● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
● 年度別目次 年度別目次 / 2007年度分目次 / 2006年度分目次 / 2005年度分目次
○ 関 連 情 報 精油の化学 / 植物油の化学 / 医療 / 脳・神経 / 薬と身体 / 福田安保理論 / 千島学説 / その他

今日の秋田も寒い一日でした。特に午後からは曇ってきて肌寒い感じ。中国では大洪水が発生したという事。いったいどうなっているのでしょうか。

下の左側の写真、ちょっと見づらいのですが、黒い花をつけたサルビア(セージ)です。黒い花びらのバラを作るのに、遺伝子操作までしてようやく完成させたという事でしたが、このサルビアの花、自然のもので本当に黒いんですよ。名前は「サルビア ディスコロール」もっときれいに咲き出しらまたご紹介したいと思います。

20060511サルビアディスコロール 20060512紫色の花 20060512抹茶パン

紫色の花が密集した木を見つけました。これは何という種類なんでしょうか。花より団子の方は、上の写真の右側にご注目。これは、抹茶のパン。抹茶の生地に、白あんと粒あんをくるんだパンです。中央の赤いのが梅干し。

20060511ベーコンハンバーグ 20060511ホヤ 20060511ひろっこ

昨夜の夕食、ベーコンとハンバーグ、それにホヤでした。上写真右は、ひろっこの根に近いふくらみのある部分を剥いたところですが、酢みそであえるんですって。

さて、今日の新聞には、終末期医療、緩和医療、ホスピス医療という、誰もが迎えるであろう医療のあり方に対して考えさせられる記事が載っていました。「もう一つの安楽死、モルヒネの思想克服を」というタイトルでした。

今年の三月に起きた「人工呼吸器外し」の事件をきっかけに、筆者(山折 哲雄氏(宗教学者))が改めて「安楽死」の問題について書いたコラムでした。安楽死を考えるとき、二つの安楽死の方法があり、
・一つは、モルヒネ安楽死
・もう一つは、断食安楽死

苦痛を緩和して、医師が患者を死なせる「モルヒネ安楽死」は、操作医療的な安楽死であり、医師や、家族など他のものが死に臨んだ患者をどうあつかうのか、いろいろな問題点が山積しているとのこと。モルヒネをいつ、どのように、どの程度投与するのかという医師の技術的な判断も重要な点。

一方、断食安楽死は、薬物を含めて、一切の栄養物の受容を「患者本人」が全面的に辞退することで、安楽な死につこうとする、生きる態度を自己決定するというもの。モルヒネ安楽死にはいろいろな問題点が存在しますが、この安楽死にはほとんどないという点からも、「もう一つの安楽死」を考慮に入れたホスピス医療に焦点が向けられていました。

本当に難しい選択肢だと思います。ただ、断食安楽死は、患者さん本人の強い意思がないと実現しません。安楽な死につこうとしても、精神的肉体的に苦痛を伴う場合も多々あるわけですから、それを、患者さん自身がどう克服していくのか、また、それを見守っている家族や医師は・・・、とても難しい選択ですね。

モルヒネは、1803年(1805年という書物もありました)、ドイツのフリードリッヒ ゼルトゥルネルが、ケシの粗抽出物からモルヒネの白色結晶を精製したことから、化学的な合成が可能となりました。ケシに含まれているアヘンから採取され、10%ほど含まれているとのこと。もっとも、紀元前 400年頃、西洋医学の父といわれているヒポクラテスも、この植物を医学的な利用にすすめていました(
外部リンク 植物療法の歴史、エジプト、ギリシャ・ローマ みなみの香草屋)。

これはアルカロイドに分類され、LD50(半数が死に至る量(致死量))が 500mg と、それほど猛毒とはいえないそうですが、鎮痛作用を示す反面、禁断症状をともなう身体的な「依存性」を引き起こします。

もともと、人間の脳の中にも、この麻薬と同じように働く「脳内麻薬」物質が存在します。これらの物質が、どのような構造をしているのか、そして、それを受け止める受容体の化学的構造がどうなっているのか、が解明されたのが、1983 年とのことです。京都大学の生化学教室の沼 正作教授を中心としたグループが突き止めたそうで。

非常に小型の脳内麻薬物質である「エンケファリン」は、5つのアミノ酸より構成されており、アミノ酸の「チロシン」を含んでいます。アミノ酸が非常に長い鎖のように結合した化合物は、タンパク質といわれていますが、エンケファリンは小型のタンパク質で、これは「ペプチド」といわれています。

よくいろいろな書物などに登場する「β-エンドルフィン」という脳内麻薬物質がありますが、これもチロシンを含み、アミノ酸 31個から構成されていて、エンケファリンの約 6.5倍の強力な鎮痛作用を持っているそうです。

その他にもいろいろな脳内麻薬が存在するようですが、すべて「チロシン」というアミノ酸を含んでいるそうです。これらの脳内麻薬物質は、脳の中にある受容体に受け止められて、鎮痛作用や陶酔・快感作用を生み出します。

モルヒネもまた、脳内麻薬物質と「化学的構造」が似ており、脳の中に存在する受容体に受け止められ、鎮痛作用や快感作用が生み出されます。現在では、薬として合成されがますが、鎮痛作用はあっても、依存性があり、体内で分解されないそうです。

死に臨んだとき、自分の意思で、でもモルヒネを使わず、自分の脳内麻薬物質を使って、安楽死を迎えたいと思いますが、こればかりはどうなるのかわかりませんね。

● 関連記事
医療関連の目次
脳・神経関連の目次
2008.01.09 マジンドールとアンフェタミン
2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA