2007年09月19日

お引越ししたよ!

ねぇ、ぼくおひっこししたよ!
あたらしいおうちはこっちだよ!

http://stringwetrust.blog114.fc2.com/

みんなで蜜に溶かされるような
日常の中でドロドロになろうよ!  

Posted by black_hat_13 at 22:33Comments(0)

2007年07月05日

人生のアトラクション、ハード過ぎる説

 すすすすすすごい大役を仰せつかってしまい、あっぷあっぷしている次第だ、次第です。

 結婚式の様子を事細かにSATUEIし、それをアレせねばならぬ。私は中学生の頃合宿だかの感想文で「敷地内に蜘蛛が多かった」などと私以外の人間と分かち合うことが不可能な事象を克明に記し、「目の付け所が違うな」と父に大喜びされると同時に母に身も世も無く心配だか絶望だかされた男だぜ。式の最中に何か人の顔に見えなくもない木目だかなんだかに注意を攫われでもしたら……。

 ちなみに三者面談では「ゆ君は最近、アルファベットを小さく書けるようになってきました」と褒められた男だぜ。私が行ってたの、進学校だったのに。職場でもまだ何もしていないってのに「奇才っぽい」とか、アンタッチャブルな扱いを受ける男だぜ。

 そんでSATUEIするためのビデオを預かったのだが、プチ・デスマーチってるうちにその存在がその質量がその<モノ自体>が私の部屋を占めるやり方が、非常に圧迫感や威圧感を漂わせ始めたので無意識的に目を背けて暮らしていたのだが、もう今週じゃねーかよ。どうしよう。私、ビデオに嫌われたらどうしよう。  

Posted by black_hat_13 at 23:30Comments(9)

2007年07月04日

人生のアトラクション、ハード過ぎる説

 忙しいよーもー忙しいよー。なんだか研修期間を終えて間もなくと同時に部下を持つ立場になっちゃいそうな勢いの昨今、よく解らないシステムを誇るサイトの担当を任されるっぽい。何度聴いてもよく解らねぇ。どうして管理画面に「overwrite」という押したら今までのデータが水泡に帰すので押しちゃダメボタンがあるのだ。

 そんなこんなでトップ会議に呼ばれ、所在無く末席を汚す所存。コロコロとよく動く座り心地の非常に素晴らしい椅子で遊んでいたら「ゆさん、なんか退屈そうにしてらっしゃいますね……。業務に戻って大丈夫ですよ」とか言われるし、「それじゃあ、仕事先に進めておきますね」とか言うのである。

 あれは「大人しく話聴いてろ」というサジェスチョンだったんじゃないかって、今は思う。

 3年だか4年だか疎遠だった友人からの連絡が図書館にあったらしい。図書館の後輩から「○○と名乗られる方からお電話いただきました。もしお心当たりがありましたら云々」という不信感の塊のようなメール。何故図書館に連絡したのだ。私の連絡先を失くし、急を要する事態にでも巻き込まれたのだろうか。不安に駆られて「ごめんなさい、今日は早く帰ります」と言い残して退社。

 帰って連絡を取ってみたら、「今歯医者だからかけ直す!」とのこと。なんだか大丈夫そうなので何よりである。ご用件は「8月にそっちに出張に行くから、都合がよければ会わないか?」というものでした。会う会うー。と言うかびっくりさせないでいただきたいのです!

 そもそも私は様々な事に悲惨な方向にイマジネイションを駆使し過ぎる気もする。  

Posted by black_hat_13 at 23:27Comments(0)

2007年07月03日

人生のアトラクション、ハード過ぎる説

 たっぷりと湯に浮く髪のやわらかき乙女ごころは誰にも見せぬ

 と、翻案したのは俵万智だが、これの元になっている歌を詠ったのはかの与謝野晶子。

 髪五尺ときなば水にやはらかき少女(をとめ)ごころは秘めて放たじ

 どちらかと言うと私は与謝野晶子の歌のほうが好きだ。お湯ではなく水であるあたりが凛としているし、「放たじ」と決するにはすでにギリギリと引き絞られていることが前提となっている。ええ、少女(をとめ)ごころが、ギリギリと。そんな緊張感が好きだよ、君。

 暑いなら冷房入れればいいじゃないという心と言うか、非常に初歩的な<気付き>をですね、秘めて放たじと。そんなことに使う金はねーぞ、と。そう決して一心不乱に生きて参りましたがここに来て職場近くに停めた原付様に黄色い札。駐禁とられた。

 「駐禁とられたぞー!」そう、狼少年のような声音で叫んでみても、本当のことなのだった。

 土曜日、毎日一生懸命働いているはずが残りに残った仕事(量が馬鹿げてるんだよ)を片付けに行くと、「ゆさんがね、この曲をね、凄く真剣に歌うの!」と特撮の『ケテルビー』を爆音でかけていらっしゃった。私のキャラクタもキャッチィな感じに咀嚼されて来たように思えてニコニコ。O.K.主観という檻の内にある限り、理解はすべて誤解なのです。Vice verse、誤解はすべて理解なのです。

 俺は間違ってねぇ。

 お腹空いたからご飯食べに行こうというトーンになったのだが、まだまだ仕事は終わりません。「いつ終わる? それに合わせてみんなに連絡するけど?」と仰る偉い人。あ、なんか私待ちみたいな空気なのだわ。実際私待ちなのだわ。「あと5秒で終わります! 嘘!」と言った時、本当に職場の雰囲気が悪くなったので座尿。  

Posted by black_hat_13 at 00:15Comments(2)

2007年07月02日

牢獄としての肉

 発熱時、うっすらとBGM的に自選新居昭乃ベストをかけていたりした。甘いような酸いような、それでいて極端に身体に悪いようないやいやカロリーカットし過ぎで食べたら痩せますよ的な、なんとも形容し難い楽曲群だと思ったし、そう思ったから説明を放棄しているのである。

 "live at the inferno"とは勿論RAVENの名曲なのだが、このクソ暑い時期にRAVENを静脈摂取しようものなら何とかショックを引き起こしそうなので、日中散歩しながら自選KATATONIAベストなんぞ聴いたりして。寒さのあまり呆然としている時に聴くKATATONIAもいいが、この時期も乙だ。逃げ水に手を伸ばすようにメロディを追うヴォーカルが良い。

 詩が思いのほか俗なあたりも、なんだか惹かれますわ。

 川上未映子の『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』が気になったので借りてみるとびっくりだ。埴谷雄高だの小林秀雄だのと関西弁ミュージシャンの愚痴のアマルガムだった。どうよこの<混ぜちまった感>。しかも底で鳴るテーマにどことなくハイデガー。いやいや、本に呼ばれるとはこのことかよ。

 なんか誰からの命令なんかな、なんか使命なんかな、多分絶対消えへんなんか恐ろしいもの、恐ろしいくらいの、美しい、でも苦しい、そういう理みたいな、そんなもんに睨まれてあんたは、いっつも独りで絵を、絶対睨まれたものからは絶対逃げんと、や、逃げる選択もなかったんかな、それでもとにかく、絵を、絵を描いて、(『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』p.84)

 これはゴッホに宛てた言葉だが、どうにも私の完全自殺防止マニュアルであるところの『赤い戦車』と景色がダブって、本当にどうにも(教養の欠如した頭ですまない)。カラオケで『赤い戦車』を「辛いとこれを正座して聴くんです!」と意気軒昂し歌ったときの、偉い人のご飯に混じった砂利を噛んだような顔
  

Posted by black_hat_13 at 20:38Comments(0)

2007年07月01日

牢獄としての肉

 よく解らないほどに忙しい時期も過ぎたかのように見える日曜日。6月クソッタレ6月ときたら、もう大変なもので思い出したくもない以前にそもそも思い出そうとしても脳に濃い霧がかかっているかのように遠い感じで。

 連日23時24時に帰っていたのが幸福だったと思えるような仕事量で、2時だの3時だのまで残る日々。何をして何を感じていたかよく覚えていない。「ゆさん、病み上がりだから今日は早く帰って下さい」というありがたい命令が出たのが24時痛い、頭が割れるように痛い!

 梅雨はどうしたよ梅雨は、と梅雨を心待ちにしていたわけでもなし毒つきたくなるようなどろどろの夏日。太陽、殴り止むことを知らず。中空に漂うじめじめが凝固して出来たかに思える私の身体を持て余しつつ、しばらく――本当にしばらくご無沙汰だった散歩に出てみる。

 風邪の後遺症か血の巡りが悪いのか熱中症か水分が足りていないのか睡眠が足りていないのか覚悟が足りていないのか判然としないけれども、とにかくアイスを、ガリガリ君を食べればすべて上手く行く気がするのでした。

 兎にも角にも部屋が超汚いのでどうにかしたいのだが、こう暑くては。

 色々と掃除しない理由をためつすがめつしつつ読む森見登美彦の『きつねのはなし』。「怖い」とかじゃなく「厭」とか「不吉」とか、そういう印象。読んでるうちに暑さでほとんど心のなかにイライラしかないような状態になってきて、わけもなく悲しくなる。肺腑に人を憂鬱にする薄い墨が凝っているかのようだ。  

Posted by black_hat_13 at 23:52Comments(0)

2007年06月30日

牢獄としての肉

 見当識が喪失したので好きなゲームの一節を引用するもの也。

われは問う、黒の乗り手よ!
汝が求める「ひとつの力」が与える恵みは、
ただひとつ、「死」あるのみか!

答えよ! 答えよ!
汝は必ずや答えねばならぬ!
なぜならば、われは女なればなり!

然り、われは女なり。
いのちを生み、育むは、女のさだめにして
つとめ、この世の理なり。

「ひとつの力」よ、殺さば殺せ!
なれど、われら女、ここにあり!
殺さば生み、なおも生みて充たそうぞ!


 最早夜より数えるよりも日の出(朝よ、訪れよ)から数えたほうが早いような時間に退社し、佳い人がお見舞いにと持って来てくれた『ワンピース』20数巻をもりもり読んでいるうちに気絶する日々。うちの佳い人は出来た人だと思った。私はチョッパーの話とナミの話が好きだ。  

Posted by black_hat_13 at 23:48Comments(0)

2007年06月29日

牢獄としての肉

NIGHTINGALE/white darkness

 往年のWHITE SNAKEのPVでは「スリーサイズは上から100/0/100です」と言わんばかりのお姉さん方が出てきてお色気を振りまいたりDavid Coverdaleがニヤついたりしていたけれど、このNIGHTINGALEでは腺病質の黒髪の乙女が沈痛な湖のほとりで何か憂鬱なことしてそう。基本的にあんまり流行とかに興味なさそう。

 つまり私はDan Swanoのゴスいことやってたプロジェクトが巡り巡ってWHITE SNAKEのような王道HRになっていたことにびっくりしているのです。Peter GabrielやASIAを思わせるふんわりジェントルな翳り、北欧っぽく凛と透き通った冷たいメロディ、深くエモーショナルだがどこかもっさり感を残す歌声――ああ、それはすなわちDavid CoverdaleとGary Mooreの幸せな結婚ではありませんか(日本では同性結婚は違法です)。

 いかがか。ここにあるはこれでもかと取り揃えましたるフェチ要素の牙城よ!

 "the fields of life"の躍動感や"one way ticket"の幸せが指の間からポロポロと零れ落ちていくようなアルペジオときたらどうだ。"reasons"の冷たく感傷的なメロディ、"wounded soul"の悲壮感! ムーグ・シンセの靄のかかったような野暮ったい音色も心地よく、疲れた心身に抵抗なく染み入り、神経を優しく慰撫する。

 苦悶していれば苦悶しているほどよい/むしろ曲の体を成していないほど悲しんでいなければtrueじゃない、そのような境地を知ってしまった音楽シーンにおいて、他ならぬDan Swanoが本作のように開かれたアルバムを堂々と作ってくるクソ度胸にちょっと目頭が熱くなる想いだ。「俺、結局こういうの好きなんだよね」という世間との乖離がこのアルバムを作らせたという可能性も棄てきれないが。

 兎にも角にも。なんだかディプレッシヴなこと歌ってても「はぁ、やれやれ……」みたいな、ちょっと余裕込みの溜め息を吐いてみせるけど、そんなポーズとは裏腹に負けない気持ちが声や楽曲に熱を帯びさせちゃって……そんなアウト・オブ・デイトなダンディズムに俺やお前は酔い痴れたりすればいいじゃない。  

Posted by black_hat_13 at 23:29Comments(0)

2007年06月28日

牢獄としての肉

 寝込むにのも飽きてきて、お久しぶりの島田壮司を読んだりする。本の名前は『ネジ式ザゼツキー』。ミタライアンかカズミストか、という不毛な議論も昔ありましたっけねぇ。私はミタライアンとして振舞うことに憧れつつカズミストの役割を振られること(もしくはその逆)が多いです。

 とにもかくにも。御手洗潔も58歳で、相応の落ち着きが出てきたのか、往年の躁鬱病的な演説癖はなりを潜めているが、物語の破天荒っぷりはそのまんまで、嬉しいやら呆れるやら。「魅惑的な謎か鮮やかなトリック崩しか」という議論も昔ありましたっけねぇ。

 島田壮司は「最初に提示される謎が不可解で魅惑的であればあるほど、解答もまた同じく魅力的なものとなる」的なことを言ってた気がする。無茶苦茶な謎が呈示されたら、物語が着地するにはどうしたってアクロバティックなことをせにゃならんわけで。最終的に「面白かったのかそうでもなかったのか判らないけれど、情報量は多かったので満足」というあたりで落ち着いた。

 「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」だの「男前豆腐」だの……オイ、豆腐界では今一体何が起こっているんだ?  

Posted by black_hat_13 at 23:27Comments(0)

2007年06月27日

牢獄としての肉

 「やつれた私に色気を感じてくれ」などと高熱時に特有の妄言を吐いたら、ここぞとばかりに写真をバシャバシャ撮られた。ひでぇ。cruel world! 狂える世界だ!

 どうせすぐ寝るんだし、コンタクト入れるのも勿体無いよな、とメガネで外出してみたら、だ。これが怖いのなんの。どうして世界はこんなにもスクウェアなんだ。メガネのレンズの枠の外は当然、メガネの効用が及ばないわけで、視界が著しく制限される気がした。前方しか見えぬ。

 よって、左右を見たい場合は首をひねるか立ち止まって向きを帰るかしなくてはならないのだが、左右を見なければならない局面のなんと多いことよ。信号とか俺を馬鹿にしてんのか。そして私は想うのだ――スクウェアなのは世界ではなく、まさにこの私なのだと。今日の私の動きはロボっぽかったと思う。

 商店街にある油染みたラーメン屋さんに興味があって入ってみると、そこには働くのが心底嫌いそうな角刈りをまだらに染めた……と言うか染めようとしたら期せずしてまだらになってしまったような兄ちゃんがテーブルに突っ伏してテレビを見ている始末。随分態度がでかい客だな、と思ったら店の人だった。

 美味かった。納得がいかない。  

Posted by black_hat_13 at 23:24Comments(0)

2007年06月26日

牢獄としての肉

 局所的な森見登美彦ブーム。「ご飯原理主義者」とか「おともだちパンチ」とか「自転車にこやか整理軍」とか「猫ラーメン」とか「ソフトボール・サークル<ほんわか>」とか、妙に心のアレな部分をくすぐってくる氏だが、その氏が『きつねのはなし』というホラーを書いているらしい。

 ここでちょっとした裏技。県立図書館のミッションは市立図書館のバックアップであるため、蔵書も若干固めの資料に偏るケースが多い。しかしエンターテインメントにも目配りはしてある。したがって、市立図書館で「予約件数40件」という絶望的な状況の資料でも、県立図書館でならば割合簡単に借りられる。

 そんなわけで『きつねのはなし』を県立図書館に探しに行ったのだが、データベース上は図書館にある(貸出されていない)ことになっているはずが、どこ探しても見当たらない。

 新刊コーナーか、と思ってのぞいてみたら『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』という頓狂な題名の本に巡り合った。日常が前衛詩に離陸しちゃうようなエッセイで、ちょっとyogさんを思い出した(お元気?)

 会議中、焦点の定まらない目をした私に「お前もう帰れ」的なことを言う常時アッパーな上司。お言葉に甘えて帰り、熱を測ってみたらびっくり。もりもり風邪薬を投与していたのに39度近い熱

 どうりで膝から下がないようなふわふわした感じだと思った。目がぼやけ、目の奥がジンジンする。布団に倒れ伏してみれば、耳にホワイト・ノイズ。これだけポカリスウェットを飲み、これだけ暖かくして寝ているのに汗が出ずに身体に熱が篭り、眠れない。

 そんなところに守護天使であるところの佳い人の救援! 耳を掃除すると何故か咽るという不思議な体質であるところの佳い人に看病されるという夢のような体験をした。大動脈のある首を冷やして体温を下げてもらった。着替えている途中、佳い人が激しく咳き込み始めたので「うつしちゃったか!?」と思って振り返ると、綿棒でせっせと耳を掃除してらっしゃった。

 何故このタイミングに、何故。
  

Posted by black_hat_13 at 23:22Comments(2)

2007年06月25日

牢獄としての肉

 そんなこんなでカラオケに行ったのが午前4時、出たのが午前10時という大学生活中でもそんなに沢山は経験のない爛れた生活リズム。土曜日の夜中に仕事に出る羽目に。ここで「あ、ちょっともう無理が利かないかも……」的なシグナルをキャッチしたが、敢えて無視。

 社会人の自覚をもってすれば風邪などひくはずがなかろう!

 佳い人を近所のあまり小奇麗ではない定食屋さんに連れて行ってみたりする。そこで座敷の窓際の席という、何だか閉塞しきった場所で定食をもりもり食べる。ご飯マニアであるところの佳い人、「和食は根が張り、イタリアン等ではご飯が食べられないから、良心的な価格でご飯を食べられる定食屋さんは最高だ!」と突然テンションが上がる。

 「雰囲気が盛り上がってきたカップルは首筋を伸ばします」という異様なナレーションに振り向いてみると、テレビでペンギンの生態を追ったドキュメントが放送されていた。その雰囲気が盛り上がってるペンギンのカップルの、シャンと首筋を伸ばしてモデルのように歩く後姿ときたら君、佳い人が「中に人間が入ってるかと思った」と言うほどだ。  

Posted by black_hat_13 at 23:19Comments(0)

2007年06月24日

牢獄としての肉

 ここ数日、私が出勤するときに限ってスティーヴン・ハンターの主人公スナイパーばりの精度で雨を降らせるクソッタレ気候。連日の残業も祟って多少調子が悪かったのだが「カラオケに行けば、ゆさんのキャラも掴み易い」「喉の調子が悪いときはガーッと使ったほうがいい」と偉い人が営業中の顔で言うのでカラオケに行くことに。

 カラオケ中の一人遊び:例えばスガシカオ、例えばScoobie Do、例えばBUMP OF CHICKEN、例えばマキシマム・ザ・ホルモン……それらの「一聴してアニメソングとは判らないアニメ・タイアップ曲」を歌い、画面にアニメの絵が出たら負け、というゲーム。

 加藤登紀子の"時には昔の話をしようか"で豚の絵が出たので、私の負けですのよ。

 同僚はモッダーンな曲でチャキチャキとしたフロウを披露し、偉い人はSOFT BALLETやBUCK-TICK等のgoth/industrialな曲を子宮に響く低音で朗々と歌っておられた。心の闇を垣間見た気がした。「バンプはキーが高いから歌えない」って、それは貴方のキーが図抜けて低いのです。

 そうかと思えばフォーク・クルセイダーズや沢田順二まで。「営業をしてらっしゃったとき、年配の方に教わったんですか?」と問うたところ、「いや、普通に好き」だそうだ。私はアニメソングを中心に、大槻ケンヂ祭をしたよ。  

Posted by black_hat_13 at 23:15Comments(0)

2007年06月23日

牢獄としての肉

 悪い夢かと思ったのだが、再び給湯器が壊れた。髪をわしわし洗っていると、ヴーンという唸りと共に水しか出なくなる絶望。どうすんだよこの泡。母に「私が探偵になったらびっくりする?」と聞いたところ、「誰が? 貴方が? うん、する。すごいびっくりする」と言っていたのをなんとなく思い出す。

 サイトのプチ・リニューアルとのことで、攪拌機に入れられた如くの我々、連日23時とか24時とかに帰る日々。最終日には常時ハイテンションの上司の瞬きを忘れて血走った目がモニタを凝視して動かなくなっていた。

 デザイナーさんも大変な苦労だったようで、IPメッセンジャで「○○さん、テンパってます」という、どう扱えばいいのか解らないようなメッセージが飛び交う始末。どうにかこうにか事を終えたのだが、7月上旬まではこの調子で忙しい様子。うへあ。

 そんなこんなでプチ・リニューアルのプチ・打ち上げ。「ご飯食べに行こうよ」と偉い人のお言葉にフラフラついて行ったら、居酒屋だった。ご飯メインじゃない……!?

 歓楽街の店をリポートするポータル・サイトを運営しているうちに一部の店から怨みを買い、その歓楽街に足を踏み入れられなくなったシステム関係者の話とか、ディープな話に花が咲く。不浄の世界! 不浄の世界!
  

Posted by black_hat_13 at 23:13Comments(0)

2007年06月22日

牢獄としての肉

 母が福岡の文章教室に通っているとかで、定時で退社してご飯を食べに行くことになった。「母が来るので帰っていいですか!?」と上司に聞く私はまるで幼児のようだわ。

 「車で迎えに行こうか?」という弟の申し出。会社だか私の部屋だかに行って帰ってするのも面倒だし、弟のデスペラートな勢いの呑みに付き合うのも御免なので、自分の原付で向かうことにする。弟の運転する車と合流し「ナビお願い。付いて行くから」と言って発進。

 車にナビしてもらって原付でついて行くという行為に構造的な酷い不備があることに気付く。

 美味しい焼き鳥屋さんに行く予定だったのだが、満席とのこと。「お腹空いた」「もう何でもいい」という声に押され、「じゃあ、近くの美味しそうな店に入ろうか」ということになった。ブーブー言っていたのは主に私である。

 文章教室に通う母、一時期よりも体調がずっとよくなったようで、とても元気そう。心臓の機能をアレするための薬を飲んでいたら肝臓がアレした、という如何ともしがたい状況だったのが、最近は自然食と呼吸法のみでバランスを取れるようになったらしい。すげぇ。

 そんなわけで久しぶりにハイテンションな母親に付き合った。色々発見があって面白いのか、いつもの「こちらが1言ったら10返す」というスピード、さらに倍。最早こちらが口を挟む隙がほとんどなく「あ、簿記の勉強を始めて……」「そう言えば短歌が……」と近況を話そうとしたら「簿記と言えばね!」と来る。

 あーもー! 楽しんでるならそれでええがな!  

Posted by black_hat_13 at 23:10Comments(0)

2007年06月21日

牢獄としての肉

 タバコの火が飛んで穴を作ってしまったお気に入りのシャツが、どうやら直るかも知れないらしい。近くのショッピングモールの、若いお姉ちゃんやお兄ちゃんがやいやい煩い店舗に紛れて、従業員の平均年齢50歳がぐらいの直し屋さんを発見した。

「やっぱり、直していただく場合、予備の布みたいなのは必要なんですか?」
「あればいいですけど、なければ何処かから切ってきます」
「ど……!? 切れるものなんですか?」
「例えば、ポケットの裏側とか」

 ババァすげぇ。ババァの皮を被った魔女なんじゃねーの。ジーンズの裾を上げて、しかも擦り切れたニュアンスを出すなんて芸当もやってのけるらしい。メリッサ、君なのかい? 卓越した技術を誇るジジィとババァの店! かっこいい!

 でも4000円ぐらいすると聞いて、ちょっと躊躇。
  

Posted by black_hat_13 at 23:08Comments(0)

2007年06月20日

牢獄としての肉

 クリーニングに出していた洋服を回収して帰る途中、以前足しげく通っていた定食屋さんの寂れた看板が私の目を抗い難く捕らえたので、フラフラと引き寄せられるように店の前まで来てみたら、ちゃんと営業していた。以前通りの美味しい食事に、チョウ・ユンファと山崎何某という芸能人を足して2で割ったような大将に、チョイスの基準が解らないマンガ

 私がもりもりご飯をかっこんでいる後ろに常連らしい団体が来た。到着するなり「豚トロ塩焼き定食、大盛り、卵付きで!」と馴れた調子でオーダー。畜生、なんだよそれ。美味しそうじゃないか。

 今まで揺らいだことのなかったホルモン煮込み定食に対する確信に対する強烈な一撃だったと言う。
  

Posted by black_hat_13 at 23:05Comments(0)

2007年06月19日

牢獄としての肉

 憂鬱な6月が怒涛の勢いで過ぎて行ったよ。1サイトで3サイト分ある大規模なサイト構築とサイトのリニューアルと新しく管理/運営するサイトの締め切り(?)が1週間ごとに来て、来、来てね……。

 忘れた頃に届くTHE BLACK LEAGUEの『a place called bad』アルバム。まだ梅雨も始まっているか判らないってのに夕立的な何かで濡れそぼった配達員のおじさんに感謝。「雨、降り始めましたね」「ほら、雷がなりましたよ」「あ、また」どこまで天気の話題で引っ張るつもりなのか。私、そんなに話し辛いですか。

 飲み屋にて。「今日は家に帰りたくないの」と隣の社員さんにしなだれかかる偉い人。偉い人は既婚男性であり「貴方と一晩の火遊びを楽しみたい」という含意一切抜きで、文字通りご自宅に帰りたくないらしい。「君のほかにも沢山面接したんだけどねー。合格したの、君だけだったんだよ」だそうだ。

 「ゆさん、絡み方が解らない」とも言っていた。  

Posted by black_hat_13 at 23:03Comments(0)

2007年06月18日

牢獄としての肉

THE NATIONAL/boxer

 ナッショナー!

 海外のレビューなんかを読んでいると"heart-aching"という形容詞を時々目にする。「胸が詰まるような」と「胸キュンな」の中間に位置する言葉のように思える。これはおそらく私の語学力の無さに起因するのだが。とにかく、私はこの言葉が好きなのです。

 で、THE NATIONALの『boxer』アルバムがまさにそんな感じだったので最近繰り返し聴いているところだ。1曲目の「贋物の帝国まであともう少し」とシニカルに歌う"fake empire"の時点で胸の奥がジュンとしてしまう。もともとはcotaさんが珍しく白熱した口調で語っているのを見て興味を持った。

 腹に響く低い声で訥々と言葉を置くように歌うヴォーカルは、ちょっとJOY DIVISIONのIan Curtisに似ているが、よりジェントルで歌心があるし、あそこまで譫妄状態だったり枯れ果てたりはしていない。楽曲はno waveだったりnew waveだったり。時々民族音楽風。基本的に抑制の効いたトーンだが、インタープレイと呼びたくなるような複雑なパートも随所に。

 なんて言うか、死後に生前の苦痛や悔恨を思い返しながら、それらを愛しげに撫でているような、漂白された感じがすごく素敵だと思った。惨苦をがなり立てるのではなく、「そんなこともあったねぇ」と呟くことによって、来歴の判らない、そもそも存在したかどうかも判らない心痛に一気に運ばれしまう。ほとんど幻肢痛だ。

 ……休日出勤中、このアルバムを聴きながら胸をキュンキュンさせつつ仕事していると、偉い人登場。「さぁ、今日は誰が僕と遊んでくれるのかな?」とのことで、近くの鶏料理屋さんで荒れた呑みと相成った。外に出てみれば酔漢がビュービュー口から何か出してたが、お前がもたれかかってるそれな、私の原付様なんだよ。
  

Posted by black_hat_13 at 23:16Comments(3)

2007年06月17日

口の中が馬鹿馬鹿しくなる

 IDEOっていう凄いデザイン・ファームがあるらしいんスわー。そこのトム・ケリーが書いた『イノベーションの達人−発想する会社をつくる10の人材』という本を読んでみた。ブレイク・スルーを喚起する方法とそれに適した人材について書かれている可愛い本だった。

 それよりすべてのデザインには何かしらの意味/意図があること、それ自体に結構びっくりした。この本を読んでからというもの、店舗の内装やモノの形が気になってしょうがない。森羅万象に意味があると思い込み、それに固着する現象をパラノイアと呼ぶ気もするが。

 ドイツから髭のダンディが帰ってきたのが約一ヶ月前。その後、双方都合が合わなくて結局会えたのが氏がドイツに戻る2日前というテイタラクだったのだが、まぁ、会えたので良しとしましょうよ。当日、あれこれの行き違いによりどちらも夕食を済ませており、会合は近くのスター・バックスにて行われるあたりが実に不器用。

 お互い胸のうちを語る。付き合いが長いのか短いのか判らない間柄だが、なんて言うか、通訳なしで話せているようなセッションは単純に心地よかった。今思い返すにつけ、論件が青い、青い。我ら未だ道半ばにあり、といった感じだ。しかも髭のダンディの髭があんまり濃くなかった

 氏と別れた後思ったこと。「人間、所詮色と金やで」という世界を嫌悪しつつ、社会に出てみたら露骨にそんな感じで結構びっくりした。でも「それだけじゃないだろ」と引っかかりを感じる間はそれに抗してみたりすると幸せになれる気がする。そのように拝命した主体として振舞うのです。

 人間の作り出した不浄は人間以外には祓えないという苦難にこそ、人間の自由があるというレヴィナスの<物語>が私はとても好きで、そっちに賭け金を置きたいので、再びコツコツ努力の日々を生きようと、そんなことを思った。  

Posted by black_hat_13 at 22:29Comments(5)