昨日来の雨もようやくあがったものの、肌に感じる風はとても冷たく感じられた秋田市でした。午後からは時おり太陽も顔を出しました。雨上がりのラベンダーの畑は、草をむしるのに絶好のタイミング。とはいっても、そのために来ているわけではないので、冬の間に枯れてしまったおかむらさき、気になっていたんですが、苗を一本補植しました。全体の畑で見ると、株が大きかったり、とっても小さかったりでバランスが悪いですが、そのうち、分からないくらい成長します。
一つのことに夢中になると、止まらなくなるので、そのくらいにしてラベンダーの畑を後にしました。お昼は、大根を千切り(っていうのかなぁ)にし、そこへトマト、ジャコを混ぜ合わせたサラダ(上写真右側)。
先日、ダイレクトメールで資料が届いていました。中を見てみると、ヘンプオイルという植物油の紹介でした。あまり聞いたことのない植物油でしたが資料に目を通すと、普通の植物油とは違う脂肪酸のバランスであることに興味を持ちました。
もともと、植物油(キャリアオイル)には「精油を希釈する」働きだけではなく、キャリアオイルそのものの生理活性作用が期待されます。というのも、分子栄養学的な考え方に立つと、キャリアオイルには脂肪酸やステロール類、脂溶性のビタミン類、色素、ミネラル類などが含まれており、生体内で非常に大切な働きをします。
中でも、脂肪酸は、キャリアオイルの特徴を決めるものとして、とても大切です。
植物油については、下記を参照していただければ幸いです。
・「2005.09.29 ロウエステルって」
・「2005.08.06 キャリアオイルの化学」
さて、そのヘンプオイルは、麻の実(アサ種子)からとられた植物油のようで、体内では合成することのできない「必須脂肪酸(ビタミンF)」が豊富に含まれているのだそうです。
必須脂肪酸については、「2005.12.21 脂肪酸とプロスタグランジン」で、投稿しているように、体内で合成きない脂肪酸です。
このヘンプオイルには、そのリノール酸を 56%、α-リノレン酸を 20%含んでいます。ここで、大切な事は、体内ではそれらの必須脂肪酸をもとに、
・リノール酸(ω-6系) → γ-リノレン酸 → ジホモ γ-リノレン酸
・α-リノレン酸(ω-3系) → エイコサペンタエン酸
という複雑な代謝経路があり、中でも、ジホモ γ-リノレン酸や、エイコサペンタエン酸、アラキドン酸は、生体になくてはならない脂肪酸ということで、「不可欠脂肪酸」といわれています。
その中の不可欠脂肪酸である「ジホモ γ-リノレン酸」や「アラキドン酸」は「γ-リノレン酸」から合成されますが、そのγ-リノレン酸も 3%含んでいるようです(その他にオレイン酸 12%)。
上記図のように、プロスタグランジン (「2005.12.31 体調とプロスタグランジンの関係」 ・「2005.12.27 プロスタグランジンと栄養素」)の材料となるだけではなく、循環器系や神経系の働きを健全に保ち、皮膚のトラブルにも有効に働いてくれる優れものが含まれています。
ただし、植物油は「経皮吸収」という観点から、精油に比べると大きな分子量であるため、皮膚への作用がどの程度作用しているのか、評価が分かれているようです。皮膚への経皮吸収については、ひまわりも非常に興味のあるところであり、今後この点につていも投稿したいと考えています。
いずれにしても、ヘンプオイル、すごいですね。
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一つのことに夢中になると、止まらなくなるので、そのくらいにしてラベンダーの畑を後にしました。お昼は、大根を千切り(っていうのかなぁ)にし、そこへトマト、ジャコを混ぜ合わせたサラダ(上写真右側)。
先日、ダイレクトメールで資料が届いていました。中を見てみると、ヘンプオイルという植物油の紹介でした。あまり聞いたことのない植物油でしたが資料に目を通すと、普通の植物油とは違う脂肪酸のバランスであることに興味を持ちました。
もともと、植物油(キャリアオイル)には「精油を希釈する」働きだけではなく、キャリアオイルそのものの生理活性作用が期待されます。というのも、分子栄養学的な考え方に立つと、キャリアオイルには脂肪酸やステロール類、脂溶性のビタミン類、色素、ミネラル類などが含まれており、生体内で非常に大切な働きをします。
中でも、脂肪酸は、キャリアオイルの特徴を決めるものとして、とても大切です。
植物油については、下記を参照していただければ幸いです。
・「2005.09.29 ロウエステルって」
・「2005.08.06 キャリアオイルの化学」
さて、そのヘンプオイルは、麻の実(アサ種子)からとられた植物油のようで、体内では合成することのできない「必須脂肪酸(ビタミンF)」が豊富に含まれているのだそうです。
必須脂肪酸については、「2005.12.21 脂肪酸とプロスタグランジン」で、投稿しているように、体内で合成きない脂肪酸です。
このヘンプオイルには、そのリノール酸を 56%、α-リノレン酸を 20%含んでいます。ここで、大切な事は、体内ではそれらの必須脂肪酸をもとに、
・リノール酸(ω-6系) → γ-リノレン酸 → ジホモ γ-リノレン酸
・α-リノレン酸(ω-3系) → エイコサペンタエン酸
という複雑な代謝経路があり、中でも、ジホモ γ-リノレン酸や、エイコサペンタエン酸、アラキドン酸は、生体になくてはならない脂肪酸ということで、「不可欠脂肪酸」といわれています。
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その中の不可欠脂肪酸である「ジホモ γ-リノレン酸」や「アラキドン酸」は「γ-リノレン酸」から合成されますが、そのγ-リノレン酸も 3%含んでいるようです(その他にオレイン酸 12%)。
上記図のように、プロスタグランジン (「2005.12.31 体調とプロスタグランジンの関係」 ・「2005.12.27 プロスタグランジンと栄養素」)の材料となるだけではなく、循環器系や神経系の働きを健全に保ち、皮膚のトラブルにも有効に働いてくれる優れものが含まれています。
ただし、植物油は「経皮吸収」という観点から、精油に比べると大きな分子量であるため、皮膚への作用がどの程度作用しているのか、評価が分かれているようです。皮膚への経皮吸収については、ひまわりも非常に興味のあるところであり、今後この点につていも投稿したいと考えています。
いずれにしても、ヘンプオイル、すごいですね。
植物油の中では、メーカーが説明するように、脂肪酸のバランスがとても
おもしろく感じます。このヘンプオイルもそうですが、もう一つ、ゴマ油が
あります。このオイルもまた特徴のあるオイルです。アサにゴマ、何か
日本語で聞き慣れた植物には親しみを感じます。
経皮毒、ひまわりは、皮膚のバリアーがいろいろな要因で破綻した結果
経皮、すなわち、皮膚を通して、体内へ悪さするモノの意味でとらえています。
この概念は、植物療法(フィトテラピー)では特に大切な考え方です。
分子量の問題もおもしろいし、今度またブログへ書いていきたいと思っています。
じゃこサラダ、簡単ですけどとってもおいしいんですよ。