気の向くままに(As I Please, 1943-1947)
ジョージ・オーウェル 著
H.Tsubota 訳
ライセンス:クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示-非営利-継承 4.0 国際

- 1943年12月3日
イギリスとアメリカの間の警戒心、一九四六年MS、ロンドンのスラム街 - 1943年12月10日
人種問題の存在 - 1943年12月17日
イギリスとアメリカの関係、不沈の軍事専門家、コリントの高級娼婦ライス - 1943年12月24日
新悲観主義者、カルタゴの平和、「正しくとも間違っていようとも、わが祖国」 - 1943年12月31日
残虐行為と戦争行為、世界で最も醜い建物、国歌の二番、アミアンの和約 - 1944年1月7日
新年叙勲者リスト、防空壕 - 1944年1月14日
古い雑誌の大きな魅力 - 1944年1月21日
ウールワースのバラ - 1944年1月28日
インド人戦争反対者、エズラ・パウンド、生き残っている迷信、国際言語の必要性 - 1944年2月4日
「事実は真実である」、ズボン裾の折り返し禁止令 - 1944年2月11日
反ユダヤ主義、アンソニー・トロロープ、地理学の改善 - 1944年2月18日
住宅再建問題、衣服配給、笑わせるジョーク - 1944年2月25日
創作物とプロパガンダ、進歩に対する恐れ - 1944年3月3日
死後の生という信仰、著述家の稼ぎ出す金額 - 1944年3月10日
トルストイ、ジョイス - 1944年3月17日
以下の言葉や表現に死刑判決を宣告する - 1944年3月24日
ファシズムとは何か? - 1944年3月31日
「戦争犯罪者」の裁判 - 1944年4月7日
イギリスの新聞、BBC - 1944年4月14日
イギリスの出生率低下問題、ある村でのクリケットの試合、個人の不死という信仰 - 1944年4月21日
彼らはBBCニュースを聞く、新聞のポスター、外国の言葉や言い回し - 1944年4月28日
独裁的な政府の下で、「現代少女」問題 - 1944年5月5日
優れた詩と劣った詩を見分ける力、「私たちは味方となる鳥を滅ぼしつつある」 - 1944年5月12日
「距離の廃絶」と「国境の消失」、過剰な値段、「現実主義」に対する現代の崇拝 - 1944年5月19日
「人道的」な戦争、陰謀という考え - 1944年5月26日
合衆国における反イギリス感情、大都市に住む人々の恐ろしいまでの孤独 - 1944年6月2日
プロパガンダ、短編小説の復活、バビロニア人の結婚風習 - 1944年6月9日
広告と批評の間の区別、敵の「術中にはまっている」 - 1944年6月16日
ブレインズ・トラスト、ポリティクス誌 - 1944年6月23日
アナトール・フランス、カトリックのプロパガンダ - 1944年6月30日
ドイツの無人飛行機、ロマン主義的なナショナリスト、六百万冊の本が焼失 - 1944年7月7日
古典教育、文明世界の生活、自発的な沈黙、熊の色は何色か? - 1944年7月14日
都市部への大規模爆撃、商業広告 - 1944年7月21日
サミュエル・バトラー、不変的な人間の特性、頭の体操をひとつ - 1944年7月28日
貧しい人々の道徳的優越、古代の奴隷、問題となるのは文学的価値だけ - 1944年8月4日
戦時の精神構造、柵は不必要、ロンドンの子供たち、モスリンのベール - 1944年8月11日
有色人種立ち入り禁止 - 1944年8月18日
ロンドンの街区を囲む柵、馬鹿げた法律、反ジャックブーツ・キャンペーン - 1944年8月25日
ビルマの戦い - 1944年9月1日
ワルシャワでの蜂起 - 1944年9月8日
芸術家の立場、極めて不愉快な写真 - 1944年9月15日
年老いたタクシー運転手、バズ爆弾 - 1944年10月6日
ジャーナリズムの学校、鉄道の長旅 - 1944年10月13日
それはチベット語だったのだ、「イギリス人はどいつも変わらない」、芸術の実践 - 1944年10月20日
日射病についての迷信、書籍用の紙の不足 - 1944年10月27日
キリスト教護教論者、モズレーの釈放 - 1944年11月3日
処刑の様子、メロンの露地栽培 - 1944年11月17日
「筋書きの公式」、日付の改竄、トーリーが知性を育んだ時こそ - 1944年11月24日
商店主たちの無礼、詐欺広告、「ずっと読みたいと思っている」本 - 1944年12月1日
V2、ドン・キホーテ、泥ヒバリ、本を「殺す」、アテネのタイモン - 1944年12月8日
「客観的に」、「アイルランド人、万歳!」、再び「筋書きの公式」、先週の問題の解答 - 1944年12月29日
徒手格闘、ベンボウ提督、ギリシャにおけるインド人部隊 - 1945年1月5日
一八一〇年のクォータリー・レビュー誌、フェアチャイルド一家 - 1945年1月12日
拷問室の喜び、ユーゴスラビア政治、アテネの新聞の多様性 - 1945年1月19日
フランスでの報道プロパガンダ、一八一五年のオブザーバー紙、「とっとと目を覚ませ」、エドガー・ウォーレス - 1945年1月26日
政治的不誠実、ウィリアム・ブレイクの飾り盾、言葉の出現や消滅 - 1945年2月2日
蔑称の使用、ポーランド問題、永久的な戦争、「ライオンなんか失くしちゃいないぞ!」 - 1945年2月9日
皿洗いという退屈な仕事、書評家の習性、無益な隠喩、ブレット・ハート - 1945年2月16日
ビルマの未来、最も賢い動物、ゲシュタポの文芸批評チーム - 1946年11月8日
アメリカのファッション雑誌、「交通事故死撲滅」運動、パンの配給 - 1946年11月15日
政府による情報公開、戦争犯罪者の絞首刑、出典求む - 1946年11月22日
新聞の知性と人気の間の関係を - 1946年11月29日
平均的な一日の記録、価格上昇の動き、パレスチナへのユダヤ人の帰還 - 1946年12月6日
スヴェンガリ、作家としての寿命、印刷不可能な言葉 - 1946年12月13日
国際交渉というゲーム - 1946年12月20日
クリスマスを迎えて - 1946年12月27日
軽信の時代、訴訟での脅迫、不愉快なアメリカの「漫画」 - 1947年1月3日
ビルマへの船旅で、文学者の粛清、「自省録」から引用 - 1947年1月17日
インド人の「敵国協力者」、不適切な占領統治、ゴミ捨て場へ行くのがふさわしい言葉 - 1947年1月24日
スケープゴートとしてのポーランド人、ペタンとメアリー王妃、 - 1947年1月31日
トリビューン 10周年を祝して - 1947年2月7日
家庭での修理仕事、雪、ビルマの少数民族問題、H・G・ウェルズ - 1947年2月14日
スコットランド・ナショナリズム、ウィスキー酒造家からの手紙、おどけた墓碑銘 - 1947年2月21日
イギリスにおける検閲の不条理さ - 1947年2月27日
人種的な偏見 - 1947年2月28日
作家の手書き文字 - 1947年3月7日
代表的な英語詩の選集 - 1947年3月14日
文字の綴りと度量衡、「民主主義についての六週間の講座」、私立学校での歴史の授業 - 1947年3月21日
イギリスの少子高齢化、法律の実際的知識、週刊新聞の発行停止 - 1947年3月28日
社会調査について、性病との戦い、春の訪れ - 1947年4月4日
出版業の国有化、特許薬への対抗運動、自家用のタバコの栽培、ピジン英語
訳者あとがき
「気の向くままに」は週刊新聞「トリビューン」に掲載された連載コラムで、BBCを退職して「トリビューン」の文芸担当編集者に就任したオーウェルによって1943年12月から1947年4月まで連載されました。
その名の通り各コラムは「気の向くままに」文学や時事について論評したものになっていて、多くの場合、1つの記事内で3つほどの別個のテーマについて論じています。
本来は各コラムにタイトルはありませんが、ここでは内容を概覧できるように翻訳者がタイトルを付けています。
なお底本は「The Collected Non-Fiction: Essays, Articles, Diaries and Letters, 1903-1950」(ペンギン・ブックス, 2017/3/9)を使用。