1.12年前のANOTOペンを使った教育の試み
かれこれ12年くらい前にある教育情報会社を通じて入学前準備教育でスウェーデンのANOTOペンというデジタルペンを使って小論文と数学の講義を行っていました。

通学による入学前準備教育 ( 8 年間の実践と課題)
https://www.slideshare.net/blackcoffee21/2008-35119640
ronbunanoto

その時の報告が私のスライドシェアの6ページに残っています。(肩書は前職のものです。)

小論文が手書きで書いたものがそのまま画像としてデジタル化されて保存されます。小論文の演習など参加人数が多いと保存しておくのが大変ですが、これだと電子ファイルで保存できます。

さらにこのANOTOペンのいいところは書き始めから終了まで録画されます。再生すると書いた順に再現されていきます。なので数学の問題を解く過程がそのまま記録されます。これを再生するとどこで間違ったか、どこが理解できていないかを解明できます。

分数の計算や割り算などでつまずいている小学生などを教えるときに有効です。難点は小学生にはペンが若干太いことです。

この機能を使って教育しようと考えていたのですが、残念ながら業者が撤退してしまいました。最後まで大日本印刷が残っていたのですが、いよいよ撤退のようです。
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1189585_1567.html

実はその当時、スウェーデン大使館であったANOTO社主催のセミナー(ANOTO本社社長も参加していたいました。確かアーノッシュさんと言いました。)で事例発表もしたのですが、算数の件は話さず小論文指導の件だけしか話せなかったのが悔やまれます。うまくプレゼンできていれば研究費を獲得できたかもしれなかっただけに残念です。

2.夢をあきらめずもう一度算数・数学教育に携わることにしました
最近になりまた子どもたちの算数・数学の学びのワークショップを企画するようになり、ANOTOペンのことを考え始めています。もちろんデジタルペンはANOTOだけでなく、日本の文具メーカーも手掛けているのですが、「録画」するという機能を持たないので使えません。ソニーのデジタルペーパーならそういうことができるかもしれないと期待していますが、8万円くらいするので気軽に手が出せません。さらに開発キットを手に入れるとすると200万くらいにはなるでしょう。

それで諦めきれずにANOTO本社のサイトを見てみました。
そしたら面白いプロジェクトがあるのを見つけました。
KAITOというようです。
https://www.anoto.com/solutions/kait/#section-2

3.再びANOTOサイトへ、そしてKAITプロジェクトの発見
google翻訳してみました。
教える方法と学ぶ方法に革命を起こす
今日の教育では、学生は絶対スコアで単純すぎて評価されます。 学生はさまざまなレベルと速度で学習するため、この方法は時代遅れで、非効率的で不完全であり、学生は挑戦的または過負荷になります。

教育の変化に対するこの重要なニーズに対処するために、アノトはKAITを導入しました。KAITは、パーソナライズされた学習を可能にし、学習効率を向上させることに焦点を当てた、新しい革新的なAI駆動プラットフォームです。

私たちの目標は、グローバルな教育を混乱させ、教師と生徒の両方の効率を改善することです。

ペンもかなり細くなっています。これなら子どもたちでも大丈夫でしょう。
anotopen

KAITスマート評価ソリューション
オフライン教育用に設計されたKAITは、学生の理解を評価し、学習効率を改善するために相対ギャップを見つけます。このソリューションは、生徒を個人として評価し、正確な長所と短所に基づいてパーソナライズされたレッスンを提供することで生徒の負担を軽減し、理解を最適に向上させるように設計されています。

KAITの仕組み
KAITには、カメラ、メモリチップ、リアルタイムクロックを備えたスマートペンが含まれています。 1秒間に5〜6回データを記録します。デジタルペンは、紙に書かれたアナログデータをデジタルデータに変換し、クラウドプラットフォームの洗練された診断評価モジュールで同期および集約します。このデータは、プラットフォームのAIアルゴリズムの基盤レイヤーになります。

AIアルゴリズムは、学生に個別の学習パスを推奨するために使用されます。この計画は、処方箋の完全な診断を提供し、教師が学習過程のギャップ、その理由、問題の解決方法を理解するのに役立ちます。

最終的に、このプラットフォームは、教師がより効率的に指導し、指導するのに役立ち、学生がより速く理解し、実行するのに役立ちます。

主な利点
学習段階の自動グレーディングと自動記録保持
各生徒の包括的な診断に簡単にアクセスできます。
  1. 介入のタイミングと方法論

  2. 永続的な問題の「理由」を理解する

学生を決まった時間で学習させるのではなく、学生の理解に合わせて時間を調整します。
調査によると、手書きのメモを入力すると情報の保持と創造性が向上することが示されています
主な機能
高度な形成的評価プラットフォーム
独自のコンテンツを使用した形成的評価(コンテンツに依存しない)
教室の評価における標準の紙とペン
 
包括的な学生診断
発見的データを活用して、学生の知識と習熟度の相対的なギャップを理解する
教師ダッシュボードで貴重な洞察と介入の提案を提供します

認知および行動診断
認知および行動分析で有効な多次元診断
学生が間違いを犯す理由を分析します

生徒のテストスコアは、生徒のトピックに対する理解や習熟度を表すものではありません。パフォーマンスを決定する認知的および行動的要因は他にもたくさんあります。
KAITは、これらの「その他の要因」を把握して、教師と生徒の両方を支援しています。


4.まとめとワークショップの紹介
これは新たにANOTOペンについて調べてみる価値がありそうです。
どなたかが私たちのワークショッププロジェクトのスポンサーになってくだされば未だ日本にない教育(特にリメディアル教育)を開発できると思います。その果実は必ず還元いたします。
問い合わせ先
thinkupltd@gmail.com
担当 山下

ついでにANOTO本社にこのブログを送ってみましょうか。

ところで
今年の冬12月26日に子どもたちのための算数・数学ワークショップ『未来の扉』を開催します。

NPOマナビバ主催
子どものための算数・数学ワークショップ
『未来の扉』
https://eigomurasa.jimdo.com/
数学がストンと分かり、数学のセンスが身に付くワークショップです。
「分かる」までトコトン付き合います。
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