ロシアに渡った薩摩の若者ゴンザ
留学生新聞の白石 誠さんのfacebookウォールに面白いことが出ていました。
同郷(鹿児島)の方なので、公私にわたり友だちなのですが、昨日串木野に行かれたようです。
ウォールにあった横断幕。
「ゴンザの御霊、お帰りなさい」とはいかにも鹿児島らしい謎だらけの異次元ワールドです。
そしてゴンザの胸像。
泣いておられる!?
白石 誠さんのウォールには次の文章が…。
>1728年、藩命で大阪に行く途中、船が流されカムチャツカ沖に漂着した薩摩漁師の子ゴンザ。モスクワで謁見したヨアノヴナ女帝に日本語教師となるよう勧められ、十代にして収録数1万2千語に上る世界初の露和辞典を編纂した。というより、そこに遺された言葉は全て薩摩語だったから、正確には「露薩辞典」と言うべきか。
ネットで検索したらすばらしいサイトを見つけました。
レポート ・ゴンザ
他のページも凄いのであとでじっくりと読ませていただきます。
串良の方言をまとめた薩摩の大学人・柿本静志さん
それで思い出したのが濱名学園の柿本静志さんの御本のこと。
お会いした時にいただいたのがこの本でした。同郷のよしみでついついご専門の学校経営のことではなく鹿児島弁の話題になってしまいます。
大学の経理畑の職員をされながら大学で研究され、それをまとめられたのが上記の書籍です。ちなみにもう一つの顔は私立大学経営のアドバイサーです。教授会にはっきりと数字で物を言える人として私が尊敬する大学人のお一人です。
アマゾンの表紙写真はローマ字になっていますが、日本語で書かれています。
誰かがしっかりとやっておかなければ消えてしまう古い方言、貴重な本です。
人文学の大切さと地方の大学の存在意義
正しい日本語がペルーの日系社会に残っているとペルーの加藤神父が話しておられたことも思い出しました。
それでさらに思いだしたのが聖学院大学におられた須山奈保子先生(日本文化学科)のこと。
先生は奄美地方の方言を収集・研究しておられました。最終講義を今でも思い出します。
白鯨の著者メルヴィルの長編叙事詩『クラレル―聖地における詩と巡礼』を訳された須山静夫先生の奥様でした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4523292477/hakkennohibi-22/ref=nosim/
クラレル―聖地における詩と巡礼
↑
この大作を訳されたのです。それを見るとやはり人文学は必要なのだと叫びたくなります。
特に地方の小さな大学でこそ、そこでしかできないリサーチがあります。
そしてそれこそが文化であり教養です、ときっぱりと産業界、財務省、経産省の皆さまに申し上げたい。
地道にしっかりアカデミックな方法(ディシプリン)で研究し、本にまとめる。
これはコンピュータの時代になっても変わらぬ人間の叡智につながります。
世界初の日露辞典をコンピュータにデータベース化すると何か新しい発見があるでしょうね、きっと。でもその発想を「つなげる」のは人間です。
薩摩のプランナー森田達也をよろしく!
ははっ、そこで最後は我田引水的にパーソナル・ブランディングの話に持っていって締めます。
私のキャッチフレーズ
『アイデアをカタチにする仕事人』
森田達也というペンネームで活動をしています。
今まではひっそりと、これからは大胆に。
閉塞感のある大学でこのまま押し黙っていても、おそらく状況は変わりません。大学改革が始まったとばかりに思っていましたが、一歩歩みだした途端にブレーキが掛かっています。
まだなんのことやらと思う方も多いでしょうが、夏休みをかけて全国を巡回し、新しい教育改革の流れを説いてまわったはずなのに、不穏な雲がただよい始めているようです。
もちろん、それを蹴散らすくらいの勢いが必要ですが、さてどうでしょう。
変わりた~い、変わりたくな~い。
どっちなんでしょう?大学は?
留学生新聞の白石 誠さんのfacebookウォールに面白いことが出ていました。
同郷(鹿児島)の方なので、公私にわたり友だちなのですが、昨日串木野に行かれたようです。
ウォールにあった横断幕。
「ゴンザの御霊、お帰りなさい」とはいかにも鹿児島らしい謎だらけの異次元ワールドです。
そしてゴンザの胸像。
泣いておられる!?
白石 誠さんのウォールには次の文章が…。
>1728年、藩命で大阪に行く途中、船が流されカムチャツカ沖に漂着した薩摩漁師の子ゴンザ。モスクワで謁見したヨアノヴナ女帝に日本語教師となるよう勧められ、十代にして収録数1万2千語に上る世界初の露和辞典を編纂した。というより、そこに遺された言葉は全て薩摩語だったから、正確には「露薩辞典」と言うべきか。
ネットで検索したらすばらしいサイトを見つけました。
レポート ・ゴンザ
他のページも凄いのであとでじっくりと読ませていただきます。
串良の方言をまとめた薩摩の大学人・柿本静志さん
それで思い出したのが濱名学園の柿本静志さんの御本のこと。
お会いした時にいただいたのがこの本でした。同郷のよしみでついついご専門の学校経営のことではなく鹿児島弁の話題になってしまいます。
鹿児島県肝属郡串良町の方言―さつま語と地方方言の語源をさぐる
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柿本 静志
めいけい出版
売り上げランキング: 1,280,862
めいけい出版
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大学の経理畑の職員をされながら大学で研究され、それをまとめられたのが上記の書籍です。ちなみにもう一つの顔は私立大学経営のアドバイサーです。教授会にはっきりと数字で物を言える人として私が尊敬する大学人のお一人です。
アマゾンの表紙写真はローマ字になっていますが、日本語で書かれています。
誰かがしっかりとやっておかなければ消えてしまう古い方言、貴重な本です。
人文学の大切さと地方の大学の存在意義
正しい日本語がペルーの日系社会に残っているとペルーの加藤神父が話しておられたことも思い出しました。
それでさらに思いだしたのが聖学院大学におられた須山奈保子先生(日本文化学科)のこと。
先生は奄美地方の方言を収集・研究しておられました。最終講義を今でも思い出します。
白鯨の著者メルヴィルの長編叙事詩『クラレル―聖地における詩と巡礼』を訳された須山静夫先生の奥様でした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4523292477/hakkennohibi-22/ref=nosim/
クラレル―聖地における詩と巡礼
↑
この大作を訳されたのです。それを見るとやはり人文学は必要なのだと叫びたくなります。
特に地方の小さな大学でこそ、そこでしかできないリサーチがあります。
そしてそれこそが文化であり教養です、ときっぱりと産業界、財務省、経産省の皆さまに申し上げたい。
地道にしっかりアカデミックな方法(ディシプリン)で研究し、本にまとめる。
これはコンピュータの時代になっても変わらぬ人間の叡智につながります。
世界初の日露辞典をコンピュータにデータベース化すると何か新しい発見があるでしょうね、きっと。でもその発想を「つなげる」のは人間です。
薩摩のプランナー森田達也をよろしく!
ははっ、そこで最後は我田引水的にパーソナル・ブランディングの話に持っていって締めます。
私のキャッチフレーズ
『アイデアをカタチにする仕事人』
森田達也というペンネームで活動をしています。
今まではひっそりと、これからは大胆に。
閉塞感のある大学でこのまま押し黙っていても、おそらく状況は変わりません。大学改革が始まったとばかりに思っていましたが、一歩歩みだした途端にブレーキが掛かっています。
まだなんのことやらと思う方も多いでしょうが、夏休みをかけて全国を巡回し、新しい教育改革の流れを説いてまわったはずなのに、不穏な雲がただよい始めているようです。
もちろん、それを蹴散らすくらいの勢いが必要ですが、さてどうでしょう。
変わりた~い、変わりたくな~い。
どっちなんでしょう?大学は?