2011年04月

2011年04月30日

ぼやき

先週の末からの風邪がまだ抜けない。という訳で、ちょっとつぶやき(ぼやき?)はお休みしていたが、原発を巡る事態は改善の兆しがいっこうに見えない。

未だに、1日に154兆ベクレルの大気中への放出が続いている(4月5日現在、23日発表)し、それを止める手段も見つかっていない。

水棺は海外の専門家などからも危険が指摘されている方法。重くなった格納容器が余震で丸ごと倒壊する可能性もある。(吉岡メモ第30報なども参照。)

ちなみに、吉岡メモの掲載されている失敗学会には三菱、東芝、中部電力などが法人会員として参加。今後は東電を名誉法人会員として積極的に発表してもらったら良いと思う。しかし、中部電力などは、浜岡3号機再開をすると言っているが、失敗に学べない体質なのだろう。再開どころか、現在稼働中のものも止めるべきなのだが。

「動かせるのに動かさないのは株主への説明ができない」とかいっているが、株主のことを考えるなら全て停止すべき。東電の株価がどうなったかを知らないはずが無いだろう。結局は、これまで自分のやってきたことを否定されることが怖いだけ。株主も、会社の利益も、住民も視野には無い。結局、企業においてはこういう経営者が最大のリスク要因。

ともかく目立つのが経営者の小粒ぶり。大企業のトップなら自企業のことのみならず、社会の幸せに目を向けるべき。経団連のトップも会員企業の存続だけを考えているようで。何のために大企業を束ねているのか。「ひとりも健康被害を出さないように経済界が総力を挙げます」とどうして言えないのか。「再び人々が放射能の恐怖に怯えずかつ真の意味で豊かな社会をつくります」といえないのか。

原発など無くても、人々が生き生きと働き、心豊かに生活する社会の構築は可能である。

この期に及んで、原発の開発にかかった費用や今後のアジアなどへの輸出やらとそろばんを弾いているような小番頭のような人物がトップであることに失望を通り越して、落胆を通り越して、むなしさを通り越して...

この間にも子どもの被曝は続く。

* * *

今回の事故は、人の品格(好きな言葉ではないけれど)を表したように思う.英語で言えば decent であるか、ないか。

孫正義氏は子どもへの基準が20シーベルトに引き上げられたことに声を荒げておこった。

責任企業である東電の役員報酬はたったの50%カット。超資産家である孫さんと較べるのもかわいそうだが、孫さんはソフトバンクの役員報酬を退職するまで寄付。放射能のせいで家があっても帰れず、仕事も失った被災者を思ったら、責任企業の役員だったら1円も受け取れない気がするけど。

原子力安全委員会の報酬は年に約1600万円とか。想定外を繰り返し事故を招いた責任者であるにもかかわらず、またこんな小銭のために、子どもたちを20シーベルトの危険にさらそうとしている。

お金のことを言うのは上品ではないが、なんでこんなことを書いたかというと、チェルノブイリのときに助教授の座を投げ捨て、私費で現地に飛び、「無給」で甲状腺がん治療にあった医師もいるからである。



学者として、いやその前に人としての品格が違う。

誰かが言っていたが「想定外」が多いということは、想像力、分析力、情報収集能力、構想力、企画力などに劣るということ。つまり、端的にいえば、能力に欠けているということ。

この先生には良心がのこっていた↓(一方で緊急時の被曝を1シーベルトまで引き上げようとしたみたいだけど)
<福島第1原発>内閣官房参与、抗議の辞任

そんな想定guy(原子力安全委委員会)のいうことをまだ信じている「天気な」お方もいる。ちなみに、「保安院、全員アホ」という回文が小学生の間ではやっているとか。すみません、怒っていたらこちらの品格も落ちてきた。

論外↓
校庭利用基準、変更せず=年間20ミリシーベルト 細野補佐官(時事通信)

チェルノブイリ20年目の真実 <= NHKのdecentな方々が作ったもの。IAEAの問題点なども指摘しています。5部まであります。


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2011年04月23日

ただ今生放送中

エントロピー学会 ustream Live

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映像献花

友人が紹介してくれた、南幸男さんという方の「映像献花」。

「東日本大震災の被災地に 今年も桜前線が訪れています。
2011年の桜を見れずして亡くなられた方々に 謹んで「さくら」を映像献花いたしました。」

とのこと。



ぜひ、HDフル画面で(音はありません)。

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2011年04月20日

やっぱりきた・・・

欧米あるいは台湾のシミュレーションで18−19日はヤバいとわかっていたが、やっぱりきましたね、関西、西日本にも。前にも書いたように、向こうの風は交わらないということはあるのだけれど、シミュレーションが出てきてから、例のサーファーの彼にも聞いてみたが、高いところの風まではわからないのでそういうこともあるかもしれない、といっていた。

降下物に三重で30ベクレル、その他、和歌山、福井、島根、岡山、高知でも検出。

40日もたっているのにまだ放射性ヨウ素(半減期8日)が多く検出されていること、関東でも増加していることなどを総合すると、単に風向きの問題だけではなく、放出はまだ止まっていないどころか、活発化している恐れもある。

建屋から立ち上る白い煙は量を増しているというし、前にも書いたように、格納容器あるいは圧力容器ごとの爆発もあるのかもしれない。

結局、政府は3.8μシーベルト/hを学校再開の暫定基準としたみたいだが、下の動画では2.5μシーベルト/hで放射線検知器の警報音は鳴りっぱなし。こんなところに、子どもたちをおける神経がわからない。土ぼこりによって内部被爆も。結局は大人並みの20mシーベルト/年間を子どもたちに当てはめるという。20mシーベルト浴びた小学1年生を、後の5年間はまったく被曝のないところで面倒みてくれるのだろうか。



政府の公報(!)で「専門家」と称して、チェルノブイリでの甲状腺がんでの死者は15人といった情報を流しているが、とんでもない話である。こんな文章を平気で載せているのは、どこかの独裁国家と一緒ではないか。

(英語のわかる人は彼らの引用している論文を読んでみるとよい。保守的な評価ではあるが、それでも彼ら「要約」とは全く印象が異なることがわかるだろう。)

先に紹介した25年目の検証として出された本とも比較すべし。

政府のトンデモぶりはとどまるところを知らない。

放出が止まらない以上、琵琶湖の水もこれから徐々に汚染されていくとみる。

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2011年04月18日

元原発技術者菊地洋一さんの心からの叫び!

Must see.

それにしても、「阪神淡路の時と比べて福島の被災者が元気なのは放射能のお陰だ」(2-5)という東電幹部って!? カメラのないところではきっと今もこんな感じなんでしょうか。







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2011年04月16日

エントロピー学会 春の緊急研究集会

エントロピー学会 春の緊急研究集会のご案内

「原発の廃炉に向けて−福島原発同時多発事故の原因・影響の真相を総合的に解明する−」

 3月11日に、東北・関東大震災および福島原発事故が発生しました。エントロピー学会は、創設以来、長年にわたり原発問題に取り組んで参りましたが、今回の未曾有の福島原発事故の勃発を受けて、その原因や真相、そして影響を徹底的に解明する必要があると考えております。そこで、春の研究集会を「原発の廃炉に向けて:福島原発事故の原因・影響の真相を総合的に解明する」というテーマで開催することといたしました。記念講演者として、ジャーナリストの広瀬隆氏、特別報告者として元東芝社員の設計技師の後藤政志氏をゲストとしてお迎えいたします。
 皆様の積極的な御参加をお願い申し上げます。

【日時】 2011年4月23日(土) 14:00〜18:30 4月24日(日)10:00〜17:00
【会場】 同志社大学 新町キャンパス「臨光館」 301号
(京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」より北西へ徒歩8分)


【プログラム】※最終確認を得られていない場合があり一部変更する場合があります。御了承くだい。
4月23日(土)14:00〜 18:30
◎記念講演 広瀬隆(ジャーナリスト) 福島原発同時多発事故から何が分かったのか そして、私達は何をすればいいのか
◎報告   福本敬夫(大阪大学教員) 原子炉から大気、水、食品、人体への放射能汚染の広がりをどうみるのか
◎報告   菅井益郎(国学院大学教授)飯舘村現地調査の報告

4月24日(日)10:00〜17:00
10:00〜13:00
◎特別報告 後藤政志(元東芝技術者)福島原発事故で何が起こったのか:原発設計技術者の視点
◎報告   井野博満(東京大学名誉教授)福島原発事故で何が起こったのか:その意味するもの
◎報告   黒田光太郎(名城大学教授)東電・保安院などの事故対応・情報発信はなぜお粗末なのか:柏崎刈羽原発での経験を踏まえて
◎報告   室田武(同志社大学教授)原発廃炉の経済学に向けて:二酸化炭素1990年比25%の検証
◎報告   三輪大介(沖縄大学地域研究所特別研究員)上関原発の工事中止の行方

14:00〜17:00 
◎パネルディスカッション パネリスト上記報告者等(広瀬氏以外)
司会:山田國廣(京都精華大学教授)・和田喜彦(同志社大学教授)

【参加費】会員・非会員同額/予約不要 一般:1,000円 学生:無料
(会員以外の皆様の参加も歓迎します。非会員の皆様、この機会に原発問題を真剣に議論してきたエントロピー学会の会員になってください。意欲ある学生・院生さんも会員になれます。)
【主催】エントロピー学会 【後援】同志社大学、同志社大学経済学会 
エントロピー学会HP

【お問い合わせ先】
同志社大学経済学部 和田喜彦 yowada@mail.doshisha.ac.jp
電話/Fax:075-251-3582



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2011年04月14日

チェルノブイリ

震災初日以外はほとんどテレビから震災情報を得ることはない。屑のような情報しかないからである。

なんでもレベル7とされて、「チェルノブイリと比較して大したことない」キャンペーンが繰り広げられているとか。「○○クンに比べたら僕は悪くありません」的で、大の大人がやるべき仕事ではない。

何しろFUKUSHIMAはまだ進行形だ。

比較対象となるチェルノブイリの被害についても、急性障害で死んだのは30人とか、その後も4000人とかいう数字が言われているが、最近の研究では100万人が死んだとの推計もある。原著を読んでいないので100万という数字もにわかには信じがたいが、チェルノブイリの4000という数字は現場感覚からすると相当に低い数字のようだ。



日本語サブタイトル付を見るにはここ

多くは海側に流れるという不幸中の幸い(日本に住む人間にとってはという意味だけだけど)もあるが、一方でチェルノブイリ周辺と比べて人口密度は高いという話もあるし、現段階でチェルノブイリの約1割としてもやはり10万という単位の犠牲者数が頭をよぎる。

よしんば4000の一割としても400人(前にも紹介したICRPのモデルで約2800人という数字もある)。

いずれにせよ、現実として想像を絶する多くの方の命が失われることが懸念される事態なのだ。しかもこれはあくまで「死者」の数。甲状腺癌に苦しむ子どもも多くでるのかもしれないと思うと、言葉もない。

事態の共犯といってもいい原子力「安全」委員会は、年間被曝限度量を1ミリから20ミリシーベルトに引き上げたが、その時の理由が「長く生活する観点で考えないと」

アホか。ヒトの健康だけを考えれば、ふつうは逆である。緊急で一時的に高いのであれば致し方ないが、今後そこに恒常的に生活するとなったらより低い線量の地域でも避難地域とすべきである。

つまりヒトの健康以外の、例えば避難地域が広くなれば財政的に大変だとかいう、オトナの事情なのだ。そんなものを押し付けるのはやめてほしい。「安全」委員会は安全だけを考えていればよい。

こんな意味不明の発表を論評もなく載せるマスコミはどうなっているのか。ましてや、報道は数字をあげるだけで、どの評価モデルに従って、何人ぐらいが発がんの可能性があると見積もって、判断しているのかという根拠すらどこを見回してもない。

「安全」委員会は子どもの限度量も「子どもは放射線の感受性が高く、成人の半分程度に収めるべきであろう」などとあたかも配慮したような発言をしているが、それまで1ミリだったのを20ミリシーベルト/年に引き上げておいて何を言うか。

ある推計では10ミリシーベルトの累積で1万人に5〜6人の死者。ましてや小学校生活を6年間過ごせば累積は60ミリ(ヨウ素以外の核種が多くあまり減衰しないとして)となる。

「安全」委員会は今回の人災の責任者の一人であるが、さらに人災を拡大しようとしているとしか思えない。

 発症は被曝後何年か経過してから増加していく。原発による健康被害はまだ始まったばかりである。

BlogPaint

事故後の隣国ベラルーシ国内における人口10万人あたりの甲状腺患者数の変化: 黄色:46才以上成人,青色:20才-46才, 赤色:子供


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2011年04月11日

学問の果たす役割

アルフレッド・マーシャルは「経済学者は冷静な頭脳と暖かい心を持たねばならない」という有名な言葉を残した.

その観点からすると「横浜国立大学グローバルCOEプログラム」から出た「放射線リスクへの対処を間違えないために」と「放射線被曝の健康影響」という二つのワーキングペーパーはいかがなものだろう.

ICRPの線形モデルを使っていることなど問題点はいろいろあるが、そのことはおいておくとして、まず前者の論文の最大の問題は、1万人に5〜6人おこる癌死を平均余命への減少(2.6日)にすり替えて、「大したことは無い」と言う主旨の結論づけをしていることである(正確に言うと「何も気にしないというのが、おそらく、個人の利益になる」といっている)。

失われた寿命(一人13年分と推計)を、死ななかった人も含め全員(1万人)で割れば計算上は確かにそうなる.

しかし、間違えてはいけない.失われるのは「平均余命」ではなくて、5ないし6人の命である.

わかりにくい人には、以下の例を。試験前だというのに勉強しない息子に「勉強しなさい」といったら、息子がいった。「大丈夫、僕が0点取ってもクラスの平均が2点下がるだけだから」。

個に起こる事象を、全体の平均の話にすり替える。こういうのを屁理屈という。

後者の論文では、平均余命に置き換えることが、姜尚中のいう「生活者の言葉」に言い換えるということだ、とうそぶくが、正反対である.これを聞いたら、姜さんは激怒するだろう.

喫煙などのリスクと比較して「大したことはない」というのも、意味がない。

1,000円分の万引きをした中学生が「○○君は5,000円分もとっています」というのに似ている。それがどうした。いま、僕は君に向き合っている。○○君にはあとできっちりお灸を据えておく。

放射線リスクに関する欧州委員会(ECRR)よりも甘めの、彼らの使っているモデルでも、10ミリシーベルの累積被曝量で、10万人都市では50〜60人が癌で死ぬとの推計である.毎時10マイクロシーベルトの場所であれば、2ヶ月足らずでその線量に達する。

福島での学校再開に関して「ほとんどのところで毎時10マイクロシーベルト以下で健康に影響がないレベル」と報道されていたらしいけれど、いったいどういうリスク評価なんだろう。

死ぬ人には一人一人名前があり、家族がある.失われる寿命13年という数字も「平均」であろう。中にはあと何十年も生きられたであろう子どもが白血病に倒れるかもしれない。それを眺める母親の顔。

こうしたことを思い浮かべることの出来ない学問は学問ではない。マーシャルの言う「暖かい心」の経済学ではない。

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2011年04月10日

源八おじさん

以下のビデオは決して今回の震災の後に作られたものではない。むしろ、生々しくて今だったら作れないかもしれない。

今回のような事故はあと1000年はおこらないだろうと考えたら間違いである。

浜岡は東海地震の予想される震央付近にあるので、いきなり大きな揺れがきて制御棒すら入らない可能性がある。配管の破断による冷却水の喪失。つまり、津波がこなくても今回を上回る事故になる可能性がある。巨大地震が起こる可能性も高く、だからこそ、これまでも福島を超える警告がこの原発には(真の)専門家から出されてきたのだ。

今もなお、なぜ動かしているのか不明。

動画は短くてわかりいやすので、是非。








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2011年04月09日

ずっとウソだったんだぜ! かかってこいや放射能。

昨晩の斉藤和義のUSTライブは、視聴者数3万越え。何十年も語り継がれることになるだろう。こんなフラッシュもある。

「ずっとウソだったんだぜ」

ライブ中のみんなのつぶやきも素敵だった。「おっ、やるか?」「やったー」。中でも笑ったのが、「こいや放射能」って奴。たしかに、そんな気分にさせる、元気の出るライブだった。

総務省が前代未聞の通達を出した。東日本大震災に係る「流言飛語」を取り締まろうというものだ.

しかし、「原発は安全だ」というのは流言飛語ではないのか。三菱重工のHPに「地震、津波、台風、洪水などの自然災害に対しても充分な安全対策を施しています。」って書いてあるけど、これは?

何の数字的根拠も示さず、妊娠中の女性や育児中の母親向けの「安心」を垂れ流す厚生労働省のパンフレットは流言飛語ではないのか。

ちなみにドイツと日本の放射線許容量の違いをあらわすわかりやすい表がある。日本人だけが放射能に強いわけでもあるまいに。

IMG_0004s

最悪の可能性を常に想定したり、指摘したりするのは流言飛語ではないし、風評被害と呼ばれるべきものでもない。ころころかわる政府の基準などが「正しい情報」である保証はないし、そのことは今回の事故でもよくわかったではないか。

要は出来るだけ多くの情報を得て、それぞれが判断すること。

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2011年04月08日

原発ネタは書きたくないけど・・・

決して書きたくて書いているわけじゃない。
書かないで済むなら、もう原発ネタは書きたくない・・・

でも、昨晩も大きな余震。福島も今度は圧力容器ごと吹き飛ぶ可能性がまだあるし、六ヶ所村核再処理工場も外部電源を喪失し2800本もの使用済み核燃料を非常用電源で冷やすというありさま。浜岡もいつ同じようなことになるかもしれない。綱渡りのような状況が今も続く。

電源喪失を「想定外」としていた原子力安全・保安院の寺坂院長、原子力安全委員会の斑目委員長、日本原子力研究開発機構の鈴木篤之理事長(前原子力安全委員長)が反省し、陳謝したという

その反省が本物であれば、ただちにすべきことは、浜岡をはじめとした原発を停止し、もんじゅを廃炉とすること。特に、鈴木篤之氏は「もんじゅ」を管理する立場にある。

土地を奪われた被災者や海を汚された漁民から見れば許すことのできない「責任者たち」ではあるが、これまでの批判に真摯に耳を傾けるのであれば許される道も出てくるかもしれない。

そうでなければ容赦はないとみる。

斎藤和義 歌詞

zutto uso datta / kazuyoshi saito from likeasaito on Vimeo.



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2011年04月05日

低レベル? どっちが?

海に放出された汚染水は、原子炉等規制法が定める海水での濃度基準の100倍で、放射能の総量は1700億ベクレルになる見込み。これを「低レベル」と表現するNHKをはじめとするメディアのいかに「低レベル」なことか。

問題となっているのはの炉内の1万倍(!)の汚染水でこちらを高濃度と呼び、今回海中に投棄した排水はあくまで高濃度と呼ぶべき。低レベルなんかじゃ、決してない。

僕らは1ベクレルでも流せば罪に問われるが、彼らは緊急避難という法律の抜け穴を周到に用意している。しかしながら、事態が収束したら(正確には永遠にしないだろうが)、きちんと総括をしてもらいたい。責任は誰にあるのか。

おがくず、新聞紙、おむつ用ポリマー、水に色をつけるのは入浴剤? 老人介護でしょうか? いいえ、これがハイテク・巨大技術のなれの果て。


Fragile by Maia Hirasawa  歌詞
震災と津波の犠牲者を覚えて


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2011年04月04日

20万人が癌になる可能性

放射線リスクに関する欧州委員会(ECRR)のモデルを使って、福島第一原発より100キロ圏内に住む300万人についてリスク評価を行った論文がある。

この論文によれば、もしこれらの人がそこに住み続けるのであれば、今後50年間に20万人が癌になる可能性があり、そのうち10万人は10年以内に発癌するという。

ECRRという委員会は、国際放射線防護委員会(ICRP)のモデルより厳しいモデルを提示しており、特に内部被ばくについてはICRPの評価よりも最大1000倍危険なものであると指摘している。

この論文によれば基準の緩いICRPのモデルでも100キロ圏内の2800名以上が癌になるとの推計となるとのことである。

繰り返すが、いくつかの仮定をおいた上なのでこの通りになるとは限らない。論文自身の趣旨も、こんな風にならないようにはやく避難をしろ、というものである。

いずれにせよ、すくなくともこのような推計もあるということは知ってよいだろう。

↓SPEEDIのデータを早く公開していたら、住民の被曝量はかなり少なくて済んだはず。
2011/04/04 10:59:25
政府は「飯舘村に放射性物質が多く流れる」という報告を公表しなかった #r_socialnews http://t.co/j1OcUwD


【廃ボンベで薪ストーブー被災地へ】
こちらも薪ストーブの話



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一号機は完全にとまっていない可能性

Newly released TEPCO data provides evidence of periodic chain reaction at Fukushima Unit 1 from Fairewinds Associates on Vimeo.



ビデオに登場する論文はここ

翻訳はここ

「塩素38は半減期が37分と短く、天然の塩素に4分の1ほど含まれる塩素37が中性子を吸収するときに作られる」

また、塩素38だけでなく、半減期の短いTe-129, I-131などの物質が他の原子炉に比べまだ多く検出されるということは、時折、再臨界がおこっている可能性を示唆している。

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2011年04月03日

つぶやいてみた#2

急告 本日! 以下、転載

ETV特集「原発災害の地にて〜対談 玄侑宗久・吉岡忍」放送のおしらせ

今日(4/3)、被災現地に取材した番組が放送されますのでお知らせします。
◎ETV特集「原発災害の地にて〜対談 玄侑宗久・吉岡忍」
◎放送日時 4月3日(日)22:00〜22:59 NHK教育テレビ
原発から45キロの町のお寺の住職で、芥川賞作家の玄侑さんが、政府の情報公開のあり方を鋭く批判し、ノンフィクション作家の吉岡さんは、高濃度の放射能汚染地帯を歩いてさまよえる難民や動物たちを見つめる・・現地取材の生生しさに、作家ならではの深い洞察が加わった身応えある作品です。

*************************

例のシミュレーションによれば、6日から7日にかけて、放射能雲が関西を通過する。もっともこのシミュレーションは最悪の事態を想定したもので、現在のところ大気中への排出は爆発当時ほどではないので、少し過大か。

関連していうと、気象学会の理事長(T大教授)が「学会の関係者が不確実性を伴う情報を提供することは、徒に国の防災対策に関する情報を混乱させる」「防災対策の基本は、信頼できる単一の情報に基づいて行動すること」などとする文書を会員に配布したとか。ここにも学問の意味も役割もなんたるかを知らない輩がいるのか。

空間線量はマシになっているが、海洋への汚染は、深刻化の度合いを増すばかりだ。1000ミリシーベルト/毎時以上の汚染水が海に流れ出ている可能性が高い。「以上」というのは多分針が振り切れたか、それ以上いると危険だから計測途中で逃げてきたか。1000ミリシーベルトだとしても、半日もいたら死に至るとされる量を超えてしまう。ましてや、口に一口でも含んだら。そんな死の排水が海に流れ出している。

再び水素爆発が起こらなければ、という前提だが、今後は魚や肉、そして野菜もこれまでのように葉の上に降り積もったものよりも、土壌から野菜の内部に取り込まれたものが問題になるだろう(洗ってもダメ)。

それにしても相変わらず、マスコミは「健康被害なし」のような「ウ素800」を垂れ流している。例えばこの記事は「立証されていない」というが、白血病は明らかに増えており、それは単に排出された放射能と白血病などの因果関係を政府とかが認めようとしないというだけである。英国環境省などの「健康への影響は心配ないレベル」という言葉で結ぶあたり、結局は政府のちょうちん持ちのような記事である(この記者は水俣の歴史を学んだことがあるのだろうか)。

だいぶ以前に書いたが、統計学的に「有意ではない」ということは、「(健康被害が)ない」ということではない。「(健康被害が)あるとははっきりいえなかった」というだけでしかない。

そもそも原発由来の放射線被害については、疫学調査が非常に難しい。被曝量の推計が難しいからである。風向きが影響するので距離だけでは測れないし、同じ場所にいたとしても室内にいたのか、屋外にいたのか、何時間いたのか、吸い込み被曝はあるのか、など個別条件が異なるからである。

あてにならない推計値を説明変数にして、発がん率等を推計してみたところで、推計の上の推計でしかなく、有意な結果が出ないのは容易に想像がつく。

ところでマスコミはCT検査や通常の胸部X線撮影などのデータと比較して、「安全です」キャンペーンを繰り広げたが、笑止千万である。

まず、医療用の放射線利用については、病気の早期発見などのメリットがある。放射線医は「なにもベネフィットのない原発由来の放射能と一緒にするな」と怒るべきである。

そもそも原発事故で問題になるのは放射能であって、放射線(放射能ではなく)照射を受けるだけのレントゲンや航空機上での被曝とは比べるべくもない。歯医者や海外旅行から帰ってきて「除染」を受ける人はいないし、その必要もない。放射能を浴びているわけではないから。

しかし、今回は放射能が降ってきている。空間線量はあくまで目安。メディアが体内被曝のことをちゃんと伝え始めたのは相当たってからだった。

実は、医療用の放射線被ばくも決して安全ではない。日本ではX線診断による被曝によって癌を発症している人が全癌発症者の3.2 %を占めるなどを指摘したランセットの論文が有名である。この論文に対しては、これでもまだX線診断のネガティブな面について過小評価であるというような意見も含め、多様な意見があるが、それでも重要な指摘である。

これについては、放射線医学総合研究所はあわててタスクフォースを作った。ちなみにこの団体の役員構成をみると、原子力安全委員会の事務局にいた人が理事に複数入っている。どんな団体かは、推して知るべし。

IAEAも結局は(原爆技術は一部の国だけに独占させておこうということも含め)原子力利用推進機関でしかない。

の火は人を寄せ付けず、原の火は人を寄らしめる。復興の現場で活躍してるのは、U字側溝を使った薪ボイラーとか


※深澤光さん提供の写真に勝手にリンク。深澤さんは以前に滋賀にいらした時にお目にかかりました。

の火をつかって我々は放蕩の限りを尽くしたが、傷ついて戻った時に、優しく受け入れてくれたのは原の火であったということか。

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