● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧です(月別に並べてあります)
・植物療法に関係のある記事のもくじ(2005.06.04 〜 現在まで)
昨晩は冷え込んだように感じましたが、それほど下がっていなかったようです。今日の秋田市の最低気温は 8.8度でした。風はほとんど吹かなくなりましたが、小雨がぱらつく天気を基調に、晴れたり、曇ったりを繰り返す目まぐるしい天気の一日でした。
先ほど、隣のコンビニへ行ってきましたが、レジの週間予報、毎日「曇りと雨」のマークがずらりと並んでいました。こんなの本当に珍しいですよね。
上の写真は、昨夜の晩ご飯。左から、シカ肉のワイン煮プラスタマゴ、アジのひらき、そして、黒豆ご飯でした。ばっぱが、テレビで黒豆とっても身体にいいからって、作ったもの。おかげで、東京から帰ってからこの黒豆のご飯が毎日続いています。
上の写真、昨日の強風の影響のためか、ホームセンターのはしごが倒れたままになっていました。カラフルなものが店頭に並ぶようになってきました。皆さん、これらは何だと思われますか。そうです、雪寄せに使うスノーダンプ(中央)と、雪ベラ(右)です。昨年はひどい豪雪でしたから、今年は十分なくらい準備されている様子でした。
上の写真、左は、ハクサイがっこ。それに今年最後の栗の品種「正月」。大きな栗なので、イガのまま飾っています。
先日、栄養学の資料を見ていたら、とても興味をひく記事が目にとまりました。今日のタイトル「がんと統合失調症」に関係する記事でした。そこでは、非常に多くの患者さんを観察した結果、がんが発症する確率が高い家系は、統合失調症という精神疾患を発症する確率が低いということで、「がんと統合失調症」には拮抗作用があるのではないか、という内容が書かれていました。
このように、観察によって、いろいろな病気のいろいろな関連性を推測したり、想像することは、とても大切な事です。その洞察力を見習わなければいけません。理論のない実践は盲目であり、実践のない理論は空虚である、ということがいわれていますが、特に「統合失調症」の発症原因に「アドレノクロム」という物質をかかげ、その生成を阻害したり、産生させないための方法を提案しています。そこには、化学的な考え方が基本となっています。
アドレノクロムという物質は、初めて聞きました。この物質は、アドレナリンの酸化誘導体(アドレナリンが酸化されて導き出されたもの)で、麻薬のメスカリンと同じ物質(あるいは類似物質?)だといわれています。このメスカリンは、何と、ノルアドレナリンの受容体に結合して、幻覚を生じさせるのだそうです。
ノルアドレナリンは、「2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA」や、「2006.07.24 脳幹に配置された神経核」でも、くわしく見てきましたが、体全身の覚醒や活動、精神活動などを引き起こしていますので、活動が過剰になる事で、統合失調症の原因として「アドレノクロム」説がいわれているのでしょうね。
一般的には、ドーパミンという神経伝達物質の過剰な分泌が、精神疾患を生じさせ、幻覚や妄想を引き起こす原因となっているといわれていますが、ドーパミンもノルアドレナリンも、A系列(「2006.07.24 脳幹に配置された神経核」)の神経核から放出される神経伝達物質でした。生体は、A系列の、そのような過剰な働きを、B系列(セロトニンを放出する神経核)によって、抑制することで、バランスをとっています。また、ギャバという抑制性の神経伝達物質も、その制御に関与していますから、本当に複雑です。
先のお話に戻りますが、アドレノクロムはアドレナリンの酸化誘導体でした。「2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA」でも見たように、アドレナリンはノルアドレナリン、ノルアドレナリンはドーパ、ドーパはチロシン、そして、チロシンはフェニルアラニンから作られました。ここで、ノルアドレナリンからアドレナリンが作られるとき、ノルアドレナリンにメチル基(-CH3)がくっついています。
このメチル基がくっつかないと、ノルアドレナリンからアドレナリンは作り出されないし、アドレナリンが作られなければ、アドレノクロムも作られない、という点に着目し、栄養素としてのビタミンB3(ナイアシンアミド)を摂取することで、アドレノクロムの産生ができないようにしたそうです。
ビタミンB3(ナイアシンアミド)は、メチル基がノルアドレナリンにくっつく変わりに、自らがメチル基をくっつける作用を持つのだそうで、このことで、ノルアドレナリンからのアドレナリンの生成を減少させることで、統合失調症の改善を図ることができたそうです。
ところで、ビタミンは身体の中で合成できないもので、ごく微量で作用するものといわれていますが、このビタミンB3(ナイアシン)は、トリプトファンというアミノ酸から生合成されるのだそうです。トリプトファンといえば、「2006.10.03 肥満を抑えるタンパク質」で登場したアミノ酸ですが、セロトニンの材料でした。あれっ、セロトニンは、B系列の神経伝達物質で、A系列の過剰な働きを抑制する働きをしていましたよね。
ということは、ビタミンB3(ナイアシンアミド)を、摂取するより、アミノ酸のトリプトファンを食事で摂ると、セロトニンとして働く可能性と、アドレノクロムの合成を阻害する働きもしてくれそうです。ところが、とても多くのトリプトファンを食べないと、必要量が確保できないために、栄養素のビタミンB3(ナイアシンアミド)ということになるようです。
何か、堂々巡りをしているみたいですが、これほど複雑な状況が脳の中で生じている、ということですね。ちょっとやそっとでは、細部のみならず、全体を見渡すのは本当に大変な事だと、改めて感じています。
実は、ひまわりには、もう一つの疑問があったんです。統合失調が、ノルアドレナリンと関係があり(アドレノクロム)、ドーパミンとも関係があるようです。これらの脳内での神経伝達物質の挙動は、身体に対して、視床下部 - 自律神経 - 交感神経という所にまで影響を与えます。その結果、交感神経の末端からからは、ノルアドレナリンが放出され(「2006.10.15 交感副交感神経そして交副感神経」)、その伝達物質を受け取る免疫細胞にまで影響を与えます。
福田安保理論では、免疫細胞の顆粒球がノルアドレナリンを受け取り、その活動を活発にすることで、活性酸素の発生、組織に炎症、組織破壊を引き起こし、がんを誘発する原因として取り上げています。
あれっ、がんと統合失調症は、先ほど拮抗する関係にあるということをお話しました。ところが、統合失調症を引き起こす原因として、ノルアドレナリン、アドレナリン、そしてアドレノクロムが関係していました。あ〜何ということなんでしょうか。この点の疑問については、もう少しじっくり考えてみたいと思います。本当に複雑きわまりない関係ですね。
● 関連記事
○「医療関連の目次」
○「脳・神経関連の目次」
○「薬と身体関連の目次」
○「福田安保理論関連の目次」
・植物療法に関係のある記事のもくじ(2005.06.04 〜 現在まで)
昨晩は冷え込んだように感じましたが、それほど下がっていなかったようです。今日の秋田市の最低気温は 8.8度でした。風はほとんど吹かなくなりましたが、小雨がぱらつく天気を基調に、晴れたり、曇ったりを繰り返す目まぐるしい天気の一日でした。
先ほど、隣のコンビニへ行ってきましたが、レジの週間予報、毎日「曇りと雨」のマークがずらりと並んでいました。こんなの本当に珍しいですよね。
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上の写真は、昨夜の晩ご飯。左から、シカ肉のワイン煮プラスタマゴ、アジのひらき、そして、黒豆ご飯でした。ばっぱが、テレビで黒豆とっても身体にいいからって、作ったもの。おかげで、東京から帰ってからこの黒豆のご飯が毎日続いています。
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上の写真、昨日の強風の影響のためか、ホームセンターのはしごが倒れたままになっていました。カラフルなものが店頭に並ぶようになってきました。皆さん、これらは何だと思われますか。そうです、雪寄せに使うスノーダンプ(中央)と、雪ベラ(右)です。昨年はひどい豪雪でしたから、今年は十分なくらい準備されている様子でした。
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上の写真、左は、ハクサイがっこ。それに今年最後の栗の品種「正月」。大きな栗なので、イガのまま飾っています。
先日、栄養学の資料を見ていたら、とても興味をひく記事が目にとまりました。今日のタイトル「がんと統合失調症」に関係する記事でした。そこでは、非常に多くの患者さんを観察した結果、がんが発症する確率が高い家系は、統合失調症という精神疾患を発症する確率が低いということで、「がんと統合失調症」には拮抗作用があるのではないか、という内容が書かれていました。
このように、観察によって、いろいろな病気のいろいろな関連性を推測したり、想像することは、とても大切な事です。その洞察力を見習わなければいけません。理論のない実践は盲目であり、実践のない理論は空虚である、ということがいわれていますが、特に「統合失調症」の発症原因に「アドレノクロム」という物質をかかげ、その生成を阻害したり、産生させないための方法を提案しています。そこには、化学的な考え方が基本となっています。
アドレノクロムという物質は、初めて聞きました。この物質は、アドレナリンの酸化誘導体(アドレナリンが酸化されて導き出されたもの)で、麻薬のメスカリンと同じ物質(あるいは類似物質?)だといわれています。このメスカリンは、何と、ノルアドレナリンの受容体に結合して、幻覚を生じさせるのだそうです。
ノルアドレナリンは、「2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA」や、「2006.07.24 脳幹に配置された神経核」でも、くわしく見てきましたが、体全身の覚醒や活動、精神活動などを引き起こしていますので、活動が過剰になる事で、統合失調症の原因として「アドレノクロム」説がいわれているのでしょうね。
一般的には、ドーパミンという神経伝達物質の過剰な分泌が、精神疾患を生じさせ、幻覚や妄想を引き起こす原因となっているといわれていますが、ドーパミンもノルアドレナリンも、A系列(「2006.07.24 脳幹に配置された神経核」)の神経核から放出される神経伝達物質でした。生体は、A系列の、そのような過剰な働きを、B系列(セロトニンを放出する神経核)によって、抑制することで、バランスをとっています。また、ギャバという抑制性の神経伝達物質も、その制御に関与していますから、本当に複雑です。
先のお話に戻りますが、アドレノクロムはアドレナリンの酸化誘導体でした。「2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA」でも見たように、アドレナリンはノルアドレナリン、ノルアドレナリンはドーパ、ドーパはチロシン、そして、チロシンはフェニルアラニンから作られました。ここで、ノルアドレナリンからアドレナリンが作られるとき、ノルアドレナリンにメチル基(-CH3)がくっついています。
このメチル基がくっつかないと、ノルアドレナリンからアドレナリンは作り出されないし、アドレナリンが作られなければ、アドレノクロムも作られない、という点に着目し、栄養素としてのビタミンB3(ナイアシンアミド)を摂取することで、アドレノクロムの産生ができないようにしたそうです。
ビタミンB3(ナイアシンアミド)は、メチル基がノルアドレナリンにくっつく変わりに、自らがメチル基をくっつける作用を持つのだそうで、このことで、ノルアドレナリンからのアドレナリンの生成を減少させることで、統合失調症の改善を図ることができたそうです。
ところで、ビタミンは身体の中で合成できないもので、ごく微量で作用するものといわれていますが、このビタミンB3(ナイアシン)は、トリプトファンというアミノ酸から生合成されるのだそうです。トリプトファンといえば、「2006.10.03 肥満を抑えるタンパク質」で登場したアミノ酸ですが、セロトニンの材料でした。あれっ、セロトニンは、B系列の神経伝達物質で、A系列の過剰な働きを抑制する働きをしていましたよね。
ということは、ビタミンB3(ナイアシンアミド)を、摂取するより、アミノ酸のトリプトファンを食事で摂ると、セロトニンとして働く可能性と、アドレノクロムの合成を阻害する働きもしてくれそうです。ところが、とても多くのトリプトファンを食べないと、必要量が確保できないために、栄養素のビタミンB3(ナイアシンアミド)ということになるようです。
何か、堂々巡りをしているみたいですが、これほど複雑な状況が脳の中で生じている、ということですね。ちょっとやそっとでは、細部のみならず、全体を見渡すのは本当に大変な事だと、改めて感じています。
実は、ひまわりには、もう一つの疑問があったんです。統合失調が、ノルアドレナリンと関係があり(アドレノクロム)、ドーパミンとも関係があるようです。これらの脳内での神経伝達物質の挙動は、身体に対して、視床下部 - 自律神経 - 交感神経という所にまで影響を与えます。その結果、交感神経の末端からからは、ノルアドレナリンが放出され(「2006.10.15 交感副交感神経そして交副感神経」)、その伝達物質を受け取る免疫細胞にまで影響を与えます。
福田安保理論では、免疫細胞の顆粒球がノルアドレナリンを受け取り、その活動を活発にすることで、活性酸素の発生、組織に炎症、組織破壊を引き起こし、がんを誘発する原因として取り上げています。
あれっ、がんと統合失調症は、先ほど拮抗する関係にあるということをお話しました。ところが、統合失調症を引き起こす原因として、ノルアドレナリン、アドレナリン、そしてアドレノクロムが関係していました。あ〜何ということなんでしょうか。この点の疑問については、もう少しじっくり考えてみたいと思います。本当に複雑きわまりない関係ですね。
● 関連記事
○「医療関連の目次」
○「脳・神経関連の目次」
○「薬と身体関連の目次」
○「福田安保理論関連の目次」
確か、その方の事をお話されていましたね。
その時は、食事が進んで体調の状態がよくなっておられたとのこと。
そうなんですか。
そのような様子を、毎日見ておられると、お母様の事も大変ですが、
人事とは思えなくなってきます。
東京でのセミナーのような「緩和ケア」のできる体制が
あると、身体もこころも安らげることと思うのですけど。
ひまわりも祈らずにはおられません。