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やはり節分の日に雪が降ってしまいました。それも猛吹雪。免許を取得して 30年以上になりますが、道路で前が見えなくて、思わずブレーキを踏んで停止したのは初めてです。目の前が真っ白になる、というのはこのことですね。高速道路では、いたる所が吹雪のため通行止め。事故もあったとのこと。明日もかなりの量の雪が降るとの予報、車だけではなく、皆さん雪には注意しましょう。

20060203佃煮詰め合わせ 20060203車のドアにつらら 20060203山雪景色

上の写真左は、みそをシソに包んだものと、白魚・小エビの佃煮。中央は、車の後部ドアサンバイザーにこびりつき垂れ下がったツララ。右は、山に着いたときの写真です。

20060203山帰り道 20060203猛吹雪視界ゼロ1 20060203猛吹雪視界ゼロ2

上の写真左は、山から帰る途中に外から撮影したもの。遠くに白い粉雪がビューっと近づいているのがわかります。中央と右の写真は、車の中から(停車中)撮影したもの。特に中央のものは、前が雪で真っ白になりまったく見えない状態です。

さて、先日まで、下記のように、精油の化学で必要な有機化学のお話をみてきました。

2006.01.29 共有結合

2006.01.27 炭素の手は4本
2006.01.22 炭化水素基と官能基
2006.01.20 精油の化学と基本骨格
2005.06.20 精油の芳香成分類の基準は何を基準にして
精油成分、有機化学の分類法とアロマの分類法の比較(みなみの香草屋)

今日は、通常の有機化学の世界と、精油の化学で表現されている「炭化水素」のグループの名称の違いを見てみたいと思います。

20060203有機化学の分類

有機化学の世界では、炭素と水素の化合物である炭化水素を

1. 鎖状か環状か 〜 鎖状の構造のみを持つ化合物か、環状の構造を持つ化合物かどうか
2. ベンゼン環を含むかどうか 〜 環状の構造を持つ化合物でベンゼン環を含むかどうか
3. 飽和か不飽和か 〜 炭素原子間の結合が単結合かそうでないか


の、三点に分類されているようです。

精油の化学の場合
2006.01.20 精油の化学と基本骨格でもご紹介したように、かなり違った分類方法をとっているようです。一般の有機化学の世界では、上記図で示されている通り、炭化水素の骨格をつくる炭素原子が鎖状か環状かという分類方法に従っています。そのため、鎖式炭化水素、環式炭化水素という基本的なグループが最初に分類されます。

そして、環式でも、「ベンゼン環」という特殊な構造をした炭化水素を含んでいるかどうかで、さらに二つに分類されますから、合計、三つのグループに分類されることになります(上記図を参照のこと)。

一方、精油の化学では、炭化水素のグループは「植物の二次代謝産物」から導きだされた三つのグループを基本にします(
2005.12.17 植物の二次代謝産物を参照下さい)。中でも「テルペン系」といわれる「イソプレン分子を含んだ炭化水素」のグループが、精油の化学では基本になっています。

そして、このテルペン系に、脂肪族、芳香族という三つの基本グループが精油の化学に登場する炭化水素のグループになります。
以下続きです

このように見てくると、一般の有機化学と精油の化学の世界における炭化水素のグループの違いは、
グループの中に見られる名称だけから判断すると、違うのはテルペン系だけで、脂環式炭化水素がテルペン系になるのでは?と思われるかもしれません。

● 一般の有機化学 - 精油の化学との対応関係
・脂肪族炭化水素(一般の有機化学)と 脂肪族(精油の化学)
・芳香族炭化水素(一般の有機化学)と 芳香族(精油の化学)

と、名称が似ているので、

・脂環式炭化水素(一般の有機化学)とテルペン系(精油の化学)
かな?という判断をされるかもしれません。

ところが、そう簡単にいかないから、とても頭を混乱させてしまうんですよね。
精油成分、有機化学の分類法とアロマの分類法の比較(みなみの香草屋)でも登場していますが、

「テルペン系」という分類は、一般の有機化学の教科書には明確にでてきていないようです。しかし、イソプレンと呼ばれる化合物が「メチルブタ-1,3-ジエン」であり、これは分岐鎖アルケン(むずかしい所は飛ばしてお聞き下さい)の一種であることがわかりました。

このイソプレンは、一般の有機化学の分類では、
基本的には、脂肪族炭化水素の分岐鎖アルケンですが、これがいろいろ変化して脂環式炭化水素の構造をとることもわかりました。

精油の化学では、このイソプレン分子を含んでいる炭化水素を「テルペン系」と呼んでいます。そのため、テルペン系を脂肪族炭化水素と脂環式炭化水素の区分の中にも導き出すことができますので、単純にイコールとはならないようですね。

ここまでやっとすみました。次が、精油の化学における分類の仕方によって、またまた頭が混乱する問題を取り上げてみたいと思います。

下の表は、炭化水素のグループを基本にして分類したものです。

20060203炭化水素による分類

2006.01.22 炭化水素基と官能基でも見てきましたが、

● 基本的には、芳香成分類は、「炭化水素基」と「官能基」の化合物、ということでした。

・炭化水素基の三つのグループ
→テルペン系、脂肪族、芳香族

この三つのグループで並べ替えたものが上の表です。このような分類方法が、精油の化学の基本的な分類となっています。

ところが、一方では、官能基のグループで表現している場合もあります。下の表がそれを表しています。

20060203官能基による分類

・官能基のグループ
→ヒドロキシ基、カルボニル基、ケトン基、アルデヒド基、カルボキシル基、エステル結合、エーテル結合など(「〜 結合」は、炭化水素基を結びつける形で間に存在する原子や原子集団をいっているようですが、すべて「〜 基」と表現する場合もあるようです)

いかがですか?今日は、とても頭が混乱したかと思います。三つの「炭素水素」を基本骨格として、各官能基のグループの組み合わせにより異なる化合物が存在するわけですから、その分類があやふやになると、精油の化学の基本的なことが見えてこないことになります。

ただ、下記の点を明確に区別して、精油の化学を理解していただく一つのお手伝いができれば幸いです。

● 一般の有機化学の分類
● 精油の化学の分類
・ 三つの「炭化水素」を基本に分類(この分類方法が一般的分類方法)
・「官能基」を基本に分類

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