自作PCの世界は奥深い。
初めて自作に手を出す人の動機もいろいろだ。
ショップブランドPCを改造していたらいつの間にか自作機にとか、
余りパーツをPCケースを買って収めたら1台増えたとか、
納得行くメーカーのパーツを使って自分の満足が行くマシンを求めたら完全自作しか道が無かったとか、
自作PCマニアの友達に勧められてこの世界に引き込まれたなどなどw


ようこそ!自作PCの世界へ。
この記事はメーカー製やショップブランドに飽き飽きして、完全自作に初めて挑む自作初心者を想定して書いてみる事にするので、
初めての自作や初めてのパーツ交換の参考にしてもらえれば幸いだ。


第1章 買物編
1.自作PCに必要な物の買出し
自作PCを1から組むことを想定して買物リストを作ってみる。
最低限必要なパーツを羅列するので、メーカー製やショップブランドのパーツを流用する人はその分のパーツを買物リストから外そう。
ただし、流用パーツは新品パーツに比べて信頼性が劣化している事を忘れずに。

まずはマザーボードとCPU。
インテルLGA1155のi7やi5シリーズにするか、AMDのAM3ソケットにするかで買うマザボが決まってくる。
マザボとCPUのメーカーの関連関係は絶対なので、これは先に決めておく事だ。
パターン的には
1.インテルCPU+インテルマザボ+GeForceグラボ(いわゆるインテル純正)
2.インテルCPU+インテルマザボ+RADEONグラボ
3.AMDCPU+AMDマザボ+GeForceグラボ
4.AMDCPU+AMDマザボ+RADEONグラボ(いわゆるAMD純正)
と4種類が考えられる。
絶対的な性能を求めるにはインテルi7を、値段そこそこで比較的高性能を狙うならインテルi5かAMDPhenomIIX6を、安く上げたいならインテルi3かAMD Athronシリーズをとチョイスが決まってくるが、安く上げたいユーザーは男爵の館のコンセプト「3Dゲームパソコン」の範疇から外れるので、記述しない。

今回の例は、ショップブランドマシンに飽き足らず、男爵の館から自作PCの道へ踏み込んだユーザーを仮定してサンプルの部品構成を列記する。

CPUとマザボのパターンは、今が旬のインテルCPU+インテルマザボ+RADEONグラボを例にとるぞ。

買物リスト

1.Core i7-2600 + GA-P67A-UD3R
ソフマップのインテル新型i7と新型マザボのセットを今回はチョイス。マザボメーカーは信頼のGIGABYTEだ。

2.メモリPC3-10600-2GBx2
4GBの総容量で2枚セットを今回使う。メモリスロットはあと1組分空いているので、将来4GBメモリモジュールが安くなった頃に4GB×2の8GBを追加なんて事もできるぞ。


3.グラボ


GIGABYTE GV-R687D5-1GD-B

ビデオカード(PCI-EXPRESSx16)/RADEON HD6870/1GB GDDR5/DVIx2/HDMI/MiniDisplayPort/2スロット占有
昨年末にAMDが発売した最新型RADEON6800シリーズで、CPUクーラーに厚みがあり、ボードの長さも長尺のタイプ。
ボードの長さ的に自作用のATXケースでしか扱えないグラボが最近増えている。

4.電源

Scythe 剛力3 (GOURIKI3-700A/ノーマル700W)

700W ATX2.3規格 
電源は安いものをチョイスすると寿命が短い上に、不安定になる場合がままあるので、出力が700Wのモデルをチョイス。
現在の電源選びのキーワードは「80PLUSブロンズ」と「ATX12Vバージョン2.3」だ。
最新のグラボと組み合わせるにはこの規格が重要になってくる。

4.HDDとOSセット

DSP版 Windows 7 Home Premium 64bit DVD + WD20EARS-00MVWB0 バルク品 (2TB/SATA) セット

Windows7は64ビット版のDSP版をHDDとセットで購入する。通常版のWindows7を購入すると、このHDDとのセットより高くなってしまう。
DSP版とはメーカーやショップブランド用に組み込みOSとして使用するVer.でライセンスが個人単位でなくて、一緒に買ったパーツと一蓮托生となる違いがある。
マザボやHDDと組み合わされる例が多く、ショップブランドではマザボにバンドルで登録されているため、マザボを交換するユーザーはOSを買いなおしになるのだ。
まあ時期的にXPやVistaを使っていたユーザーがWindows7の64bit版に乗り換えるのに丁度良い環境が整ったので、良い機会だろう。
Homeプレミアムを選ぶ理由は、ProのXPモードはゲームには使えないので無用の機能で値段が高い事。
よってHomeで十分だ。

5.PCケース

SS-EXTREME (オールブラック塗装/電源下部配置型ミドルタワーケース)
最近主流のスチールケース。作りがしっかりしていて、大口径120ミリ排気ファン1個と吸気ファン2個の合計3個のファンが附属するお買い得モデルだ。

6.DVDドライブ

BR3D-PI12FBS-BK(パイオニア製ドライブ採用/3D視聴対応/12倍速/ブルーレイドライブ/SATA内蔵/ブラック)

DVDドライブはWindows7インストールに必須だが、今回は安くなってきたブルーレイを採用してみよう。
パイオニア製は信頼性が高く、読み書きの性能が高性能なので、男爵イチオシのDVD/BRドライブメーカーだ。
ちなみに男爵のマシンに搭載しているドライブは2台ともパイオニア製なのだ。

7.キーボード
これは現在使用中のものを繋げばよいのだが、新しく買うなら男爵愛用のモデルをお勧めとして挙げておこう。

Happy Hacking Keyboard Lite 2 (日本語配列/かな無刻印/黒/USB) PD-KB220B/U


8.マウス
マウスも流用で構わないがゲーミングマウスのお勧めとして男爵愛用のモデルの後継機を挙げておく。

Logicool G500 (Gaming Mouse G500/ゲーミングマウスG500)


9.プラスドライバー
ネジのサイズにあったプラスドライバーが1本ないとPCの組み立てはできない。
これは100円均一のものでもおkだ。
作業の補助にマイナスドライバーと小さいモンキーレンチもあるとなお便利だ。


第2章 仮組み
まずは仮組みでテスト
いよいよパーツが揃ったら組み立ててテストを行う。
各パーツの内容物が揃っているかは、配達されたらなるべく早く確認しよう。パーツの領収書・伝票は保証を受ける時に必要になるので、無くさないようにファイルするか、パッケージを保存しておく人はパッケージに余りパーツと一緒に収めておこう。
自作派は、ケースのような巨大な箱は捨てて、マザボやグラボの箱は次に売却する時を考えて保存しておくのがデフォだ。

さてテストに必要なものを用意しよう。
1.PCディスプレイ(液晶で最低800×600が表示できるもの)
まあ、どんなに古くとも安くとも1024×768の表示が液晶ディスプレイならできるはずなので、困らないはず。
2.ディスプレイとグラボを繋ぐケーブル
これはDVIが主流だったが、新型から徐々にHDMIへ移行しつつあり、新しめのディスプレイには複数のHDMIが搭載されていたりする。
HDMIが1つでPS3に占領されている場合はDVI接続になる。
3.電源ユニット
4.マザボ
5.CPU
6.メモリ(2枚一組)
7.グラボ
8.マザボの下に敷く絶縁物(マザボのパッケージダンボールで可)

以上の品目を用意したら、テスト第1段階のバラックテストに入るために仮組みを開始する。

仮組み
仮組みは、マザボをむき出しで行う。テストの為に必要なパーツだけを繋ぎ、もし初期不良がある時は判別しやすいようにする為おこなうものだ。

先ずマザボにCPUを搭載する。
体の静電気をPCケースのむき出し金属部分(塗装部分は不可)などを触って静電気を逃がす。
これをやっておかないと半導体の静電破壊を起こす原因になる。
冬場に静電気でパチってなる人は要注意。儂もその口だ。

1.マザボを袋から取り出して仮置きして、CPUを箱から出す。
CPUクーラーはそこそこ重いので、落とさないように注意。
CPUのプラスティックケースを開けたら、CPUは縁の部分を持つようにして、裏の端子には触らないように。

2.マザボのCPUソケットのカバーを外す。
レバー式になっているので、レバーを上げてカバーを取り除こう。
カバーは売る日の為に保管しておくのはデフォだ。
3.CPUをソケットの上のグリッド(細かい端子が沢山並んでいる)の、向きを示すマークをCPUとCPUソケットの両方を確認して、合わせてから置く。

4.正しい向きでCPUを置けたら、レバーを戻してCPUを固定する。

5.CPUクーラーをCPUの上に附属のグリスがCPU表面に密着するように置き、4本の固定用プラグを締め込んで、マザボに固定する。
この作業が初心者には最大の難関。ちょっと力を必要とする作業だ。4本完全に固定できないとクーラーが傾いて密着せずに熱暴走を起こして、OSインストール前に止まるなどの症状が起きるので要注意。

6.CPUクーラーの電源をマザボのCPUクーラーに最寄の電源ピンへ繋ぐ。
忘れるとCPUファンは回転しない。

7.メモリを切り欠き部分をスロットに合わせて2枚差し込む。
上下の爪を開いてからメモリをあてがい、上から力を掛けて爪が戻ってメモリを固定するまで押し込む。
2枚の配置は、マザボの説明書を見て2枚がデュアルチャネルで動作するスロット(機種によって違う)に差し込もう。
2枚隣り合わせの機種もあり、1枚おきの機種もあるので、これはマニュアルで確認しよう。

8.電源ケーブルを接続する。
まずメインの長方形の電源を奥まで差込み、ノッチがかかるまで押し込む。
一応逆刺しはできない構造なので、入りづらい場合は逆向きかもしれない。
PCで電源の逆刺しは焼損を意味するので、確認を忘れずに。
次に12Vマザボの補助電源を差し込む。正方形で黄色と黒の色のコードが入ってるのがそれだ。
電源からは2個の正方形が横並びになる構造になっている場合が多いが、マザボの補助電源ソケットが正方形1個の場合は半分だけ使い1つは浮かせておく。

9.グラボを差し込む。
グラボは拡張スロットの一番長いPCI-E×16スロットに差し込む。
この時グラボの金色の端子がほとんど隠れるまで差し込めたかを確認する。
正しく差し込めていればノッチがかかり、固定されるはずだ。
次にグラボの補助電源端子に6ピン×2(6870の場合)を接続する。グラボの種類によって、補助電源なしから6ピン1つ・6ピン2つ・6ピン+8ピンなどの組み合わせがあるが、電源ユニットがATX2.3ならどれでも対応可能なはずだ。
旧式の電源の場合は、グラボに附属の変換ケーブルを使用して必要なピンを作ることになる。
補助電源の接続を忘れると画面が表示できなかったり、警告が表示されたりするので、注意だ。

10.グラボとディスプレイを接続する。
DVIかHDMIのケーブルで接続して、ディスプレイの準備をする。

11.電源ユニットに100V電源ケーブルを差込み、コンセントに刺す。

12.電源ユニットの裏にあるメイン電源スイッチをオンにする。
この時点でマザボには微弱電流が通電されているので、此処からは感電注意だ。

13.マニュアルを見て電源スイッチを接続する2本のピンを判別して、その2本をドライバーなどの通電性の金属でショートさせて電源を入れる。
この作業がコワイ場合は、メイン電源を入れる前にPCケースの電源スイッチ(POWERって書いてある)のプラグをマザボのパワーの2本のピンに差し込んでおいて、ケースの電源スイッチで起動する方法もある。ケースから電源スイッチのコードが仮組みまで届く場合はこちらがお勧めだ。

14.CPUファン、グラボのファンが廻り始めて、ディスプレイにBIOS画面が表示されるかを確認する。
これが仮組みの最終ステップになる。
BIOS画面が表示されればテスト合格。
表示されない場合は、電源ユニットのメインスイッチをオフにして原因を探そう。
大抵はどれかのパーツがきちんと差し込まれてないなどが原因だが、全ておkなのにBIOSが出ない場合は、パーツの初期不良の可能性がある。
全く画面が出ないで、ファンも廻らない場合は電源が怪しい。
全く画面がでないで、マザボがぴーぴー鳴ってる時は、鳴り方でCPUが不良かメモリが不良かが判るようになっているので、マニュアル参照。
何も鳴らない、ファンも全部廻っている、しかし画面が出ない場合はグラボが不良かもしれない。
別の接続方法があればそのケーブルを試そう。案外古いディスプレイケーブルが断線していたとかもありうる。


後編に続く