April 16, 2017

いろはにほへと

桜も散り始め、さらに明るさを増した春の光に応えるように、
瑞々しく力強い新緑が現れてきました。

新しい制服やスーツに身を包み、新生活に心躍らせる若者、
お花見に浮き浮きと出かける人々、
春の光の下、喜びと輝きにあふれた、笑顔を多く見かけます。

私は、というと、
桜のはかない薄紅色を、どこか遠くに見やり、
年輪を重ねた黒々とした、そのごつごつした幹を見て、
過ぎさりゆく季節を想います。

人は皆、老いて死にゆきます。
それをだんだん身近に感じ、
いづれは自分事となる季節がやってきます。

暗い気持ではないのですが、
そうしたことを感じ、見て、学んでいる。
そんな日々が続いています。

***

今朝、元はっぴーえんどの松本隆さんが、新宿の街並みをゆく番組を見ました。
大きく変わりゆく街の中、変わってしまった景色と、変わらない景色と、
変化に戸惑いながらも街で今を生きる人々の姿。
あのやさしい「風をあつめて」という楽曲も、
当時、変わりゆく街並みに思いを寄せて、書かれたそうです。

目まぐるしく新しい物、情報が日々どんどん”更新”されて、
昔の建物、景色、生活がどんどん”刷新”されてゆきます。
それは、今にはじまったことではなく、
いつの時代も、そうであった部分があると思いますが、
そのスピードが、今は異常に速いような気がします。

うまく表現できませんが、変化に適応しながらも、
根っこの部分というのは、持っていたほうがいい。
そう思います。

光と陰は、表裏。
人の心にも、陰があるからこそ、
やさしい光のような思いやりがあると思うのです。

番組で、人間の息遣いが感じられるような路地裏の風景、
なんとはない道の風景を見て、ぼんやりそんなことを思いました。

***
そして今年も桜は咲いています。
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blanco69 at 11:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0)KISETU | KOKORO

February 12, 2017

farewell

今年、はじめて近所の神社の節分祭にお参りに行ってきました。
雅楽が流れて、薪が焚かれて。
お堂の中では巫女さんと神主さんがおられて、
お参りで祈願する方に、巫女さんが舞われて。

甘酒と福豆をふるまっていただき、
薪の炎、夜空に舞い上がる火の粉を見上げ、
久しぶりに生きている火を見たなあ。。。と、
都会の真ん中、しみじみと思いました。

新年はニュースタートへの助走、
節分は真打(?)のニュースタート。
季節が始まった気になります。

***

デビさんが、旅立たれて一年が過ぎ、
久しぶりにデビさんのアルバムを聴きます。

ラストアルバムを買いに行った日のことは、とても印象に残っています。

発売日、仕事帰り駆け足でタワーレコードに行き、
お店に入った途端、デビさんの歌声が。
”わ~運命的!”ってミーハーなファンは思っちゃう(笑)
発売日だから順繰りに流してるだけって、冷静な方は言うでしょうが、
そんなのは気にしない!

それは長い楽曲で、なぜか私は、
”デビさんこれが最後かもしれないなあ”
これはまるで、farewell(ごきげんよう、さようなら)って感じたのです。
そうfarewellっていう言葉が浮かんだのです。
もちろん歌詞の意味なんてわかりません。
そんな雰囲気がしたのです。

でも、それはアーティストとして隠居するかも、っていう、
そんなイメージでした。
だからアルバム発売の翌々日の訃報を聞いたとき、
あれは、デビさんからファンへの”さようなら”だったんだ。
って腑におちました。

それゆえ、あまりにきれいにいってしまったので、
呆然とするというか。

デビさんと知り合いでもなく、あったこともなく、
でも勝手に心の友とし、デビさんを知って、実に35年。
ずいぶん刺激やパワーをもらってきました。

ビジュアルは言うまでもなく、音でもいろんなカラーを魅せてくれました。
ラストの一枚前のアルバム”The Next Day”はとても力強く、
すごいな!と思いました。

創っては壊し、壊してはその欠片から新しいものを作り出し。
これまでの歴史、試みがいろんなニュアンスやカラーとなって、
音の中からにじみ出てくる感じ。

デビさんの旅立ちをみて、
私もこんなふうにきれいに”さようなら”と残して、
いきたいなというのは、強く思いました。

デビさん、本当にありがとう!
きっとまた次の世界でも同じようにファンとして出会うね!^^v
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blanco69 at 19:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0)ARTS・CINEMAS・BOOKS | KOKORO

January 15, 2017

2017

松の内の明けた今日。
日本全国、冷え切っております。
今年も昨年からの課題(?)が継続中。
いつものようなまっさらな気持ちで迎えた新年ではありませんでしたが、
小さな新しいもんが、日常にちょこちょこ癒しを贈ってくれています。

写真は、シサム工房さんの福袋に入っていたもの。
昨年、手編みのニット帽が良くて、お揃いの手袋購入したので、
福袋の帽子と手袋で、2個づつにはなりましたが、
デザインも違うし、編みの具合も違って、作り手さんの個性を感じています。
手織りのショールも、手編みのニットも、どちらも軽くてふんわり暖かい。
ふんわり作ってあるからこその、温かみかもしれません。
着けた感覚に癒されています。
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これは今年のある日のお弁当。
帰省時に、余った椎茸をたくさんいただいて帰り、佃煮に。
余らせたら傷んでしまうので、普段なら佃煮にするのがもったいないのですが、
肉厚の立派な椎茸を使ったおかげで、美味しく出来上がり(と思ってる)ました。
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これは今朝の朝食。
いただいたのは、今年の干支、とりさんのパン!
思わず笑顔になってしまいました。
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昨年は懐かしい人に再会する、という望みを2件果たすことができました。
1件は帰省時に、1件は訪ねてきてくれました。
20年、25年振りと、大きく時間を隔てての再会でしたが、
若い時を一緒に過ごした友達との再会は、心にぬくもりと癒しとを与えてくれました。

小さなことひとつひとつ、感じながら、時に考えさせられながら、
対処している毎日ですが、不思議と、すべてに感謝だなと思います。

今年も近所の小さな神社に、お礼の気持ちを込めて、初詣に行って参りました。
おみくじには、こんなことばがありました。

軒のはの 嵐の風は さわげども
春を覚ゆる 家の内哉

日本のことばは、美しいですね。
今年も大きな飛躍はないでしょうが、毎日の、身の丈の生活の中で、
ひとつひとつきれいにしていこうと思っています。




blanco69 at 11:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0)OUTI | KOKORO