男性弁護士の局部を枝切りバサミで切断したとして、傷害などの罪に問われた男の裁判で、14日、被告人質問が行われました。男は、「妻が性欲のはけ口になっていたことの悲しみと絶望感が、ものすごい怒りになった」と動機を述べました。
 「無意識に下腹部に目がいって、怒りが爆発してしまい、ハサミで陰茎を切断した」

 妻の不倫相手の局部を切断するという前代未聞の事件。元プロボクサーで慶応大学法科大学院生だった小番一騎被告(25)は、去年8月、男性弁護士に重傷を負わせた傷害などの罪に問われています。

 東京地裁で開かれた14日の被告人質問で、小番被告は、声を詰まらせながら、初めて事件の詳細を語りました。

 「これはごうかんに当たるのではないかと刑事告訴も考えていた。妻が性欲のはけ口になっていたことに悲しみ、絶望感が出てきて、それがものすごい怒りになりました」(小番被告)

 2人は東日本大震災のボランティアで出会い、2012年に結婚。小番被告は、司法試験合格を目指し、妻は被害者の弁護士事務所で働き始めました。夫婦そして被害者の関係は・・・。先月の裁判では妻の供述調書が読み上げられました。

 「実家に居場所がなかった。結婚は紙ペラ1枚だし、まあいいかと思った」(小番被告の妻)

 妻は調べに対し、「小番被告はペットの猫と同じと思うようになっていた」と証言していました。こうした中で、妻と被害者はおととしから不倫関係に。犯行の引き金になったのは、夫婦の間で口論になった際の妻のこんな言葉でした。

 「男性弁護士からキスされて悩んでいた。2回だけ肉体関係を持った」(小番被告の妻)

 そして去年8月、事件は起きました。

 「5、6発、ぶっ飛ばしてもいいですか。あなたがごうかんしたからですよ」(小番被告)

 14日の被告人質問で小番被告は、「怒りを抑えられず、被害者には申し訳ないことをした」と謝罪。そして妻について、「被害者との関係はよく分からないが、今も僕は心から愛しています」と述べました。裁判は、次回6月3日に結審する予定です。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160414-00000054-jnn-soci

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