----- ○ 昨日パソコンの調子が悪く、とんでもない事態に陥りました。何とか復旧はできたものの、メールをいただいた「奈良のKeikoさん」だったと思うのですが、体質学についてのご質問でした。大変申し訳ございませんが、再度メールをいただければ幸いです。-----

今日の秋田は、朝から、雨や風の吹き荒れる荒れ模様。午後からは、その勢いを増し、傘が反対側へ反り返るくらいすごい風が吹いています。午後二時には、28メートルの強風とのことで、交通機関にも影響がでているようです。大阪行きの夜行列車「日本海」は、早くも運休のアナウンスがされていました。午後 5時 4分には、暴風雪警報が全県に出されています。

下の写真、左と中央は、タマゴ入りポテトサラダ。バッパがセルフィーユ(チャービル)ない?とのことだったので、何を作るのか感心がありました。セルフィーユの代わりにパセリを使ったようです。右は、海藻のエゴを使った酢みそ和えです。

20070107ポテトサラダ 20070107ポテトサラダ2 20070107エゴ酢みそ和え

今日は一月七日です。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの七草をかゆにして食べますが、ラジオで、全部近くで調達した主婦の方の便りが読まれていました。たぶん、近くの場所で見つけることのできる環境にあるのでしょうね。スーパーでは、昨日の価格が、安くなった七草の話題も流れていました。

下の写真は、七草がちょっと足りないらしいですが、お昼に食べた七草がゆです。トッピングにいろいろなものをのっけて食べました。梅(甘い梅や酸っぱい梅)、味噌、いりタラコ、などなど。中央の黒い物体、これは、梅とコンブ、それにジャコなどを和えたもの。

20070107七草がゆ 20070107トッピング材料 20070107七草がゆのトッピング

ひまわりブログをご覧いただいている方には、あまり興味がないかと思いますが、スーパーカーの写真です。ひまわりも学生時代は、単車や車にあこがれたものでした。通称「ナナハン」を乗り回していた時期もありましたが、今では、まったく興味なし。ある程度快適にドライブできればいいや、くらいです。

ところが、下記写真のスーパーカーの持ち主は、学生時代からの車好き。特にフェラーリに関しては、ひまわりの植物療法の知識より、もっともっとすごい知識の持ち主。フェラーリのビス一本でも語らせたら、もう話は止まりません。そんな思いが認められたのでしょうね。雑誌に紹介されていました(過去に何回か登場しているようです)。

「Old-timer オールドタイマー」という雑誌の 2月号(No.92 FEBRUARY 2007)の表紙と、クルマ趣味生活「未踏地帯」スーパーカーを楽しみ尽くす、で取材記事が載っています。

そういえば、ランボルギーニ・カウンタックには一度乗せて(助手席にね)もらいましたが、このフェラーリには乗った事がありません。記事後半に出てくる「ホンダ1300・77」というクルマには、京都の学生時代、ひまわりはとてもお世話になりました。

フェラーリ BB というのだそうですが、彼のブログがありますので、興味のある方はぜひどうぞ。

宇宙一の車馬鹿を目指して(外部リンク)

20070107フェラーリ1 20070107フェラーリ2 20070107フェラーリ3

さて、本題のブログタイトル「人間が飲んではいけないやせ薬」ですが、今日の新聞に小さい記事で載っていました。そのタイトルは、「犬向けやせ薬 米でお目見え」です。アメリカの食品医薬品局(FDA)が、新年早々の五日に、犬向けの肥満治療薬を初めて認可したというニュースでした。

そういえば、子供がコーラを飲み過ぎないように、ファーストフーズ産業に対して規制がなされたという記事だったと思いますが、これもアメリカでしたよね。大人や子供、そして犬までもが「肥満」に悩んでいる実態、人事ではありませんが、とても異常な事態です。

異常な事態ではありますが、ひまわりが興味を持ったのは「この薬は、飼い主などの人間が飲むと腹痛や下痢などの副作用があるため「人間が飲んではいけません」との注意書きを付けることをメーカーに義務付けた」というところです。先日、
2006.12.17 高級ペット食とケア製品では、ペット食のお話を書きました。人間がペットに高級ペット食を買い与え、一方では肥満に悩むペット向けの治療薬と、ペット市場はとどまる事を知りません。

また、人間にはよくても、ペットにとっては使う精油やその量を間違えると大変な問題になることも投稿しました。今回は、ペットでもとりわけ犬向けのやせ薬が、人間が飲むと副作用があるということですから、本当に複雑怪奇な世界ですね。

この犬向けやせ薬の名前は「
スレントロル」というもので、食欲を抑え、脂肪の吸収を少なくするというものらしいです。ただ、この薬の投与にあたっては、獣医の判断によって、14日後にその投与量が調整されるそうです。日本のサイトには「スレントロル」で検索してもほんの一件しか検索できませんでした(Google)ので、スレントロルの適当なスペルで再検索してみました。「Slentrol」が英語のようでした。

調べてみると、新聞に載っていた情報の他に、いろいろな情報がありました。中でも、この薬の構造や、作用機序の推測などに興味を持ち調べたのが下記の図です。

20070107dirlotapide構造

英文の記事の中に「Slentrol (dirlotapide)」という単語がありましたので、「dirlotapide」でもう一度検索すると「Recommended INN: List 53 WHO Drug Information, Vol. 19, No. 1, 2005 p76 に、それらしき構造が載っていました。というのも、「Slentrol」が「dirlotapide」であれば、という事でのお話ですけど。

複雑な構造をしているのがご覧いただけるかと思います。ベンゼン環が五個もあります。それにベンゼン環と五角形の五員環の構造もでてきます。窒素も含まれているようです。分子式は、「C40H33F3N4O3」、「F」はフッ素でしたよね。酸素は三つとも二重結合。構造の方はこのくらいにして、作用機序について興味ある事が書かれていました。

作用機序については、

・リポタンパク質の合成と分泌を妨げる「MTPの阻害剤」として働く

というもの。

中性脂肪やコレステロールなどは、脂質の仲間です。これらは水に不溶性の性質を示しますから、血液の中を移動するときに、血液と相性のよいリン脂質(親水性と疎水性の部分を持つ脂質)などに包み込まれて運ばれます。このように、内側に疎水性の性質を示す中性脂肪(トリグリセリド)や、コレステロール(コレステロールエステルの形)などが、そして、親水性の性質を示すリン脂質や、アポタンパク質などを外側(表層)にして構成されているものは、「リポタンパク質」と呼ばれています。

アポタンパク質と呼ばれるタンパク質は、リポタンパク質を細胞内に取り込むときに働くとても重要なもので、リガンドとして作用します。リガンドは以前登場したことがありますが、受容体と結合する物質でした。

さて、先ほどの「MTP」は、リポタンパク質を産生するのになくてはならないタンパク質のようです。この「MTP」は、ミクロゾームトリグリセリド移転タンパクの略だそうです。このタンパク質の欠損によってアポタンパク質を含んだリポタンパク質を産生できないことが確認されているようです。不思議なのは、

・中性脂肪(トリグリセリド)やコレステロールなどを運ぶためには、リポタンパク質がないと血液中を移動できない
・ところが、このリポタンパク質は、場合によっては、アテローム性の動脈硬化を促進する
・アテローム性というのは、マクロファージによって、血管壁内にコレステロールを沈着させるなどして血管を狭めたりすること
・そのため、リポタンパク質の産生に関与している「MTP」の働きを阻害することで、リポタンパク質の調整をはかることができる

というもののようです。

実際には、アポタンパク質の中でも、LDLのLDL受容体との結合に関係しているアポBといわれるアポタンパク質が関連しているようです。LDL といったら、低密度リポタンパク質でしたよね。肝臓で合成されたコレステロールを血管壁へ運ぶ役目をしました。運び込まれたコレステロールは、血管内膜の内皮細胞の受容体を介して細胞へ受け渡されます。

結果的に、脂肪の吸収を少なくすることに働くようですが、脂質の代謝は本当に複雑です。そうそう、どうして、人間が飲むと副作用である腹痛や下痢などがあらわれるのでしょうか。難しい問題ですね。

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