ウチはテレビがないのでよくわからないのですが、今、一般にはリオオリンピックでものすごい騒ぎになっているのだろうと思います。
競技者であれば、おそらく第一の目標であろうオリンピックですが、男子ゴルフの松山英樹さんはリオオリンピックを辞退しました。
「開催地におけるジカ熱および治安に関する不安を十分に払拭できなかった」
から。
どれくらい治安に不安があるかというと、
警察が「地獄へようこそ」とアピールするくらい、かな。
松山さんは、昨年から「本当に世界一を決める大会なのか」と、ゴルフにとってのオリンピックの価値への疑問を語っていました。
ほとんどのゴルフ選手の目標は伝統ある年に四度のメジャーで優勝すること。
だから、そこで結果を出すために、ゴルフ選手はぶれません。
実際、世界ランク一位のジェーソン・デー選手をはじめ、複数の有力選手がオリンピック出場を辞退しています。
松山さんは「例えば僕が断ったらどうなるのかとか、(周囲の反応を考えると)ちょっと怖い」とも言っていますが、日本の第一人者はやはり、自分の目標を目指します。
当然の決断だと思います。
松山さんは出場辞退の発表後の7月31日、メジャーの一つ、全米プロ選手権で4位に入りました。
メジャー自己最高の成績ですが、「メジャーで勝つためにどうしたらいいのか考えて、次の試合に向けて頑張りたい」と、次を見据えています。
これがプロだと思います。
<参照>
■「男子ゴルフ 松山リオ五輪辞退 ジカ熱、治安など理由に」、神戸新聞、2016/07/04
■Megha Mohan, Rio 2016: 'Welcome to Hell' warn police, BBC News, 28 June 2016
■「松山 ショットに光明 ゴルフ、メジャー自己最高4位」、神戸新聞、2016/8/2