上天草市立上天草総合病院blog

上天草市立上天草総合病院ブログ

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院長代理 竹下哲二先生が講演された様子です。


 新年あけましておめでとうございます。
旧年中は医師会の先生方をはじめ、天草地域の保健・医療・福祉・介護に携わって
おられる多くの皆様には、当院ならびに関連施設の運営に関しまして、多大なるご支援と
ご協力を賜り、新しい元号である令和となって初めての信念を迎えることが
できましたことに全職員を代表して、心より感謝申し上げます。当院は、病院理念として
「信頼される地域医療」を掲げ、地域住民の皆さまに信頼して頂ける病院として、
地域に根差した、心温かな、患者様に安全・安心な医療を提供し、退院後も安心して
療養できるように、また市民の健康の維持・増進を図ることを目指しております。
 当院は、昨年熊本県地域医療連携ネットワークの構築に向け、天草圏域内の
「地域医療拠点病院」として指定されました。地域医療拠点病院の役割として地域の
連携体制づくりが掲げられており、紹介患者に対する医療の提供、へき地診療所への
医師派遣などによる地域のかかりつけ医の支援、地域の研修医・専攻医への教育、
勤務環境改善に向けた取り組みなどが求められております。
 上天草地域の医療を、急性期、亜急性期、回復期、そして慢性期、さらには在宅医療へと
シームレスに展開する役割を担う病院として当院は存在する必要があると考えています。
高齢化の進展や地域医療構想の推進に伴う在宅医療ニーズの増加に対応し、
在宅医療の質・量両面の取り組みを県内全域で推進するため、熊本県内に18の
在宅医療サポートセンターが設立されましたが、当院も一昨年末に天草圏域内で2か所目と
なる指定を受け、在宅医療をサポートする役割を担っています。
これまでに退院支援を、上天草総合病院地域連携会議などを開催しながら、上天草地域の
開業医の先生方ならびに介護施設の皆様方と顔の見える関係を構築してきました。
今後も、入退院支援をスムーズに、また在宅医療・介護を円滑に進めていくために、
継続して取り組んでいきたいと思います。
 熊本メディカルネットワークは、県内の病院、診療所、歯科診療所、薬局、
訪問看護ステーション、介護関係事業所、在宅関連施設など関係機関をネットワークで
つなぎ、患者や利用者の診療・調剤・介護に必要な情報を共有し、医療や介護サービスに
生かすシステムですが、熊本県地域医療連携ネットワークの構築、在宅医療サポートを
含む連携、医療介護の連携をスムーズに進めるうえでは、熊本メディカルネットワークの
活用が大切なのではないかと考えます。このネットワークを利用し、病院・関連施設、
天草地域の開業医・歯科の先生方、薬局、地域の介護施設、さらには地域住民の皆様が、
協働して、情報を共有して地域の医療・介護に活かしていくことが大切だと思います。
 当院のような過疎地域の自治体病院は、地域の医療・介護・福祉・保険に携わって
おられる皆様、地域住民の皆様との協働なくしては成り立たない病院であると
考えております。上天草地域の皆様方とともに、地域医療を守っていきたいと
思っております。
今年も、病院及び関連施設の職員一同「信頼される地域医療」という病院理念のもと、
頑張っていきたいと思いますので、皆様にはこれまで以上のご指導、ご協力をよろしく
お願い申し上げ、新年のご挨拶と致します。

                                病院長 脇田 富雄

 12月3日、大矢野町の賤之女公民館にふれあい健康講座に行ってきました。
老人会の方々29名の参加がありました。「病気にならないようにするためには
どうすればいいのか」という内容で、メタボや肥満について、高血圧症や糖尿病について
などお話ししました。アルコールの一日許容量はビール500ml、焼酎0.5合強、
日本酒1合になりますが、「ちょっとすくなかなぁ」という声が聞かれ、アルコールの
分解時間について飲酒運転に関係するのでどれくらいで大丈夫なのかと心配する
声も聞かれました。
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 みなさん熱心に話を聞いておられて、区長さんから、「ここの地区ではみんな健康に
気を付けていて、たばこを吸う人はいないし、肥満の人も少ない」と教えていただきました。
賤之女地区の方々は健康意識が高く、地区全体で健康に気を付けておられることがわかりました。
 また当院への受診について、道のりは昔に比べて道路もきれいになり、時間も40分ほどで
行けるようになったというご意見をいただきましたが、やはり交通手段がなく通うのが
困難だというご意見もいただきました。ヘルスケアタウンミーティングのように、
当院の診療科やどんな職種がいるのかを紹介して、こんな症状があれば〇〇科に来てください、
とお知らせして、「それなら上天草に行こう」と思っていただけるように、
病院をPRしていくことが必要だと思いました。

                                  (T.H)

C型肝炎は日本で推定150~200万人が持続感染状態であり、西日本に多く、
C型肝炎ウイルスに感染し治療せずに放置しておくと約70%は慢性肝炎→肝硬変→肝癌と
進行します。肝癌による死亡患者の約60%はC型肝炎が原因です。
 現在、C型肝炎に対する治療は経口薬の抗ウイルス薬の出現により多くの患者さんが
体内からウイルスが排除されることが可能となりました。
WHO(世界保健機構)を中心としてC型肝炎根絶に対する取り組みは世界レベルで
進んでいます。今回、上天草地域のC型肝炎の現状調査の結果また当院でのC型肝炎に
対する取り組みそして今後の課題について報告します。
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 上天草総合病院でのC型肝炎陽性者は、全国平均の約0.6%に比べ7%ととても高いことが
判明しました。党員の医療圏を地域別に調べてみると、9~14%とかなり高い感染率を示す
地域がありました。C型肝炎陽性者おい地区を年齢で見てみると、陽性者の年齢は
50~90歳代で多く認められました。同じ上天草地域の中でもC型肝炎陽性者の割合には
差があり、高感染地区が存在することが全体的にC型肝炎陽性者が多い結果の
原因となっています。
 昨年、肝臓専門医(外科大堂)が着任し当院でもC型肝炎治療が可能となりました。
現在、私たちは治療適応であるC型肝炎陽性者を正確に把握するための取り組みを進めています。
①血液検査でC型肝炎陽性であった場合、検査室より主治医及び肝臓専門医への報告を
行っています。主治医より患者さんへ結果説明を行い、専門医と相談し治療方針を
検討します。
②以前当院にてC型肝炎検査を受けて結果が陽性であった方の調査を行い、
精密検査が必要と考えられた場合は専門医より電話連絡にて受診を進める取り組みを
行っています。
③本年7月より肝疾患コーディネーターを中心に専門医と連携し肝炎対策チームを発足、
肝炎検査結果の告知文書管理や患者把握、治療者の経過追跡などを行っています。
肝疾患コーディネーターは、肝炎検査の受検を勧め、肝炎ウイルス陽性者への受診の助言、
治療導入・継続のための支援を行う役割を担っており、医療従事者を対象に
養成が行われています。現在熊本県463名、天草地区45名、当院には10名認定者がおり、
看護師、保健師、臨床検査技師、診療情報管理士、社会福祉士など多くの職種で
構成されています。今後、患者拾い上げから治療、そして李朝後の経過観察に対する
接触的なコーディネーターの介入が肝炎患者ひいては肝臓の減少への貢献が期待されて
います。
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 今後の課題は、主治医が肝炎検査結果を把握するためのシステム(アラートシステム)の
構築、院内全職員のC型肝炎に対する意識向上、さらなる肝疾患コーディネーター育成、
患者さんへの肝炎に関する知識の啓蒙です。
 昨年からC型肝炎患者に対する治療を始め27名が治療対象となり、74%に治療が終了し、
100%の患者さんがウイルスが体内から排除された状態となり治療が有効でした。
 上天草地域のC型肝炎患者数は以前より減少傾向ですが、いまだ全国と比べ未治療者が
多く存在しています。これからも、医師、コーディネーターを中心に上天草地域での
C型肝炎撲滅に取り組んでいきます。

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