今日の朝は、下の写真の通り雪。積雪もあり、三時過ぎからは、道路は凍結しだして氷点下の世界。道路沿いに植えてあるラベンダーにも雪が。本当は柿の木なのに、ミカンとリンゴが柿の木にデコレーションしてありました。リンゴにも雪帽子(下写真右)。

20051210DC雪とラベンダー 20051210DC雪と車 20051210DC雪とリンゴ

午前中アロマのセミナーでした。この季節になると、空気が乾燥し、呼吸器系にとても負担がかかってきます。外の空気の温度や湿度を調整して肺まで届ける必要があるからですが、外は低温、低湿度。室内は暖房花盛り。乾燥した熱風が容赦なく吹き付けてきます。しかも、ウイルスが活性化する時期でもありますから、その防御に精油が果たす役割はとても大きいと思います。

東京の出張などで、ついうっかりして精油を忘れたら大変です。とても不安な気持ちになってしまいます。なんか、おまじないみたいなものになっていますが、実際には、精油は、「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」なる特性を備えています。ですから、精油をティッシュやハンカチなどに垂らして、胸のポケットに入れておけば、体から立ち上る揮発性の芳香分子が拡散して、空気中に存在していた病原菌の働きの活性を押さえ込むことができるわけです。

それでは、精油だったら何でもよいのか、ということになりますが、できれは、先ほどの「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」が高いものがよいわけです。それではそれでは(だめおし)、「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」だけでいいのかというと、これまたそういうわけでもありません。

そもそも精油には、一つの組成成分である芳香分子が一つだけ含まれているというわけではありません。ラベンダー アングスティフォリア Lavandula angustifolia という精油には、その芳香分子が 200 〜300 も含まれているといわれています。また、一つ一つの芳香分子にも、様々な固有作用を示すものもあります。そして、それら一つ一つの芳香分子は、ある特定のグループである「芳香成分類」として分類されています。当然、それらの芳香成分類にも様々な特性を備えています。
以下続きです

確かに、目的が「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」ですから、優先的にその作用を示す精油が選択されることになります。

● 「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」を示す主な芳香成分類
フェノール類〜 駆虫・抗菌・抗ウィルス・抗真菌・強壮刺激・免疫刺激・加温作用
芳香族アルデヒド類〜 抗菌・抗ウィルス・抗真菌・駆虫・免疫刺激・神経強壮・発酵抑制作用
モノテルペンアルコール類〜 抗菌・抗ウィルス・抗真菌・免疫調整・神経強壮・駆虫作用
酸化物類〜 去痰・抗カタル・抗ウィルス・免疫調整・抗菌・駆虫作用
モノテルペン炭化水素類〜 うっ滞除去・抗炎症・コーチゾン様・抗ウイルス・抗菌作用

● 「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」を示す主な芳香成分類に属する主な芳香分子とそれを含む主な精油

20051210抗菌精油

感染症の予防、初期症状、回復期など、また、どういった症状なのかなど、いろいろな条件に「芳香成分類」や「芳香分子」の主な特性、固有作用を組み合わせて使うことが可能となります。

残念なことに、とても「抗菌、抗ウィルス、抗真菌作用」の評価が高い芳香成分類には、皮膚塗布に「禁忌」があります。用法や濃度を守って利用しないと大変なことになります。

ひまわりは、フェノール類を多く含むオレガノ Origanum compactum を原液で利用したことがありますが(皆さんは絶対してはいけませんよ)、一滴を、さらに少ない量を指に塗布して、喉に直接塗布しました。もう喉がカ〜ッとなって、約15 分はとんでもない状態でした。そして、その結果見事に皮膚が赤くなり、回復するまで、あれ、喉のところどうしたの?といわれることが何度あったことか。

そして、なんといっても生体には、それらの感染症の直接的な「病原菌」をやっつけるシステムが備わっています。その場合には、免疫刺激・免疫調整作用を示す精油をブレンドすることも大切です。

ところで、「福田安保理論」は、自律神経と免疫の法則という単純明快で、それでいてとても奥の深い難しい理論です。自律神経の支配する免疫細胞の意味をよく理解して、精油を配置することは、非常に大切となってきます。

自律神経が交感神経優位になると、顆粒球という免疫細胞が活性化します。顆粒球は、比較的抗原(異物)の大きい、ぶどう球菌やレンサ球菌、赤痢菌などを処理する白血球です。

また、副交感神経優位になると、リンパ球という免疫細胞が活性化します。これは、非常に微細なウイルスや異種タンパク質などの処理にあたります。感染症を引き起こしている病原菌がどのような種類のものなのかを知ることもとても大切になってきます。

いろいろな条件に対応することのできる特性を精油は備えています。その条件にあわせてこの冬の寒き季節を乗り越えていきましょう。今(午後 07:50分)秋田は吹雪で、冷凍庫の中にすっぽりはまっている感じです。

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