あなたの前では

俺の前ではさ
戦うことを止めてみない？

大切な人が
自らを傷つけている姿を
黙って見ている事なんて
本当はしたくないんだよ？

違うよ　そうじゃない
俺と二人のときだけでいいんだって

甘えていいよ
我ままでいい

肩の力を抜いてさ

情けなくたっていいじゃない

何のために俺がいるの

守れるような男じゃないさ
包んであげられるほど大きくもないよ

俺のほうこそ　お前がいなかったら
どうしようもない奴になってたと思うよ

だけど　ひとつだけ　ね

どんなお前でも　ずっと好きでいる
それだけは言えるんだ

だからさ　おいで

戦士にだって休息は必要なんだよ
明日　また戦うために

ほら　泣いてるお前だって
こんなに愛しい

俺の前だけで　落す涙が
今度は俺の　戦う力になる

朝まで　少しだけ
鎧を脱ごうよ

大丈夫　ずっと抱きしめていてあげるから

ゆっくり　お休み

欲しい・ほしい・ホシイ

なによりも　誰よりも

自分よりも大切な人が

同じ思いを持ってくれるには

どうしたらいいのかな

出逢えただけで奇跡

わかってるのに

望んではいけない

自分を戒めているのに

同じ思いでなくてもいい

せめて

抱きしめて

口付けて

囁いてくれたなら

願ってしまうよ

夢見てしまうよ

あなたの全ては

あなたの誰よりも大切な

その人のものだって　

その人の全ては　

あなたのものだって

わかっている　よ

あなたが　幸せならそれでいい

そう思っている

なのに

あなたが　欲しい　よ

巣食われる

　
なにも見たくなくて
なにも聞きたくなくて
なにも考えたくなくて

ただ一人きり
心の中に逃げ込んで

かろうじて
呼吸をし続けているから

どうやら　
生きてはいるみたい
だけど

その動きさえ
止めてみたくなって

気持ちがよさそうで
誘われて
焦がれて

でも　後一歩のところで
踏みとどまっているのは

あなたに逢いたいから

あなたがそこにいるから

今日も　呼吸を止めずに
ただ生き続ける

あなたの姿をたくさん
瞳に焼き付けて

あなたの言葉をたくさん
胸に刻みこんで

あなたの思いをたくさん
受け止めて

たとえ　一瞬の時でも
それさえあればいい

生き続けていく

あなたが　そこにいる限り

私は　スクワレル