The One Where Monica Gets a New Roommate (The Pilot-The Uncut Version)

ここの”the one" とは、思い出話なんかをしたときに、「ねえ、あの時のあれ覚えてる?」みたいに使う表現です。

日本語訳すると「モニカが新しいルームメイトを見つけたときのヤツ」の「ヤツ」にあたる部分ですね。

このthe one...という題名はシーズン10の最終回まで一貫して使われています。


[Scene: Central Perk, Chandler, Joey, Phoebe, and Monica are there.]

「セントラル・パーク」 central parkはかの有名なN.Y.の公園ですね。でもここは”perk”。これはpercolator(コーヒー沸かし機)の略です。

NYのコーヒーショップですよ、っていう一種の駄洒落。初期のフレンズはほとんどの回でここでのおしゃべりからドラマが始まります。


Monica: There's nothing to tell! He's just some guy I work with!

「なにも言うことなんかないってば!ただの同僚よ!」みたいな感じでしょうか。
ここでニュアンスを決めているのが some という冠詞です




someが伝えるニュアンスは、「なんか、ぼんやり」。

I met a guy in the pub だと「パブである男にあったんだ」という表現が、I met some guy in the pub では「ん~だれだかよくわからないんだけど男にあったんだよね」くらいにニュアンスがぼやけます。

ここでモニカがsomeをつかうことで、just a guy I work with (同僚の一人よ!)よりもさらに印象を薄めたい、というニュアンスが読み取れます。



Joey: C'mon, you're going out with the guy! There's gotta be something wrong with him!

 「おいおい、君はそいつとまたデートすんだろ?また絶対イカレたやつだって!」

さて、C'monは、ここではどうやって訳しましょう(笑)?

come on英辞郎で調べてみると、かなりの表現が載っています。

ここでは、用法3の感じを、どうこなれた感じでいえるかといったところでしょうか。「おいおい、ちょっと待てよ」って感じかな?で、

you're going out with the guy! と続きます。

これは文法書なんかを見ると、未来形のひとつとして紹介されている形ですね。

この形のもつ特別なニュアンスは、「すでに決定している未来」という感触。

「~だろう」「~だと思う」ではなく、予定として決定済みの未来です。ですから、「君はそいつとデートの約束をとりつけたんだろ?」って感じ。ま、それを踏まえて、「彼とまたデートすんだろ?」みたいな。

There's gotta be ~ は「~があるに違いない」、something wrong with himで、「彼には何かおかしなところが」。
なのでモニカをおちょくるようなイメージで「カ」モ~ン。抑揚、大事です。


Chandler: All right Joey, be nice.  So does he have a hump? A hump and a hairpiece?

「ジョーイ、行儀よくしたまえ。・・・それで?彼は巨乳なの?おっぱいつけてヅラかぶってんの??」

命令口調のbe nice. は通常は親が子供を諭す口調です。

ここでモニカをほっとさせておいて、さらに下世話な質問をはじめるチャンドラー。嫌いじゃないですね。


ここで悩んだのはhumpをどう訳すか。

英辞郎だと「らくだのコブ」だとか「性交」などと出ていますが、いずれもヘアピースと並べると収まりがわるい。

http://www.urbandictionary.com/define.php?term=hump の中にいろいろこの言葉の俗語としての意味が載っています。
  ※キチンとした辞書ではないので注意!

その中に「Fargieの歌の中ではお尻とかおっぱいの意味があるよ!」というのがあったのでそれを採用してみました。

 ・・・が自分でもちょっと確信が。冠詞のaがどうもひっかかるんですよね。ネイティヴの方こっそり正答教えてください。

で、頭にお花のフィービーの出番。

Phoebe: Wait, does he eat chalk?

「ねえ、彼ってチョーク食べる?」

????、

でもこれでいいみたい。なぜなら、
 (They all stare, bemused.)
 (一同、困惑しフィービーを見つめる。)
 だから。

Phoebe: Just, 'cause, I don't want her to go through what I went through with Carl- oh!

 「だって、あたしはモニカにあたしがカールとしたような経験をさせたくないんだもの・・・ああ!」

 go through what I went through で、「私のかつてたどった道を行く」という意味。でも一体カールはどうしちゃったんでしょう?

 面白いリンクがあったので貼っておきますね。
 http://in.answers.yahoo.com/question/index?qid=20070618071218AAbFBGN
 (ヤフー知恵袋英語版、チョークって体に悪いの?)

 きっとカールはチョーク食べすぎで健康を害したんでしょうね。もしかしたら死んでしまったのかも。

 フィービーはモニカに自分の二の舞になってほしくないということなんでしょうね。

Monica: Okay, everybody relax. This is not even a date. It's just two people going out to dinner and- not having sex.

 「みんな落ち着いてよ。こんなのデートなんかじゃないわ。ふたりで食事に行っただけで、セックスだってなかったんだから。」

 everybody relax. これはわかりますよね

 This is not even a date このevenという単語は今後このドラマにしょっちゅう出てきます。

そしてフレンズに頻出するということは、日常会話に頻出するということ。ここで感触を覚えておきましょう。

 英辞郎でevenを検索すると、こんな感じ

主な意味は「偶数」とか「五分五分」、あと「水平」みたいな意味もありますね。で、それから派生して「~でさえ」「~ですら」という意味になります。

 This is not even a date で、「これはデートですらない」という意味です。それに対してチャンドラーが、

Chandler: Sounds like a date to me.

 「それ、僕にはデートに聞こえるけどな。」

 と返します。主語の省略と感覚動詞を入れることで口語っぽくなっているところに注目です。

 It is a date to me でも意味は通じます。通じるんですが、それだとなんか、日本語だと「ソレハワタシニハデートデス」みたいな感じ。

血が通ってないんですね。

さじ加減が大事ですが、フルセンテンスで常に話すのは「英語学習者」の悪い癖です。

フレンズで「会話のエキスパート」をめざしましょう。

では、今日のこの部分を音声でどうぞ。

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