昨年11月の初公判をすっぽかし、やり直し初公判では身柄を拘束され、強制出廷させられた野々村被告。入廷すると、まずはボリュームたっぷりの頭髪が印象的だった2014年7月の号泣会見時とは一転、きれいにそり上げられたスキンヘッド姿で法廷をざわつかせた。
ヘアスタイルの変化は反省の表れかと思いきや、起訴内容については「収支報告書に虚偽記載し、政活費の返還を免れたことは決してございません」とはっきり否認した。
引き続き行われた弁護、検察側の被告人質問では「入院・通院いたしておりまして、記憶障害の可能性があると診断されておるのでございます」と主張。検察側の追及には「記憶にございません」を100回近く連発し、涙をにじませる一幕も。結局、具体的な釈明がないまま閉廷した。地裁は逃亡の恐れがあることなどから3月25日まで勾留することを決定。次回公判は2月22日に開かれることになった。
スキンヘッド姿の野々村被告。実は号泣会見以降、政活費不正疑惑に加え、「カツラ疑惑」も浮上。インターネット上には前頭部がはげ上がった兵庫県川西市職員時代の野々村被告とされる写真が出回っていた。
元川西市職員の60代男性は「市職員時代は写真の通りの頭髪だったが、退職して選挙活動を始めるにあたり一気に増毛したのではという噂になった」と証言する。
薄毛治療の専門医として活躍する「AGAルネッサンスクリニック新宿院」(東京)の笠井敬一郎院長によると、野々村被告の市職員時代の写真を参考に最新の植毛技術による治療費を概算すると、手術で145万~200万円、薬剤費などで年間約38万円かかるという。
笠井院長は「最新の植毛では地毛をロボットでくり抜き、薄毛部位をマイクロメスで切って植え込む。ただ、(会見当時の)野々村議員はとても力強い髪になっていたので、おそらくウイッグ(カツラ)でしょう」と指摘する。
大手カツラメーカー「アデランス」(東京)によると、カツラの場合、費用は30万~50万円で、地毛の調整などに年間約2万円が必要。同社の広報担当者は「耐久年数は使用頻度にもよるが、毎日使用すれば2年ほどで交換が必要」と話す。
県議時代、議員報酬と期末手当で年間計約1400万円を受け取りながら、政活費で不正に蓄財していた疑いを指摘されている野々村被告。冒頭の人定質問では、現在の職業を問われ「はいっ、無職です」と答えており、収入を失ってスキンヘッドにしたのか。政活費の不正とともに法廷での真相解明が待たれるところだ。
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