● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
今日の秋田は、午後から冷たい雨がシトシト降っています。最高気温が 10.7度と、例年よりも 5.2度低いんだそうです。それでも秋田市内は桜が満開の状態。先ほど実家の会津美里町から、アヤメ苑の桜の便りが届きました(下写真右)。
上写真左は、アトリオンという建物(確か飽秋田市で一番高い建物)の 6階から、千秋公園を撮したもの。窓越しのため見えにくくなっています。上中央は、建物から出た所から撮した写真です。
上写真左は、タケノコとタマゴ、トマトのお料理。上写真中央は、エゴとほんなのおひたし。上写真右側は、ほんなのポロポロというもの。このお料理はばっぱの田舎でよく作るんだそうですよ。ほんなをゆでて、かたくしぼり、包丁などでたたいてそこにみそを加えたもの。
さて、今日の朝刊に、「香辛料をのみやすく」というタイトルで、ウコン(ターメリック)を用いた健康飲料開発の記事が載っていました。
ウコンの色素に限らず、カフェインレスのコーヒーや、紅茶、それに、ピリピリするもとであるカプサイシンをぬいた唐辛子などなど、天然物から特定の刺激物や色素などを取り出す技術は、そういった清涼飲料水メーカーや食品会社が利用しているようです。
ところが、アロマテラピーの世界でも、条件を変えることで、ある特定の成分を取り出すことのできる同じような抽出方法が採用されています。その抽出方法は、「超臨界流体抽出法(ガス抽出法)」と呼ばれているようです。
上の図は、天然物に含まれているいろいろな組成を横軸であらわし、その相対量を縦軸であらわしています。
アロマテラピーで利用する一般的な精油は、天然物の組成成分のうち、左側にあらわされる範囲に存在することになり、「水蒸気蒸留法」という方法で抽出されることを上の図はあらわしています(太めの紫色の範囲)。いってみれば、水蒸気蒸留法という方法で抽出できる天然物の組成が精油、ということがいえるかと思います。ですから抽出方法によって、どの範囲の組成成分が抽出できるのかが決まるわけです。
上の図は、先ほどの「超臨界流体抽出法」により抽出可能な、天然物の組成成分の範囲を現しています(太めのピンク色の範囲)。この方法ですと、色素まで抽出することが可能となるわけです(上記図は、ナード・アロマテラピー協会の資料(2003.07.04)をもとに作ったものです)。
この方法は、
・通常、炭酸ガス(二酸化炭素)は、気体ですが、圧力を加えることで、液体と同じような状態となります。
・条件として、温度が、31.1度C以上で、圧力が 7.38MPa 以上のもとでは、おもしろいことに液体でも気体でもない状態となるそうです。
・これを「超臨界」というのだそうですが、この状態では、物質の浸透性がよくなり、簡単に物質を溶かすことができるのだそうです。
・炭酸ガス(二酸化炭素)のそのような特徴を利用して、その温度や圧力の条件を変えることで、ある特定の範囲に存在する天然物の組成成分を取り出すことが可能となります。
この抽出方法の特徴は、これだけではなく、低い温度で(31.1度C)目的の組成成分の抽出ができ、特にアロマテラピーで重要な香りの成分、例えばトップノートの香りが揮発する前に分離、抽出することを可能とします。それに、溶剤抽出法のような「有機溶剤」の残留のような恐れもありません。
「香辛料をのみやすく」という記事から、香気成分の抽出方法をご紹介しましたが、例えば、皮膚に刺激のある成分を取り除くなど、他の目的にもこの抽出方法が利用できる可能性が広がってきます。
ただし、ケモタイプアロマテラピーで利用する、ケモタイプの精油では、ありのままの成分が、化学的に同定されたものが使われますし、皮膚に刺激を与える成分として精油中に存在はするものの、他の微量な成分との複合体で存在する限り、皮膚にトラブルを引き起こさない、という場合もあることがいわれています。
したがって、アロマテラピーで利用する精油は、やはり目的による選択となりますね。
関連記事
・「2006.12.08 プロメリア(フランジュパニ)の精油」
・「2006.12.01 ケモタイプとフェノタイプの使い分け」
・「2006.08.25 カモミールの主要成分の違い」
・「2006.08.24 精油のフェノタイプとケモタイプ」
・「2006.07.16 エマルジョン精油」
・「2006.05.28 精油の成分解析」
・「2005.09.20 精油の抽出方法と使う人の目的」
・「2005.09.02 精油のケモタイプとハーブ」
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今日の秋田は、午後から冷たい雨がシトシト降っています。最高気温が 10.7度と、例年よりも 5.2度低いんだそうです。それでも秋田市内は桜が満開の状態。先ほど実家の会津美里町から、アヤメ苑の桜の便りが届きました(下写真右)。
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上写真左は、アトリオンという建物(確か飽秋田市で一番高い建物)の 6階から、千秋公園を撮したもの。窓越しのため見えにくくなっています。上中央は、建物から出た所から撮した写真です。
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上写真左は、タケノコとタマゴ、トマトのお料理。上写真中央は、エゴとほんなのおひたし。上写真右側は、ほんなのポロポロというもの。このお料理はばっぱの田舎でよく作るんだそうですよ。ほんなをゆでて、かたくしぼり、包丁などでたたいてそこにみそを加えたもの。
さて、今日の朝刊に、「香辛料をのみやすく」というタイトルで、ウコン(ターメリック)を用いた健康飲料開発の記事が載っていました。
ウコンの色素に限らず、カフェインレスのコーヒーや、紅茶、それに、ピリピリするもとであるカプサイシンをぬいた唐辛子などなど、天然物から特定の刺激物や色素などを取り出す技術は、そういった清涼飲料水メーカーや食品会社が利用しているようです。
ところが、アロマテラピーの世界でも、条件を変えることで、ある特定の成分を取り出すことのできる同じような抽出方法が採用されています。その抽出方法は、「超臨界流体抽出法(ガス抽出法)」と呼ばれているようです。
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上の図は、天然物に含まれているいろいろな組成を横軸であらわし、その相対量を縦軸であらわしています。
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アロマテラピーで利用する一般的な精油は、天然物の組成成分のうち、左側にあらわされる範囲に存在することになり、「水蒸気蒸留法」という方法で抽出されることを上の図はあらわしています(太めの紫色の範囲)。いってみれば、水蒸気蒸留法という方法で抽出できる天然物の組成が精油、ということがいえるかと思います。ですから抽出方法によって、どの範囲の組成成分が抽出できるのかが決まるわけです。
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上の図は、先ほどの「超臨界流体抽出法」により抽出可能な、天然物の組成成分の範囲を現しています(太めのピンク色の範囲)。この方法ですと、色素まで抽出することが可能となるわけです(上記図は、ナード・アロマテラピー協会の資料(2003.07.04)をもとに作ったものです)。
この方法は、
・通常、炭酸ガス(二酸化炭素)は、気体ですが、圧力を加えることで、液体と同じような状態となります。
・条件として、温度が、31.1度C以上で、圧力が 7.38MPa 以上のもとでは、おもしろいことに液体でも気体でもない状態となるそうです。
・これを「超臨界」というのだそうですが、この状態では、物質の浸透性がよくなり、簡単に物質を溶かすことができるのだそうです。
・炭酸ガス(二酸化炭素)のそのような特徴を利用して、その温度や圧力の条件を変えることで、ある特定の範囲に存在する天然物の組成成分を取り出すことが可能となります。
この抽出方法の特徴は、これだけではなく、低い温度で(31.1度C)目的の組成成分の抽出ができ、特にアロマテラピーで重要な香りの成分、例えばトップノートの香りが揮発する前に分離、抽出することを可能とします。それに、溶剤抽出法のような「有機溶剤」の残留のような恐れもありません。
「香辛料をのみやすく」という記事から、香気成分の抽出方法をご紹介しましたが、例えば、皮膚に刺激のある成分を取り除くなど、他の目的にもこの抽出方法が利用できる可能性が広がってきます。
ただし、ケモタイプアロマテラピーで利用する、ケモタイプの精油では、ありのままの成分が、化学的に同定されたものが使われますし、皮膚に刺激を与える成分として精油中に存在はするものの、他の微量な成分との複合体で存在する限り、皮膚にトラブルを引き起こさない、という場合もあることがいわれています。
したがって、アロマテラピーで利用する精油は、やはり目的による選択となりますね。
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・「2006.12.08 プロメリア(フランジュパニ)の精油」
・「2006.12.01 ケモタイプとフェノタイプの使い分け」
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・「2006.05.28 精油の成分解析」
・「2005.09.20 精油の抽出方法と使う人の目的」
・「2005.09.02 精油のケモタイプとハーブ」
今日配信された地域密着系フリーペパーには、「山菜大辞典」として
コゴミ、ミズ、ウド、シドケ、タラの芽、アイコ、タケノコが紹介されて
いました。
その中には調理法も同時に書かれていましたよ。「あるる」5月 p8 にでてます。
いろいろな山菜がありますね。今年は雪や寒さの影響でかなり遅れている
様子です。
ヨーロッパでは、西洋タンポポのサラダを春先に食べる習慣があるそうですよ。
冬の間の美食により、負担となった内蔵の働きをしっかりさせ、浄化を
促進して、一年元気に暮らしていけるようにですって。
ほんな、ひまわりには、ちょっと苦手な味です。