2009年01月

2009年01月28日

争わずに・・・


Where the Hell is Matt? (2008) from Matthew Harding on Vimeo
 さて、重苦しいビデオの後は、何となくほっとするビデオを。Youtubeなどでは1700万回、シリーズ全体では3000万回も視聴されたという。
 歌詞はタゴールの詩でベンガル語だが、意味は、こちら(第69詩)。

ひるとなく 夜となく わたしの血管を流れる 同じいのちの流れが
世界をつらぬいて流れ 旋律にあわせて踊っている。
そのいのちが 喜びがなってほとばしり
大地の塵から 無数の草の葉を 萌え出させ
木の葉や 花々の騒がしい波を 立たせる。
そのいのちが 生と死の海の 揺りかごのなかに
満ちたり引いたりしながら揺られている。
このいのちの世界にふれて 私の四肢は 栄光に充たされる
そして私の誇(ほこ)りは いまこの瞬間に私の血のなかに踊っている
幾世代のいのちの 鼓動からくるのだ。

タゴール詩集/ギタンジャリ…神への捧げ歌(訳者 高良とみ)

 第1詩から読んでみると、改めて感動する。

 ロンドンで「There's probably NO God. Now stop worrying and enjoy your life」と車体広告を入れたバスが走っているらしい。キリスト教を信じなければ地獄に落ちるといわれればカチンとくるのは良く分かるが、おもしろいのは、NOをとって「There's probably God. Now stop worrying and enjoy your life」としても意味が通じること。

 タゴールは第9詩で

愚か者よ 自分の肩の上に自分を 運ぼうとするのか!
乞食よ 自分の戸口へ物乞いに来るのか!
何でも 背負い切れる人の肩にお前の重荷を すっかりゆだねて
後悔して 振り返ったり なさるな。

と歌っている。第69詩のほとばしるような喜びは、言うまでもなくタゴールが後者の立場であるということ。そしてまた私もしかり。



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2009年01月26日

Forgiveness and Punishment


The Echo from Philip Bloom on Vimeo Vimeoより。

 被害者と加害者。赦すことはそんなに簡単なことではない。神様にちょっと祈っただけで赦されるとするなら、それは被害者にとっていたたまれないことだろう。
 しかし。刑罰や報復だけが失われたバランスを取り戻すことのできる手段だとするなら一体どうなるのか。
 このショート・フィルムは一つのホラー(あるいはTerror)映画である。見る人は、右へ、左へと体を揺さぶられ、最後は奈落の底に突き落とされる。わずか15分でこんな作品ができるとは・・・・。
 パレスチナとイスラエル。韓国・朝鮮と日本。双方に突き付けられた課題は深く重い。「テロ(terror)との戦い」とは、実は自分の中にある報復や復讐心との戦いなのかもしれない。

<日本語字幕があればいいのに・・・>続きを読む

biwako_strawbale at 21:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年01月25日

びわ湖放送

「持続可能な滋賀社会」シリーズの最終回として、「持続可能社会へ!滋賀の挑戦」が放送される。

◆◆◆◆◆◆◆
びわ湖放送
1月31日(土) 19:00〜
◆◆◆◆◆◆◆

出演者は嘉田知事のほか、回渕さん(マックスウッド)、高田さん(地球の芽)、青山さん(油藤商事)など、なじみの深い方々ばかり。また、県立大学の仁連先生も登場するほか、県内の各大学の学生も、新しく琵琶湖汽船が導入したBDFで動く船の上から中継で参加する予定。

ご興味のある方はぜひ。

biwako_strawbale at 10:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

高速料金値下げ反対!

最近は、政治ネタやメディアネタばかりで経済ネタがないので、少し。

定額給付金の問題はマスコミなどでも取り上げられているが、意外と批判が少ないのが、高速料金の引き下げだ。しかし、環境と財政の両面から、将来世代にツケを回すこの政策はもっと批判されてもよいはず。

私も20年ぐらいまでは社会的インフラとして道路は無料で提供されるべきであると思っていたが、環境問題がクローズアップされ、いまや一般道路も含めて受益者負担の考え方が言われるようになってきた。ロンドンなどではロードプライシングという形で、一般道であっても課金されるようになってきた。

もちろん車をどうしても必要とする高齢者や障がい者に対しては負担軽減策がとられるべきであるが、課金することによって公共交通機関の利用を促すなどの効果が期待できる。

昨年の原油高で、アメリカでは極端に車の利用が減った。つまり経済的なインセンティブによって人の行動が変わることはがはっきり示されたわけだし、他の代替的な手段で十分に人は「移動」という目的を果たせることの証明にもなった。

高速料金の引き下げは、高速道路の債務返済を長期化させるだけでなく、車の利用を促し、渋滞を招来し、結果として多くのCO2を将来世代につけとして残す。

アメリカは、グリーン・ニュー・ディール政策をとるという。単なる財政出動ではなく、それを持続可能な社会づくりに向けたものにしようというものだ。日本も日本版グリーン・ニューディールも考えているようだが、だとしたら、まっさきに高速料金値下げはやめるべきでは?

<補足>出先からの更新だったため、補足。
今回の値下げ対象はETC搭載車のみであり、政府は明らかにETCの普及手段として考えている。政府がETCの普及具合を見計らって一般道も含めたロードプライシングを考えているとするなら、お見事(東京都の検討事例)。

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2009年01月24日

バシールとワルツを

昨日発行の週刊金曜日に「バシールとワルツを」が紹介されており、その中に「日本公開決定」と書いてあったので、ネットで調べたのだが、どこでやるのかまだ分からなかった。

でも、アカデミー賞の外国語映画部門で「おくりびと」などと共にノミネートされたことを知った。「おくりびと」 も面白そう。「バシール・・・」のほうは、この辺じゃ見れないんだろうな。


biwako_strawbale at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年01月23日

メディア、メディア、メディア

いよいよ我々の映像メディアプロジェクトも本格稼働に入ってきた。プロの編集者の手にかかり、見る見る間に素材が加工されて、質の高いものに変わっていく。

私の卒業した高校は、別名を戸山映画学校と揶揄されるほど、映画作りに熱心だった。部活を引退した3年生が夏休みをつぶして制作にあたるので、大量の「浪人」を生み出すシステムとなっていたが、それでも楽しい時間だった。

しかし当時とは比べ物のならないほど技術は進歩している。今われわれが使おうとしているのはFinal Cutというソフトだ。使いこなすには相当技術がいるが、しかし使いこなせれば素人でもプロのような映像が可能になる。

Vimeoというサイトでは見事な構成、技術の映像作品が見れる。どうやらここはこれからプロとして独立しようという人や相当腕に自信のある人たちの投稿サイトのようである。10分程度のショートムービーもついつい見入ってしまう(例えばSavingChristmasという作品)。そのほか、どれもこれも素晴らしいのだが、二つだけご紹介。



My son from Gunnar Konradsson on Vimeo


Lip Dub Pop Muzik from fredasterical on Vimeo






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2009年01月19日

ヒーロー

 航空機の不時着に成功し、一躍ヒーローとなった機長。すぐさま救助に向かった周辺の船も含めて、「こういう時って、アメリカ人はすごいよな」と思ってしまう。

 しかし皮肉なのは、「こういう時」という留保がつくこと(多くの素晴らしいアメリカの知人友人がいるのでひと括りにするのは正しくないのだけれど)。
 この機長は多くの命を救ったが、中東問題ではアメリカは直接間接に何万、何十万という人の命を奪ってきた。今回のイスラエルの攻撃についても、議会は圧倒的多数でイスラエル支持を可決(下院で390対5)。この機長が賞賛されることと、おびただしい子供たちの遺体を前にしてもなおイスラエルが支持されることが、私の中では一致しない。

 この決議に反対した数少ない議員の一人であるロン・ポール氏は、以下のように述べている。

 「議長、私は今回の決議に強く反対いたします。<中略>いまや推計で700人のパレスチナ人が殺され、その大多数は非戦闘員なのです。死者には、多くの罪もない子供たちも含まれています。イスラエルに打ち込まれるロケット弾は許し難くはありますが、しかしガザの幾人かによるこうした暴力行為によっても、これほどの規模にわたるパレスチナ人の殺戮は正当化できません。<中略>議長、決議によって中東の戦闘と流血が減じることにはなりません。『ユダヤ人国家、民主国家としてのイスラエルの幸福と安全保障、生存に対する力強い支援と確固とした関与』をうたう決議は、実際には我が国をこの紛争により巻き込むことになるでしょう。あらゆる国の生存を保障するほうが、真にわが国の利益になるのではないですか。」(原文 訳は週刊金曜日2009年1月16号より)

 テキサス選出の共和党議員である彼の発言のほうがよっぽどまともに見える。

 さて、実はこれもあまり報じられていないが、ガザ攻撃参加を命じられたイスラエル軍兵士の中にもその命令を拒否した者たちがいる。

 命令を拒否したノエム・レブナ中尉は「われわれは数百人の子どもを含む九百人のパレスチナ人を殺してきた。罪のない市民の殺害は正当化はできないし、誰もこの種の殺りくを正当化できない。ガザで引き起こした憎しみと怒りは、われわれに跳ね返ってくる」と語ったとされる。(赤旗2009年1月14日号

 ロンドンでは数万人の市民がガザ攻撃に抗議するデモを行った。

 イスラエルは一部撤退を開始したが、その背景にはこうした人々の小さな積み重ねがあるのではないだろうか。殺戮をとめる力は、ハマスのミサイルにではなく、「平和を愛する諸国民の公正と信義」の中にこそあるといわざるを得ないのではないか。

 機長はヒーローであることは間違いない。しかし、ならばこそ、決議に反対し、命令を拒否し、そしてデモに参加した彼らもまたそうである。多くのユダヤ人の命を救った杉原千畝とおなじように。


biwako_strawbale at 22:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!抱懐 

2009年01月16日

今日の琵琶湖

 
今朝の家の前の風景。

biwako_strawbale at 21:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年01月12日

Waltz With Bashir

 見てみたい映画。カンヌに出品され(監督インタビュー)、イスラエルでも6つの賞に輝いた、作品。アニメーションなのにドキュメンタリーという不思議な作品。戦争のさなかにある人々が描いただけに、予告編だけ見ても相当なリアリティがある、いや、あるのだろう。
 日本での公開は限定的(ニューヨークでみた方の感想)。東京では昨年末に見れたようだ。
 ロンドン大学のDaniele Archibugi教授の記事を読んでいたら紹介されていた。
 監督は言う。「この作品をもし16歳の若者が見たなら、この戦争にはいかなるかかわりもしたくないと思ってくれるといい」。 
 Youtubeよりも映画のサイトでみたほうが字幕もはっきりと読めるが、予告編はこちら↓


biwako_strawbale at 12:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2009年01月10日

新年に

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

 今年はクリスマス前に原稿を2つ片付けて、ゆっくりとした正月が過ごせるかなと思っていた。しかし「今日は少し部屋を片付けよう」と仕事場に行って、すこし書類を整理し始めると、次から次へと大きな仕事の合間に隠れていた小さな仕事たちが顔を出し始めた。最初のうちは気がついたものから処理をしていったのだが、あれもこれもとなってくるうちに、まずは「やらなきゃならないことリスト」をつくろうと作り始めると、これまた長ーいリストになった。

 それでも正月3日は、近年に珍しく温泉+スキーでしばし骨休めはした。しかしそれもつかの間、年末にむけてすこしは減ったリスト項目には、いつしか年度末へ向けてのリスト項目が書き足され、またしてもいつもの通りの綱渡り状態になってしまった(年賀状いただいた方、お返事書けていなくてすみません)。

 こうなると休みは休みでなくなり、たとえば今度の月曜日も完全に休んでしまうと、少ない週日で同じだけの仕事量をこなさなければならないので、休めない。もっとも、「完全には」休めないということなので、子供たちと遊んだりはするけど。

 まぁ、あまり先のことを考えると暗くなるので、綱渡り状態のときには足元だけを見つめながら進んでいこうと思う。

 今年が皆様にとって良い年となりますように。

 ガザの町にクラスター爆弾が落とされ、多数の子供たちが命を失う中で、この言葉がむなしくならない為に、なにかアクションをと思いつつ・・・。
 
◆アムネスティ・インターナショナル日本の緊急アクション
 ●緊急ウェブアクション オンライン署名できます

◆今朝とあるMLで流れてきたURL
《注意》ガザで亡くなった子供たちの写真があります。日本では、死体は写さないという方針の下、まず流れることがない写真です。しかし、それはともすれば戦争の本当の姿から目をそらすことにも利用されます。だから、あえて見てほしいとも思います。お母さんやお父さんたちの嘆きの表情も見てほしいと思います。ただし、最終判断はご自分でなさってください。

 ●フランスのNGO「Urgence-gaza」

 ●アルジャジーラ

biwako_strawbale at 23:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

探偵ナイトスクープ

 さて、先日は「探偵ナイトスクープ」のチーフ・プロデューサーにお会いして、いろいろお話を聞く機会があった。
 番組作りの話はもちろん、製作スタッフの人材育成に至るまで、とても興味深かった。中でも印象に残るのは、スタッフに対して「いかに自由な空間を確保するか」ということに腐心されているという点である。テーマ選びから、どのタレントさんを使うかということまで、一切が十数人いる担当ディレクターに任されているという。自由に選んでいるのだから失敗すればそれは自分のせいである。人のせいにすることはできない。
 最近の、成果主義などについての洞察も鋭かった。「誰ができるかは、みんな分かっている。数字だとかそんなものは関係ない。」というのも放送終了後は、すべてのディレクターが集まって反省会をする。そこでいいものを作った人は褒められ、そうでない人には「ああすればよかったのでは」などのアドバイスが出される。ネタごとにディレクターもタレントも構成作家も入れ替わり固定されないので、ノウハウは組織に蓄積されるとも言う。言われればどれも当たり前の組織運営かもしれないが、20年続きかつ視聴率が衰えない、オバケ番組となりつつある、探偵ナイトスクープの秘密はそんなところにあるのかもしれない。

 で、ナイトスクープのことを調べていたら、気がついた! (チーフではなく)プロデューサーが大学の同級生だということに。朝日放送に行ったのはもちろん知っていたし、最近そういうのを担当しているという話も聞いたことがあったのだが、すっかり忘れてた。ごきブラもついこないだまで担当してたのね。今度は彼に来て話をしてもらおうかな。


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