将来の負担MECE

2006年04月05日

情報の選択と解釈

早嶋です。

消費者が一日に受け取る広告のメッセージは、どのくらいだと思いますか?アメリカの調査機関の発表によると、1日に3,500もの広告メッセージを浴びているそうです。

果たして、そんなに広告のメッセージを浴びているのでしょうか?人が情報を受け取る時は、意識的に情報を選択する場合と、無意識のうちに情報を選択する場合があると言われます。

例えば、喫煙愛好家はタバコのパッケージを見てもさほど刺激を受けることはありません。今のタバコのパッケージは、タバコが体に影響する害についての説明が、かなり大きな文字で記しています。それでも、喫煙愛好家は、ほとんど気に留める人はいません。これは、タバコを吸うことに対して阻害される要因を無意識的に排除しているからです。

また、例えばデパートで、誰か知らない人が迷子の案内をされていたとしても、気に止めることは無いでしょうが、知っている名前だったりすると、耳に残る場合があります。がやがやしている中でも、自分の名前を呼ばれれば大抵の人は反応を示します。これも無意識のうちに情報を選択しているのです。

マーケターとして重要な事は、これだけ情報が溢れている中で、企業が言いたいことを一生懸命、伝えたとしても他の情報に埋もれてしまうと言うことです。重要な事は、企業が顧客に伝えたい事ではなく、顧客が何を聞くのか、何を聞きたいのか、ということです。

情報の提供にも、カスタマーオリエントである必要がありますね。

---ただ今、ブログマーケティング実験中。06年3月10日開始---

実験の詳細は、06年3月10日の『ブログマーケティング実験』をご覧ください。

中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「コーチング」「経営診断

biznavi at 18:41│Comments(4)TrackBack(0) 時事情報 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by whim   2006年04月05日 21:13
「カスタマーオリエント」オリエンテーション?
お客さんのために〜と思ってるつもりが、結局は思い込みにすぎず、、。お客さんが何を求めているか、分からなくなった場合は一体どうしたらよいのでしょう。今、自分が信じて続けていることがなかなか伝わらない。となっているならば、ガラリとやり方を変えるべきでしょうかね;お客さんに合わせるのも大事だし、でも自分を信じてもみたいし、、。!!話がずれてしまいました;
2. Posted by 早嶋   2006年04月05日 23:54
カスタマーオリエント=customer orientationですね、失礼しました。

顧客が求めていることに対して、今持っていること、信じている事(仮説にあたります)を検証してみるのはいかがでしょう?
やり方を返るのも方法ですが、仮説のまま行うのは科学的ではないと思います。いかがでしょうか。
3. Posted by whim   2006年04月06日 00:16
検証方法が分からず、とまどいが、、;
「千円」の話ではないですが、先を見てみると今のままではいけない気もします。きっと今は0の地点にいるから、道を作らなければ!とあがいています。
まだ仮説でしかないのですね。。なるほどです
4. Posted by 早嶋   2006年04月06日 09:15
また、発見があったときは連絡ください。
そのときは、お手伝いが出来るとおもいます。

会社のHPです。
<http://www.biznavi.biz>

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
将来の負担MECE