くれの又秋『愛し』ネタバレ感想
「俺のこと好きにならないでね」こじらせプレイボーイとお人好し純朴青年の再会ラブ。大学生の翔真(しょうま)がある晩に介抱したのは、中学の同級生・芦田(あしだ)だった。彼が男もいけることは知っていたが、警戒心なく一晩泊まらせた翔真は、真夜中に芦田が自分のモノをしゃぶる感覚で目を覚ましてパニック状態!しかも、彼氏にフラれて住むところがないという芦田に押し切られ、そのまま同居生活がスタート…。最初の夜以降も、からかうように距離を詰めてくる芦田に、経験値ほぼゼロの翔真は振り回されるばかりで――?BL史上最高のリバ、誕生。描き下ろし16ページ収録!!
収録内容・キャラ属性・カップリング・地雷要素の有無等はこちらにまとめました。
表題作全5話+描きおろし後日談16P
”BL史上最高のリバ”ですと?
愛の証としてのリバは好きなので色々と期待してしまったのですが、バイの芦田がどちらもイケるというだけで翔真くんは最初から受として固定されている感じでした。
1回だけ、しかも本当の意味でのリバではないし、そもそも、そこを重視しているストーリーでもない感じだったんですよね。
最初のハプニング的エッチをカウントすればリバになるのかもしれませんが、のっかられて童貞を奪われた翔真くんは終始受け身で、その後の2回の絡みでも攻要素は一切なし。特別リバを意識して描いているようには感じられませんでした。
ストーリーは心情描写に重きを置く感じでしたが、構成がいまひとつだったかなと。気持ちが通じ合うまでのぐるぐる&ウダウダがとどまることを知らないというかw
攻がやっかいなタイプで、近づいたり、逃げたりを繰り返し、答えが見つからないまま、とうとうラストまで。一冊に収めるには攻の逡巡が長すぎてクライマックスがページ不足になってしまった印象。
お人よしの翔真くんの魅力はピカイチ。だけど、それも攻の不甲斐なさによって引き立っているような感じ。ヒモ気質の甘えん坊ワンコかと思ったら、エッチはしても責任取れないとヤり逃げしようとしたり、臆病で優柔不断な攻のクズっぷりが妙にリアル。せめて最後に一回ぐらい男気みせてほしかったなぁ。
愛し
ちるちるアワード2019-エロ・ディープ部門-
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