● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧です(月別に並べてあります)
植物療法に関係のある記事のもくじ(2005.06.04 〜 現在まで)

昨夜遅く雪が降ってきました。そう、今日はクリスマスイブ。朝から、寒いですがとても気持ちのよい天気。朝ほんの少々積もっていた雪も、午前中にはすべて溶けてしまいました。夕方には、雪が舞ってきましたが、ホワイトクリスマスにはほど遠い感じです。

下の写真は、22日冬至の夜のご飯。キリタンポに、冬至カボチャです。カボチャと百合根の組み合わせ。左は、昨日作った豆乳コーヒーです。

20061222キリタンポ 20061222冬至カボチャ 2006123豆乳コーヒー

下の写真、左は、セロリとイカ薫製のドレッシング和え。中央、これ、2006.12.03 秋田市初積雪で寒〜い一日でもご紹介しましたが、自家製の干し柿です。こんな感じになるんです。あま〜い、あま〜い干し柿のできあがり。右は、昨夜の北海ナベ。

20061223セロリとイカ薫製のドレッシング和え 20061223自家製干し柿 20061223北海ナベ

下の写真、左は、今日の朝の様子。うっすらとホワイトクリスマスイブ。中央は、お昼のオムライス。フワフワのタマゴ。右は、夜のタラとポテトのトマトソース煮です。

2006124ホワイトクリスマスイブの朝 2006124オムライス 20061224タラとポテトのトマトソース煮

先日、d-リモネンの代謝とカテコールアミンについて、2006.12.22 リモネンとカテコールアミンの連想ゲームで投稿しました。これは、精油が体内に吸収され、代謝され、いろいろな組織にその代謝物が検出されたことで、リモネンから導き出された代謝物が、カテコールアミンといわれる神経伝達物質の放出に関係している事をご紹介しました。

そして、これらの事について調べてみたら、いろいろ興味のある事柄と関連していることがわかりました。その興味のある事柄を理解するために、リモネンの体内代謝と関係すると思われる「モノテルペン類の生成」を調べてみました。そこでの共通言語は、炭化水素の構造式。

リモネンからスタートすることになるのですが、実は、このリモネン、以前
2006.11.12 ゲラニルピロリン酸とリモネン合成2で投稿しました。とても複雑な経路を経て、リモネンが生成されることがわかりましたが、そこでは、ゲラニルピロリン酸から、「リモネンシンターゼ」という酵素によって、四つのモノテルペン炭化水素類の芳香分子が作られることがわかりました。

今回のポイントも「リモネン」ですが、ゲラニルピロリン酸、リナリルピロリン酸を経て「カルボカチオン」という炭素原子にプラスの電荷を持つイオンから、いろいろなモノテルペン類が生成されることを見ていきたいと思います。というのも、これらの経路から、最初のポイントであるカテコールアミンの放出に関連している代謝物が導き出されるからです。

「カルボカチオン」という難しい言葉がでてきました。電気的にニュートラルな炭化水素の炭素原子から、水素原子が一個離れて(脱離)プラスの電荷を持つイオンが「カルボカチオン」といわれているようです。カチオンというのは、陽イオンのことです。

ゲラニルピロリン酸、リナリルピロリン酸から、中間の代謝物であるカルボカチオンが生成されます。下記の図をご覧下さい。(1) のα-テルピニルカチオンもまた、カルボカチオンで、下の方にプラスの電荷を持った炭素原子があらわされています(赤い点線の丸で描かれた所)

20061224モノテルペン類の生成

(1) の α-テルピニルカチオンから、
・水素イオン(プロトン)の脱離(放出されて)によって、カルボカチオンが消滅し、二重結合が作られ「リモネン」となる
・H2O(水)により、カルボカチオンが消滅し、「α-テルピネオール」となる

(2) の α-テルピニルカチオンから、
・水素イオン(プロトン)が、カルボカチオンの部分(下の丸プラスで描かれた部分)に移る(転位)ことで、(4) のカルボカチオンが生成
・(4) は、フェランドリルカチオンと呼ばれている
・さらに、赤い点線の丸で描かれた所にカルボカチオンが移動することで、二重結合の位置が変化して (5) が生成

(5) の フェランドリルカチオンから、
・水素イオン(プロトン)の脱離(放出されて)によって、カルボカチオンが消滅し、一方では、左側の上に二重結合が作られ「α-フェランドレン」となる
・水素イオン(プロトン)の脱離(放出されて)によって、カルボカチオンが消滅し、他方、一番上に二重結合が作られ「β-フェランドレン」となる

(3) の α-テルピニルカチオンから、
・水素イオン(プロトン)が、カルボカチオンの部分(下の丸プラスで描かれた部分)に移る(転位)ことで、(6) のカルボカチオンが生成
・(6) は、テルピネン-4-yl カチオンと呼ばれている
・水素イオン(プロトン)の脱離(放出されて)によって、カルボカチオンが消滅し、一方では、右側の下に二重結合が作られ「α-テルピネン」となる
・水素イオン(プロトン)の脱離(放出されて)によって、カルボカチオンが消滅し、他方、左側の下に二重結合が作られ「γ-テルピネン」となる
・H2O(水)により、カルボカチオンが消滅し、「テルピネン-4-ol」となる

という事で、言葉で説明すると非常にややこしくなりますが、下記のようにまとめることができるかと思います。

● 基本はゲラニルピロリン酸、リナリルピロリン酸から導き出された「α-テルピニルカチオン」

○ 一つは、リモネンが生成される経路
・リモネンの生成
・α-テルピネオールの生成

○ 二つは、フェランドリルカチオンの経路
・α-フェランドレンの生成
・β-フェランドレンの生成

○ 三つ目は、テルピネン-4-yl カチオンの経路
・α-テルピネンの生成
・γ-テルピネンの生成
・テルピネン-4-ol の生成

という経路で、モノテルペン類のいろいろな芳香分子が生成されるようです。

・α-テルピニルカチオンの、どの位置にカルボカチオン(炭素原子にプラスの電荷があるイオン)があるか、
・その位置を中心として、どの位置の水素イオン(プロトン)が脱離(放出)されるかによって、二重結合が決まる

ということで、単に、構造式の形として「モノテルペン類」を覚えるよりも、生成の関連性を体系的に理解することの方が、頭に入りやすいですね。

例えば、

・輪っかになっている下の足の付け根の部分に、プラスの電荷があれば、水素イオンを取り去ると、足の部分に二重結合ができて、リモネンになる
・頭の部分に、プラスの電荷があれば、水素イオンを取り去ると、二重結合は、髪の毛のように、てっぺんか右から左へ流れるようにできる
・アゴの部分に、プラスの電荷があれば、水素イオンを取り去ると、二重結合は、フェイスライン(左右)にできるができる

など、理解しやすくなるかと思います。

そして、これらから「ペリルアルコール」や「p-サイメン(パラシメン)などが生成されることになります。このように、イソペンティニルピロリン酸、ゲラニルピロリン酸を経てテルペン系の炭化水素が作り出されます。そして、これらの経路によってテルペン系の炭化水素が導き出される経路は「メバロン酸経路」といわれています。

● 関連記事
精油の化学関連の目次
2006.12.30 抗アレルギーとドーパミン
2006.12.28 p-サイメンとパラシメン
2006.12.27 ペリルアルコールとパラシメン
・「2006.12.24 モノテルペン類の生成」

2006.12.22 リモネンとカテコールアミンの連想ゲーム