今にも雨の降りそうなどんよりした天気の秋田市。体に感じる温度も肌寒いです。それでも、暦は明日から六月と衣替えの季節。目の前の自然は、タンポポが白い綿毛になり、山や丘の斜面には小さなピンク色の花が目につきます。ツツジも品種によっては、花もしぼみ、雑草だけがどんどん背を伸ばしています。

20060531カモミールジャーマン 20060531ガザの花 20060531からあげ弁当

山のあちらこちらの道には、カモミール ジャーマンのかわいらしい花が一面を覆っています。土の固い所では、背丈が10センチにも満たない、ミニチュアの花。全部こぼれ種で増えたもの(上写真左)。上写真中央は「ガザの花」というんだそうです。何でもその花を採ってきて家の中に飾るのはダメだという言い伝えがあるんだそうです。とてもきれいな花なのにどうしてなのでしょうか。

昨夜からばっぱは同級会で男鹿半島まで行きました。今日のお昼は近くのお弁当屋さんの弁当。これはからあげ弁当といって、発売当時からそのボリュームにビックリしていましたが、今でも変わっていません。何でも秋田でないと買えない弁当と聞いたことがありますが、はたして真相はいかに。

今日のブログタイトル「いろいろな皮膚のトラブル」は、先日「薬剤性光線過敏症」という新聞の記事を見て、先日来からお伝えしていた「アレルギー」との関係(
2006.04.30 黄砂とアレルギー反応、そして、光が及ぼす光毒性の問題など、防御能として働く皮膚と免疫細胞との関係の事を投稿したいと考えたからです。ただ、この問題は非常に難しい問題なので、何回かに分けて考えてみたいと思います。

今日はそのきっかけとなった「薬剤性光線過敏症」のこと。皮膚に炎症が起こる場合、イメージとして、「皮膚」を間にして(今回の薬剤性は「皮膚」を「体」に置きかえてもいいかと思います)、
・皮膚の外側にある異物
・皮膚の内側にある防御機構

という二つのものをイメージするとわかりやすいかもしれません。今日のお昼のテレビで、「二つのキーワード」を別々に組み合わせて、新しい組み合わせの質問が完成し、その質問に合わせて最適な「答え」を考えさせるゲームがありました。何でも 36通りの答えがあるということ。

例えば、Aの語群に「沖縄の、プラハの、ハワイの・・・」、Bの語群に「国の名前は、通貨は、おはようは・・・」。A群のキーワードとB群のキーワードの選択によって、まったく違った解答がでてきます。確か、「ハワイの」と「通貨は」では、解答を「ドル」と答えてたと思います。「ハワイの」が「沖縄の」になったら、答えは「円」ですよね。「プラハ」は「ユーロ」かなぁ。間違っているかもしれませんけど。

同じように、外側と内側の「キーワード」が違うと、いろいろな組み合わせの「皮膚のトラブル」が発症することになります。ですから、そのキーワードと、組み合わせにより違った発症のメカニズムを理解することで、その対応が可能となるかと思います。

●外側にある異物でも、
○異物として認識できないほど小さい異物
・認識できないほど小さな異物でも、他の物質と結合することで認識される異物
・そのきっかけを作るのが、化学物質の場合
・そのきっかけを作るのが、光エネルギーの場合
○異物として認識できるほど大きな異物
○異物の大きさではなく、刺激物質で皮膚を傷つける異物
・もともとの刺激物として皮膚を傷つける異物
・光エネルギーにより、刺激物として皮膚を傷つける異物
など

●内側にある防御機構でも
○自然免疫(体にもともと備わっている抵抗力)
・補体(細菌の細胞を破壊、マクロファージなどの働きを促進するなどの作用)
・リゾチーム(細菌の細胞壁を分解する働きをする酵素)
・貪食細胞(マクロファージや好中球など)
○獲得免疫(後天的に獲得される抵抗力)
・T細胞
・B細胞が作るいろいろな抗体
など(ここでは、内側の異物に対しての内側の防御機構の事は除いてあります)

これら外側にある異物が、皮膚を通して生体内部に侵入してきたとき、内側にある防御機構が働き生体の生命を守っています。皮膚に起こるアレルギー反応は、異物と防御機構の組み合わせによって、一型から四型(一や四はローマ数字ですが、文字化けするため)まで分類されているようですが、実際に皮膚に起こるアレルギーのトラブルは、複合型で起こる場合もあり、とても複雑です。なお、一般的に「アレルギー」という場合は、「一型と四型」をいうそうです(このお話は後日)。

今日の「薬剤性光線過敏症」は、どいういった組み合わせで、どんな発症のメカニズムがあるのでしょうか。

まず、外側の異物は、薬剤性とある通り「医薬品」ということになります。ところがこの医薬品は、異物としては大きい分子量ではないということです。アロマテラピーでも、精油の分子量が問題とされますが(精油の場合は経皮吸収ということで皮膚)、大きくても 1,000程度だそうです。一般的には、抗原(異物)として認識されるかどうかは、3,500以上の分子量とのこと。

問題は、「医薬品」という異物が、体内に入り血液を通して組織内に移行しますが、抗原になり得ないほどの 1,000程度の分子量だということです。この段階では、「内側にある防御機構」は異物として認識しておらず、医薬品としての代謝が行われます。

ところが、本来は抗原として認識されないはずの医薬品が「光のエネルギー」によって、体の組織内にある(主に)タンパク質と結合して、「抗原」として認識される物質となってしまいます。もともとは分子量が小さい物質であるにもかかわらず、他の物質と結合して抗原になる物質をハプテン(不完全抗原)と呼んでいます。

さあ、本来異物として認識されないはずの医薬品が、光のエネルギーによって抗原となった場合、体の内部ではどのような防御機構が働くのでしょうか。新聞の記事の場合は、獲得免疫のB細胞が作り出す IgE という抗体のようです。これが、マスト細胞(肥満細胞)を刺激してヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなど、炎症を引き起こす物質や平滑筋の収縮に関係する物質を放出することになります。

アレルギーですから、再び同じ医薬品を服用したり塗布して光の刺激を受けると、皮膚の炎症を引き起こすことになります。なお、この場合の光のエネルギーは「紫外線」のエネルギーで、特に長波長(UVA)ということでした。

このように、外側の異物と内側の防御機構が分かってくるとその対策も、どのようにすればよいのか見えてきます。植物療法においても、ハーブや精油を使うことが可能となります。もっとも一番大切なのが、アレルギーを引き起こした医薬品を服用したり塗布した場合は、光に当たらないことが一番重要ですね。

よくアロマテラピーにおいて問題とされている「光毒性(光感作)」は、どのような因子が関係しているのでしょうか。次回をお楽しみに。

関連記事
2006.06.02 光毒性とアレルギー反応
2006.06.01 光毒性とフロクマリン類
・「2006.05.31 いろいろな皮膚のトラブル」