2007年12月

2007年12月31日

カサンドラ

早嶋です。

ギリシャ神話の中で、トロイの陥落を予言した女祭司にカサンドラという女性が出てきます。このカサンドラが語源となり、凶事にたいする予言や助言、迫り来る変化に誰よりも早く気づき誰よりも早い段階で声を高らかに発して警告する、という意味合いでカサンドラということがあります。

経営コンサルタントの仕事の役割のひとつも、カサンドラが当てはまります。大小の組織に問わず、危機や変化を認識してそのことを明確に知らせる役割です。

カサンドラのタイミングについては、パラダイムシフトを発見する、イノベーションに没頭するといったところから、普段の組織行動にまでさまざまあると思います。

ウェブ進化論で著名な梅田氏は、特に組織内のカサンドラについて次の5つのポイントを指摘しています。

1)世の中の組織と比べて、恐ろしくゆっくり時間が流れている組織は要注意

2)毎日おなじことの繰り返しで変化があまりない仕事は要注意

3)新しいことを何もしないことを評価する社風は要注意

4)小さいことでも個に判断させずに、判断の責任を集団に分散する傾向のある会社は要注意

5)幹部の顔ぶれを見たときに、その会社の内部のことを知り尽くした人たちばかりが重用されている会社は要注意

上記の5つのポイントは、一生その組織の中で生きていく場合は、関係ないかもしれませんが、その組織が急になくなる、または、その組織の外にでていかなくてはいけない、という事象がある場合は、重要なメッセージだと思います。上記の5つのポイントのような組織の中で生きて行けばいくほど、外部の組織でいくための生命力が衰えるからです。

biznavi at 14:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 感じた事 

2007年12月30日

これからのヒント

早嶋です。

梅田望夫氏の著書「ウェブ進化論」の続篇(完結篇)に相当する「ウェブ時代をゆく」のなかに、これからの時代を生き抜く若者に対して3つのメッセージがありました。印象的だったので紹介します。

1)Only the Paranoid Survive
これはアンディ・グローブ氏(インテルをゼロから世界一の半導体企業まで育てた)の言葉です。そして、上記の言葉は、氏の座右の銘だそうです。特に、Paranoidという単語、日本語に訳すと「病的なまでの心配性」となるでしょう。病的なまでに心配性な人だけが生き残る。そのくらい仕事や生涯自分が信じ続けることに没頭し緊張感をもって対処する人が、激しい競争世界で生き残れる!ということだと思います。

2)Entrepreneurship
MBAのカリキュラムの第一番目に受けるカリキュラムでもアントレプレナーシップがあります。日本語訳の起業家精神となると意味合いは狭くなりますが、真髄は、自分の頭で考え続け、どんな困難なことがあっても、その解決策を見出し、決してあきらめないで進んでいく!といった不撓不屈の精神がアントレの精神に近いと思います。

何かを極めるということは、気が遠くなるくらいの時間が必要で、決して終わりのないことのように思います。しかし、あえて優劣をつけるのであれば、とことんやり続けている人には必ず軍配が上がるのではないでしょうか。

その意味で、The only way to great work is to love what you do.(好きこそものの上手なれ、に相当するでしょうか?)アップルの創業者スティーブ・ジョブス氏の言葉を思い出します。とにかく没頭するためのキーワードは、love(自分の対象を愛すること)を見つけることなのです。

3)Vantage point
直訳は見晴らしの良い場所です。自分がやってみたい分野の最先端で何が起こっているのか?を一望できる場所、という比喩です。自分が行いたい内容の最先端は何処なのか?誰がキーマンなのか?を知っていれば、その人、その場所にコンタクトを取れば、実際に情報収集・交換ができる世界になっています。梅田氏も、この場所を垣間見るのにWebとリアルの世界を活用することの必然性を書いています。

何かを始めたい!何かを知りたい!と思ったら、現在は、その世界で最も注目されている人たちの最新の考えかたや理論を安価に即座に手に入れることができるようになっています。

「大事なのは、『自分はこれをやりたい』というものを見つけること。それが人生で一番大切なことです。もちろん、簡単ではない。自分に何が起こっているのか、何が好きなのか、見つけるのはやさしくない。それでも何とか見つけ出さなければいけない。良くないのは、見つける努力をしないでフワフワ生きていること。それが一番困る。」

これは、ノーベル賞学者の小柴氏がフォーサイト誌のインタビューで応えたときの内容です。自分がこの先、どうなりたいのか?が明確にイメージできるか、しないか。これは自分の生き方を楽しくするための分岐点のように思えます。

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2007年12月29日

エネルギー問題と小麦

早嶋です。

最近、何やらかんやら値段が上がっています。そして、これら近年のインフレは実に特徴的な要素を持ち合わせています。その特徴とはエネルギー問題です。

原油の高騰によって、世の中の関心事が一斉にバイオ燃料に注目され、化石燃料からバイオ燃料へ!などといったスローガンがあるかのようにバイオ燃料への関心が高まっています。

するとどうでしょう。バイオエタノールの原料となるトウモロコシの価値が上がり、これまで小麦を作っていたところがトウモロコシに転作する動きがでてきます。

この動きは世界レベルで起きています。ブラジルをはじめ、世界中の農地が買いあさられ小麦畑が次々にトウモロコシ畑になっているのです。当然、小麦の生産量が減少するので小麦の値段が上がり、たとえばパンなどの値上げの事態にもつながります。

今回のインフレで、油や生活用品等の価格がほとんど同時でおきた理由は上記のような特色からだと思います。

本日は、午前中で仕事納めでした。午前中に残していた資料作成を行い簡単に資料等の整理を済ませ、ランチをしながら長田と今年の振り返りを行いました。

来年度もよろしくお願いします。

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2007年12月27日

YouTubeと日本の高校生

早嶋です。

日経マーケット・アクセスが最近実施したネット動画に関する調査によると20代の人たちが30代の人たちと比較して、ネット動画の利用が極端に高いという結果が出ています。ここで言うネット動画は、YouTubeやニコニコ動画、Yahoo!動画といったサイトやOCN Theaterなど通信事業者が提供する動画サービスなどです。

アンケートのサマリは、20代の5人に1人はほぼ毎日何らかの形で動画を見ているという結果でしたが、10代はもっと利用していると思います(今回の調査対象は、20代、30代、40代、50代)。

ネット動画の代表選手でもありますYouTubeはサービス開始から1年程度でインターネットの文化からマスメディアのマーケティングまでを変えてしまったといっても過言ではないほど多大な影響を与えています。

そして、その成長に多大なる協力をしたのが、あるいは、現在進行形で行っているのが日本の都市在住の高校生なのです。彼/彼女らは、普段の生活で、●●の動画を撮ったので見て!と言うようなやり取りをしながら、さながら駅の伝言板のように、YouTubeを使ったコミュニケーションをするのです。

ネット上に気軽に簡単に動画を貼り付けてシェアできるというお手軽さなので、その動画が第三者に見られているといった感覚は一切無いでしょう。このようの高校生の行動がYouTubeへのアクセスを呼び、ビデオ投稿サイトでの一人勝ちに至ったといわれています。

事実、YouTubeの創業者であるチャド・ハーレー氏とスティーブ・チェン氏も米国よりも先に日本で人気がでて世界中に広がっていくなど予測もしていなかった、といった内容のコメントを残しています。

最近の若い者は・・・といいますが、最近の若いものは世界への影響力をも持っているのです!

因みに、こんな感じで簡単に動画を貼り付けることが出来ます。


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2007年12月26日

ピーク・エンド効果

早嶋です。

「熱いストーブに1分間手を載せてみてください。まるで1時間ぐらいに感じることでしょう。ところが、かわいい姪っ子といっしょに1時間座っていても、1分くらいにしか感じられません。それが相対性というものです。」アインシュタイン150の言葉の中にこのような件があります。

これは相対性理論の説明でアインシュタインが話した内容ですが、人の記憶も相対的な要素があるようです。この仮説はマーケティングの発想にも応用できると思います。例えば、過去に行った経験にもとづいて、将来の意思決定を行う場面です。

一度、食べたお店が美味しいという記憶が強ければ、再びそのお店に行くという行動は誰もが経験したことだと思います。逆に過去の経験にネガティブな印象を持てば、やはり、再びいこう!という動機は起こりにくくなりますね。

このことに対して、つまり、人が過去に経験した不快な印象をどの程度記憶して、どのように評価するのか?と言う事を実験で調べた方がいます。この実験の結論は、不快感に関する記憶は、最もひどいとき(ピーク時)とその行動が終了する間際の記憶(エンド)が全体の印象に大きく影響を与える、と言うものでした。

上記の効用はピーク・エンド効果と呼ばれています。人が記憶によって過去の出来事に対する効用判定を行う時は、最も大きいときと最後の部分の印象が極めて重要である、ということです。

例えば、これを医療で応用するとしたら?痛みを伴う処置の場合は、痛みを抑えることも当然必要ですが、処置の最後に患者にとって苦痛を伴わない、つまり、むしと心地よい体験をさせるとどうでしょうか?理論通りでは、処置全体の印象はずっとよくなるはずです。

ピーク・エンド効果、つまるところ、終わりよければ全てよし!と言うのは理にかなっているのです。

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2007年12月25日

確実性と不確実性

早嶋です。

昨日の確実性での意思決定では、独立案、拝反案、混合案について書きました。では、確実性とはなんでしょうか?

確実性とは、例えば、aを選べばAになる、bを選べばBになる、このような選択肢の中でどちらを選択する事が合理的か?といった意思決定です。aを選択するとAになることが決定しており、また、bを選べばBになることは決定している意思決定です。しかし、どうでしょうか?

例えば、新しく買い取った土地にスーパーマーケットを作った場合とマンションを建てた場合、どちらが合理的な判断か?を考える場合は、拝反案の意思決定になるので、判断を下す指標としては、それぞれのプロジェクトが生み出すキャッシュフローの正味現在価値で判断することになります。

この判断の前提条件は、どちらのプロジェクトを選択した場合でも、判定時に求めたキャッシュフローが必ず発生するというものです。しかし、実際の世界では、なかなか計算通りにはいきませんね。

つまり、aを選択しても必ずAになるわけではなく、A1になったり、A2になったり、・・・するのです。不確実性とは、このような状況の意思決定で、ある選択を行ったとしても起きる結果事態は確定していないのです。

なお、不確実性のもとでの意思決定は大きく2つに分かれます。1つは、リスクの意思決定です。もう一つは、不確実性の意思決定です。

前者のリスクの意思決定は、aを選べばA1になる確率が50%、A2になる確率が30%、A3になる確立が20%、などと起きる結果は確定していないが、起こる確率がわかっている状態です。

後者の不確実性の意思決定は、aを選択した後に、次の事象(A1、A2、A3など)を確率情報を用いて考える事が出来ない場合です。

リスクの意思決定や不確実性の意思決定に関しては、また、照会しますね。

biznavi at 21:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 意思決定 

2007年12月24日

確実性下での意思決定

早嶋です。

先日、久々にブッフェ形式の夜ご飯を食べました。そのときに考えた内容は、まさに、企業が事業活動を行う時の投資判断と同じプロセスであることに気付きました。

事業活動における投資判断は、経営資源が有限であるため、「企業価値を高める投資であるか?」ということが第一の前提となります。その中で日々発生する意思決定や投資判断を進めていると思います。

ファイナンスでは、投資判断や意思決定の状況に応じてどの投資や意思決定が自社の企業価値を高めていくか?を合理的に進めていくのですが、選択肢の相互関係によって考え方が異なります。つまり、意思決定する要素や投資判断を行うときの相互関係を見極めた上でそれに即した指標を使う必要性があるということです。

その相互関係を分けて考えると、「独立案」、「拝反案」、「混合案」の3つに分かれます。それぞれについて考えて見ましょう。

「独立案」
独立案は、ある制限下で、自由な選択肢の中から選びことが出来る意思決定です。それぞれのプロジェクトが相互に影響を受けないため、どのような組み合わせも可能です。企業活動における制限とは、投資できる額とか、採用できる人数とか、利用可能な経営資源となるでしょう。独立案の場合の意思決定の指標は、効率(=リターン/制約された資源や資本)となるでしょう。

ブッフェの例では、例えば次のようなサラダバーがあったとします。サラダバーの中から好きなサラダを取ることが出来る。しかし、取ることが出来るのは1つの皿に盛れる範囲。この場合の制約は皿の大きさになります。この場合、どのような組み合わせも自由なので、独立案と言う事が出来るでしょう。

さて、あなたはどのようなサラダを盛りますか?リターンを好きなサラダと考えたら、一皿あたりのリターンが最大になるように盛り合わせると思います。リターンを、それこそお金に換算したら、一皿当たりの価格が最大になるように盛り合わせると思います。まさに、無意識下で独立案の最適化を行っているのです。

他の例にも、正月に恒例になっている、中身を自由に選択できる福袋や詰め放題も詰めた商品から得る満足感をリターンとしてたら、制約条件は袋のサイズ。サイズあたりの満足度を最大にするために一生懸命になって詰めるでしょう。

コンビニの棚なども独立案ですね。例えば、陳列できる商品は何でも構いませんが、粗利額の大きな商品や、回転率の高い商品を陳列すると思います。リターンを利益と考えると、面積あたり最大の利益を生むようにどのような商品を陳列するか考える事でしょう。

「拝反案」
拝反案は、選択肢の中から1つを選択したら他の選択肢は選べづに却下される意思決定や投資判断です。例えば、遊休地となっている土地を有効活用するために、スーパーマーケットを誘致するか、又は、マンショウンを立てるか、などの投資判断は拝反案となりますね。選択しは2つですが、どちらかを一方の選択しかできないですよね(1階をスーパーにしたマンショウンとしたら、これは選択肢が増えるだけで結局は拝反案になります)。拝反案の場合の意思決定の指標は、追及する価値の正味の絶対量と言う事になります。ファイナンスでは、このときにNPV(正味現在価値)を利用します(投資判断その1投資判断その2、を参照)。

ブッフェの例では、例えば次のようなシステムだったとしましょう。このブッフェの売りはバイオーダーでピザとパスタが出来る事。サラダやその他の食べ物やドリンクなどは中央のテーブルから自由に取ることができます。さらに、メインのピザとパスタは、注文してから作りたてを都度、届けてくれる仕組みです。

ブッフェで散々食べた後に、最後にピザかパスタをもう一枚!という状況。これは拝反案の選択でうね。ピザを食べれば、もうパスタが入らないし逆もまた叱りです。さて、このときに追加する価値は最後の1品から得られる満足感でしょう。

「混合案」
混合案は字の如く、独立案と拝反案の両方の要素を持った投資判断や意思決定です。通常は複数の独立案があり、それぞれの独立案の中に拝反案が存在すると思います。
この場合の意思決定は、1)独立案の優先順位を効率に基づいて選定して、2)拝反案の意思決定を追及する価値を最大にするものを選択します。

例えばブッフェの場合、どこのブッフェにも行くことが出来るでしょう。お金は沢山もっていれば、はしごする事だって可能です。しかし、お腹という制約条件があります。この場合、お腹一杯になるための人品ごとの満足度によってリターンを最大化するように意思決定を行っていると思います。これは混合案下による意思決定ですね。

biznavi at 12:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 意思決定 

2007年12月22日

アンカリング効果

早嶋です。

昨日は、ヒューリスティックのうち利用可能性ヒューリスティックが引き起こす後知恵バイアスについて書きました。

ヒューリスティックには、利用可能性ヒューリスティック、代表性ヒューリスティック(ヒューリスティックで書いた悪い人の例が代表性ヒューリスティックの例)とアンカリングと調整によるヒューリスティックの3つがあるといわれます。

不確実な事柄について予測をするとき、初めにある値(アンカー)を設定し、その後で調整を行いながら最終的に予測を確定していくヒューリスティックがアンカリングと調整です。このヒューリスティックは、調整の段階で最終的な予測が最初に設定されたアンカーに引きずられるバイアスが生じることがあります。

このバイアスはアンカリング効果と称されます。アンカリング効果を意図的に使う応用例に交渉のテクニックがあります。交渉のときに、相手に対して、意図的にアンカリングを行い(相手に意図的に一定の数値などを提示して、それを基準に検討してもらうようにすること)相手の意識をアンカーに集中させ、提案内容を引っ込めてもらったり修正してもらったりすることです。

これに関して、「交渉において提案を先にした方が有利だ!」とする主張があります。先に提案した方が相手をアンカリングしやすい!という主張です。しかし、必ずしもそうではないでしょう。先にオファーを出したとしても、相手が無視して自分の提案を押し通すこともあるからです。逆に、相手からの逆提案によって、自分がアンカリングに引っかかってしまう場合も考えられます。

交渉においては、先にオファーを出すか否かよりも、どれだけ自身を持って臨むか野方が重要なのです。アンカリングの本質を考えると、先に出すか後に出すかは小手先のことで大きな意味を成さないのです。

日常生活にもアンカリングは潜んでいます。その代表例が価格です。商品を買う場合、おおいに価値に基づく正しい判定をしているのは稀で、たいてい定価や正札の情報から妥当とする価格を判断しています。

希望小売価格が1万円で、販売価格が8千円という表示があったとしたら、希望小売価格がアンカーとなって、販売価格が安いと判断されるのです。

他には、株式市場にもアンカリングが影響をもたらしているといわれます。ファイナンス理論では、株価は将来支払われる配当の正味現在価値であったり、ファンダメンタルズによって決定されます。しかし、投資家は適正な株価水準を知っているわけでもなく、合理的に知ることは難しいです。

そこで株価の売買に関しては、何かのアンカーを頼りにヒューリスティックな判断を行っていると考えられます。この場合、記憶に新しい株価や東証平均、日経平均といった指数で、これらを基準に株価の判定を行っているのです。

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2007年12月21日

後知恵バイアス

早嶋です。

連休前の金曜日、冷たい雨がしとしと降っていますが、ハッピーに過ごされていることでしょう。

さて、次のような経験はありませんか?何らかの事象が起こってしまった後に、「そうだと思っていたんだよね!」とか、「そうなると初めからわかっていた!」などと言う、あるいは聞く、です。自身で体験しないまでも、他人が言っているのは聞いたことがあるのではないでしょうか?

これは、後知恵バイアスと呼ばれます。結果を知ってしまってから、あたかも事前にそのことを予見していたかのように考えてしまうバイアスです。この概念は、以前紹介したヒューリスティックのうち、利用可能性ヒューリスティックが引き起こすバイアスだといわれます。つまり、ある事象が出現する頻度や確率を判断するときに、その事象が生じたと用意に分かる事例を思い出して、それに基づいて判断することです。

後知恵バイアスに関して次のような実験で確認されています。一定の被験者に対して、「アガサクリスティーが書いた本は何冊ですか?」という質問を投げかけます。このときの平均値は51冊。後日、被験者に正解の67冊を知らせ、自分がした予測を思い出すように言ったところ、その平均値は63冊になったのです。

結果を知ってから、正解により近い予測を行ったと考える人が増えたのです。ある事態が起きた後は、そのことが事実として印象に残り、事前に予測していた内容を過大評価するのです。

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2007年12月20日

損失回避

早嶋です。

本日は、長崎の有家(ありえ)というところで終日仕事でした。海の向こうには天草、山側は普賢岳、青と緑コントラストがとってもきれいなところです。

今朝の日経に「白熱電球の製造中止へ」という記事がありました。ご覧になられましたか?これは、温暖化対策の一環として、家庭やオフィスの照明で使われる白熱電球について、電力消費量が大きくエネルギー利用効率が悪いことより、国内での製造・販売を数年以内に中止するという記事です。

京都議定書の約束期間が来年から始まるのを受けて、家庭やオフィスで発生する温室効果ガスを少しでも減らす動きの一つですね。

白熱電球が製造されなくなれば、電球形の蛍光灯が代替品になるでしょう。現状はといえば、蛍光灯タイプの販売価格は白熱電球の10倍以上と高いので現在の普及は白熱電球の1/5程度です。

ただ、白熱電球と蛍光灯形の電球のライフタイムでのコスト計算をすると蛍光灯タイプの電球の方がコストメリットがあります。それは、消費電力が凡そ1/5、寿命は10倍になるからです。

例えば60形の白熱球と蛍光灯形電球を比較してみましょう。白熱球の価格を100円、蛍光灯形を1200円とします。寿命は、白熱電球の10倍の10000時間なので、同じ寿命で考えると白熱電球の10個分なので価格は、1.2倍高いことがわかります。そして、消費電力を考えると、白熱電球は54Wに対して電球形が10W、約1/5の電気代。

つまり、価格は1.2倍かかりますが、電気代は1/5ということなので、電球形の方がコストメリットがある事が分かります。

それなのに何故、普及が1/5程度なのか?理由は2つあると思います。1つは、消費者が上記の理屈を知らないこと。もうひとつは、上記を理解していても、1つの電球を買うのに白熱電球の12倍のお金が一気に出て行くこと。です。後者の理由は、損失回避性という行動で知られています。人は、将来の価値よりも、現在の損失の方にウェイトをおいて考えるのです。

さて、皆さんはどちらの電球を使っていますか?

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2007年12月19日

ヒューリスティック

早嶋です。

先日の長田の話しです。『会社を出たところに、いかにも強面(こわおもて)の男性がノソノソとタバコを吸いながら歩いていたんだ。そして、彼がタバコを吸い終わったところだったので、「きっとポイ捨てするだろうな」って思っていたら、胸元から携帯灰皿を取り出してね。紳士な方だったよ。』と。

この話に関連して、次のような経験はありませんか?『夜中に前身黒ずくめの服装で目つきが悪い人に出くわしたら、直ぐに、このひとは泥棒か犯罪者ではないかと思ってしまう。』

行動経済学で、上記のような人の判断を説明するときに、ヒューリスティックという概念があります。これは、問題を解決したり、不確実なことがらに対して判断を下す必要があるときに、でも、そのための明確な手がかりやヒントがない場合に便宜的に用いる方法のことを指します。直感や経験則などですね。

ヒューリスティックに対比して使われる言葉がアルゴリズムです。これは、手順を踏めば必ず厳密な解が得られる方法のことです。三角形の面積の公式などがアルゴリズムに相当します。

ここで、上記の2つの事例にもどってみましょう。「いかにも強面」「真夜中に前身黒ずくめ」とくるといかにも悪い人を代表しているようですが、その直感は正しいとは限らないですね。

例えば、その人が犯罪者やいわゆる悪い人である確率は、直感的な判断から割り引いて考えなければならないのです。これらは、「確率を無視した思い込み」と考える事ができます。どんなに論理的に考える事ができたとしても、以外にちょっとしたところで説明が出来ない、あるいは、ロジックどおりではない!という行動が結構あるのです。






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2007年12月18日

3)意思決定のツール 標準偏差

早嶋です。

意思決定のツール「バラつきの概念」では、標準偏差のお話をさらっと書きましたので、今回は少し掘り下げてみます。

先ず、バラつきとは何か?を考えて見ましょう。前回の例で、中央区のパン屋さんの顧客のリピート購買回数をもとに考えてみます。中央区のパン屋さんの例では、顧客 糎楜勠までの来店回数を示しました。これら10人の来店回数の平均値は100回です。バラつき1

しかし、レンジ(最小値と最大値の差)を見てみると最小回数が90回、最大回数が112回と言うことで、それぞれ平均値の100回から離れているものや近いものまでバラバラですね。このようにバラつきとは、ある値(平均)を基準に、他の値がどのくらい乖離(離れているか)しているかを示すものです。

バラつきを調べるためにレンジを調べることは有効ですが、限界がありますね。レンジでは、最小値と最大値の差分を見ているだけなので、個々のデータを調べているわけではないからです。そこで、登場するのが標準偏差になるわけです。標準偏差を求める式を眺めていたら、少しびっくりするので、どのような考え方なのかを見てみましょう。

バラつき2

バラつきとは、個々のデータが平均からどの程度離れているか?を示すものなので、バラつきを定量的に求めるために、個々のデータと平均値の距離を調べて、その距離の合計値が大きいほどバラつきが大きいということがいえますね。

パン屋さんの例で考えましょう。顧客,畔振冀佑竜離は、−10、顧客△畔振冀佑竜離は−6、・・・顧客と平均値との距離は12となります。上記の図を見てもわかるとおり、距離の乖離には正負が含まれているので、単純に合計すると相殺される可能性がありますね。

バラつきが大きければ、平均値からの距離の合計が大きい!ということは感覚的に判りますが、正負があるので単純には足すことが出来ない。このときの考え方として、1)絶対値の合計を取る、2)それぞれの距離を2乗して合計を取る、がありました。

1)の方が簡単そうですが、数学や統計の世界では何故か、2)が採用されました。2)の考え方で正負の問題は解消できますが、合計値で常に考えるのでは、扱うデータの数が常に同じでないと比較が出来ないですね。そのため、合計値の数をデータの数で割っているのです。このようにする事で、データの個数が異なっても比較する事ができますね。

数学では、この状態の値を分散と呼びますが、まだまだ問題があります。それは、単位がなくなることです。個々のデータの平均値の距離を2乗した時点で単位がなくなってしまいます。そこで、基のデータと比較できるように、平方根を取ってあげる作業をすると良いのです。

バラつき3

このように考えると、標準偏差の式に2乗が出てきたり、ルートが出てきたりする事が理解できると思います。

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2007年12月17日

カーボンオフセット

早嶋です。

久留米商工会議所にて「消費者行動と購買活動」というテーマで90分お話をさせて頂きました。その中で話題になりました、「カーボンオフセット」についてコメントします。

カーボンオフセットは、自ら排出した二酸化炭素の量を何らかの方法で相殺(オフセット)すること。そして、この仕組みを提供する一連の運動がカーボンオフセットとして広がっています。

特徴は、二酸化炭素の削減にかかる費用を商品の価格に含めて、賛同する消費者が買うことによって、その費用を捻出することです。この活動は、今後のトレンドとしてドンドン増えると思います。また、実際に地球規模で二酸化炭素を削減するシステムとしても注目されています。

カーボンオフセットは日本などの先進国が、二酸化炭素削減の余地が大きいブラジルやインドなどの発展途上国に資金や技術を提供して、現地の植林などで削減した二酸化炭素の一部を、自分の国の削減量に充てるという考え方です。日本のような先進国では、明らかに省エネや森林整備を進めても限界があるため、京都議定書で導入されました。

カーボンオフセットが付いた商品は、マイバックや年間購読の雑誌など様々です。また、年賀状も5円の寄付金が付いた1枚55円のカーボンオフセット年賀が出ています。

因みに、カーボンオフセット年賀のプロモーションは、YouTubeを活用して、坂本龍一氏や中田英寿氏とのタイアップでクロスメディアを上手く活用しています。

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2007年12月16日

2)意思決定のツール バラつきの概念

早嶋です。

数値とカテゴリ」では、数値データをざっくり見るために、代表値の紹介をしました。数値データの代表値は、平均や中央値、最頻値など、カテゴリデータの代表値は割合や比率でしたね。

今回は、その中でも平均に注目してみます。例えば、次のような事例を考えて見ましょう。

あなたは今、中央区( 砲氾豢茵吻◆砲領省にパン屋を展開しているビズナビベーカリーのオーナーだとします。ビズナビベーカリーは地域に密着したベーカリーショップを目指しているために、顧客のリピート率を1つの経営指標として様々な意思決定を行っています。

さて、そのような中、あなたは、,鉢△虜G度の顧客リピート回数を年間100回と設定しました。そして、,鉢△任蓮△修譴召譴慮楜劵如璽燭涼濱僂砲茲蝓¬槁犬鮹成したと報告がありました。

【報告内容】
 ↓△療絞泙箸盡楜區瑤10人。その顧客のリピート回数を調査して、それぞれ平均を出したところ丁度、100回だった。

パン平均

さて、,鉢◆共に目標を達成したと言えるでしょうか?今回のゴールは、顧客のリピート回数を100回を上回ることですので、平均を見る限り、,皚△睨たしていますね。

では、どちらがより確実に目標を達成しているといえるでしょうか?それを調べるために、「バラつき」を見てみましょう。平均値が同じならば、全てのお客様が平均の100回に近い回数をリピートしている方が望ましいといえるでしょう。

1)レンジ(幅)を見る
ざっくり把握するためには、レンジを見ましょう。レンジは、データを昇順か降順に並べて最大値と最小値の差を見ることです。
,両豺隋∈脳90回で最大112回なのでレンジは22ですね。同様に、△両豺隋∈脳75回で最大が224回なのでレンジは146です。
レンジを調べるだけで、△諒がバラつきが大きいことがわかりますね。

では、バラつきをもっと的確に表現するにはどうすると良いでしょうか?コレが、小学校のときに習った標準偏差です。標準偏差=バラつきを表す1つの指標、と考えればOKです。

2)標準偏差を計算する
計算方法は割愛して、,良現猜从垢6.41、△良現猜从垢43.97となります。コレを見ると明らかに◆筬,覆里如↓△諒がバラつきが多いということがわかります。

パン屋さんの例では、リピート回数の目標達成に対して、平均というアプローチと標準偏差というアプローチの2つを取りました。平均値だけでは、,鉢△離丱蕕弔がどの程度なのか?を考慮していないことがわかります。

実際の経営環境では、平均値は多く使われますが、ある異常値が全体の平均値を上げる(又は、下げる)動きをしていることが良くあります。しかし、標準偏差でバラつきまで把握しておけば、そのようなことも防ぐことが出来るのです。

統計では、データの全体像を捉えるために、平均と標準偏差をセットで用いることが良くあります。

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2007年12月15日

1)意思決定のツール 数値とカテゴリ

早嶋です。

経営の成果は、ある意味、意思決定の繰り返しの結果といえると思います。特に、会社を起業したての経営者は様々な場面での意思決定が必要です。大きな企業のように、得意分野ごとにブレーンがいるわけでもなく、戦略とヒト・モノ・カネ・情報に関る全ての意思決定を行う必要がありからです。

では、意思決定を行う際に、どのようなことを考えていますか?意思決定と言っても様々な場面に及びますので、しばらくの間、勝手に意思決定に関してのお役立ちツールや考えた方を紹介します。

データの加工 〜数値とカテゴリ〜

経営を行っていく上で日常的に様々な数字データを取り扱っていると思います。売上、原価、粗利、人件費、・・・といった財務上のデータ。需要予測、市場規模、景気動向、・・・といったマーケティング上の数値など。

数字は数字のまま見ても、なかなかその傾向を掴むことが出来ません。そこで、わかりやすくするために、加工してみましょう。例えば、グラフを書いたり、基本統計量を調べたりです。

データを加工するために、知っておくと強いツールに『統計』があります。統計学と書けば、なにやら難しい感じですが、統計=数値データを加工する作業、と捉えると随分と身近なものになってくるのではないでしょうか?

データを加工する場合、先ず、加工するデータが1)数値データなのか?2)カテゴリデータなのか?に注意を払います。

1)数値データとは、数値に単位がつくデータで連続的なデータです。例えば、身長(cm)や体重(kg)、来店頻度(回)や購買金額(円)などです。数値データを見るときは、ざっくり平均を見ることが多いと思います。平均値は、そのデータの特色を1つの値で把握する事ができるので統計では、代表値と呼びます。数値データの代表値には、平均の他、中央値や最頻値などがあります。

2)カテゴリデータとは、数値に単位がつかないデータです。例えば性別(男・女)や地域(日本・海外)、血液型(A型・B型・AB型・O型)などです。カテゴリデータを一つの数値で表す場合は、割合で見ることが多いと思います。この割合や比率も統計でいう代表値の一つです。

biznavi at 19:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 意思決定 

ビジックのコラボレーション

早嶋です。

昨日と今日は、大阪と京都で仕事をしておりました。大阪では、ビズ・ナビ&カンパニーとコラボレーションをさせて頂いている株式会社エムケイシステムの加盟店様向けに、弊社のビジックのプレゼンをさせて頂きました。加盟店の社労士の方々、そしてエムケイシステムの方々、ありがとうございました。

biznavi at 18:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 会社情報 

2007年12月13日

エレベーター・ピッチ

早嶋です。

あるプロジェクトにおいて重要なプレゼンの機会を与えられたとします。プレゼンの持ち時間は1時間。こうなると、その1時間をいかに価値のあるプレゼンにするか社内に持ち帰ってそれなりの準備をすることでしょう。

そして、プレゼン当日。プレゼンの準備をしているところにクライアントがやって来て、「ごめんなさい、1時間とってたのですが、急な事情が出来たので30秒でまとめて下さい!」って。

さて、1時間のプレゼンを30秒でまとめることが出来ますか?

プレゼンテーションの本を読むと上記のことについて書いていると思います(How to make your case in 30 seconds or less.)。プレゼンの構成とメッセージが明確になっていれば30秒でまとめることができますが、出来ていなければ頭が真っ白になることでしょう。

この手の話しは、エレベーター・ピッチとして有名です。30秒ほどの時間は、エレベーターに乗っている間の時間。この間にインパクトのある話が出来るひとは強力な武器を得たも同然です。なぜなら、30秒という時間は人間にとっての集中力が持続する時間だからです。

有名な話です。ある日、ハーツバーグ・ダイアモンドのオーナーであるハーツバーグJr氏がNYのプラザホテルの前でウォーレンバフェット氏を見かけました。彼はバフェットに近づき、「バフェットさん、こんにちは。私はバークシャー・ハサウェイ(バフェット氏がCEOを勤めている会社)の株主で、あなたの大ファンです。私の会社は、あなたの投資基準を満たしていると思います。」そこでバフェット氏が一言。「詳しい情報を送って下さい。」と。

実際、1年後にハーツバーグはダイアモンド販売チェーンをバフェット氏に売却したそうです。自分の言いたいことを30秒で伝える。コレは、どのような場面(面接、人づくり、自己紹介、商談、PR・・・)でも有効ですね。

さて、自己紹介を30秒でして下さいって言われたら、どのように伝えますか?

biznavi at 23:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 感じた事 

2007年12月12日

最終提案ゲーム

早嶋です。

朝から東芝の本社にお邪魔して、来年させていただく研修の打ち合わせ。大企業の受付は、世界各国の人々で随分とにぎわっているものですね。

さて、世の中、合理的な判断で全てにおいて意思決定をされているか?というとそうではありません。前回紹介した、Winner's curseでも書きましたが、時に合理的な意思決定と思えない場合が多々あります。そのような考えを現在進行形で体系的に整理している研究が、行動経済学。今回は、その中にも登場する最終提案ゲームについて触れてみます。

最終提案ゲームとは、次のようなゲームです。Aは手持ち資金のX(X=1000円)を自分と見知らぬ他人Bに分配するゲームです。ルールは、AがBにお金(x)を分配して、Bが拒否することなく受け取った場合にBに支払った差額(X-x)を報酬としてもらうことができます。

例えば、Bに300円(x)を分配し、Bが受け取った場合、Aが受け取る金額は700円(X-x)になります。と言う事で、最終提案ゲームの合理的な結論は、以下のようになるはずです。
 
 1)配分者Aはかぎりなくゼロに近い分配額を提示する
 2)受け手Bは、金がゼロでなければ全ての提示を受け入れる

しかし、上記のゲームを繰り返すと、分配する人の提示額は手持ち資金の30%〜50%程度に収束し、逆に、低い提示額を受けた受け手は受取拒否をする。という結果になります。提案者は分配に対して拒否されることを恐れ、甘い傾向がでます。一方、受け手は、提示額が低い場合、「はした金の提案を取り下げて、とっととうせろ!」といったプライドの部分が強く強調されるのです。

わかっていても合理的な行動を取れない。実は、合理的な行動の方が限定的で、感情によって意思決定をされる部分が多くあるのではないでしょうか?しかし、このような不合理性を取るバイアスを知っているのと、知らないのでは、意思決定において重要な意味を持つでしょう。

biznavi at 20:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マーケティング 

2007年12月11日

ナンピン買い

早嶋です。

本日は、東京にて企業研修の公開セミナーでした。早嶋は、ロジカルシンキングで参加させて頂きました。約10社の企業の人事担当の方々が参加されており、現在、提案させていただいている企業研修の内容を体感していただきました。参加者の方々、お疲れ様でした。

さて、以前、サンクコストについて書きましたが、株式のナンピン買いもサンクコストの概念を考えたら、どうも合理的では無いと考える事が出来そうです。

ナンピン買いとは?ある株式を200円で購入したとします。しかし、その株価が2ヶ月後に100円になったとします。そこで、もう一株購入しました。このようにする事によって、平均購入価格を200円から150円にする事が出来るからです。このように、同一株式を値下がりした時点で買いますことによって平均購入価格を下げることをナンピン買いといいます。

では、何故、ナンピン買いが合理的では無いと考えたのか?例えば、2ヶ月後の時点で、100円を他の投資に回す選択肢も考えられるからです。合理的な判断だとすると、100円で購入した株式が、今後、上昇すると判断したでしょう。しかし、ナンピン買いの実際は、2ヶ月前に200円で購入した額が影響していると考えるとどうでしょう。

サンクコストとは、意思決定を行う際に、それよりも過去に行った投資額で、既に埋れたコストのため、今後の投資判断んに一切影響を及ぼさないという考え方です。

とすると、ナンピン買いは過去を振り向いた意思決定の要素が強いので合理的な意思決定とはいえないかもしれません。いやー、このように考えると、そうかもしれませんが、やはり、ナンピン買いをした経験が多々あります。

biznavi at 22:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 意思決定 

2007年12月10日

ロジカル

早嶋です。

本日は、夕方より東京に移動です。

最近、企業研修の依頼の中でロジカル●●●、といった内容が増えています。●●●の中には、コミュニケーションだったり、シンキングだったり、ライティングであったり、プレゼンテーションであったり様々です。

では、そもそも何故、論理思考が必要になったのでしょうか?よく言われる言葉の中で不確実性、多様性、スピードなどがその背景の大元にあるように感じます。

このような背景の中、自分だけが仮に何かの事象を理解したとしても、他に伝えることが出来なければ付加価値を生まないとしたら?どうでしょうか。そのために、分かりやすく伝える方法が論理思考かも知れません。

人間の特徴の一つに自身の考えを道具を使って伝えることがあります。長い歴史の中で蓄積されてきた方法論がロジックであったり、数字であったり、言語であったりします。そして、興味深いのは、言語が変わってもロジックや数字は世界共通語であるということです。

共通言語を使うということは、他社とのコミュニケーションにおいても最も便利です。と考えると、近年のロジカル●●●が要求されている理由なのでしょう。

biznavi at 13:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 感じた事 

2007年12月09日

メトロセクシャル

早嶋です。

メトロセクシャル(Metrosexual)という言葉、Metropolitan(都市に生活する人)とHeterosexual(同性愛者)との造語です。

2000年以降、NYを中心に洗練された都会的な男性ということで、一つのマーケットが形成されつつあります。日本でも最近、ちょういと意味がずれてきてはいるものの耳にされた方が多いでしょう。

この言葉の起源は2000年以前で、94年。英国の作家で評論家でもあるマーク・シンプソン(Mark Simpson)氏が著書「It’s a Queer World」の中で使った造語のようです(all about Japan参照)です。

都会に住み、美的センスを尊重、ファッションにもこだわり時間とお金を費やす人。自分と女性をこよなく愛す。なんか結構気持ち悪い印象を持つのも仕方がない。アメリカではもともとゲイがそういったライフスタイルをとっていたとされるからです。

しかし、2000年頃より、ゲイではなく、いわゆる普通のストレートの男性がメトロセクシャル的なライフスタイルをとり始めました(取り始めた方がいる)。具体的なイメージを出せば(ペルソナ的には)ディビット・ベッカム氏になるでしょうか。

言葉が浸透し始めると、マーケットの成長の始まりです。実際に、メトロセクシャルという言葉でセグメントしやすい商品が成長していることに気付きます。メンズエステや男性用化粧品。例えば、SHISEIDOMENなんかは最たる例でしょう。

目新しいものでは、ソニプラ(現プラザスタイル)が07年の春にオープンした新丸ビルの中の男性に特化した雑貨店、QUOMISTなど。身近なところでも香る菓子など、メトロセクシャルをターゲットとした商品が溢れていることに気付きます。

biznavi at 19:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マーケティング 

2007年12月08日

マネジメントコントロール

早嶋です。

週末は、資料整理とインプット・・・。

さて、マネジメントコントロールの中で重要なことを3つ挙げるとしたら何があると思いますか?次に示す概念はマネジメントコントロールの重要なフレームワークです。

 1)「何をすべきか」が分かっているか?
 2)「意欲のレベル」は十分に高いか?
 3)「個人的な能力」は足りているか?

管理者の役割を集約すると上記の3点について常に考えることです。

1)は、部下は組織・顧客が部下に何を期待していることを理解していること。部下が何をしていいのかが分からなければ、どのような行動を取ればよいのか当然ながら分かりません。コレに対して「何をすべきか」を明確に提供するのが上司の役割なのです。

2)は、部下は継続的に真面目に期待に応えようとしているかです。仕事の成果は「意欲レベル」と「能力」の積で表現することができます。積で表すと、当然成果がゼロになったり、マイナスになったりする事があるのです。例えば、職人気質の人がいたとしたら、今日は気が乗らないから手を動かさない!コレでは、成果はゼロになります。また、社員の意欲レベルが低いときに顧客を怒らせることがあれば、それはマイナスの口コミとして、たちまち評判を落とすかもしれません。上司は、部下の意欲に常に注意を払わなければならないのです。

3)は、部下はきたいに応えるだけの能力を有しているかです。上記の成果の中で、そもそも能力がなければ成果はだすことが出来ません。上司は、部下に対して目標を達成するために必要な能力を示し、足りない部分は目標を持って身につける方法を提供することも必要なのです。

日本の生産性は、アメリカのそれと比較して70%程度だといわれています。この最も大きな理由は、アレもコレもと仕事をさせているからだと思います。例えばZ氏はA、B、Cの仕事において其々次のような価値を生み出す能力があるとします。

 A:1時間で1000円の価値を生む
 B:1時間で500円の価値を生む
 C:1時間で200円の価値を生む

1日の仕事時間を10時間とすると、Z氏がAだけ行えば、1万円の価値を生み、Bだけ行えば5000円の価値を生み、Cだけ行えば2000円の価値を生みます。もしZ氏に対して、何をすべきで、何をすべきでないかを明確にしないまま仕事をさせたとします。例えば、Aを4時間、Bを3時間、Cを3時間。この場合の価値は、

 4000円+1500円+600円=6100円。

コレだけの価値であれば、Aの仕事を6時間集中させた方が良いのです。日本の企業では、長い間働いているのに効率的に価値を生まないのは、上記のシミュレーションのように陥っているのが最大の原因だと思います。また、上司が部下に対して「何をさせるべきか」が分かっていないのです。

biznavi at 23:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 意思決定 

2007年12月07日

エンゲージメント

早嶋です。

本日は、BPSの第3回交流会兼忘年会でした。事務局の中さん、これまでの準備ありがとうございます。また、BPSの同窓生の方々、今後ともBPSを盛り上げていきましょう!

さて、近年の組織戦略のキーワードに、「エンゲージメント」という言葉が用いられます。この言葉の意味は、働き甲斐やヤル気です。単語の末尾にリングを付ければ、婚約指輪になりますので、それなりになじみのある言葉だと思います。

では、組織に何故、エンゲージメントが求められるのか?このことに関して、ピープルフォーカス・コンサルティングの代表の黒田女史は次のように説明されています。

企業と社員が婚約関係を継続している状態、つまり、エンゲージしている状態が最も組織として良い常態だ。コレは、例えば、彼と彼女の関係では未だ不十分で、仮に、もっと良い相手が見つかったら、互いに関係を崩して、その人の下に行くからだと説明されています。とても判りやすいメタファーですね。

企業でも、条件が良い会社にコロコロ転職する人は、まるで彼氏と彼女の関係と捉えることができます。しかし、婚約している状態では、「この人に一生ついていくぞ!」とか、「この人のために生涯をつくすんだ!」といったある種の緊張感があると思います。しかし、一度結婚してしまうと、その緊張感が緩み、双方の強いコミットメントが崩れてしまうかも知れないのです。

そのために、企業と社員の関係は、エンゲージメント、つまり、婚約している状態が望ましく、近年、エンゲージメントという言葉が利用されているのでしょうね。

biznavi at 23:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 感じた事 

2007年12月06日

投資判断その3

早嶋です。

本日の午後は岡山で、歯科医師向けのマーケティングセミナーでした。今回も、ドクターの医院の事例を基に、歯科のマーケティングを考えるセミナーでした。参加者されたドクター、お疲れ様でした。

さて、セミナーの終わりに出た質問で、「ユニット台数を1台追加するか否かの投資判断はどのように考えるのか?」について、ファイナンスの考え方を示します。

詳細の内容に関しては、投資判断その1投資判断その2現在価値、を参照下さい。

A歯医医院で、ユニットを1台追加するか否かの投資判断は、ユニットを追加したことによって将来にわたって発生するキャッシュフロー(CF)の金額と、ユニットを追加しないで事業を継続した場合の将来にわたってのCFの金額を計算します。

説明するために、ユニットを追加した場合を「追加」プロジェクト、追加しなかった場合を「追加なし」プロジェクトとしましょう。

A歯科医院の前提条件として、ユニットの台数が3台で、年間の売上が5000万円だと仮定します。そして、この売上は、歯科医院の資源をフルに使った最大の売上だと仮定します。このA歯科医院では、売上の10%がCFとして残ることが計算できました。そして、A歯科医院は今後25年間、安定的に上記のCFが発生すると仮定します。

これに対して、ユニット台数を1台追加した場合、ユニット1台の価格が300万円、備え付ける工事等の諸経費が100万円かかるとします(簡略化のために、減価償却、税の話しは全て無視します)。ユニット台数を1台増加することによって、初年度のCFは、400万円、2年目は450万円、3年目は500万円、4年目に550万円、5年目に600万円、7年目以降は625万円のCFが見込めると計算できたと仮定します。

それでは、追加なしプロジェクトと追加ありプロジェクトの正味現在価値(NPV)を計算して見ます(詳細は、現在価値を参照)。割引率を5%としました。

【追加なし】
 初期投資:0円
 1年目のCF:500万円
 2年目のCF:500万円
  ・・・
 25年目のCF:500万円

 NPV=7,047万円

【追加あり】
 初期投資:400万円
 1年目:400万円
 2年目:450万円
 3年目:500万円
 4年目:550万円
 6年目:600万円
 7年目:625万円
  ・・・
 25年目:625万円

 NPV=7,846万円

上記の計算より、追加プロジェクトの方が追加なしプロジェクトと比較して約800万円高いNPVになることがわかります。この場合、ユニット台数を追加する投資判断はGo!となりますね。

実際のキャッシュフローの予測や割引率の設定はもう少し複雑ですが、歯科医院の投資判断でももちろんNPVの考え方は有効ですね。

biznavi at 22:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 意思決定 

2007年12月05日

バーボン・ボンバイエ

早嶋です。

本日は、シリーズで開催させていただいた「マネジメント研究会in上場商会」の最終日で、企業の情報化をテーマに研修をさせて頂きました。参加者の皆様、お疲れ様でした。

さて、古いアメリカ映画に良く出てくるシーンで、葉巻とバーボンというのがありますが、お膝元のアメリカでの需要は下降気味でした。これを示す数字に70年代の生産が年間100万バレル以上だったのが、99年には50万バレルを下回ったのです。需要が低下してきた原因の一つは健康ブーム。米国では、バーボンは「不健康」というイメージが定着したのです。

このバーボンの救世主となったのは以外にも日本。ワイルドターキーなどのブランドが日本に輸入されブームをわき起こします。02年には、フォーローゼスをキリンビールが買収し、新しい製法で作り始めたのをきっかけに、05年にはベストバーボンに選択されるまでになりました(フォーローゼスは40年代こそトップブランドでしたが、買収された当時は人気落ちでした)。

並行して米国のバーボン業界も起死回生に奮闘します。例えば、ハードリカーの色が強かったバーボンを使ったカクテルのレシピを開発し、Webを使って広めたり、料理の材料としてそのレシピを考案したりして、若い層をターゲットにPRしました。

また、バーボンの産地でもあるケンタッキー州ではバーボンの醸造所をめぐるツアー「バーボン・トレイル」を企画して宣伝活動に注力しています。醸造所でも、州の取り組みに便乗して、醸造所にテイスティングルームを設けたり、バーボンの歴史を学べるビジターセンターを併設したりしました。

この結果、ケンタッキー州の観光客も増加し、バーボンの生産量も100万バレルを突破する勢いまでなったのです。

更に、バーボンの復権には、民間、州以外にも国が加担しています。9月を毎年、「バーボンの歴史を祝う月間」として、ケンタッキー州でバーボン・フェスティバルを開催するようになりました。

バーボンの復興を行う、一連の活動は、メーカー、地方、国が旨く協力し合った結果と言う事になります。この取り組みは、他のマーケティング活動の参考になると思います。

biznavi at 23:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) マーケティング 

2007年12月04日

書籍:ドキュメンテーション

早嶋です。

本日は、筑紫女学園の大学職員の方々と、ドキュメンテーション(文書管理・活用)についてセミナーを通して深めていきました。参加された職員の方々、お疲れ様でした。

さて、本日の内容を更に深くするための参考となればと思います。

くたばれマニュアル!―書き手の錯覚、読み手の癇癪

メタファー思考―意味と認識のしくみ (講談社現代新書)

いきいき社内マニュアルの作り方―すぐ使える実例見本付き (アスカビジネス)

International Organizational Behavior: Text, Cases, and Exercises

biznavi at 22:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 書籍紹介 

2007年12月03日

流学のすすめ

早嶋です。

今朝一番から、「流学日記」の著書、岩本さんとパワー・ブレークファーストをしながら情報交換をしてきました。とっても、パワフルな方で、沢山の刺激と気付きを得ました。朝早くから、ありがとうございます!

岩本さんは、九州大学と久留米大学で行われる「超成長ワークショップ〜夢学のススメ〜」の講師として来福しており、その隙間の時間にお会いした感じです。岩本さんとの出会いは共通の友人の紹介、最近、人のつながりにとことん感謝しています。

せっかくなので、岩本さんの紹介。彼は、大学2年生のとき、就職を含め将来の事を考えました。就職は将来の人生を左右する大きなイベント、それなのに、自分がしたい本当の事は何なのか?その答えを見つけるために大学を休学して旅にでます。そして、1年間アジアからアフリカを渡り歩き、途中NGOに混じり様々なボランティア活動を行いました。そして、彼が考えたことは、「人のために役にたちたい!」。

その後の彼の行動はファンタスティックで、自身の1年間の旅を「流学」と称し、その体験をまとめた書籍、「流学日記」をまとめます。この著書に感銘を受けた仲間と、途上国支援のゲンキ地球NETを設立して、代表に。

更に、著書の印税等でアフガニスタンに小学校を建設したり、その傍ら大学に戻り、人の役に立つために、幼稚園、小、中、高校の職員免許を取得し大学を卒業。一度はソニーの人事畑で人材育成とCSR(途上国の教育支援事業)に従事しました。しかし、彼は自身のビジョンを実現するために、現在は退職し、日本海に浮かぶ島、海士町に移住し、まちづくり&人づくりをテーマに、日本一の教育を!ということで活動を続けています。

因みに、海士町はまちづくりにおいて、総務大臣賞を受賞されている、とっても素晴らしい方です。いやー、恐るべき行動力。是非、一度、海士町に訪問させていただこうと思います。

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2007年12月02日

Googleと携帯電話

早嶋です。

昨日に引き続き、廃石膏ボードの最終処分(埋立)の現状調査を行っていました。全国各地の最終処分場の情報を事務所にいながら調査をしていくというのも実に不思議な感じです。ネットの恩恵は計り知れないですね。

さて、Googleの動きです。アップルと同じように携帯電話に視線を注いでいます。やはり、その背景は携帯電話の出荷台数でしょうか?いまや、パソコンの出荷台数の4倍以上といいますので、ここにビジネスチャンスを感じない理由はないですね。

Googleは、米国政府が実施する無線周波数帯の入札に参加する事を正式発表しました。仮に、Googleが落札できたら、携帯電話向けの通信網の構築や、既存の通信業者との提携など、米国の携帯電話業界に大きな影響を与えることになるでしょう。

ちなみに、今回の無線周波数帯の落札はテレビのデジタル化にともなって使用されなくなる周波数帯で来年の1月に競売が行われるそうです。最低入札額は約5000億円で、09年より落札した業者が利用可能になるとの事です。

パソコンの機能が将来的に携帯電話に集約される日もかなり近そうですね。

biznavi at 19:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 感じた事 

2007年12月01日

Winner's Curse

早嶋です。

本日は、1日中、パソコン画面とニラメッコをして、産業廃棄物である廃石膏ボードの最終処分量(埋立)を全国津々浦々の施設を検索して調べていました。

さて、皆さんは石油会社のオーナーだとします。以下のような状況のとき、どのような判断を下しますか?

『どうやら、1つ石油会社が倒産したという情報が入ってきました。そのため、探査開発用に取得してあった土地の一部を手放す可能性が高そうです。皆さんは、前々からその土地に目を付けていて、まさに今がチャンス!』

これまで、その土地に目を付けていたのは皆さんを含め3社でした。そこで、今回の入札も3社程度になるだろうと予想をし、入札価格を10億円と決めていました。ところが、実際はその他に7社が名乗りを上げて、合計10社で競争する事になったのです。

さて、皆さんは入札価格を10億円より上げるか、そのまま出すか、下げるか、どのような判断をされますか?


ここで、直感的に「上げる!」と判断された方が多かったのではないかと思います。入札する人が増えたのだから、入札額を上げなければ土地は手に入らない!と考えたからでしょう。

コレはネットオークションの例を考えると、無視されている大切な考え方があります。それは、誰しもが自分が欲しい入札額よりも少しだけ低い値段で競り落としたいという考えです。

今回の土地は、あくまで探査開発用です。従ってこの土地にいくら石油が埋蔵されているか、誰にも分かりません。当然、多めに見積もる人もいれば、少なめに見積もる人もいるでしょう。

しかし、もし仮に、全員が正しい予測が出来ていたと仮定したら。この場合、誰が競り落とすか?というと、地下の石油埋蔵量を最も多めに見積もった人になります。つまり、競り落とした人は、その土地に対して実際の価格以上の価値を付けた可能性が高いのです。

上記の一連の流れは、Winner's curse(勝者の呪い)と呼ばれています。今回の土地の例もそうですが、多数の入札者を集めたオークションでも、このように勝者が実は敗者と成り果てることがあるのです。

では、回避するポイントは?それは、競争相手の数が増えた場合には、より控えめに値を付けるということです。これは直感に反しますが、この価値付けは実に合理的なのです。

この手の研究で有名なのは、ノーベル賞にも輝いたRichard H.Thaler氏の著書、The Winner's Curse, Paradox and Anomalies of Economic Lifeです。

興味を持った方は是非!

biznavi at 19:00|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 意思決定