2007年03月04日

ベッコウトンボ

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ライデンの自然史標本館にベッコウトンボの標本を確認しに行ってきました。ベッコウトンボは絶滅危惧種で、日本、韓国、中国に分布することになっていますが、日本での安定した生息地は静岡県磐田市の桶ヶ谷沼のみです。何を隠そう、高校生の時に生物の先生の影響もあって、このベッコウトンボの生態調査をやっていたのです。その先生に「ライデンの自然史標本館はヨーロッパでもトップクラスのトンボの収集があり、ベッコウトンボも収集されているかもしれないから、見てきて」と言われました(昨年の話)。過去の分布を知るうえで面白そうだなと思い、一度学芸員にメールを出したのですが返事がなく(相手を間違えたらしい)、そのまま放置して1年。最近もう一度メールを出したら、「あるよ、見に来てください」との返事。ってなわけで行ってきました。トンボの標本室は5000箱ほどの箱が並び、その箱の中に数十ものトンボが並んでいるので、トータルしたら数十万の膨大なトンボのコレクションがあります。ただ機能的に整頓されているので、目的の標本を見つけるのは難しくはありません。ベッコウトンボの標本は5つありました。いずれも日本産で、千葉県で採取されたもの。採取年は1933-1967年。今では千葉県ではベッコウトンボは見られないはずなので、これらの標本は過去の分布を知る上で貴重な手がかりになりそうです。

biouunl at 11:26│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by ちさ   2007年03月05日 21:34
はじめまして。
Onnoと共同研究してる熊本県立大学の森です。もうすぐ卒業です。
今日、オノにオノダさんの話をいろいろ聞いて(笑)、このブログを教えてもらいました。
実は私も4月からシドニーなんです!!
シドニーでもし会うことが出来たら、そのときはどうぞよろしくです!!
2. Posted by onoda   2007年03月06日 06:22
はじめまして、森さん!
シドニー仲間ですね。
シドニーにいる日本人はまだ全然知らないので、声を掛けてもらって嬉しいです。
ぜひお会いしましょう!

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