February 19, 2005

フェブラリーS 予想

12月の阪神JF予想の項で、馬には馬同士の闘争があるんじゃないかと書いた。今週の「週刊ケイバブック」に山野浩一氏が私と同じような視点からアドマイヤドンについて興味深い指摘をしている。
 
もともと馬が懸命に走るのは群れのボスとなるためで、そのための向上心に対して人と同じように喜びとか快感に近いものを覚えることができるはずだが、同時に怠けて楽をしたいという気持ちも抗し難くあるとしたうえで、
『アドマイヤドンの場合はドバイへの遠征後にズブく、つまり図太くなって、「よっしゃ、やったるでぇ」という感じでは動かなくなり「ぼちぼち行きまっから」という感じになったのは、おそらくドバイで世界最強クラスの馬と対戦して、とてもかなわない相手がいることを知ったからではないだろうか。ボスになれる可能性がないことを知った馬は懸命に走らなくなるものだ。』(「全日本合同フリーハンデぁ廚ら)

そうか、馬はやっぱりそうなのか、というのが実感。もともとアドマイヤドンをそう強いと思ってない私には、評価を落とすほとんど決め手になる言葉でありました。

          ****

ダート競走の気をつけなくてはいけない点は、着差に惑わされることであると思う。芝のレースを主体に見続けたものにとって、9馬身10馬身という差はとうてい逆転不可能に見えるものだが、ダートではその逆転がしばしば起こる。
アメリカの3冠レースはスケジュールが過酷なこともあるが、一昨年のFunny CideはPreakness S.で10馬身近い差を付けて勝ち2冠を制しながら、Belmont S.では5馬身差3着に破れて3冠を逃がし、昨年はSmarty JonesがPreakness S.で11馬身以上の大差をつけて勝ち、これも2冠馬になったが、やはりベルモントSでは2着に破れている。芝で10馬身差をつければ、少々の距離延長など普通問題にならないだろうと思うが、ダートではそれが起こる。

アドマイヤドンはJBCクラシックでアジュディミツオーには詰め寄られたが、タイムパラドックスには0.7秒差、これがJCダートで逆転した。この時のタイムパラドックスの勝ち方は圧勝に近い感じを持ったが、しかし、彼はそのあとの東京大賞典ではアジュディミツオーに0.9秒差4着、距離が長いと思われたユートピアにすら負けている。

実を言うと、まともに走ればパーソナルラッシュが一番強いと私は思っているのだが、いくら出負けしたとはいえ東京大賞典は2.3秒差9着。負けすぎの感をぬぐえないが、大逆転がないとはいえないだろう。BCクラシックは大好走と信じる私は、本命にしたい誘惑にかられている。

とにかく混戦というか、戦力比較が難しいレース。アドマイヤドンはメンタルな部分はおいとくしても、JCダートのように直線の長い東京コースでは後ろの馬に一気に交わされると言うことは十分に考えられる。並んでの叩き合いにはめっぽう強いが、切れる馬にはなすすべがない。昨年のこのレースにしてもサイレントディールがもう少し早めに馬群をさばいていたらどうなったか分からないレースだった。

    第22回 フェブラリーS(G機法.澄璽1600m

     ◎ ハードクリスタル
     ○ パーソナルラッシュ
     ▲ ヒシアトラス
     △ アドマイヤドン
     △ ユートピア  
     △ ピットファイター
     △ シーキングザダイヤ

賞金不足で出走が危ぶまれたがすべりこんだハードクリスタル本命。好位で競馬ができる上に、スピードが長く持続する。馬場が湿るのも、マイルも好材料ですべてがこの馬にいい方に好転している。加えて恐ろしいくらいの闘争心、4角で早めにメイショウに並びかければ活路は開ける。心情もあるが穴の資格は充分。

パーソナルラッシュはゲート試験に2回失敗して、3回目藤田伸二騎手で受けたらやっと受かったという、その藤田騎手で出走はうれしい。この中間、調教も徐々に良化しているが100%とはいかないようで、その分評価を落としての○。BCクラシックで「ボスになれる可能性がない」ことに気づいていじけてないか、それだけが心配ではある。

ヒシアトラスは前走で見せた決め手に期待だが、とにかく福永騎手がうまく乗ったことも事実。それに東京でどうかの不安は残る。相手なりに走る器用さもあって大崩れは考えにくいが、突き抜けられるかどうかは鞍上にもかかってくる。

ユートピアはマイルで安定している。前進を期待。ピットファイターは15戦11連対。東京向きで2走前も優秀。ここは前走を度外視して良いと思う。

最後にメイショウボーラー。コーナーで息を抜いて、直線で一気に引き離すのがこの馬のベストのパターンだが、今回はマークが相当にきつい。先行したい馬も多く前走のように楽なペースでは逃げられないだろう。そういう意味では外枠も湿った馬場もこの馬には良いと思うが、2番手で競馬をするようだとG気侶茲畆衄罎戞苦しいと思う。
 


birdcatcher at 18:40│Comments(3)TrackBack(0)レース予想 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 顔出しNG   February 19, 2005 21:23
はじめまして。
いつもお世話になっております。

ハードクリスタルいいですよね。
私も本当は◎にしたいくらい狙っています。
贔屓のストロングブラッドともども
単複は押さえるつもりです(100円)。
問題は岡部がサッパリ乗れてなく…。
2. Posted by BIRD   February 19, 2005 21:47
顔出しNGさんへ

あちこちBlogを読んで回りましたが、ハードクリスタルに印を打ってるのは我々ふたりだけのようです。ま、たしかに予想と言うより妄想に近いかも・・・(笑)

確かに岡部騎手、さすがに年ですから、直線500mをびっしり追い続けるなんてできないかも、この馬だけは横山典弘騎手に乗って欲しかったなと思ってます。単勝万馬券、私も買います。
3. Posted by 理解不能な存在   February 19, 2005 22:53
TBありがとうございます。

馬同士の闘争の話はたいへん興味深かったです。
ドンのあのズブさでは、大外から並ぶことなくかわされた場合、
追いつくことができないと思います。

役者も揃いましたし、王者交代の予感がプンプンします。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔