今日は、昨日とはうってかわり、どんよりと曇った天気の朝でした。その天候が、一転して猛吹雪となり、辺りはみるみる真っ白へ。ただ、その雪も、今度は雨に変わり、午後からは、日が差してきました。目の回る天気の一日でした。最低気温は、プラス 0.1度、最高気温は、昨日より高い 7.8度でした。
下の写真は、昨晩のご飯。左と中央は、ハヤシライスと野菜サラダ。右は、今日のお昼に食べたラーメン。何度もラーメンが登場しますが、ちゃんとスープをとって作ったものです。
午後は、晴れ間が広がりました。郵便局へ用事で行きましたが、向かい側にあった街路樹のイチョウの木が異様に黄色いのにびっくりしました。よく見ると、黄色と緑色のコケに覆われているみたいです。
昨日から、ラジオなどで「運動とがん」の関係を報道する番組がニュースで伝えられていました。昨日の夕刊にも「運動 大腸がん予防に有効」というタイトルの記事が掲載されていました。
・日常的に運動をしている男性と、あまりしない男性を比較
・大腸がんになる危険度が運動している男性の方が低い
・1995年から2002年まで、全国九府県で、40 〜 69歳の男女約 65,000人を調査
・男性のリスク 30%低下
という内容でした。とても不思議なのか、「大腸がんのリスク」ということと、「男性のリスク」ということ。
大腸がんのリスクについては、ラジオでは、その理由の一つに、「インスリン」を掲げていました。インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞内にエネルギーとして取り込むためのホルモンとして働きます。
運動不足などが原因で、「インスリンの感受性(少ない量のインスリンで作用する)」が低下(逆を言えばインスリンの抵抗性が増加)して、膵臓はインスリンをより多く要求されることになります。そのような状態が長い間続くと、膵臓は疲弊し、インスリン分泌の働きが低下し、結果的に血糖値を上昇させることになってしまいます。
このような状態の糖尿病は、2型の糖尿病として区分されるそうです。今回の疫学調査で分かった事は、「インスリンと大腸がんとの関係」で、2型の糖尿病へ進行するまでの間の「高インスリン」状態が、どうも「大腸がん」の発生に関係しているようです。
インスリンの感受性が低下することで、血中では、高インスリン状態が引き起こされ、そのインスリンが大腸における細胞増殖を刺激することで大腸がんが発生する、ということのようです(「2005.09.17 老化抑制とクロトー」)。
ちなみに、1型の糖尿病は、膵臓そのものが、インスリンの分泌ができない状態の事をいうそうで、福田安保理論では、その原因に、交感神経の過剰な緊張による「顆粒球」の働きすぎをあげています。
この顆粒球の働きすぎや、交感神経の過剰な緊張は、組織に炎症を引き起こしたり、組織障害を起こすもとになり、結果的に「がん」を引き起こす可能性があることを指摘しているところが、とても不思議な関係ですね。
また、今回の研究発表がなされる前には、「糖尿病の人は大腸がんになるリスクが約 30%高い」という研究結果も報告されていましたから、血糖値、高インスリン状態、大腸がんというポイントがとても重要な事だと思います。そうそう、この場合は、男女問わずということでした。
今回の調査では、「男性のリスク」でした。この理由については、欧米では、「女性ホルモン」が関与していることが明らかになっているそうです。そして、「運動と乳がん」の調査もなされているそうで、運動が女性の乳がんのリスクを低下させているデータもでているとの事でした。
そしたら、今日の夕刊に「初潮早く閉経遅いと・・・乳がんの発症高まる 女性ホルモン影響か」というタイトルの記事が載っていました。このことについては、下記のアドレスを参照いただければ幸いです。
・「2005.10.16 女性ホルモンと肺ガンの関係3」
・「2005.10.15 女性ホルモンと肺ガンの関係2」
・「2005.10.06 女性ホルモンと肺ガンの関係1」
ひまわりが、もう一つ興味をもったのが、
・肉体労働や激しいスポーツを日常的にしている人は、ほとんど運動しない人に比べ、発症(大腸がん)の危険度が約 30%低下していた
という部分。
激しいスポーツを日常的にしている人は、おそらく「活性酸素」の発生が、ほとんど運動しない人に比べて「かなりのレベルで高い」のではないかと思います。活性酸素の発生は、酸素を利用する生物にとっては避ける事のできない不可避的な事。そのための活性酸素除去のシステムを生体は備えています。
ほとんど運動してないから活性酸素が発生しないかというと、そうではなく、ストレスによる交感神経の過剰な緊張が、顆粒球の働きを促進し活性酸素の発生を促している場合もあり得るかと思います。
ですから、適度な運動とストレス解消が、「活性酸素」という観点からはとても大切だと思います。そして、適度な運動は、インスリンの感受性を改善し大腸がんのリスクも軽減してくれるるかと思います。
記事では、一日三時間以上歩いたり立ったりする程度の運動や、60分程度のウォーキング(トータルで)でも予防効果がみられた、ということですから、ひまわりは、適度な運動とストレス解消の両方をさっそくしないといけません。
ある一つの事柄や側面にだけに対応した考え方ではなく、物事をトータルな面でとらえる考え方を日頃から身に付けたいものです。
関連記事
○「福田安保理論関連の目次」
・「2006.07.31 顆粒球とヘイフリック限界」
・「2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ」
・「2006.06.05 ガン細胞免疫細胞の死滅誘導」
・「2005.12.12 免疫システムと感染症対策」
・「2005.12.10 抗感染症と福田安保理論」
・「2005.12.05 活性酸素とガンの関係」
・「2005.10.16 女性ホルモンと肺ガンの関係3」
・「2005.10.15 女性ホルモンと肺ガンの関係2」
・「2005.10.06 女性ホルモンと肺ガンの関係1」
・「2005.09.18 アレルギー・ガンとNKT細胞」
・「2005.09.17 老化抑制とクロトー」
・「2005.08.01 新・古の免疫システム」
下の写真は、昨晩のご飯。左と中央は、ハヤシライスと野菜サラダ。右は、今日のお昼に食べたラーメン。何度もラーメンが登場しますが、ちゃんとスープをとって作ったものです。
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午後は、晴れ間が広がりました。郵便局へ用事で行きましたが、向かい側にあった街路樹のイチョウの木が異様に黄色いのにびっくりしました。よく見ると、黄色と緑色のコケに覆われているみたいです。
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昨日から、ラジオなどで「運動とがん」の関係を報道する番組がニュースで伝えられていました。昨日の夕刊にも「運動 大腸がん予防に有効」というタイトルの記事が掲載されていました。
・日常的に運動をしている男性と、あまりしない男性を比較
・大腸がんになる危険度が運動している男性の方が低い
・1995年から2002年まで、全国九府県で、40 〜 69歳の男女約 65,000人を調査
・男性のリスク 30%低下
という内容でした。とても不思議なのか、「大腸がんのリスク」ということと、「男性のリスク」ということ。
大腸がんのリスクについては、ラジオでは、その理由の一つに、「インスリン」を掲げていました。インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞内にエネルギーとして取り込むためのホルモンとして働きます。
運動不足などが原因で、「インスリンの感受性(少ない量のインスリンで作用する)」が低下(逆を言えばインスリンの抵抗性が増加)して、膵臓はインスリンをより多く要求されることになります。そのような状態が長い間続くと、膵臓は疲弊し、インスリン分泌の働きが低下し、結果的に血糖値を上昇させることになってしまいます。
このような状態の糖尿病は、2型の糖尿病として区分されるそうです。今回の疫学調査で分かった事は、「インスリンと大腸がんとの関係」で、2型の糖尿病へ進行するまでの間の「高インスリン」状態が、どうも「大腸がん」の発生に関係しているようです。
インスリンの感受性が低下することで、血中では、高インスリン状態が引き起こされ、そのインスリンが大腸における細胞増殖を刺激することで大腸がんが発生する、ということのようです(「2005.09.17 老化抑制とクロトー」)。
ちなみに、1型の糖尿病は、膵臓そのものが、インスリンの分泌ができない状態の事をいうそうで、福田安保理論では、その原因に、交感神経の過剰な緊張による「顆粒球」の働きすぎをあげています。
この顆粒球の働きすぎや、交感神経の過剰な緊張は、組織に炎症を引き起こしたり、組織障害を起こすもとになり、結果的に「がん」を引き起こす可能性があることを指摘しているところが、とても不思議な関係ですね。
また、今回の研究発表がなされる前には、「糖尿病の人は大腸がんになるリスクが約 30%高い」という研究結果も報告されていましたから、血糖値、高インスリン状態、大腸がんというポイントがとても重要な事だと思います。そうそう、この場合は、男女問わずということでした。
今回の調査では、「男性のリスク」でした。この理由については、欧米では、「女性ホルモン」が関与していることが明らかになっているそうです。そして、「運動と乳がん」の調査もなされているそうで、運動が女性の乳がんのリスクを低下させているデータもでているとの事でした。
そしたら、今日の夕刊に「初潮早く閉経遅いと・・・乳がんの発症高まる 女性ホルモン影響か」というタイトルの記事が載っていました。このことについては、下記のアドレスを参照いただければ幸いです。
・「2005.10.16 女性ホルモンと肺ガンの関係3」
・「2005.10.15 女性ホルモンと肺ガンの関係2」
・「2005.10.06 女性ホルモンと肺ガンの関係1」
ひまわりが、もう一つ興味をもったのが、
・肉体労働や激しいスポーツを日常的にしている人は、ほとんど運動しない人に比べ、発症(大腸がん)の危険度が約 30%低下していた
という部分。
激しいスポーツを日常的にしている人は、おそらく「活性酸素」の発生が、ほとんど運動しない人に比べて「かなりのレベルで高い」のではないかと思います。活性酸素の発生は、酸素を利用する生物にとっては避ける事のできない不可避的な事。そのための活性酸素除去のシステムを生体は備えています。
ほとんど運動してないから活性酸素が発生しないかというと、そうではなく、ストレスによる交感神経の過剰な緊張が、顆粒球の働きを促進し活性酸素の発生を促している場合もあり得るかと思います。
ですから、適度な運動とストレス解消が、「活性酸素」という観点からはとても大切だと思います。そして、適度な運動は、インスリンの感受性を改善し大腸がんのリスクも軽減してくれるるかと思います。
記事では、一日三時間以上歩いたり立ったりする程度の運動や、60分程度のウォーキング(トータルで)でも予防効果がみられた、ということですから、ひまわりは、適度な運動とストレス解消の両方をさっそくしないといけません。
ある一つの事柄や側面にだけに対応した考え方ではなく、物事をトータルな面でとらえる考え方を日頃から身に付けたいものです。
関連記事
○「福田安保理論関連の目次」
・「2006.07.31 顆粒球とヘイフリック限界」
・「2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ」
・「2006.06.05 ガン細胞免疫細胞の死滅誘導」
・「2005.12.12 免疫システムと感染症対策」
・「2005.12.10 抗感染症と福田安保理論」
・「2005.12.05 活性酸素とガンの関係」
・「2005.10.16 女性ホルモンと肺ガンの関係3」
・「2005.10.15 女性ホルモンと肺ガンの関係2」
・「2005.10.06 女性ホルモンと肺ガンの関係1」
・「2005.09.18 アレルギー・ガンとNKT細胞」
・「2005.09.17 老化抑制とクロトー」
・「2005.08.01 新・古の免疫システム」