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2016年04月05日

【ガイアの夜明け】「ニッポンの宿」新時代

外国人旅行者の急増を受け、宿泊施設の不足が深刻化している。東京や大阪では、ビジネスホテルの稼働率は85%以上。出張や旅行などでホテルを予約しようとしても、なかなか空室が見つからない事態となっている。そんな中、ホテルや旅館といった従来の宿泊施設とは全く異なる、新たな宿が登場している。その最前線を追った。

「民泊」はじまる!そこに様々な問題が・・・

アメリカの「Airbnb」社が始めた「民泊」。「ゲストを迎えたい個人」と「個人宅に宿泊したい旅行者」をネットでマッチングするサービスだ。世界190カ国に拡大し、日本でもすでに3万件が宿泊可能な物件として登録されている。自宅の空き部屋を貸し出すホームステイ型だけでなく、賃貸物件をそのまま貸し出すケースも多い。しかし、日本には「民泊」を想定した法律がないため、現状では旅館やホテルと同じように自治体の審査や許可を受けなければならない。しかし、「設備投資が必要」「手続きが煩雑」などの理由から、無許可で旅行者を迎えているケースが多いのが実情だ。また、騒音やゴミ出しのトラブルなどの問題も起きている。こうした状況を受け、外国人旅行者の多い京都市はプロジェクトチームを立ち上げ、民泊の調査に乗り出した。すると、驚きの実態が次々と明らかに。。。一方、合法的に「民泊」を進めようという動きもある。東京・大田区では、1月末から特区を活用した「民泊」の受付を開始した。この制度を利用して民泊ビジネスに参入しようとしているのが、「とまれる株式会社」。空き家や空き部屋のオーナーに、民泊への転用を呼びかけて市場拡大を目指す。また、築年数が古く、賃貸としては借り手がつかなくなった物件などを、民泊向けにリノベーションする業者も現れた。様々な問題を抱えながらも動き出した「民泊」。宿泊施設の不足を解決する手段となるのか?

バックパッカーが殺到・・・外国人に人気の宿とは?

品川駅に近い北品川商店街。東海道最初の宿場町である旧品川宿があった通りだ。高層ビル群とは目と鼻の場所にありながら、昔ながらの雰囲気が残る。そんな商店街に、いま外国人旅行者が殺到する宿泊施設がある。「ゲストハウス品川宿」。2009年にオープンした、バックパッカー向けの宿だ。相部屋なら3300円、シングルでも3800円と格安。ただし、部屋にはベッドがあるだけ。テレビもなく、トイレやシャワーは共同。キッチンもない。「部屋に荷物を置いたら、なるべく町に繰り出してほしい」館長の渡邊崇志さんは、その狙いを語る。近所の銭湯で風呂に入り、商店街の飲食店で食事をしてもらいたいという。等身大の日本を感じてもらおうと、商店街を紹介する英語版のパンフレットを配り、花見や餅つきなど地域のイベントがあれば、ツアーを組んで宿泊客を連れて行く。そんな渡辺さんがいま手掛けているのが、空き家を再生した宿作り。品川駅周辺にある物件を探してリフォームし、1棟丸ごと1組の客に貸し出す。これまでのホテルや旅館とは一線を画す、新たな宿の形を取材する。

※番組HP(↓)から転載
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20160405.html

番組は、部屋の貸し手と借り手のマッチングサイトを運営するAirbnbから始まり、部屋の改築まで請け負うとまれる株式会社、更に、部屋の借り上げ&代行販売までするエイムズ等々、民泊に関する様々なプレイヤーを紹介していたが、ふとあることに気づくいた。
それは、「民泊」にまつわるこうしたプレイヤーの出現と展開が、「ネットオークション」が誕生、発展した時と酷似していることだ。
ネットオークションも、先ずはYahoo!やDeNA等マッチングサイトを運営するプレイヤーが出現し、Yahoo!の一人勝ちが確定すると、ヤフオクの出品者向けに出品を代行したり、落札物の配送を簡便に請け負うプレイヤーが出現した。

ただ、よく考えると、これは偶然ではない。
民泊もネットオークションもC2C、要するに、売り手と買い手が基本個人だからだ。
「その道のプロ」ではない個人向けに「その道のプロ」の事業者が助かる商品、サービスをアレコレ提供するのは、はたまた、そうしたプレイヤーが次々出現するのは、自由主義経済において合理的だ。

しかし、ネットオークションの歴史を振り返ってみると、民泊のこの合理的な発展は手放しで喜べない。
なぜか。
ネットオークション市場の近年の停滞ぶりは、ネットオークションが所謂「製品ライフサイクル」でいう成熟期に入ったからというより、各種の「その道のプロ」が大量参入し、落札者からすると[ビジネスライクでつまらなくなったから]、もっと言えば、[普通のネット通販と変わらなくなったから]だと思えてならないからだ。

あいにく私は民泊童貞で(笑)、民泊の根源的な価値を正確には理解できていないが、多分それは、単なるコストセーブではなく、初期のネットオークションと同様、何か惹かれる所、自分と相通じる所を直感した一個人との出会い、ないし、そんな取引ならではの面白さやワクワク感だろう。
なぜか。
民泊の希望者はそもそも旅行の希望者だが、宿泊先にホテルではなく個人宅を敢えて希望することから、その旅行は凡そプライベートであることがうかがえる。
旅行がプライベート、即ち、非ビジネスなら、宿泊先に希望する一番の価値も、非ビジネスライクな面白さやワクワク感だろう。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉がある。
民泊の各種プレイヤーにおかれては、是非ネットオークションの歴史を学んでいただきたい。







biz_program at 22:00│Comments(0)ガイアの夜明け 

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