朝から空の涙が落ちてきそうな天候でした。今日は1時間寝坊してしまいました。眠たい中、山へ向かい、まずラベンダーの畑を見に行きました。近くには、栗の木があり、冬の間に飛び散った枯れ葉がラベンダーの根本まできて、これから伸ばそうとしている新芽をふさいだ形になっています。

20060402ラベンダー畑 20060402ラベンダー 20060402スイセンと貝殻

雪の重みに絶えてきたラベンダーの枝の間に指を入れて、すきこむようにしてあげると、ペタッとしていた枝がふんわりこんもりとしてきました(上写真中央)。ついでに栗の葉っぱも取り除きます。でも、そのための作業に来たわけではないので、数本の株だけ。先日ご紹介しましたが、スイセンの芽にカタツムリの殻が被さっている写真の大写し(といってもちょっとピンぼけ、上写真右側)。

20060402八重桜蕾 20060402梅蕾 20060402ぼけ蕾

山にはいろいろな樹木もあります。上の写真は、左から、八重桜、梅、ぼけの花のつぼみです。東京ではもう満開の桜の花も、ご覧の通りまだまだ。一番はやいのがぼけの花かな。そうそう、今日山で、「やまばと」の声を聞きましたよ。こちらでは、その鳴き声を「ででぽっぽ、ででぽっぽ」と表現します。

20060402野生のびる 20060402のびる 20060402タマゴひろこ炒め

上の左側の写真が、ひろこ(野生ののびる)です。見ていると、ばっけ(ふきのとう)、スイセン、ひろこの順に芽がでてくるみたい。そのひろこをていねいにむいたものが上中央の写真です。そして、そのひろことタマゴを絡めて炒めたのが上右側の写真。ひろこのちょっと刺激的なアジと香りを、タマゴの柔らかい風味で包み込んだような味。

20060402ひろこかやぎ 20060402シイタケシメジタケノコひき肉 20060402とんぶりレタスサラダ

コメントにも書いたんですけど、こちらでは、ひろこっていろんなお料理に登場します。昨日の酢の物、先ほどの卵焼き、そして、有名なかやぎっこ(なべもの)。上の左側の写真は、ひろこのタマゴと鶏肉のかやぎっこ。鍋の季節になると、ニシンを入れて食べます。上中央の写真は、シイタケ、シメジとタケノコ、それにひき肉の入ったあんかけです。上写真右側は、とんぶり・鳥軟骨入りレタスサラダです。

先日
2006.03.23 肺ガン発見と損益分岐点で、肺ガンを発見するときに利用する CT検診の被爆リスクと、発見された場合のメリットを、会計の言葉である「損益分岐点」を使ってお話しましたが、今日は、臓器移植の場合。

この場合は、メリット、デメリットの損益分岐点ではなく、移植を受けないと死んでしまうわけで、選択肢はなく「移植手術」を選択せざるをえないという状態。

移植手術の後のメリット、デメリットである「損益分岐点」は、まさに、その移植した臓器が機能を失うリスクと、生着率の向上という「生死を分ける分岐点」ということになります。

その生死を分ける分岐点で、重要な働きをするのが「免疫機能抑制」。生体は、自分以外を「非自己」として認識するシステムを持っています。生体には、MHC(主要組織適合抗原)という「自己」を現す目印を持っていて、その構造がちょっとでも異なると、拒絶される(非自己)のだそうです。

このような目印は、臓器移植によって発見されたものだそうで、外からの異物を排除、あるいは拒絶するための大切な目印となっています。生体の中から見た場合、同じ事が起こるケースがあります。それは、自分の細胞がMHCという「自己」の目印を失うと、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が、キラー活性を発動して、自分らしさを失った細胞を排除する方向で働きます。

もともと自分以外の異物や、自分の細胞であっても、自分らしさを失なってしまった異物、というのが、両方に共通して言えることですね。これが免疫ですから、臓器移植によって、自分とは違う異物が侵入してきたと認識して、それを排除する、拒絶する形で反応が起こるのは、正常な反応のわけです。

しかしながら、移植臓器を異物として認識してもらっては困るので、生体を防御する免疫システムの働きを弱めることになります。免疫機能抑制とは、免疫システムの力を妨げることで、移植臓器の機能を失うリスクを下げて、生着率をアップさせる治療法ということになります。

確かに、臓器移植の損益分岐点を考慮する必要はないわけ(移植自体が緊急事態)ですが、その後の分岐点、とても重要な意味合いを持つと思います。

現在では、
・移植された臓器を直接攻撃して「自己」を守ろうとするT細胞
・抗体を作って(異物である抗原に対抗する抗体)、移植された臓器を攻撃するB細胞

に対しての免疫機能抑制が考えられるそうです。

従来は、T細胞の働きを「弱める」免疫抑制剤の使用や、場合によっては、抗体を作るB細胞を多く含む「脾臓」の摘出手術も実施されていたそうですが、

・リツキシマブという薬により、B細胞自体を壊す方法
・B細胞が作り出す抗体自体の機能を抑制する、免疫グロブリン製剤

などの免疫抑制剤を使用することで、臓器が機能を失うリスクと、生着率の向上という「生死を分ける分岐点」が、生着率向上へメリットを与えることになります。

もともと、リツキシマブは、B細胞が異常に増える血液のガンの治療に使われ、免疫グロブリン製剤も、重い感染症の治療に使用される薬なのだそうです。

でも、免疫システムを抑制したその後はどうなるのでしょうか。

生死を分けた損益分岐点を勝ち取っても、新たな難問が待ちかまえていて、本当に辛く、大変な事だと思います。