November 29, 2017

Bowieという名のブーツを履いて

昨晩。デビッド・ボウイのドキュメンタリー映画「ジギー・スターダスト」のフィルムライブを観に行ってきました。
昨晩も、観に行けたことに感謝。
ヘドウィグでは、真ん中の一番前の席。
ボウイでは真ん中寄りの一番後ろの席。
今回は一番後ろと言っても、
ゆったり観ることの出来る席。

場所はZepp東阪。
そう。ライブハウス。
一夜限りの爆音ライブ。

今夏、大阪で10日ほど?単館上映されてたのを、
見逃していたので、今回も行けるかな?
と思いながら、チケットだけ購入していた。

今年は年始めに、
東京でボウイの展覧会「David Bowie Is」があった。
行く機会を得ず、気落ちしていた私に、
京都の友達から、京都新聞掲載のボウイの記事が届き、改めてボウイと京都、日本との縁を知り、
癒された。
また、この記事で、京都アンテルームでの写真展を知り、観に行けたこと、
それから、これも友達が教えてくれたからこそ観ることのできた「ヘドウィグ・アンド・ジ・アングリーインチ」。
ヘドウィグ観劇で初めてわかった、主演のジョン氏がボウイから影響を受けていたであろうこと、
そして今回のドキュメンタリー映画。

「絶対」という約束のできない日々の現在、
今年、ボウイにつながる、この3つに出逢えた事に、大きな感謝の念を抱かずにはいられない。
ありがとう★

★★★

そして、昨晩私は、黒の上下に身を包み、
Bowieという名のブーツを履いて、
1973年7月3日 ロンドンのハマースミスオデオン、ジギースターダストのラスト・ライブのショーを、
初めて観た。

私が、ジギー・スターダストを知ったのは、18か19の頃だったろうか?
なぜか苦手だった。
砂糖菓子のように、どこか壊れやすく、傷つきやすそうな感じがしたからだったろうか?
だから、ジギーを真正面から観るのは、今回が初めてだった。

映画は会場前のファンの子達の映像から始まる。
ジギーのように、髪を染め、カットして、
顔にペイントしたり、
キラキラ光るものをつけたり、
タバコをふかしてみたり。
どの子達も、まだあどけなさが残る顔をしている。
私も昔は、スターに憧れを持っていたから、
この子達のように、夢中だった時期がある。

そのスタイル、
その音楽、
そのリリックス、
あらゆるものから、イメージを膨らませ、
自分を虜にしてくれるものへ、
その人を形づくり、
私だけのスターにする。

★★★

ヘドウィグで、ジョン氏が唄う姿を、
本当に間近で観たとき、
まっすぐに表現するということは、
素晴らしく、力強いなと思った。

ジギーを観ても、そう思った。
自身が信じるものを、
真摯に表現する。
その強さ。

舞台の上の人と、
暗闇から光を見つめる人と。
私はずっと、光を見つめてきた側だ。

初めてライブハウスに行ったのは14歳。
爆音で内臓が揺れて、口から飛び出るかと思った。
すごいなと、思った。
あの頃から、ずっとロックが好きなんだろう。

今回も映画とはいえ、大音量。
ミック・ロンソンはじめ、
バンドの凄まじい演奏。

ジギー時代は、グラム・ロックスタイル。
山本寛斎氏の衣装や、奇抜なメイク、
ボウイの演劇的な動き。
無情感の漂うリリックス。
演奏はロック、
でも、どこか一人芝居の演劇を観ているような。
不思議さ。

時間や、死、若さ、老い、
そうしたモチーフがよく出てきた。
「私の死」
という歌があり、
扉の向こうに何が待っていようと、
気にしないさ、何も出来はしないのだから、
と、死を受け入れる心を唄っている。

フィルムの中のボウイは、とても若い。
だけど、すでに、最後のアルバム、
「★」に至る萌芽があり、
いろんな表現を実験し、
一見バラバラに思えるようなものが、
一つの流れ、一本の糸で、
ずっと、つながっていたんだ。
そう感じた。

★★★

楽屋のボウイは、ジギーをクールに演じる、
役者そのもの。
意欲に満ち溢れた表現者にも見えた。

ラストは「ロックン・ロールの自殺者」の

君たちは素晴らしい
僕に君たちの手を

のリフレインで終了する。

君たちは素晴らしい

力強く唄うジギーのメッセージは、
若者たちへ、そして、
若いボウイ自身への励ましにも思えた。







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November 25, 2017

ヘドウィグ・アンド・ジ・アングリー・インチ

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今日、やっと”ヘドウィグ・アンド・ジ・アングリー・インチ”の、
1998.2.14にN.Y.オフ・ブロードウェイ公演時のオリジナル版が届いた。
2017.10.17に日本公演を観た、その日にAmazonで発注していたものだ。

脚本・主演のジョン・キャメロン・ミッチェル氏が来日して初主演の初日本公演だった。
映画にもなったが、私が初めて”ヘドウィグ・アンド・ジ・アングリー・インチ”を観たのは、
三上ちゃん(三上博史)演じる、オリジナル日本キャストによる2005年の公演だった。
内容は詳しく知らず、三上ちゃんがドラッグ・クイーン演じるようだ位だったのだが、
その切なさ、美しさ、はかなさ、強さ、、、なんというか熱量に惹かれたのと、
楽曲がとても良くて、その歌詞の内容にも心を打たれた。
今にして思うと、最初に聴いたのが全編、日本語であったのが良かったのだと思う。
この舞台を見た後、映画を見て、そして今年のジョン氏との邂逅に至る。

***

三上ちゃんの後も、日本キャストで何回か上演されてきたヘドウィグだが、
今回は初めてジョン氏を主演に迎え、オリジナル日本メンバーと共に演じられた。
舞台が始まる前、デビッド・ボウイの”チェンジズ”が少しだけ流れた。
その時、私の中で、ヘドちゃん演じるジョン氏も、
めちゃくちゃデビさん好きなんだ!
とわかる。
2016年に逝ってしまったデビさんだが、ジョン氏もきっとこの公演を、
デビさんに捧げるような思いで演じるだろうと勝手に想像した。

東西に分かれたかつてのドイツ。
ベルリンで生まれたヘドウィグは、自由を求めてアメリカへゆく。
だが、性転換手術を受け、アメリカ兵の妻として、という代償を払って。
その時に受けた手術で残ってしまった体の一部、”アングリー・インチ”。
男でも女でもないヘドウィグの、愛を探す物語。
それが12曲のオリジナル楽曲で描かれてゆく。

***

今回、一列目の真中という、奇跡的な席で観劇することが出来た。
友達がチケットをとってくれたおかげ、
そしてもしかしたら観に行けなかったかもしれない状況の中、
あの晩、公演を観れたことに、心から感謝の念を感じずにはいられない。

いろんな思いが渦巻く中、ステージが始まると、
もうその中に、引き込まれ、素晴らしい楽曲と、
この作品を愛するキャスト陣の愛と、ヘドウィグファンの愛とが、
会場に漂っていた。

5曲目の”アングリー・インチ”の時、ステージから降りてきたジョン氏は、
なんと私の膝の上に、のっかった!軽くて、案外小柄な人だった!
ほんの一瞬の事だったけど、
思いがけず小鳥がやってきた時のような、
思いがけず別の世界とつながったような、
さわやかな嬉しい気持ちになった。

私の中で、バラバラに存在していた、ヘドウィグという像が、
オリジナルのジョン氏を通して、
あの夜、初めてひとつに集約されたような気がした。

舞台をひっぱっていた、もう一人の主演は中村中さんだ。
堂々とジョン氏と渡り合い、
ストーリーやヘドウィグの気持ちを代弁し、
コミカルにもパワフルにも、イツァークを演じた。
日本公演でなくてはならない出演者であっただろう。
素晴らしい楽曲を陰で支えていたバンドメンバーの方々もあってこその、
あの夜だったのだと思う。

最後に、何度も何度も、
”ありがとう!サンキュウー!”
と舞台へ向かって叫んでいました!
心からそう思えた。

そして10年以上前に、三人で三上ちゃんを観た、同じメンバーとの、
この夜での再会。
何かしら、熱いものを受け取った、
私にとって、マイルストーン的な夜だった。

***

フィクションでありながら、なぜか心の深いところにくる。
1998年のジョン氏の声は、とても若くて、
余計にまっすぐに、きらきらとしみわたってゆく。

最後の楽曲”ミッドナイト・レイディオ”から、
歌詞の最後の部分を抜粋して、本文を終わります。

Yeah,you know you're rock and rollers
Spinning to your rock and roll

Lift up your hands.

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October 29, 2017

弾丸・京都ゆき

子供の頃いただいた数珠が、だいぶくたびれ、
自分で選んだ数珠が欲しい、数珠を買うなら京都の小売店で買う。
と決めていたのと、
叔母の自宅じまいで出てきた祖母の古い数珠の処分もお願いしたく、
11月の数珠のお焚きあげに間に合わせたい思いもあり、
行くなら今しかない!と、昨日は朝一から京都入り。
台風前、雨女の名に恥じず、駅出るなり小雨が歓迎。
写真は東本願寺。門前に行くとお線香の香りが漂っておりました。
この門前にはたくさんの数珠やさんがあり、
そのうちの一軒「寺嶋念珠老舗」さんへ。
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古い町家のお店。畳のところでは職人さんの店主さんが数珠作り。
接客は若い息子さんと思われる人がしてくれはりました。
予算を告げ、略式でいつも持ち歩こうと思ってるんですと話したら、
まあそれはそれはたくさんのデザインを出してくれはりました!
イメージではそんなに種類ないだろうな~って考えていたのですが、
なんのなんの!石の種類はもちろん、房色やら、間に違う色石を入れたりと、
多彩な組み合わせ!
いつも持ち歩くと話していたので、
「赤い瑪瑙は魔よけの意味もあるんですよ」
と教えてもらったりしながら、ただただ種類の多さに、
「こんなにいろんな種類があるって思ってなかったので驚いてます!」
と話したら、
「そうなんです。人によって好みやこだわりもそれぞれで。
 作ってると楽しいですよ」
とおっしゃっていました。
聴いているこちらまで嬉しくなるような店主さんの笑顔。
並べられた中で、はっと目をひいたのが、木製の珠の念珠でした。
「それは菩提樹です。使ってると色が変わっていくのがいいですよ。
 間に水晶の色石を入れたのもありますが、木製の方が糸は切れにくいです」
ともアドバイスいただき、その後もいろいろ見せていただいて、
全部菩提樹の珠、房色は灰桜のものにしました。
一見地味ですが、手に取った時の感じがよく、経年変化するというのも魅力に感じました。
まさかこ数珠買うのにこんなに時間かかると思ってませんでした(笑)!が、
普段ここまで多彩な数珠を見たり、お話を聴いたりすることもないので楽しい時間を過ごせました。

***

そのあと、急な誘いにも関わらず応じてくれた京都の友達と、
京都に行ったら寄る紅茶の美味しい五条の「京都紅茶倶楽部」へ。
このお店を教えてくれたのも、今回一緒だった友達!感謝です^^
マスターの淹れてくれる紅茶は、いつも温かく丁寧な味がして美味しい。
紅茶ってどこでも色んなメーカーの買えるやん!
って思われるけど、ここの茶葉はなんというか、渋みまで優しい。
フレーバーティーも紅茶葉の味は生きたまま、しっかり自然な香りが効いている。
早めのランチとポットサービスの紅茶をゆっくりいただき、
気が付いたらお昼を過ぎており、二人慌てて岐路につき。

***

今回、京都駅に降りて、駅前を振り返って見たときに、
学生時代によく見ていた風景とずいぶん変わったなと、改めて思った。
それだけ私も時を経たということだ。
大通りには新しいお店や、今やどの都市でも見られるお店が目立ち、
どこもそうなってくんやな~と思いつつも、
京都駅から五条目指して、雨の中歩くと、
大通りから一本入った路地には、昔から変わらず続くお店がひっそりと、
でもしっかりとあったり、街で住まう人々の暮らしを感じて、
なんだか安心する。

短い時間で今回は、あれもこれも欲しくて、
五条の「半兵衛麩」で生麩と乾燥お麩とゆば、初めてのお買い物。
紅茶倶楽部の帰り道、偶然見つけたお漬物やさん宮川町「むらかみ」さんで、
すぐきと手作りの白菜のお漬物があまりに美味しそうで、買って帰りました。

どのお店でも、お店の人とちょっとですがお話しできて楽しかった^^です。
京都ゆきの思い出とともに、今日は丁寧に紅茶を淹れて暖まろう。
またゆっくり、のんびり、何度でも訪れたい京都です。

写真は今回購入した数珠と、友達にいただいた西条柿です^^♪
あれ?これって渋柿だったんじゃ?大阪市内でうまく干せるかな?
柿を見ると田舎の風景がよみがえります。

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blanco69 at 12:24|PermalinkComments(4)