● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧です(月別に並べてあります)
植物療法に関係のある記事のもくじ(2005.06.04 〜 現在まで)

今日の会津は、昨日とは一転してとても穏やかでいい天気。純白の雪が太陽に照らされ輝いています。とてもきれい。

下の写真は、昨夜の宴に出された食事。ボウタラ、野菜の天ぷら、そして、ゴボウやニンジンなどの煮漬け。

20061229ボータラ 20061229野菜の天ぷら 2006129ゴボウニンジン鳥肉の煮漬け

下の写真は、ゴボウの天ぷら、そして、手打ちそばです。冷たいそばを食べた後に、暖かなそばも。そばだけでもお腹一杯になってしまいました。

20061229ゴボウの天ぷら 20061229そば 2006129そば

下の写真、左は、宮崎の焼酎とそば湯で作ったそば焼酎。最後の方になると、白く濁ったどろどろのクズ湯のようになります。中央と右の写真は、タマネギ。ちょっと湿っぽい場所に置いてあるタマネギは、根っこと芽を勢いよく伸ばしています。右は、乾燥させて吊るしたタマネギ。同じタマネギなのに、適度な湿気があるだけで青々とした芽を伸ばすその生命力にびっくり。そうそう、このタマネギも植物療法にはよく使われるんですよ。

20061229そば焼酎 20061230タマネギ1 2006130タマネギ2

下の写真は、今日の朝の様子。昨日は、吹雪で寒々としていましたが、今日はとっても穏やかです。雪の状態で、外の気温が緩んでいるのがわかります。

20061230会津の朝1 20061230会津の朝2 2006130会津の朝3

先日来、d-リモネンの代謝とカテコールアミンについて、2006.12.22 リモネンとカテコールアミンの連想ゲーム、会報誌に記載された内容に興味を持ち、それらに関連した内容をご紹介してきました。

2006.12.28 p-サイメンとパラシメン
2006.12.27 ペリルアルコールとパラシメン
2006.12.24 モノテルペン類の生成

今回は、シソに含まれている成分と、抗アレルギー、そして、ドーパミンの関係について見てみたいと思います。シソには、いろいろな成分が含まれています。

今回のテーマになっている「ペリルアルコール、ペリルアルデヒド」は、シソの芳香成分として、特に「葉」の部分に含まれているようです。これらの成分は、炎症を引き起こしている免疫細胞の働きを活性化する「TNF」というサイトカインの産生を抑制するために働くそうです。

サイトカインは、単球やリンパ球などの免疫細胞から産生され、細胞の増殖や分化、細胞死など、特定の細胞に情報を伝える働きをするタンパク質。また、TNF は、腫瘍壊死因子とも呼ばれ、腫瘍細胞を壊死させる作用のある物質として発見されたサイトカインで、生体内の炎症反応や血液凝固反応などに関与しているといわれています(TNF は、単球により産生される TNF-α と、T細胞により産生される TNF-βがあるそうです)。

また、種子には、ルテオリン、アピゲニン(
2006.08.26 アズレン カマズレン アピゲニン)、クリソエリオールなどのフラボノイド類やロスマリン酸などを含み、これらの成分が、5-リポキシゲナーゼや12-リポキシゲナーゼの働きを阻害することで、不快な症状であるアレルギーの反応を鎮めてくれる働きを持っているようです。

はからずしも、昨年の年末に投稿した
2005.12.31 体調とプロスタグランジンの記事が、今回の記事とリンクしてしまいました。

20051231プロスタグランジンの働き

種々のプロスタグランジンやトロンボキサンを合成するのに働く「シクロオキシゲナーゼ」と、ロイコトリエンを合成するのに働く「リポキシゲナーゼ」の系統が、上記図に示されていますが、リポキシゲナーゼは、その種類により主に5-リポキシゲナーゼと12-リポキシゲナーゼに分類されているようです。

5-リポキシゲナーゼは、2系統のプロスタグランジン、5-HPETE(5-ヒドロペルオキシエイコサテトラエン酸)、ロイコトリエンという代謝経路の中で働く酵素です。この酵素の活性を阻害することは、ロイコトリエンの産生を阻止する事に働くわけですから、ヒスタミンの約 1,000倍ともいわれている不快な症状を引き起こすことを防いでくれます。

12-リポキシゲナーゼは、12-HPETE(12-ヒドロペルオキシエイコサテトラエン酸)、12-HETE(12-ヒドロキシエイコサテトラエン酸)という代謝経路の中で働く酵素です。この12-HETE は、血小板の凝集など、動脈硬化に関係することが明らかにされているそうですが、がん細胞の転移にも関係するのだそうです。

もともと、ペリルアルコールやペリル酸とリモネンの経時変化により、p-サイメンが生成され、それがカテコールアミンの放出に関係している、という事でスタートしました。そして、シソの成分に「ペリルアルデヒド、リモネン、ペリルアルコール」などの精油成分が含まれ、それらの成分は、炎症やアレルギー反応ととても深い関係にあることがわかりました。

その中で、炎症やアレルギーなどの反応に関わっているケミカルメディエーターと免疫細胞との関係で、「副交感神経の緊張」と「組織修復のための副交感神経優位」の状態についての理解が必要です(詳しくは
2005.12.31 体調とプロスタグランジンを参照いただければ幸いです)。

副交感神経の緊張は、リンパ球の働きを促進させ、抗原に対して過剰に反応を起こし、アレルギー疾患などの方向へと導いてしまいます。また、組織修復のための副交感神経優位は、不快な症状をともなってはいますが、血流障害の改善や組織破壊による組織の修復へと導くための反応です。

ですから、それらの事と、炎症やアレルギー反応に関わっている「酵素」の活性を阻害する「シソに含まれているいろいろな成分」を理解することで、いろいろな条件によってあらわれている症状と、その症状を引き起こしている原因に、何をどのように適応するか、ということを考える事が大切です。

シソに含まれている成分「ペリルアルデヒド、リモネン、ペリルアルコール」が、アレルギー反応ととても関係しており、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの放出にも関係があるということ、とても不思議な関係です。

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脳・神経関連の目次
薬と身体関連の目次

・「2006.12.30 抗アレルギーとドーパミン」

2006.12.28 p-サイメンとパラシメン
2006.12.27 ペリルアルコールとパラシメン
2006.12.24 モノテルペン類の生成
2006.12.22 リモネンとカテコールアミンの連想ゲーム