今日の秋田市は、目まぐるしく天候が変わりました。朝は、青空がのぞいていましたが、午後からは曇り出し、吹雪模様です。朝の最低気温は、マイナス 0.9度、日中の最高気温は 6.6度でしたが、天候の経過が温度に反映されているようです。多分、最高気温はお昼頃、吹雪き模様が特にひどかった三時頃は、0.8度でした。

下の写真は、久しぶりの山の様子です。先日までの雪と、今日降った雪の影響で、せっかく芽を出したひろっこがかわいそうです。左、中央は、ラベンダーの畑。右の写真がひろっこです。

20070316ラベンダーの畑1 20070316ラベンダーの畑2 20070316雪に耐えるひろっこ

下の写真、右もまた、雪で凍えている感じのばっけ(フキノトウ)。中央は、梅のつぼみ。寒くてもへっちゃらな北海道犬の「愛子」。

20070316雪に耐えるばっけ 20070316まだつぼみの固い梅 20070316元気な愛子

山へ向かう途中、小学校がざわめいていました。そうか、今日は卒業式なんですね。ひまわりにとっては、もう何十年も前の想い出です。下の写真、左は、山の様子。中央と右は、昨夜食べたラーメン。実は、昨日のお昼、夜、そして、今日のお昼、ともにラーメンでした。あ〜おいしかった。

20070316三寒四温 20070315ラーメン1 20070315ラーメン2

久しぶりに山へ行くと、うっすらと雪景色が広がっていました。ラベンダーの畑まで上ってくると、NHKのラジオから、2ミリメートル角のコラーゲンにリンパ球を埋め込むことで、人工のリンパ節の機能を発揮し、免疫機能の回復が期待できる、というニュースが流れてきました。

ちょうど車から降りる所でのニュースでしたから、体が一瞬凍結したような状態になり、耳をそばだててしまいました。帰ってきて調べてみたのですが、どうも、キーワードになるのが、「
ストローマ細胞」、「樹状細胞」、「リンパ節」、「抗原抗体反応」、「免疫記憶細胞」ということになりそうです。

そしたら、今日の夕刊(
3月16日の秋田魁新報夕刊) に「人工リンパ節で免疫機能を回復」という見出しの記事が載っていました。これを参考にして書いてみたのが下記の図です。

20070316人工リンパ節

流れとして、牛のコラーゲンから、小さなスポンジ状の物質を作り、そこに、ストローマ細胞と、樹状細胞を含ませて、マウスの腎臓皮膜の下へ移植するのだそうです。

この手法を利用すると、通常のリンパ節とほぼ同じような構造と機能を持ったリンパ節を作る事が可能なのだそうです。人工的な手法で作ったので、人工リンパ節と呼ばれていました。

この人工リンパ節を、免疫の働かなくなったマウスへ移植して、人工リンパ節の働きを見たそうです。異物としての抗原を免疫不全症のマウスに注射して、その異物に対してどのような免疫反応が起こるか観察されたようです。

抗原は、鶏の卵白アルブミンという物質だそうです。観察の結果、正常なマウスに移植した場合に比べて、その異物をやっつけようとする抗原が、非常に活発に作られたそうです。それが、何と、約10〜100倍という事ですからすごい免疫反応が起こったことになります。

もともと、免疫不全症だったマウスが、人工のリンパ節を移植した結果、「正常なマウスに移植した場合」に比べて約10〜100倍、という事ですから「マウスの免疫能力が大幅に向上した」ことになります。

ここで、
ストローマ細胞という名前がでてきます。この細胞は、一般的には「間質細胞」をいうそうです。骨髄の細胞をある条件下で培養すると、その細胞に接着した間質細胞層が形成されるそうです。骨髄は造血のために非常に大切なもので、その中心となる造血細胞を支持する働きをする間質細胞は、網状の構造をとって、血液細胞の分化を助ける働きもしているそうです。

樹状細胞は、抗原提示細胞としての働きがあって、異物として侵入してきた抗原を取り込んで、他の免疫細胞へ「こんな異物が入ってきました」と抗原の情報を伝える役割をしています。

ですから、リンパ球である B細胞や T細胞は、異物が侵入しても、この抗原提示細胞の情報が伝えられないと、活性することができません。また、異物である抗原に対して抗体を作り出したリンパ節の免疫細胞の種類を調べたら、「
免疫記憶細胞」が、通常のリンパ節の何倍も多い事が確認されたそうです。

特に、抗原の侵入、抗原を取り込みその情報を提示する働きの
樹状細胞、その提示を受けて活性化する免疫細胞、そして、同じ抗原が入った場合に素早く抗体を産生するために働く免疫記憶細胞と、免疫系の連動によって、生体防御が守られていることに、改めてびっくりします(2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ)。

今回の研究では、コラーゲン、
ストローマ細胞、そして、樹状細胞を利用する事で人工のリンパ節を作り上げた事。すごい研究成果ですね。将来は、感染症やがんなどへの臨床面での応用が期待されているそうです。

ただ、免疫不全症となったマウスにこの人工リンパ節を移植することで、非常に免疫能力向上が認められましたが、あまり強く作用し過ぎると、福田安保理論でよくいわれているところの「自己免疫疾患」という事も考えられなくはないかと思いました。

もっとも、この場合は、免疫不全症という事なので、メリットとデメリットを考えたら、メリットの方が大きいですよね。

また、がん細胞に対しては、胸腺由来の T細胞ではなく、NK細胞や胸腺外 T細胞の活性がキーワードとなりますから、この点についても、興味が持たれるところです。

この研究は、胚性(はいせい)幹細胞(ES細胞)から、免疫細胞をつくる研究よりも、はるかに現実的とする記事が最後に掲載されていました。

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