(フィトテラピー)の有用性があるわけです。

そしても、最も簡単な方法は、「病は気から」ということで、自分の感情を素直に表現してストレスをため込まない生活を送ること、適応力の範囲を超えて生活をなるべくしない、笑いを忘れないことなどなど。わかっちゃいるけどできないのが、実は「体質」でしたよね。

2005.07.25 福田安保理論と植物療法

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