今日は朝からどんよりとした曇り空。ほんの少し霧雨が降っていたようです。今日の最低気温はプラス 2.4度。日中の最高気温は、まだのようですが、10時頃が一番温度が上がったていたようで、10時の気温は 10.1度(最高気温は 10.4度のようです)。山にはまったく雪がなくなってしまいました。

下の写真、左と中央は、昨夜のばごはん。左は、大根、水菜などの野菜を中心に鶏のササミ・エビ酒蒸しを混ぜたサラダです。中央は、お寿司。右は、今日の昼ご飯のチャーハンです。干しエビ、干しシイタケ、タケノコとひき肉の入ったチャーハン。

20070205鶏とエビの酒蒸しサラダ 20070205寿司 20070206チャーハン

今日は暖かったせいなのか、何度も上空をカモが横切っていました。群れをなしていくのですが、ときどきバラバラにその集団が崩れていきます。下の写真、左と中央は、山で見かけたカモの集団。

20070206カモ1 20070206カモ2 20070206大内宿雪祭

会津のフリーペパー「ありえる」には、毎月いろいろな「会津の風物詩」を掲載しているのだそうです。今日は、妹から上の写真右のような、福島県の会津下郷町にある「大内宿雪祭」の様子(前述のありえるより)が送られてきました。

多分、昨年のものなのでしょうね。毎年 2月の第二土曜、日曜に開催されるそうですが、灯された雪灯籠の灯りが、真っ白な雪にとても幻想的な暖かさを伝えているから不思議です。今年はどうかなぁと思っていると、先日の雪で、ある程度の積雪があるとのことでした。

この頃、早めに寝る習慣をつけようとがんばっているひまわりです。昨夜も、12時前に寝床へ入りました。ちょっと早めなので、ラジオをつけると、聞き覚えのある声が流れてきました。ラジオ深夜便、日本列島くらしのたよりでよく登場する宮城県角田市のレポーターの方でした。

番組の司会者よりも、かなり口数の多い東北なまりで話される方なので、すぐに分かりました。いつも、おもしろいたよりを伝えることも印象に残っていました。昨日のたよりの第一声が、「
スパコンの長期予報より神様の占い」で今年の農作物の植え付けをする、というものでした。

なになに、「
神様の占い」って、と思っていると、すぐに、それはどうしてか、という話に。

どんな事かというと、

・特に、稲作は東北地方では、年一回の作付けで、一度田植えをすると、もうその先はない
・植え込みをする準備は、もう三月から始まっている
・スパコンの発表する長期予報は途中で修正される場合がある
・途中で天候の予想が修正されても、すでに植え付けされている稲作をどうすることもできない
・だから、長期予報は参考程度にして神占いによって、今年作付けする農作物を決める

というものでした。

その内容がユニークで、農作物に対する農家の方々の考え方や、生活の糧、そして何よりも収穫物を楽しみにしておられる方々に対しての責任感にまで及んだお話に、改めて「すばらしい事」だと感動してしまいました。

その神頼みは、宮城県角田市の諏訪神社の「
神事」で、もう六百年以上続いているものだそうです。

・粥筒(かゆつつ)占い(だったと思います??)
・11ミリの直径、15センチメートルの葦(ヨシ)を 12本束ねる
・それを、粥(かゆ)の中にいれて炊く
・その粥と筒の状態によって今年の天候や、12種類の農作物を占う

というものだそうです。

具体的に、どのような状態になるとどうなのか、などという詳細な内容は秘密なのだそうで、確か、1月15日に行われた神事の内容の目録が 2月に各農家へ渡される、ということでした。

どのような内容かというと、

・この 1年の雨、日、風の評価
・同じ品種でも、早生、中、奥がよいのかどうか
・この 1年に収穫される 12品目の農産物の評価

ということで、その評価は、5とか、6とか、7とかで数値化されていました。最初の評価は、今年一年に、雨が多いのか少ないのか、日照時間はどうなのか、風が多いのか少ないのかということをいっているようでした。

また、現在では、ある品種を一種類だけ作付けする農業が多い中、昔から危険分散という危機管理の観点から、同じ時期に作付けをしても、ある品種は、早く収穫ができる、その後に収穫、最後に収穫(早生、中、奥)というようなことまで占っているようです。

また、12品目の農産物の評価に関しても、数値化してあらわされるようでした。

これらの情報を、これまで長い間経験してきた事、いい伝え、そしてスパコンの出す長期予報などなど、いろいろな情報を分析して、今年一年に作付けする農作物を決めるということでした。そして、一年間で一番重要なその時期が、この二月なんだそうです。

何度もお話の中で「
農作物は 1年に 1回でやり直しができない」というフレーズがでてきました。この二月が一番大切で、やり直しができない、という事のあらわれに、年の途中で、例えば「寒さ」による対策をどうするかという場合でも、その対策は、その場の対策で決まるものではなく、すでに、この二月にどういう農作物を植え付けするのか、で決まる、というものでした。

二月に「
神占い」による今年の農作物の選択、そして、三月からはもうその準備をしなければいけません。そうする事で、農家の方々の生活の糧が確保できますし、おいしいお米を待っている人々に対しての責任も果たせる、というのですから、

・どのような農作物を今年作ったらよいのか
・その農作物を年間を通して育て
・そして、収穫する

と、本当に大変な仕事ではありますが、これこそプロの仕事ともいうことができるかと思います。お話をうかがって感動したのはこのような事だったからです。

ちなみに、今年の諏訪神社の
作占いは、確か「早生 6、中 7、奥 5」、「雨 7、日 8、風 6」、「作付けの 12品目は記憶なし」だったと思います。さあ、今年は暖冬で、このような作占いから、一年間を通して作付けする農産物、どう考えて選択されているのでしょうか。

実家の会津高田町(現会津美里町)では、小正月に「
大俵引き」を行い、上下での勝負に今年の農産物の占い(価格と豊作)をしていたようですが、それどころのお話ではない事だけは確かなようです。

今回のお話は、ベットの中である程度記憶していたものを書いているので、詳細な情報には、確かとか、おそらくという言葉を使っていますが、その概要だけはお伝えできたかと思います。

誰か、今年の宮城県角田市の諏訪神社の「
作占い」の詳細をご存知の方がおられましたら、教えて下さいね。

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