July 30, 2017

むかしむかし

五月に伯母の自宅終いした際、亡くなって20年近く経つ祖母の物も残っていて、
その中に、私が描いた油絵と、私が作ったカップがあって、持ち帰りました。
絵は9歳の時、カップも同じ頃くらいに作ったもの。

お絵かき教室は3歳から、8歳か9歳の頃に油絵を始め、
中学に入ってからも通ってたかな?
油の匂いが大嫌い(なんでこんなに臭いんだ!)でしたが、
子供のころから見ていた西洋画の画材であることや、
水彩画と異なる、べたっと塗れるところや、
大好きな画家の模写をしたり(ルノワールの描く少女が大好きでした)、
何より先生が面白かった(笑)。
とても気さくな先生で、実は先生のすすめで大学も先生と同じ学校を受験。
先生の同級生が私の教授になったりと、本当にお世話になった先生。

何年か前、筆跡からお体を悪くされているのかも?と思っていたら、
ある年、年賀状が住所不明で返送されてきて、それきりに。

先生のアトリエ教室には、あちこち旅された旅先のものが、
無造作に壁の作り付けの棚に並べてあって、
「よし。今日はこれを描いてみよか」と、
先生が思い付きでささっと、モチーフを並べる。
この絵の楽器は、アフガンギター。
全体が茶色、下の織布地も茶系で、どうしようもなくしまりのない絵になり、
塗っても塗っても、茶色が渦巻いて、
めりはりがつけれず、もどかしく思っていたら、
先生が最後に、角材を使って弦をまっすぐ、すっと描き足したら、
とたんに生き生きとした絵になって、びっくりした。
先生にはお世話になったんだなあ。。。しみじみとわかる頃には、
もうお礼を言う機会はなく。
これは先生との思い出の絵だな。

IMG_20170730_150210















***
カップは、小学生の頃、夏休みの家族旅行で信楽へ行って作ったもの。
鈍行でのんびりと、信楽のペンションに泊まって、陶芸をして、
篠山の古い旅館に泊まって、神社へ行ったりして。
その時に作ったもの。もっと小さい時に、お箸置きとかも作ったはずだけど、
もうどこにもない。

このカップは、自分で使おうと思って作っていたものだが、
焼きあがって、家に届くなり、またまた母から、
「おばあちゃんにあげなさい!」
と言われ、ぶーたれつつ、私の元から旅立っていったもの(笑)。

長い長い時を経て、今日初めてこのカップで珈琲を飲んでみた。
ぶこつな手びねり。にもかかわらず、思いがけず口元に優しい。
分厚くて、カーブしているので、まろやかな口当たりなのだ。

土や粘土が大好きで、大学では彫塑科に行きたかったのだが、
私は手の皮が薄く、長時間土や水に触れると、皮膚が炎症を起こしてしまう為、
断念したが、やっぱり粘土は癒される。
童心に還って、ふらっと焼き物しに遊びに行くのもいいな。
そんなことを思いました^^
IMG_20170730_145700






blanco69 at 18:08|PermalinkComments(2)ARTS・CINEMAS・BOOKS | KOKORO

April 30, 2017

薫風心地よく

お天気が良かったので、伯母のいる施設まで、
のんびり歩いて行きました。

途中、河を渡るとき、巨大な葉っぱの南国風植物が!
都会に似つかわしくない、妙なワイルド感と存在感。
建物は新しくなってるけど、昔の雰囲気を残す河川横の住宅と相まって、
なんだか違う土地へ来たような。
IMG_20170429_100455














***
団地の花々も薫風にのせて芳しく咲き。
今年のGWは、のんびりゆっくり過ごします。
IMG_20170429_114643



blanco69 at 11:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0)STRAY | KISETU

April 16, 2017

いろはにほへと

桜も散り始め、さらに明るさを増した春の光に応えるように、
瑞々しく力強い新緑が現れてきました。

新しい制服やスーツに身を包み、新生活に心躍らせる若者、
お花見に浮き浮きと出かける人々、
春の光の下、喜びと輝きにあふれた、笑顔を多く見かけます。

私は、というと、
桜のはかない薄紅色を、どこか遠くに見やり、
年輪を重ねた黒々とした、そのごつごつした幹を見て、
過ぎさりゆく季節を想います。

人は皆、老いて死にゆきます。
それをだんだん身近に感じ、
いづれは自分事となる季節がやってきます。

暗い気持ではないのですが、
そうしたことを感じ、見て、学んでいる。
そんな日々が続いています。

***

今朝、元はっぴーえんどの松本隆さんが、新宿の街並みをゆく番組を見ました。
大きく変わりゆく街の中、変わってしまった景色と、変わらない景色と、
変化に戸惑いながらも街で今を生きる人々の姿。
あのやさしい「風をあつめて」という楽曲も、
当時、変わりゆく街並みに思いを寄せて、書かれたそうです。

目まぐるしく新しい物、情報が日々どんどん”更新”されて、
昔の建物、景色、生活がどんどん”刷新”されてゆきます。
それは、今にはじまったことではなく、
いつの時代も、そうであった部分があると思いますが、
そのスピードが、今は異常に速いような気がします。

うまく表現できませんが、変化に適応しながらも、
根っこの部分というのは、持っていたほうがいい。
そう思います。

光と陰は、表裏。
人の心にも、陰があるからこそ、
やさしい光のような思いやりがあると思うのです。

番組で、人間の息遣いが感じられるような路地裏の風景、
なんとはない道の風景を見て、ぼんやりそんなことを思いました。

***
そして今年も桜は咲いています。
IMG_20170402_105618






blanco69 at 11:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0)KISETU | KOKORO